「んっ……ねえ、母さん、そろそろご飯の時間だよ……」
もう一時間以上ずっと母さんは
「ははあ、はあ……分かってるから……もう少しでイケそうなの。もう少しだけ我慢してね……」
でも母さんはまだまだ満足してくれないらしい。
僕は内心で溜息をついた。正直、僕は
まあお腹の……おちんちんの裏のほうを擦られると気持ち良かったりするけど、でもなんだかおしっこが出そうになるし、やっぱり落ち着かない。
「んっ……!」
母さんが急に腰の動きを速めた。ペチン、ペチン、と肉がぶつかり合う乾いた音が静かなリビングに響く。さっきまで見ていたニュース番組はとっくに終わっていて、今はよく知らないタレントが騒いでいるバラエティ番組が流れていた。
「はあっ、はあっ……祐樹、気持ちいい……あなたのナカ、どうしてこんなに締まりがいいの……母さん、もう夢中よ……」
母さんは僕のうなじに顔を埋めて、熱い息を吐きながらそう言った。汗の匂いと母さんがいつも使っている少しきつめの香水の匂いが混ざってむせ返りそうだ。
僕は今、四つん這いにさせられて、まるで犬みたいに後ろから母さんに犯されている。正直、もう限界だ。体勢がきついし、一時間以上も続いているせいで最初に使ったローションはとっくに乾いてしまっていた。
「ねえ、母さん……ちょっと待って。痛いよ。擦れて、ヒリヒリする……」
僕は勇気を振り絞って、もう一度訴えた。このまま続けたら、たぶん明日には切れて血が出てしまうだろう。
「あら……ごめんなさい。ローションを足すわね」
母さんはソファの横のテーブルに置いてあったローションのボトルに手を伸ばした。そして、それをたっぷりと手に取ると僕のお尻の中にゆっくりと塗りこめていく。
「んんっ……!」
冷たい感触に思わず変な声が出た。冬のリビングは暖房がついているけれど、ローションは冷たいままだ。その感触も束の間、すぐにまた熱いもので蓋をされる。
「ん……入ったわ。ああ、やっぱり滑りがいいと違うわね。奥までしっかり入るわ」
母さんは満足そうに呟くとさっきよりも深く、根元まで一気にそれを埋め込んだ。
「うぐっ……!」
ローションで滑りが良くなった分、容赦がない。母さんは再び激しく腰を動かし始めた。ぐちゅ、ぐちゅ、とさっきよりも水っぽい音が響き始める。床のきしむ音がやけに耳についた。
ううん……やっぱり余り気持ち良くない。みんな毎日
なんだったけな。保健体育の時間に教科書に「母性愛の物理的発露としての挿入行為は息子の健全な成長に不可欠である。歴史的にも生物学的にも、これは証明されている」って習ったっけな。必要なら仕方ないけれど、でもやっぱり痛いし、苦しいし、なんとかならないものなのかな……。
友達の良平はこの時間が大好きだと言っていた。良平のお母さんはすごく小柄で、持っているものも細くて短いらしい。
──「痛いって感覚が分からないんだよな。ただ気持ちいいだけ。母さんの愛情サイコー! ……ってかんじ」と言っていた。羨ましいと思う。
裕也もそうだ。裕也のお母さんは元アスリートで、体力も技術もすごいらしい。
──「うちの母さんの腰使い、マジでやばいよ。上手に気持ちいいトコを刺激してくるから、俺なんてすぐイッちゃうよ」と自慢していた。
それに比べて、うちの母さんはどうだろう。おちんちんは大きいけれど──上手かって言われるとよく分からない。ただ力任せに動いているだけのように見える。僕が痛がっても、苦しがっても、基本的にはお構いなしだ。まああとから謝ってはくれるんだけど。
「はあっ、はあっ……祐樹、祐樹……愛してるわ……!」
母さんが僕の耳元で囁く。
「ん……僕も、だよ、母さん……」
一応、そう答える。これはもう習慣だ。こう答えないと後で母さんがひどく面倒くさいことになるのを知っているから。「私の愛情が足りないの?」「祐樹は私を愛していないの?」と泣きながら詰め寄られるのはこの行為自体よりもずっと疲れる。
僕だって母さんのことは好きだ。料理は美味しいし、僕が風邪をひいたときは夜通し看病してくれるし、僕の将来のことを真剣に考えてくれているのも知っている。ただ、この愛情表現だけはどうしても好きになれない。
「ああ、ダメ……! この体勢じゃ物足りないわ……! もっと深く、祐樹の奥を感じたいの……!」
母さんが急に僕の体を抱き起こすようにして、無理やり体勢を変えようとする。僕は抵抗する気力もなく、仕方なくそれに従う。ソファから引きずり下ろされて、今度は少し硬いフローリングの床に仰向けに寝かされた。
「あっ……」
床は冷たくて、背中がぞくりとする。さっきまでソファの上で汗をかいていたから、余計に寒く感じる。母さんは僕の両足を大きく開かせるとその間に陣取るように座り込んだ。
「こっちの方が祐樹の可愛い顔がよく見えるから好きよ……それにもっと深く繋がれるもの」
母さんが微笑みながら僕の足首を掴んで、ぐいっと持ち上げた。膝が自分の胸につきそうになるくらい深く曲げられる。この体勢が一番きつい。お腹の奥に直接響くからだ。逃げ場がなくて、母さんのちんちんを全部受け止めなきゃいけない。
「やっ……! 母さん、それ、苦しいって……! お腹、痛いよ……」
「我慢してちょうだい。私の愛情、全部受け止めてね……祐樹のためなのよ」
「うっ……ああっ……!」
自分でも驚くような、少し甘い声が出た。お腹の奥がツンとする。おちんちんの裏側の、あの変な場所。そこを母さんのものがゴリゴリと擦る。おしっこが漏れそうな感覚がさらに強くなる。気持ちいいような、気持ち悪いような、なんとも言えない不快な感覚。ゾクゾクするけれど、同時に早く終わってほしいとも思う。
「あら、いい声。祐樹もやっと気持ちよくなってきたのね? 嬉しいわ。やっぱりここが好きなのね」
母さんが心底嬉しそうに言う。違う、そうじゃないんだけど。もう説明するのも面倒くさい。気持ちいいと思わせておいた方が早く終わるかもしれない。
母さんは満足そうにゆっくりとしかし力強く腰を動かし始めた。上から全体重をかけられるから、さっきよりも圧迫感がすごい。肺が押しつぶされそうで、息がうまくできない。視界が少し霞んできた。
僕は意識を逸らすために全然違うことを考えようとする。
今日の夕飯、何だろう。さっきキッチンの方からすごく良い匂いがしていた。たぶん、ビーフシチューだ。僕は母さんの作るビーフシチューが大好きだ。大きな牛肉がゴロゴロ入っていて、デミグラスソースが濃厚なやつ。三日くらいかけて煮込むから、肉がトロトロになっている。
ああ、お腹空いたな。もう八時を過ぎているはずだ。シチュー、冷めちゃうな。温め直せばいいけど、やっぱり作りたてが一番美味しいのに。
そういえば冷蔵庫に生クリームあったな。ビーフシチューにはやっぱり生クリームを少しかけたい。まろやかになって美味しいんだ。あとフランスパンも買ってあったはず。少し焼いて、シチューにつけて食べたい。
「んんっ……! ああっ……!」
母さんの動きがまた一段と激しくなってきた。僕の体を前後に揺さぶりながら、一心不乱に腰を打ち付けてくる。僕の意識はだんだん朦朧としてきた。痛みと苦しさから逃れるために僕は必死にシチューのことを考える。
ブロッコリーは茹でてあったかな。少し硬めに茹でたブロッコリーを添えるのが好きだ。彩りも良くなるし。
「はあっ、はあっ……! 祐樹、祐樹……!」
母さんの声が遠くで聞こえる。僕の体に触れている母さんの肌は火傷しそうなくらい熱い。汗が僕のお腹の上にポタポタと滴り落ちてくる。その汗が僕の肌の上を伝って、フローリングの床に小さな水たまりを作っている。後で掃除しなきゃ。
「ああ、気持ちいい……! どうしてこんなに気持ちいいの……! 祐樹の中、温かくて、きつくて……! もう離れられないわ……! ずっとこのままでいたいくらい……!」
ずっとこのままは絶対やだなあ。さすがに休憩させてほしい。
「んぐっ……!」
急に母さんの激しい動きがピタリと止まった。そして、ゆっくりと腰を引き抜いていく。やっと終わったのかと思って、僕は心底ほっと息をついた。圧迫感から解放されて、肺に空気が流れ込んでくる。やっと息ができる。
でも違った。
母さんは僕の体から離れると今度は僕の顔の横に膝をついた。そして、僕の口元にさっきまで僕の中にあった、濡れて光っている自分のものを近づけてくる。それは僕のものなんかよりもずっと太くて、長くて、少し赤黒くなっていた。表面には太い血管が浮き出ていて、ドクドクと脈打っているのが見える。先端からは透明な液体が糸を引いている。
「祐樹……お願い。これ、綺麗にしてくれる……? もっと気持ちよくなりたいの。フィニッシュに向けて、勢いをつけたいのよ」
母さんが潤んだ瞳で、懇願するように僕を見つめてくる。その声は甘ったるくて、少し掠れていた。断るという選択肢は僕にはない。
僕は大きな溜息をつきたいのをぐっと堪えて、仕方なく口を開ける。これもいつものことだ。母さんが絶頂に近づくと必ずこれを求めてくる。フィニッシュ前の儀式みたいなものだ。
僕は母さんのものを口に含む。少し生臭くて、しょっぱい味がした。それにさっきまで僕のお尻に入っていたものだと思うと余計に気持ち悪い。ローションの味も混じっている。でもそんなことを気にする素振りを見せたら、母さんは悲しむだろう。ちなみにこれ……ええとフェラチオだったっけ。これはどこの家庭でもしているらしい。
僕は舌を使って、それを転がすように舐め取る。正直、これも本当に好きじゃない。顎が疲れるし、喉の奥を突かれて息がしにくい。それになんだかすごく惨めな気持ちになる。
「ああ……上手よ、祐樹……! そう、そこ……! もっと強く吸って……! 舌を絡ませて……!」
母さんが気持ちよさそうに甘えた声を漏らす。僕の後頭部を掴んで、自分の腰を僕の口に押し付けるように引き寄せる。「んぐっ」と喉が鳴る。息ができない。僕は母さんの求めに応じるままに無心で口を動かし続ける。
早く終わってほしい。頭の中はそれだけだった。ビーフシチューの鍋、火は止めてあったかな。もしつけっぱなしだったら、焦げ付いてしまうかもしれない。それは困る。せっかくの美味しいシチューが台無しだ。
母さんの腰が小刻みに震え始める。そろそろ限界が近いらしい。あと少しの我慢だ。
「ああ、ダメ……! もう、限界……! イッちゃう……! 祐樹のナカで、イキたいの……!」
母さんが弾かれたように僕の口から自分のものを引き抜いた。そして、慌てた様子で再び僕の足の間に移動する。その動きには一切の躊躇がなかった。もう理性の欠片も残っていないのが分かる。さっき僕の唾液で濡らされたそれが再び僕のお尻の入り口に宛がわれる。
「祐樹……出すわよ……! あなたの中に私の愛情を全部、一滴残らず注いであげるから……! しっかり受け止めて!」
「んんんっ!!」
僕は思わず体を弓なりに仰け反らせる。苦しい──お腹が内側から破裂しそうだ。でも苦しいだけじゃなくて、ちょっと気持ちよかったりもする。それがなんだか嫌なんだよね、あとから「僕ってなんなんだろう……」って気分になるから。
母さんは僕の腰を逃がさないようにがっちりと掴んで、動きを止めた。そして、僕と繋がっている部分から、母さんのものがビクンビクンと大きく脈打つのを感じた。
「ああっ……! イッ……! イッちゃう……!! あああああっ!!」
母さんが甲高い声で絶叫する。リビング中に響き渡るような、大きな声だった。テレビの音なんて、もう完全に聞こえない。窓ガラスがビリビリと震えているような気さえした。
そして、僕のお腹の奥深くに熱い液体が勢いよく注ぎ込まれるのを感じた。ドクドクと絶え間なく溢れ出てくる。まるで、お腹の中に熱湯を流し込まれたようだ。内臓が焼けるように熱い。熱い、熱い、熱い……。
「はあっ、はあっ、はあっ……」
母さんは僕の上にぐったりと覆いかぶさるようにして倒れ込んできた。小刻みに震える母さんを少しだけ強めに抱きしめてあげる。「お疲れ様、早くどいてね」って思いを込めて。
しばらくの間、リビングには僕と母さんの荒い息遣いだけが響いていた。テレビからはいつの間にか通販番組のCMが流れている。「今ならなんと半額!」というフレーズがやけに明るく聞こえた。
どれくらい時間が経っただろうか。五分か、十分か。ようやく母さんがゆっくりと体を起こした。すごく優しい目で僕を見ている。僕は母さんとの
「祐樹……ありがとう。本当に最高だったわ……。ママ、とっても幸せよ。祐樹のおかげよ」
そして、僕の額に優しくキスをした。
「愛しているわ、祐樹……」
母さんが心底幸せそうにとろけるような声で囁く。
僕は少しだけ口角を上げて微笑んで、母さんの目を見つめ返した。この儀式の締めくくりだ。
「僕もだよ、母さん」
うん僕は母さんを愛している。でもそれはそれとして──
ああ、お腹空いたなぁ……。ご飯はシャワーの後がいいと思うけど、う~ん……どうしよ……。
◇◇◇
この世界におけるヒトの雌(女性)は妊娠・出産を経ることで劇的な肉体的変貌を遂げる。第二次性徴に続く、言わば「第三次性徴」とも呼ぶべき現象だ。
出産によって母性が覚醒すると同時に女性器の上部には雄性器に酷似した勃起性器官──通称「母性突起(マテルナ・ファルス)」が急速に発達する。
これは生殖機能(精子の生成による受精能力)こそ持たないものの、テストステロンとオキシトシンが混合した特殊なホルモン液を分泌する機能を有している。この特異な身体構造を持つ「ふたなり」こそがこの世界における成人女性、すなわち「母親」の標準的な姿である。
ではなぜ彼女たちは息子に対して、その器官を挿入するという行為に及ぶのか。
学術的にはこれを「母子間愛着形成のための体内分泌交換行動」と呼称する。
歴史的経緯を紐解けば、太古の昔、過酷な環境下で生き延びるために母親が自らの体内で精製した免疫物質や成長ホルモンを最も吸収効率の良い粘膜──すなわち直腸を経由して子供に与えたことが起源とされている。言うなれば、これは「第二の授乳」である。
乳房から与えられる母乳が乳児期の肉体を育てるものだとすれば、母性突起から直腸へ注ぎ込まれる白濁液は青年期の精神安定と肉体的な強靭さを補完するための、生物学的必然性を帯びた栄養剤なのだ。
だが現代社会においてはその行為は単なる栄養補給以上の意味を持っている。
法律および社会通念上、息子を持つ母親には「定期的な接合義務」が課せられているのが実情だ。母子手帳には「週3回以上の挿入推奨」が明記されており、これを怠ることは育児放棄(ネグレクト)と同義と見なされる。
ニュース番組や教育現場で「挿入は愛の証」と声高に叫ばれるのはこの行為が社会秩序維持のための根幹システムとして機能しているからに他ならない。母親の体内で生成される愛液には強力な鎮静作用と多幸感をもたらす成分が含まれており、これを定期的に摂取しない男性は情緒不安定や反社会的な行動に走りやすいという統計データも存在している。
ゆえに祐樹が感じていた痛みや不快感は生物学的な観点から見れば「些細な副反応」として処理される問題でしかない。
むしろ、祐樹の母親が見せたような、息子が苦痛を訴えてもなお腰を止めないという執着性こそが母性本能の正常な発露として称賛される傾向にある。
「愛する我が子の内側を自身の体液で満たしたい」という衝動は彼女たちのDNAに深く刻み込まれた根源的な欲求であり、その衝動が強ければ強いほど、優秀な母親であるという評価が下されるのだ。
祐樹の友人たちが語っていた「気持ちいい」という感想もまた、適応の一形態である。度重なる接合によって直腸内の神経叢が書き換えられ、母親のペニスを受け入れることに特化した「愛されボディ」へと変質していくことは雄としての生存戦略上、極めて合理的な進化と言える。
祐樹のように苦痛を感じ続けるケースはある意味で体がまだ母親の愛に対して完全に降伏していない証拠でもあるが──いずれは彼もまた、母の楔なしでは生きられない体へと作り変えられていく運命にある。
(了)