【完結保証】最強ワンコのダンジョン攻略~美少女をぺろぺろしてレベルアップする僕だけの特殊ジョブで無双する……のは良いんだけど、なぜか美少女達に依存されていく~ 作:吉武止少
頭が痛くなるほどの勢いでレベルアップが告げられる。
同時に聖奈さんの下腹部にハートを意匠化した模様が浮かび上がり、汗ばんだ肌に沁み込むように消えていった。いつの間にか黒く染まった翼は白に戻っていた。
・――個体名:天塚聖奈の眷属化に成功しました。
・――眷属化に伴い、以下のスキルを付与します。
・――〈念話〉。
・――〈感度操作〉。
・――〈情動操作〉。
「あはっ♡ なんか……ルゥくんと繋がってるみたい」
下腹部をさすりながら告げる聖奈さんに、出したばかりのはずなのに股間が反応してしまう。
「眷属かぁ……ルゥくんと立場が逆転しちゃったね。ご主人様って呼んだ方が良いのかな?」
「……いや、それは良いよ」
「え~? ルゥくんにだったら、いっぱいご奉仕するよ?」
理性が揺らぐような提案を必死に振り切る。
「具合はどう?」
「うん。もうバッチリ……ルゥくんに出してもらった時に、一緒に魔力も入ってきたみたい」
そういえば、精液と一緒に魔力も出るって海成が言ってたな。
「何か入ってるみたいな違和感はあるけど、ヤな感じじゃないし♡」
「……それは、その……ごめん」
頭を下げると、聖奈さんは目に見えて不満そうな表情になった。
「もう、謝らないでよ。私はルゥくんと一つになれて嬉しかったんだよ? ルゥくんは後悔してるの?」
「いや、そうじゃないけど……」
「じゃあ気持ち良くなかった? それとも、もうシたから飽きちゃった?」
「そんな訳ない!」
「じゃあ、そんな申し訳なさそうな顔しないでよ」
「……わかった」
大きく深呼吸をして気持ちを切り替える。
夢中になって聖奈さんを貪っていたけれど、外ではサキュバス――リリン=リ・リが暴れているはずだった。
瑠璃華さんはすぐ逃げるって言ってたし、お兄さんを始めとした実家の人たちは結構強いとのことだったから何とかなっていれば良いけれど。
「外に敵がいる」
「……なんとなく覚えてる。サキュバスだよね?」
「うん。正直、普通の覚醒者じゃ倒せないくらい強い相手だ」
だから、と言葉を区切る。
「聖奈さんは、瑠璃華さんを見つけてなるべく遠くに逃げてほしい」
「……ルゥくんは?」
「僕は戦うよ」
倒せるかどうかは分からない。
でも、今一番可能性が高いのは僕だろう。
「だから聖奈さんは安全なところに――」
「やだ」
「逃げ……えっ!?」
「やだって言ったの。ルゥくんは倒せるんでしょ? だったら逃げなくて良いじゃん」
それに、と聖奈さんはいたずらっぽく笑った。
「安全なところって言うなら、ルゥくんのそばが一番安全だと思う……守ってくれるでしょ?」
「……命に代えても」
「だーめ。ルゥくんも無事でいて」
「分かったよ」
頬に軽いキスを落とされ、苦笑いとともに応じた。
その直後、びしり、と結界にひびが入った。
聖奈さんを横抱きに持ち上げて飛び退く合間にも、ひびは広がっていく。そこから顔を覗かせたのは、浅黒い肌にやくざなファッションセンスのオールバックだ。
「だっ、誰ですか!?」
「瑠璃華さんのお兄さんだ!」
「……えっ?」
聖奈さんが戸惑うのも仕方ないと思えるほどに似ていないが、間違いなくお兄さんだ。
ただし、血走った眼と口角に溜まった泡。おまけに大病でも患ったかのようにげっそりした顔は、とてもじゃないけれど正気には見えなかった。危ないクスリでもやってると言われれば信じてしまいそうな姿である。
「何してるんですか!?」
訊ねるが、お兄さん無理やり結界をこじ開けていく。
「女……女ァァァっ!」
ケダモノのように叫ぶお兄さんの額には、ティアラのような魔力の紋章が浮かんでいた。
「……リリン=リ・リの眷属化か!」
「ご名答~♡ 騎乗位は無理だけど、バキュームフェラくらいなら頑張れるわよぉ♡」
お兄さんの背後から顔を覗かせたリリン=リ・リは、長い舌をチロチロと動かして言葉に負けないくらい下品なポーズを取った。
魔力切れで喘いでいたようだったはずだが、ずいぶんと顔色が良くなっていた。
「ふふっ……危なかったけど、オスどもが群がってきてくれたおかげでだいぶ回復したわ♡」
リリン=リ・リの後ろには、何人もの男性が倒れていた。胴着に袴を合わせた服装をしているので、おそらくは月詠家の門下生なのだろう。
まだ無事な人間もいるようだけれど、お兄さんと同じく正気を失っているようで、まるで幽鬼かゾンビのように辺りをふらついていた。
どうやら門下生やお兄さんを魔力タンクにしたらしい。
リリン=リ・リは舐めるように僕と聖奈さんを見つめ、それから不愉快げに顔をしかめた。
「……せっかく眷属にしてあげたのに、解けちゃってるじゃない。もう一度、眷属化してあげようかしら」
「お断りよ。私はもうルゥくんのものなんだから!」
ぎゅっと身を寄せながら宣言する聖奈さん。
「ふぅん……私を
プライドに
「あががががっ、ひぁぁぁぁぁっ!」
気持ちいいのか、
「……ふん。うっすい魔力じゃ代わりにもならないわね」
ぽいっとされたお兄さんが崩れ落ちる。白目をむきながらビックンビックン跳ねるお兄さんだが、リリン=リ・リは汚物でも見るような視線を向けていた。
「ルゥくんとそんなのを比べないでよ」
いや、あの……?
同じ男として哀れに感じたところで、聖奈さんからの〈念話〉が響く。
『私が気を
『……分かった』
僕よりも〈念話〉を使いこなしてのでは、とも思うけれど、今はそんなことを考えている場合ではない。深呼吸して辺りに散らばる匂いに集中する。
「ルゥくんはすごかったんだから……♡」
「そ、そんなに……? 確かにあなたからはすごく濃い匂いがするけど」
「全身が裂けちゃうかと思うくらいおっきかった……」
「ふんっ……それじゃああなたは楽しめなかったってワケね」
「ううん。ルゥくんで全部がいっぱいになって、すっごく幸せだったの♡」
しゅ、集中っ……!
「えへへへ♡ 私のナカは、一回でルゥくんの形にされちゃったんだから♡ まだ入ってるみたい♡」
下腹部をさすりながらの聖奈さんの言葉に、リリン=リ・リがごくりと喉を喉を鳴らした。
「……私もゴミクズみたいなのじゃなくて、そっちの子を眷属にすべきかしら」
「駄目よ。ルゥくんは私のなんだから」
「あら、残念ねぇ。私を味わったら、みんな他の女なんて忘れちゃうのよ♡」
「そんなことさせないもん。何度だって私を思い出してもらうんだから」
ぎゅっと抱きしめられ、鼻腔が聖奈さんの匂いに満たされる。
「シたくなったらいつでも言ってね、ご主人様♡」
「瑠璃華さんの捜索なんてできるかぁぁぁっ!?」
思わず叫んだところで、リリン=リ・リが首をかしげる。
「……結界術の子なら、どこかに隠れてるわよ。まだ無事なら、だけど」