※この作品はR-18です。

忍界転生者の非日常   作:雨ノ宮

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 唐突だがうちはナナシ、もしくはうちはヒカリという人物が存在する。

 両方とも同じ人間の名前であり、戦国時代でうちは一族の兵器として扱われた存在である。

 彼女は極めて特異な万華鏡の瞳術を有しており、そのせいで沢山の瞳術を移植されたのである。そしてこの移植方法。呪印に近いものである為実は眼を移植しなくても瞳術を使う事が出来る方法でもあるのだ。

 そして自分は別天神をかけた大蛇丸とともにこの方法を再発見して実際に使った。大蛇丸の記憶はきっちり消したので今は自分だけしか知らないが、そら忘れ去られるよなって思うくらいの激痛だった為二度とやりたくはない。

 兎も角、僕は後天的に他の瞳術――――神威を会得したのである。

 実戦には使えるレベルじゃないし、すり抜けも空間ちぎりも出来ないけど神威空間に移動する事は出来るのだ。

 そして現在、神威空間に作った自分の研究所が完成したのである。

 

「苦節二年…………影分身と穢土転生を使ってようやく完成した」

 

 建物の大きさはそれなりにあり、エネルギーは穢土転生体のチャクラで賄ってる。

 単純な命令と作業をさせるだけなら大蛇丸やカブトの方式ではなく、二代目式の方が良い。正に忍び世界のブラック企業といっても過言じゃない。死んだところで安らかになれるわけじゃないのだ。

 取り敢えずここでの生活を豊かにする為に農作業とか増築とか色々やる事はまだある。

 もっと人数を増やしたいところだ。素体も死者も必要な情報も大蛇丸経由でしか手に入れられなかったけど、これからは違うのだから。

 

「神威空間がオビトのような柱だらけじゃなくて良かった」

 

 太陽のような灯りが存在するスーパーフラットのような地平線の広がる世界。

 夜が来ない分眩しいのが気になるけど天災が無い分作物も育てやすいし本当に楽だ。

 

「これでクシナとの赤ちゃんを育てる場所が出来たよ」

 

 クシナを孕ませるのは確定事項だ。避妊する気も無いし、初体験で四回くらい中出ししたし。

 でも子どもが出来たら色々と面倒なのも事実。

 ダンゾウと三代目、特に人情的な三代目の方が色々と動きかねない。

 だから安心して出産出来る場所を作ったのである。

 妊娠期間も実験の結果早める事が出来そうだし、準備も万端だ。

 

「と、都合の良い事ばかり見てきたけど、そろそろ動かないとな」

 

 うちはマダラに黒ゼツ。

 僕の目的を達成する為にどうしても障害になってしまう敵。

 マダラはDNAがあれば穢土転生した後封印して処理出来るけど黒ゼツはちょっと面倒臭い。直接会って封印しなければならない。

 こればかりは地道に探すしかない。

 

「後はクシナ以外の女の子も欲しいし、輪廻眼も欲しい」

 

 まだ長門に移植されてはないだろうが、いずれ移植される事だろう。

 だからこそ、自来也と会う前に長門から取り上げたい。

 

「小南も欲しい。その為には二人が邪魔なんだよなぁ」

 

 長門と弥彦と出会う前に回収出来たら良いんだけど現実は厳しい。

 雨隠れの里に今の戦闘力で向かうにはちょっと怖い。何とかなる方法もあるけど、それを使えば間違いなくダンゾウにバレる。

 

「地道に策を弄する、か」

 

 あまり手を汚したくはないけど、最悪あの二人を始末するという選択も考えておきたい。

 てかよくよく考えたら後の木ノ葉に災厄を齎す奴だから別に始末しても良いか。輪廻天生でノーカンにはなったかもしれないけど、原作のナルトが産まれない以上長門が改心するとは限らないし。

 まあ手を汚すのは最後の手段で良いだろう。ただあまり時間は残されてないと考えよう。

 穢土転生は外に出せないし、外で調査させてる影分身から情報が来るのを待つ――――。

 

「えっ、小南を発見!? ついでに長門と弥彦も!? 後黒ゼツとマダラも!? いっぺんに来すぎだって!!」

 

 影分身の情報共有の都合上仕方ないけど、急過ぎるっての!!

 

     ※

 

 影分身から貰った情報を元に事前準備をしっかりと重ねた僕は黒ゼツとマダラの始末、そして小南と輪廻眼の回収をする為に飛雷神で雨隠れの里近辺に移動。

 その後、影分身と数体の穢土転生を引き連れてマダラと黒ゼツの始末に向かっていた。

 

「…………本当に居た」

 

 穢土転生にチャクラを隠蔽して貰いながら、気取られないよう徹底してマダラと黒ゼツを観察する。

 写輪眼に写っているのは外道魔像に繋がれてる死に掛けの老いたマダラと彼の意思から産まれたように振る舞う黒ゼツだ。

 分かってはいたけど本当に居たよ。

 

「今なら、確実に始末出来る」

 

 戦闘用としては使えない神威だけど、不意打ちとしてなら今のあの二人なら仕留め切れる。

 逸る気持ちで身を乗り出そうとすると、一体の感知タイプの穢土転生が口を開く。

 

「…………敵は、四人。外に出ていた黒いのも、戻って来ている」

「そっかー…………よく考えたら白ゼツも居るんだよな」

 

 マダラと黒ゼツだけを考えてたけどこいつらも居たか。

 特にグルグルのゼツは一度でも捕まったらアウトか。

 

「でも敵は四人だけなんだよね?」

「この一週間、観察した限り」

「ならチャンスは今だよ」

 

 何の為に事前準備と情報収集を重ねて来たのか。

 折角手に入れた機会は逃さない。

 

「行け、穢土転生達」

 

 僕の言葉を合図に仕込みを済ませた穢土転生達を突撃させる。

 この日の為に穢土転生に転写封印を使って僕の別天神を仕込ませた。

 実力は再現できてないけど、老いさらばえかつての最強と陰謀を企てる黒ゼツ、そして二体の白ゼツを相手にするには十分だったらしく、戦闘はあっという間に終わった。

 

「はやっ」

 

 拍子抜け、と思う気持ちが無いわけでは無い。

 けど死にかけでかつての戦闘力が見る影も無いマダラ相手ならこんなものだろう。こちらの穢土転生も一応うちは一族だし。

 外道魔像に繋がれてなければ命を保ってられない行動範囲が狭まってる今だからこそだろう。

 

「他は周囲を散策して警戒、僕はこいつらの封印するから」

 

 転写封印による別天神をくらい、意識が無くなった四人に眼を向ける。

 かけた幻術は一時間の気絶。こんな簡単な命令しか記入出来ないけど転写封印としてなら使えはする。

 そう思いながら須佐能乎を呼び出し、十拳剣でマダラと白黒グルグルゼツを一人残らず封印する。

 呼び出した壺のような霊器の中に封印されていく四人を見て、本当に強い能力だと改めて思う。まあ今の自分だとこれを維持しながら戦うとか無理だけど。

 動きが単純になるんだよな。チャクラ消費も激しいし、今の年齢だと厳しい。高性能のソフトをレトロゲームで使ってるみたいな気分だ。

 

「外道魔像も、封印しとくか。必要になれば解除すれば良いし」

 

 剣を突き刺し、中に宿ってる大筒木カグヤの魂ごと封印する。

 これでNARUTO世界における問題点は粗方解消した。解消したせいでこの後どうなるか分からなくなるが今更だ。

 

「取り敢えず、一回戻るか。向こう側も終わったみたいだし」

 

 神威を使って自分の神威空間に移動し、研究所の中に戻る。

 そこでは意識を失った小南、弥彦、長門の三人が意識を失って状態で寝転がされていた。

 

「まあ忍術を覚えてない子ども相手だからね」

 

 輪廻眼持ちの長門は普通に返り討ちにされる危険性があったから転写封印ではなく、影分身の僕が直々に別天神を使ったけどこの様子ならそこまでする必要はなかったか。

 にしても、まだ戦争前なのに親が居なくなるなんて…………いや、雨の国って大国に挟まれた小国だし今も他里の忍びでばちばちにやり合って巻き込まれてる場所だ。

 嫌な話にはなるけど不思議じゃないか。

 

「長門から輪廻眼を取り上げた後、どうしよっか」

 

 正直無事に確保出来た以上、もう用済みではある。

 だけど殺す必要も無くなったし、どうしたら良いだろうか?

 

「…………記憶消して適当な村の近くに置いとくか」

 

 忍びの世界と関わらず、何もかも忘れて普通に生きるのも幸せの一つとしてはありだろう。

 そう思いながら写輪眼で意識を失ってる二人の瞳を見て、記憶を削除する。

 

――――後日、長門と弥彦はそれぞれ別の村で平凡だが幸せな人生を送ったのは別の話。

 

「さて、次は小南の方か」

 

 記憶を消されて穢土転生達に連れてかれる二人から小南に視線を移す。

 実は別天神を覚えてからずっとやりたかった事がある。と、いってもクシナに幻術をかけて自分の好き勝手やってる時点でやりたかったもくそもないのだけれど。

 とはいえ、取り敢えず最初にかける内容は決まってる。

 

「別天神」

 

 彼女の瞼を手で開けて万華鏡写輪眼で目を合わせる。

 

「僕はきみの記憶を消したりはしない。長門や弥彦と過ごした事は覚えてても良い。でも、今この瞬間から僕に絶対服従だ」

「…………はい」

「さて、これで僕に従う事になったわけだけど…………取り敢えず一緒にお風呂に入ろっか」

 

 流石に汚れたままの状態でいさせるわけにはいかないからね。

 しかし、小南についてはちょっと時間がかかるからあれだけどクシナについてはどうしようか?

 そろそろ誘拐されるかもしれない以上、何とかフラグを潰さないといけない。ミナトに別天神をかけようにも自来也に気付かれたらアウトだし。

 

「そうだ。仙術修行で連れ出せば良いんだ」

 

 合法的に里から離れられるし、安全な場所に隔離することも出来る。

 場合によってはこれを期ににクシナを僕好みに調教出来るわけだし、それに仙術を会得出来るかもしれない。

 

「そうと決まったら大蛇丸先生にお願いしてみようか」

 

 後日、大蛇丸や三代目から了承を貰い僕とクシナは仙術修行として龍地洞へと赴く事になる。

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