※この作品はR-18です。

シティハンター - 冴羽獠と禁断の依頼(もっこり)   作:坂本太郎

10 / 15
登場人物
美樹(みき): 元ゲリラ兵の凄腕スナイパー。現在は「キャッツアイ」の隣に喫茶店「ラビットイヤー」を開き、海坊主(伊集院隼人)の妻となる。常に戦場での緊張感と海坊主との絆という境界線の中で生きている。

冴羽獠: 海坊主の親友という最も危険な立場から、美樹の心の緊張と戦士としての重圧を、男の優しさと深い行為で解き放とうとする。


第九話:美樹 - スナイパーの休息

禁断の境界線と安らぎ

ある日、海坊主が長期の危険な任務で日本を離れることになった。出発前、海坊主は、誰にも悟られぬよう、獠に美樹を預けるという、言葉にならない依頼をしていた。それは、「俺がいない間、美樹の心を守ってやってくれ」という、戦友への深い信頼からくるものだった。

 

海坊主の不在中、美樹は表面上は冷静だったが、獠はその緊張の匂いを嗅ぎ取っていた。彼女の心は、スナイパーとしての警戒心と、恋人を待つ女としての不安で張り詰めていた。

 

深夜、獠は「ドッグイヤー」の閉店後に美樹を訪ねた。

 

「美樹、海坊主の奴、お前を戦場に戻すつもりはねぇぜ。だが、お前の中の戦士は、まだ休めてねぇ」

 

美樹は、獠の鋭い指摘に、初めて動揺を見せた。

 

「獠……これは、ファルコンに対する裏切りになるわ。私と彼は、戦友として、そして夫婦として、強い絆で結ばれている」

 

「絆は知っているさ。だが、その絆がお前を戦士として縛り付けている。お前が本当に欲しいのは、安らぎだろう? 戦友の恋人という禁断の境界線を、男の優しさで越えさせてくれ。海坊主には、この秘密は言わねぇ」

 

獠の優しさと真剣さに、美樹は涙を浮かべた。彼女は、夫への愛と、人間としての安らぎへの渇望の間で引き裂かれていた。

 

「わかったわ、獠。これが、私にとっての戦士の休息よ。そして、ファルコンへの裏切りではなく、信頼への代償だと思って」

 

「ラビットイヤー」の奥の、誰も立ち入らない空間。美樹は、戦士の鎧を脱ぎ捨て、女性の身体を晒した。その身体には、ゲリラ兵としての傷跡と、夫への愛が刻まれていた。

 

獠は、彼女の心の緊張を解きほぐすように、ゆっくりと優しく抱きしめた。

 

「美樹。俺がお前の全てを受け止めてやる」

 

獠は、美樹の張り詰めた心を解きほぐすように、優しさと深い包容力をもって行為を始めた。美樹は、戦場や復讐といった重圧から解放され、女性としての本能が目覚めていくのを感じた。

 

美樹の全身から強張りが解けていく。かつて硝煙と血に濡れた指が、今度は震える手で自分のシャツのボタンを外そうとしている。それを制するように、冴羽の大きな手がそっと彼女の指先に触れた。

 

「慌てるな……時間をかけていい」

 

彼の低い声には、海坊主に対する配慮だけでなく、目の前の女に対する敬意が混じっていた。

 

「ん……でも」

 

美樹が躊躇うと、冴羽の唇が耳元に近づく。

 

「『スコープを覗かずに』俺を見ろ」

 

その一言で、美樹の中で何かが崩れ落ちた。

 

ベッドへ倒れ込む二人。シーツが擦れる音の中に、美樹の深いため息が混ざる。

 

「ああ……こんな風に触れられるのは、久しぶりすぎて」

 

冴羽の唇が彼女の首筋を這い、鎖骨を甘噛みする。

 

「ふっ……うぅ……ん」

 

押し殺したような呻き声が、次第に切なげな吐息へと変わっていった。

 

冴羽の指先が彼女の敏感な部分を探り当てると、美樹の体が電流が走ったように跳ねた。

 

「ああッ!?」

 

思わず上がった声に、彼女自身が驚いて口を押さえる。

 

「すまない……強くしすぎたか?」

 

「違うの……ただ……あまりにも久しくて……あぁ……ッ!」

 

再び指が動くと、美樹の口からは抑えきれない喘ぎが漏れ始めた。

 

「あっ……そこ……もっと……ッ」

 

冴羽は彼女の変化を見逃さない。腰の動きが徐々に大胆になっていく。

 

「んっ……はぁ……獠…もう……」

 

潤んだ瞳が彼を見上げた瞬間、冴羽の分身が彼女の中へゆっくりと侵入した。

 

「ぐッ……!!」

 

濡れた肉壁が熱く絡みつく感触に、冴羽は歯を食いしばった。一方の美樹は、内側から広がる圧迫感に顔を歪めながらも、待ち焦がれていた快楽に身を委ねていく。

 

「はっ……あっ……これ……すごく……」

 

腰の動きが始まった。最初は緩慢だった律動が、美樹の反応に合わせて徐々に速さを増していく。

 

「くっ……んっ……あっ! ああっ! 獠ぉ!」

 

シーツを握り締める指が白くなるほど力を込めて、美樹は快感に翻弄されていた。かつて敵の狙撃手と戦った時の集中力とは異なる、未知の領域で脳が痺れていく。

 

「だめ……もう……限界……ッ!」

 

「俺もだ……受け止めろ……」

 

冴羽の低い宣言と同時に、腰を深く打ち付ける。

 

「あ゛あ゛―――ッッ!!」

 

美樹の全身が弓なりに反り返り、喉から悲鳴に近い絶頂の叫びが漏れる。ほぼ同時に冴羽も、熱い飛沫を最奥へ放った。

 

「ぐっ……ん゛……ッ!!」

 

粘膜が収縮し、脈打つ感覚に酔いしれながら、二人は荒い呼吸を繰り返す。最後の一滴まで注ぎ込むと、冴羽は汗ばんだ額を美樹の肩に押し当てた。

 

「ふぅ……これで少しは……楽になったか?」

 

「ええ……ありがとう……獠」

 

涙を滲ませた彼女の声には、確かな安堵が宿っていた。

 

窓の外では夜明けが近づいている。二人の間に流れるのは、禁忌の香りではなく、互いを思いやる温かい空気だった。海坊主が帰ってくるまでの間だけ――その限定的な許しのもとで、戦士たちの夜は静かに更けていった。

 

行為を終えた美樹は、深く安らかな寝息を立てていた。その顔は、まるで戦いを終えた後の天使のように穏やかだった。

 

獠は、彼女の無防備な寝顔を見つめ、静かに煙草をくわえた。

 

(獠の心情) 「海坊主。これで美樹は、お前の帰りを女の顔で待てるぜ。俺は戦友の恋人を犯した罪人だが、彼女の心を守った男でもある。これでいい。俺たちの秘密だ」

 

美樹は目覚めると、一言だけ獠に囁いた。

 

「ありがとう、獠。最高の休息だったわ。ファルコンが帰ってくるまで、私は完璧な恋人でいられる」

 

獠は、美樹の緊張を愛の行為で受け止め、彼女を海坊主の恋人という日常へと戻した。




第十話予告
第十話:マリィー - 過去の精算

次は、通称「ブラッディ・マリィー」を名乗る殺し屋で、かつて冴羽獠の相棒であったマリィー。元相棒との再会は、命がけの依頼と過去の精算を意味する。殺し屋の業を抱える彼女を、獠が男の愛で癒し、彼女の運命に決着をつける。
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。