『実の妹の「性欲ステータス」が見えるようになったので、毎晩こっそり処理してあげることにした』 作:七草七
限界は、唐突に訪れた。
文明の利器(ローター)を導入してから三日後。
俺は、結衣のベッドの脇で頭を抱えていた。
「……下がらない」
目の前には、荒い呼吸を繰り返して寝汗をかいている結衣がいる。
そして、その頭上には絶望的な数値が張り付いたまま動かない。
【 性欲:99/100(ロック状態) 】
【 状態異常:挿入欠乏症(重度) 】
ここ一時間、俺は必死だった。
指を駆使し、玩具の出力を最大にし、あらゆるテクニックを動員した。結衣は何度も達したし、シーツはもうぐしょぐしょだ。
だが、数値は『99』からピクリとも動かないのだ。
システムウィンドウには、冷酷なエラーメッセージが表示されている。
『 エラー:浅い刺激では解消されません 』
『 警告:本能が「中身」を求めています 』
『 推奨:生殖行為による直接充填 』
「……マジかよ」
俺はガクリと項垂れた。
人間の体とは、なんと欲深くできているのか。
最初は手だけで満足していたのに、次は道具、そして今は……「本物」じゃないと満足できない体になってしまったというのか。
結衣が苦しげに寝返りを打つ。
「んぅ……ほしい……お兄ちゃん……なか、に……」
うわごとのように漏らす言葉。
その顔は熱に浮かされたように赤く、目尻には生理的な涙が溜まっている。
放っておけば、彼女はこのまま欲求不満の熱で焼き尽くされてしまうかもしれない(※勝手な医学的見解)。
(……やるしか、ないのか)
俺はゴクリと唾を飲み込んだ。
これは近親相姦ではない。医療行為だ。
特効薬が俺の股間にしかない以上、俺はそれを投与する義務がある。ドクターが患者に注射を打つのと同じだ。
「……結衣。少し痛いかもしれないが、我慢してくれよ」
俺は震える手で、自身のパジャマを脱ぎ捨てた。
数日間の寸止めプレイで極限まで高まった俺のイチモツは、鋼鉄のように硬く、脈打っている。 結衣の脚を割り開き、M字に広げる。
濡れそぼった秘所は、既に準備万端といった様子でヒクついていた。
「入るぞ……」
亀頭を入り口にあてがう。
熱い。火傷しそうなほどの熱気が伝わってくる。
俺は意を決して、腰をゆっくりと沈めた。
「──っ!?」
きつい。信じられないほどの締め付けだ。
だが、抵抗はない。むしろ、吸い込まれるように奥へ奥へと招き入れられる。
破瓜の痛みを予期していたが、連日の開発のおかげか、あるいは本能が受け入れているのか、結衣の体はスムーズに俺を飲み込んでいった。
「あ……ぁ……っ♥」
根元まで収まった瞬間。
結衣の口から、苦悶ではなく、安堵のため息が漏れた。
まるで、失われていたピースが埋まったかのような、深い充足感を含んだ吐息。
その瞬間、システム音が脳内に響き渡った。
『 接続確立(コネクト) 』
『 ロック解除:ステータス変動を開始します 』
【 性欲:99 → 90 → 85 】
(動いた……!)
俺は歓喜した。やはり、これが正解だったのだ。
俺はゆっくりと腰を動かし始めた。
引き抜き、また突き入れる。
その単純な往復運動だけで、結衣の身体が甘く震え、俺自身も脳が溶けそうな快感に襲われる。
「んんっ、あっ、あっ、んぁっ♥」
リズムを速める。
パン、パン、と肌がぶつかる音が部屋に響く。
寝ているはずの結衣が、無意識に俺の背中に腕を回し、脚を絡めてくる。
それは「もっと」とねだるような、積極的な動きだった。
(こいつ、こんなに……!)
俺の中で、理性のタガが完全に外れた。
もう「治療」なんて建前はどうでもいい。
ただ、この可愛い妹の最奥に、俺の全てを叩き込みたい。
「いくぞ、結衣っ! 全部、くれてやるッ!」
俺は腰の動きを最速にした。
激しいピストンに、結衣が嬌声を上げてしがみついてくる。
【 性欲:15 → 10 → 5 】
カウントダウンがゼロに近づく。
俺の射精感も限界点を超えた。
「っ、出るッ!!」
俺は最奥まで突き入れ、彼女の子宮口に押し付けるようにして、熱い飛沫を解き放った。
ドクン、ドクン、と脈動に合わせて、大量の白濁が彼女の中に注ぎ込まれる。
「んん──────ッ♥♥!!」
結衣が身体を弓なりに反らせ、この日一番の絶叫を上げた。
膣内が強く収縮し、俺のモノを搾り取るように締め付けてくる。
長い、長い絶頂の余韻。
やがて、二人の荒い呼吸だけが残された。
俺は脱力して、そのまま結衣の上に覆いかぶさる。
視界の端で、ウィンドウがファンファーレのようなエフェクトと共に輝いていた。
【 性欲:0/100(完全充足) 】
【 状態:極上の幸福 】
【 ミッションコンプリート 】
「……はは。やったな」
俺は汗ばんだ結衣の髪を撫でた。
彼女は満ち足りた表情で、赤ん坊のように眠っている。
数値はゼロになった。
これで、彼女の暴走は完全に止められたはずだ。
──だが、俺は気づいていなかった。
幸福そうなピンク色のウィンドウの裏で、新たなパラメーターが静かに生成され始めていたことに。
『 隠しステータスを解放しました 』
『 新規項目:兄への依存度 』
『 現在値:測定不能(∞) 』
翌朝、俺たちを待ち受けるのは、これまでとは全く違う「関係性」であることも知らずに、俺は妹の体温を感じながら深い眠りへと落ちていった。
(続く)