貞操逆転世界のエロゲに転生したけど、ラスボスの女帝(処女)が「開発してくれ」と頼んでくる 作:七草七
「では、始めるぞ。……脱げ」
玉座の後ろにある隠し通路を通って案内されたのは、広大で豪華絢爛な女帝の寝室だった。
天蓋付きのキングサイズベッドの前に立ったベアトリス陛下は、尊大な態度で俺にそう命令した。
「……はい?」
「聞こえなかったのか? 服を脱げと言ったのだ。セックスをするのだろう? ならば、男が種を出す準備をせねばならんだろう」
彼女は不思議そうに小首をかしげている。
なるほど、そういうことか。
俺はため息をつきたくなるのを堪えた。
この『貞操逆転世界』におけるセックスの定義は、極めて淡白で一方的だ。
女性が男性にまたがり、搾り取る。あるいは、ただ挿入してピストン運動をするだけ。
そこに「情緒」や「前戯」、そして「女性側の快感」を追求する文化はほとんどない。男はあくまで消耗品だからだ。
「陛下。……恐れながら申し上げます」
「なんだ」
「異界の知識において、『セックス』とは、いきなり挿入することではありません」
俺は人差し指を立てて、チッチッ、と振ってみせた。
不敬罪ギリギリだが、今は俺が「先生」だ。
「まずは『前戯(プレリュード)』。……女性の体と心をほぐし、快感を高める工程が不可欠なのです。それを飛ばすなど、料理で言えば生肉をそのまま食らうようなもの」
「な、生肉だと……? 余を野蛮人扱いする気か」
「いいえ。ですが、陛下は『最高の快楽』をお望みなのでしょう? ならば、俺のやり方に従ってください」
俺の言葉に、ベアトリスは少し考え込み、やがて不承不承といった様子で頷いた。
「……よかろう。異界の作法、試してやる。それで、余は何をすればいい?」
「ベッドに座って、力を抜いてください。……あと、スカートを少しだけ捲っていただければ」
ベアトリスは怪訝な顔をしながらも、ふかふかのベッドに腰掛け、漆黒のドレスの裾を太ももの付け根まで捲り上げた。
露わになった白磁のような脚。
俺はゴクリと喉を鳴らし、その前に跪いた。
「し、失礼します」
「ふん。手で触るだけか? そんなもので何が……」
彼女の軽口は、俺の指が太ももの内側──きわどい部分に触れた瞬間に止まった。
「ひゃうっ!?」
可愛らしい悲鳴。
ビクン! と身体を跳ねさせ、ベアトリスが俺を睨みつける。
「き、貴様っ! どこを触っている! くすぐったいではないか!」
「力を抜いてくださいと言ったはずです。……随分と敏感ですね」
俺はニヤリと笑った。
やはりそうだ。この世界の女性は「攻め」には慣れているが、「受け」には圧倒的に慣れていない。
ましてや、誰にも触れさせたことのない処女の女帝だ。感度が低いわけがない。
「く、っ……ふ、不敬だぞ……!」
「これは治療(レッスン)です。……ここはどうですか?」
俺は指先で、内股の柔らかい肉を這い上がり、ショーツの際をなぞるように撫でた。
「んっ……ぁ……!? な、なに、これ……」
ベアトリスの表情が変わる。
怒りから、困惑へ。そして未知の熱への恐怖へ。
俺はさらに踏み込み、ショーツの上から、秘所の膨らみを掌で包み込み、ゆっくりと円を描くように圧迫した。
「あ、ぅ……んんっ!」
彼女の手がシーツをギュッと握りしめる。
呼吸が荒くなり、整った顔が熱っぽく染まっていく。
魔力を帯びた瞳がとろんと潤み、俺を見下ろす視線から「支配者」の色が消えていく。
(すごい……これがラスボスかよ)
俺の中で、背徳的な征服欲が鎌首をもたげる。
世界中の男が恐れる女帝が、俺の指一本でこんなに乱れている。
「陛下。気持ちいいですか?」
「だ、黙れ……! こ、こんなの……魔法だ! 貴様、変な魔法を使ったな!?」
「魔法じゃありません。これが、陛下の体が秘めていたポテンシャルですよ」
俺は意地悪く、ショーツのクロッチ部分──湿り気を帯び始めている一点を、中指でコリっと弾いた。
「ひギッ!? ぁあぁぁぁ──っ!!」
ベアトリスが背中をのけぞらせ、ベッドに倒れ込んだ。
ドレスが乱れ、胸が大きく上下している。
「はぁ、はぁ……! き、貴様……今の、は……っ!」
「これが『前戯』の入り口です。……まだ、服の上から触っただけですよ?」
俺がそう告げると、女帝陛下は涙目で俺を睨み、そして──悔しそうに、しかし熱を孕んだ声で呟いた。
「……つ、次は……直接、やってみろ……」
その命令は、震えていた。
プライドの高い彼女が、自ら「触ってくれ」と懇願に近い命令を下したのだ。これに従わない手はない。
「承知いたしました。……では、失礼して」
俺はベアトリスの足元に跪いたまま、彼女が履いている純白のシルクのショーツに手をかけた。
最高級の布地を、ゆっくりと太ももから膝、そして足首へと引き下ろしていく。
「ん……っ……、見るな……あまり、ジロジロ見るでない……」
ベアトリスが顔を背け、片手で顔を覆う。
だが、俺はしっかりと目に焼き付けた。
露わになったのは、白磁のように透き通る肌と、薄い金色の体毛に覆われた、手付かずの秘所。
世界を統べる女帝の、最も無防備な場所だ。
「……すごい。もうこんなに濡れているんですね」
俺の視線の先――閉じた花弁の隙間からは、透明な蜜がじわりと滲み出し、太ももの内側へと垂れようとしていた。
服の上からの愛撫だけで、彼女の身体はここまで準備を整えていたのだ。
「う、うるさい! 勝手に出てくるのだ、仕方なかろう!」
「ふふ、素直でいい身体です。……では、触りますよ」
俺は人差指と中指を揃え、ぬらりと光る愛液を掬い取るように、秘所の割れ目に触れた。
「ひゃうっ!?」
粘膜に直接触れられた瞬間、ベアトリスがビクン!と大きく跳ねた。
熱い。指先から伝わる熱気は、風邪の発熱など比ではない。
「へ、陛下。力を抜いてください。これじゃ指が動きません」
「だ、だって……っ! 変なのだ! そこを触られると、腰が……ゾワゾワして……!」
「それが気持ちいいってことですよ。……ほら、ここです」
俺は溢れ出る蜜を潤滑油にして、指を滑らせた。
そして、まだ包皮に守られている小さな突起――クリトリスを探り当て、優しく、しかし執拗に指の腹で円を描くように擦った。
「――――ッ!?!?」
声にならない悲鳴。
ベアトリスの目がカッと見開かれ、背中が弓なりに反る。
「あ、あ゛っ!? な、なにっ、何をした貴様ッ!?」
「ただ、気持ちいい場所を撫でているだけですよ」
「うそだッ! 雷だ! 身体の中を、雷が走ったぞ今ッ!」
「雷、ですか。……なら、こうするとどうなります?」
俺は意地悪く、ぷっくりと膨れ上がった突起を、指先でコリコリと弾き、さらに爪を立てないように摘み上げた。
「ひギッ!? ぁあぁぁぁーーっ!!」
先程とは比較にならない絶叫。
ベアトリスの両手がシーツを鷲掴みにし、美脚がバタバタと暴れる。
「あひぃッ! すごい、ここ、すごいのぉッ! アレン、アレンっ、そこダメぇっ!」
「ダメじゃないでしょう? こんなにビクビク反応して……」
コリッ、クチュッ。 水音と粘膜が擦れる音が、寝室に響く。
俺が指の動きを速めるたびに、最強の女帝の威厳が剥がれ落ちていく。
「んくっ、あぁっ! 頭、おかしくなるぅっ! 溶ける、余が溶けちゃうぅぅッ!」
「まだ指一本ですよ? ……ほら、中も気になりますか?」
俺はクリトリスを責めていた指をずらし、ぬるぬると濡れた入り口へ、第一関節までゆっくりと沈めた。
「んんっ――!?」
きつい。処女特有の締まりが、俺の指を拒絶しつつも吸い付いてくる。
「っ……異物……入って、きた……っ」
「指だけです。……中で掻き回されるのと、外をイジられるの、どっちが好きですか?」
俺は中指を出し入れしながら、親指で再び突起を擦り上げた。
内外からの同時攻撃。
「ど、どっちも……っ! どっちも凄いぃッ! あ、ああっ、もう無理、我慢できな……ッ!」
ベアトリスの身体が、ガクガクと痙攣を始める。
限界だ。
「イくっ! イくイくっ! 余、イっちゃうからぁッ!」
ビクンビクンッ!
彼女の腰が大きく跳ね上がり、秘所から大量の潮が噴き出した。
俺の手と、純白のシーツを汚しながら、彼女は白目を剥いて脱力した。
◆
数分後。
荒い息を繰り返すベアトリスは、焦点の合わない目で天井を見つめていた。
だらしなく開かれた足の間からは、まだ愛液が垂れ続けている。
「……はぁ、はぁ……。な、なんだ……今のは……」
「『絶頂』ですよ、陛下。……魔法より、凄かったでしょう?」
俺が指についた銀糸を拭いながら尋ねると、彼女は力なく首を回し、潤んだ瞳で俺を睨んだ。
いや、それはもう睨んでいるのではない。
完全に「オス」を見る目つきだった。
「……アレン。……貴様、とんでもないことを教えおって……」
「ご不満でしたか?」
「…………悪く、ない」
彼女は顔を赤らめ、ボソリと呟いた。
「……また、明日も来い。……これは命令だぞ」
その言葉を聞いた瞬間、俺は確信した。
最強の女帝陛下は、今この瞬間、俺の指の虜になったのだと。
(続く)