マクロスΔ オペレーション・スィートプリズナー 作:夜叉五郎
アルテミシア・グランドホテル カナメ専用スィート
ch.124「バラバラのワルキューレ」
午後のオリッシュへの奉仕を終えたカナメは、身体に残る甘い余韻を纏ったまま自室に戻った。
シャワーを浴び、湯気で火照った肌をタオルで拭い、ラフなキャミソールとショーツだけの姿でダイニングへ向かう。
豊かな胸がキャミの布地を押し上げ、乳首の輪郭がほのかに浮かぶ。
子宮の奥が、まだオリッシュの 熱を覚えていた。
しかし、ダイニングに入ったカナメは予想外の光景に足を止めた。
クレアとミラージュが、テーブルを挟んで対峙し、険悪な空気を漂わせている。
クレアは白いブラウスにスカート、金髪を優雅に流し、すみれ色の瞳を鋭く光らせていた。
ミラージュは軍服姿で、キリッとした表情に怒気を孕ませる。
カナメが近づくと、ミラージュがすぐに説明を始めた。
「カナメさん! この人がピルの服用を拒否してるんです!」
カナメは目を丸くした。
「まぁ……クレア、飲んでなかったの?」
クレアは涼しい顔で頷く。
「ええ、そうよ」
ミラージュが声を荒げた。
「もっと自分の体を大事にしてください! 妊娠のリスクを無視するのは無責任です!」
クレアは強気に胸を張る。
Fカップの胸がブラウスを押し上げ、重力制御ブラの効果でロケット型に強調される。
「私はあの人の赤ちゃんを産みたいの。だからピルなんて要らないわ」
「それに別に私はカナメみたいな正式な慰安要員じゃないもの。ピルの常用は義務付けられてないはずよ」
ミラージュは眉をひそめ、軍人口調で即座に切り返す。
「義務云々じゃありません! 妊娠したら慰安対象の精神負荷が増大する可能性があります。貴女の個人的な欲求で、任務全体を危険に晒すつもりですか?」
さらに正論を突きつけるミラージュ。
「貴女がどんな人生プランを立てているかは私の知ったことではありません。でも子供を作るなら、男女双方の合意の上ですべきです!」
クレアは譲らない。
「別にあの人に迷惑をかけるつもりはないわ。私一人で育てるもの。許可なんて必要ないじゃない」
セレナ・グルドアに仕掛けられた催眠スイッチの三つ目が、クレアの心を強く支配していた。
処女を捧げた相手への、爆発的な子作り欲求。
カナメはしばらく、二人の主張を静かに聞いていた。
(このままクレアが黙って妊娠してしまったら……オリッシュさんは中出しを躊躇するようになるかも。それじゃ、彼のチンポに最高の射精体験をさせてあげられなくなるわ……)
カナメの思いは、オリッシュのチンポに常に最高の快楽を与え続けること。
どうせなら、本当の子作りで「絶対に孕ませるぞ」と興奮させて射精させてあげたい。
そちらの方が、絶対にチンポも気持ちいいはず。
カナメは穏やかに口を開いた。
「クレア、どうかしら。オリッシュさんに、『子作りさせてください』っておねだりしてみたら?」
クレアが目を丸くする。
「え? ……いいの、カナメ?」
カナメは天然な反応で首を傾げた。
「え? 何が?」
ミラージュが呆れた顔で口を挟む。
「カナメさん、そこまで譲るんですか……?」
クレアもまた信じられない様子だ。
「カナメ、そこも譲ってくれるんだ」
カナメは嫋やかな声で、穏やかに答える。
「譲るも何も、全てはオリッシュさん次第ですもの」
クレアは少し瞳を潤ませて、さらに尋ねた。
「じゃあカナメは、あの人がカナメと赤ちゃん作りたいっておねだりしてきたら、受け入れるの?」
カナメはその想像に、顔を真っ赤に染めた。
しかし、はっきりと答える。
「私なんかがそんな役目を負うなんておこがましいけれど……彼が望むなら、私の子宮を使ってもらうわ」
それが、今のカナメの素直な気持ちであった。
クレアは納得したように頷いた。
「ふーん……そうなんだ。わかったわ」
クレアは決意を込めて宣言する。
「じゃあ決めた。やっぱりピルは飲まない。でも子作りはあの人が認めてからにする。おねだりを聞いてもらうために、オーオク社の広報活動でもっと結果を出すわ。それまでの間、奉仕はお尻でしましょう」
ミラージュに視線を移す。
「と言うわけでミラージュ、アナル拡張セットをお願い。もう1セット用意して」
もともと催眠の効果で中出ししか念頭になかったクレアは、アナルには興味が薄かった。
レイナには勧めたものの、自分のアナルは未拡張のままであった。
ミラージュは二人の割り切り方にドン引きしてる。
「……わかりました」
ため息混じりに承諾する。
カナメは微笑みを保ち、二人のやり取りを見守っていた。
(オリッシュさんのチンポが、もっと喜んでくれるなら……それでいいわ)
実際のところ、カナメの言ったとおり、オリッシュの相手をした女性が妊娠するかしないかは、オリッシュ次第であった。
淫紋を刻まれたカナメの体は、実は時間がループしている状態にあった。
ピルも効かなくなっており、もはや生理も永久に来ない。
オリッシュが望んだタイミングだけ、オリッシュの精を注がれた体の時間凍結は解かれ、排卵が発生する。
つまりカナメの体は、妊娠して出産するまでの間しか年を取らない計算になる。
仮にオリッシュがカナメの妊娠を望まなければ、カナメの卵巣にある約十五万個の卵母細胞は、永遠に23歳のままストックされ続け、子作りに最適な状態の若い卵子をいつでも供給可能となる。
有り体に言えば、古今東西の人間が望む不老の体質を、淫紋を通してほぼ得てしまっていたカナメ。
アイシャ博士の言葉通り、人間を辞めてしまっていたのである。
その事実が明らかになるのは、アイシャ博士が遠くウロノボロスで今現在解析している、カナメの喘ぎ声に宿るピンク色の生体フォールド波の正体が明らかになってからとなり、今しばらく時間が掛かりそうであった。
定刻になった。
ダイニングの巨大スクリーンが青白く光り、惑星ラグナのマクロス・エリュシオンとのワクチン通信が接続される。
レハーム側はカナメ、クレア、ミラージュの三人。
ラグナ側はマキナとレイナの二人だけだった。
カナメは穏やかに微笑み、通信を始めた。
「みんな、お疲れ様」
レイナがボソッと応じる。
「通信、開始」
カナメは画面を見ながら、三つの点に気づいた。
まずアラド艦長の姿が前回、前々回に続き、また無い。
カナメの胸が少し疼く。
(アラド艦長……私の顔を見たくないだけなのかしら……)
実際、アラドはABV「高級娼婦カナメ・バッカニア」の全10ステージを感度“小”レベルでクリアし終え、“並”レベルに再挑戦中だった。
ステージ3のフェラをなんとかクリアできたところで、“並”レベルを終えるまでは、カナメに会わないと決意していた。
しかし、その変なこだわりを誰にも伝えていない。
ただ単にプロポーズを断られたカナメの顔を見たくないだけ、とここにいる全員から思われてしまっていた。
次に美雲・ギンヌメールの姿もなかった。
レイナがボソッと説明する。
「美雲は……今日の午前中に招かれた戦災復興イベントのミニライブで、観衆にKBモデルを囃し立てる下品なヤツらがいて、気持ちよく歌えなくてイライラ」
「その後のインタビューで『美雲モデル販売予定は?』とか失礼な質問連発されてブチ切れ」
「午後の業務ブッチして、今頃ひとりで海で歌ってるはず」
カナメは少し心配になった。
美雲のプライドが高い性格を思うと、KBモデル絡みの野次と質問が彼女の歌心を傷つけたのだろう。
(美雲……無理しないでほしいわ。でも、クレアの戦略が少しやりすぎたかも……)
カナメは隣のクレアに静かに視線を送った。
クレアはKBモデルをライブグッズのように匂わせる作戦でファンを煽っており、その結果、美雲を苛立たせてしまった。
クレアはカナメの視線を受けても悪びれもしない。
ただ軽く肩をすくめてるだけだ。
最後にマキナの様子がおかしい。
前回のレイナのようにフラフラしている。
H+カップの胸が重力制御ブラで無重力状態に浮き、プルプルと大きく揺れる。
お尻に差し込まれたアナル拡張プラグの影響で、腰が定まらず、秘部が熱く疼き、蜜が太腿を伝っていた。
美雲のサボタージュで午後の訓練が空いた結果、レイナの手でマキナのお尻にアナル拡張プラグが差し込まれていた。
プラグの圧迫感と快楽にマキナの秘部が濡れ、太腿が震えて甘い吐息が漏れる。
カナメとミラージュには、アナル拡張プラグの肛虐の悦びを知る者として、マキナのお尻の状態が容易に想像出来た。
狭い後孔がプラグで広げられ、腸壁が刺激され、甘い痺れが全身に広がる感覚。
二人は顔を赤らめ、秘部が疼く。
カナメは画面に向かって、穏やかに尋ねた。
「マキナ、貴女……アナル拡張プラグ、してるのね?」
マキナはフラフラとしたまま、甘く応じる。
「あ、カナカナ……ごめん、ちょっとボーっとしてた……なに?」
ミラージュがため息混じりに発言する。
「マキナさん、何で貴女まで……きっとレイナさんのせいね」
レイナがボソッと呟く。
「アナルセックス、ラブリー。マキナにも味わってほしい」
クレアはそれを聞き、感謝の言葉を述べる。
「レイナだけじゃなくマキナまでテスターを務めてくれるなんて、とてもありがたいわ。でもそうなると、この中でアナル拡張してないの私だけになるじゃない。まずいわね」
クレアはこの場で唯一のアナル拡張未経験者になっていた。
先ほどの決意を、改めて強固にするクレア。
子作りまで我慢するため、ご主人様のチンポをお尻で受け止める。
その想像にクレアの秘部が熱く濡れる。
クレアが次の話を切り出す。
「マキナとレイナしかいないのは、都合が良いわね」
クレアの声が静かに響く。
「テスターを務めてくれた二人へのご褒美に、オペレーション・スィートプリズナーの全貌を明らかにするわ」
カナメが少し眉を寄せ、ミラージュは慌てる。
「クレアさん、それはっ!」
静止しようとするミラージュに視線を移し、クレアは上品に説明。
「二人への情報開示に関する許可はレディMから取ってるわ」
それを言われるとミラージュは押し黙るしか無い。
カナメは一瞬驚いたがすぐに手を挙げた。
「待って。そういうことなら私から話させて」
カナメは画面に向き直り、嫋やかな声で二人に語り始める。
淫紋のおかげでもはや何も怖くない。
オリッシュのチンポのみが大事になった今、カナメは素直に言葉を紡ぐ。
「私が今この星で従事しているのは、オリッシュ・ハメルマンさんというケイオス・レハーム支部の三等兵への慰安任務よ」
「彼は惑星レハームの遺跡エムシー・ハラメとリンクしてしまい、宇宙を再構築する力を持ってしまったの」
「彼はこのホテルのロイヤルスィートに軟禁されていて……そのストレスを軽減するため、性的な奉仕も含めた慰安要員として、私が選ばれたわ」
カナメの声が、少し甘く震える。
「今はもう、任務とか関係なくオリッシュさんに……尽くすことしか、考えられなくなってる」
(本当は彼の立派なチンポに、だけど……でも、二人には刺激が強すぎるわね)
マキナとレイナの二人に静かに告げるカナメ。
「ワルキューレに戻るつもりは、当面ないわ」
ワルキューレを勝手に離脱した件で、カナメは二人に責められるのではないかと思っていた。
しかし、当のマキナは快楽で朦朧としている状態で正直それどころじゃなかった。
お尻のプラグと胸の共振で身体が甘く痺れ、思考が溶けているマキナ。
話を振られると甘く掠れた声で応じる。
「そ、そうなんだー……カ、カナカナも大変だったんだね……ああん♡」
明らかにカナメの話もまともに聞けていない。
重力制御ブラとアナルプラグのフォールドクォーツ粒子が共振し、アナル快感が乳房に波及する暴走状態。
これまで誰も試さなかった組み合わせで、テスターのマキナによって初めて確認された現象だった。
レイナは冷静にボソッと。
「わかった。頑張って」
それだけ告げ、クレアに視線を移す。
「バイオペニスバンドのカートリッジ、残り半分になった。1ダース追加お願い。忘れず配送して」
クレアの思惑通り、レイナはもはやマキナと愛し合うのに夢中だ。
二人がバイオペニスバンドのテスターになった時、カナメが黙認した結果である。
カナメは苦笑した。
(レイナもマキナも……もう, あの人のチンポのことしか頭にないのね……)
通信は穏やかに続く。
しかし、各々の胸の奥では、それぞれオリッシュを起因とする甘い疼きが広がっていた。
(続く)