マクロスΔ オペレーション・スィートプリズナー 作:夜叉五郎
惑星レハーム マクロス・オーオク
マクロス・オーオクの最深部。
部屋の中央を占拠する広大な『ゴッデスサイズ』のベッドの上で、オリッシュ・ハメルマンは心地よい微睡みの中にいた。
右腕にはカナメのしなやかな肢体が、左腕にはクレアの豊満な肉体が密着している。
二人の極上の雌から放たれるフェロモンと体温に包まれながら、オリッシュの脳髄は深い眠りの底で、ある極彩色の「夢」を見ていた。
彼が見下ろす視界の先には、なぜか美雲・ギンヌメールの姿があった。
しかも彼女の無防備な肢体は、宙をうねる無数の生体触手によって完全に拘束されている。
(……なんだこれ。すげえ都合のいい夢だな)
オリッシュは、自身の脳波が惑星レハーム地表の遺跡『宇宙再構築システム』と超空間ネットワークを通じて完全に生体リンクしている事実など、知る由もなかった。
彼はこれを単なる明晰夢――自分の欲望が作り出した、極めてリアルで都合の良い脳内現象だと能天気に解釈した。
つい三日前の夜、アルテミシア・グランドホテルでカナメとクレアを相手に「宇宙人のボスと捕らわれの姫、女戦士」という設定で擬似触手プレイを楽しんだ記憶が、彼の脳裏に鮮明に蘇る。
特殊なロープで二人を緊縛し、自分の肉棒を「触手」に見立てて蹂躙したあの夜のバッドエンドは、確かに至高の背徳感と快楽があった。
だが、ロープはあくまでロープであり、擬似は擬似だ。
オリッシュの心の奥底では、「自律してうねり、獲物の全身を絡め取り、粘液まみれにして絶頂へ追い込む本物の触手」への渇望が燻り続けていたのである。
(夢なんだから、好き勝手やらせてもらおっと。あの時できなかった本物の触手プレイで、美雲を存分に啼き悶えさせてやる!)
オリッシュがそう思考した瞬間、彼の雄としての欲動(リビドー)が超空間通信を経て遺跡のシステムへと伝達された。
これは仮想空間の出来事ではない。
惑星レハーム地表の遺跡エムシー・ハラメの最奥部にて、宇宙再構築システムはオリッシュの欲望を物理的な実体として顕現させた。
美雲の「実際の肉体」に、生々しく脈打つ本物の生体触手が這い寄ったのだ。
触手の先端は、オリッシュ自身の逞しい生殖器(チンポ)の形状と質量、そして熱までを正確に模倣している。
うねる肉の束が美雲のパイロットスーツを容易く溶解させると、豊満なFカップの頂にある未開発の突起に吸い付き、貪るように吸引を開始した。
「んっ……! ぁ、あ……ッ!?」
性行為の実体験を持たない美雲の口から、戸惑いの甘いヴォイスが漏れる。
オリッシュはさらに欲求をエスカレートさせ、別の触手を彼女の未交尾の生殖器(秘部)と排泄器官(アナル)へと這わせる。
美雲の生体的な封(処女膜)を物理的に破却することはしない。
無数の細かな触手は彼女の柔らかな秘部の襞を押し広げると、表面の敏感な粘膜や未開の突起に対してのみ、緻密な生体電気のパルスを伴って容赦なく、そして執拗に舐め回すような外的刺激を与え続けた。
「ひぐっ、あぁあああッ!? ぃ、いぃぃッ……!!」
深奥への侵入がなくとも、未体験の強烈な物理的刺激と、触手の先端から分泌される高濃度の催淫粘液によって、美雲の実際の身体は狂ったように過剰反応し、ビクビクと跳ね回る。
だが、手足も胴体も太い生体触手に雁字搦めにされ、逃げることすら許されない。
さらに、彼女にとって最大の武器である「声帯」を封鎖すべく、極太の触手が口腔の奥深くまでねじ込まれ、その息を完全に塞いでしまう。
「んぐっ……! ぉ、おぉぉッ……!!」
表面的な粘膜への絶え間ない蹂躙と、神経回路に直接叩き込まれるオリッシュの圧倒的な雄の欲望データ。
(生意気にすまして歌うより、俺のチンポでアヘアヘ喘ぐのが大好きな雌になれよ……!)
夢の中のオリッシュは、己の性的な願望を何のフィルターも通さずに垂れ流した。
宇宙再構築システムはそれを美雲への最高優先度の「コマンド」に変換して、美雲の表層意識(エゴ)を停止状態に追い込む。
『ルダンジャール・ロム・マヤン(真なる王の名の下に)』
防壁を失った美雲の深層欲動(イド)は、システムが流し込む快楽の濁流に呑み込まれてあっという間に汚染されていく。
物理的な実体として強制的に幾度も絶頂(オーガズム)へと引きずり込まれ、脳髄が白くショートする中、彼女のベースとなっていた「星の歌い手」としての中核機能が完全に初期化(フォーマット)されていった。
それは、極めて歪で甘美な再構築(リビルド)だった。
肉体的な処女という生体構造は完璧に保ったまま、彼女の細胞、神経系、そして欲求のすべてが、オリッシュの垂れ流した過激な仕様へと物理的に書き換えられていく。
高次の音階を紡ぐための論理回路は、雄の質量を受け入れ、快楽を増幅させるためのサキュバス的な生体デバイスへと変異を遂げた。
やがて、拘束していた生体触手がスッと退くと、遺跡の中の調整ポッド内に漂う美雲は、粘液に塗れた自身の肢体を抱くようにしてゆっくりと目を開いた。
その瞳に、かつての超然とした光はない。
宿っていたのは、極上の生殖行為に対する飢えと、深い発情のサインだった。
「……ああ。私の、声……もっと、聞いて……」
熱い吐息とともに、艶やかな唇からだらしなく甘い声が漏れる。
彼女は銀河のネットワークに己の歌声を響かせることよりも、更に尊い行為を知ってしまった。
オリッシュのチンポによって与えられる極限の快楽に自らの子宮を震わせ、その絶頂から生み出される淫らな『喘ぎ声』を全宇宙に響き渡らせたい。
その強烈な性的欲求のみを存在意義とする、オリッシュ専用の新たな『性の歌い手』が、今ここに誕生したのだった。
「……ふふっ、最高だぜ……」
マクロス・オーオクのベッドの上。
深く心地よい微睡みの中で、オリッシュは最高にエロい夢を見られたと満足げな笑みを浮かべ、両脇で眠るカナメとクレアの柔らかな腰を、無意識のうちに強く抱き寄せていた。
彼自身が、遠く離れた地表で一人の少女の物理的な生体構造を根本から造り変えてしまったことなど、夢にも思わずに。
遺跡エムシー・ハラメの最奥部。
宇宙再構築システムの中枢デバイスが低い駆動音を立てて空間の位相を歪ませ、再構築(リビルド)が完了した美雲の生体が、アラドの目の前に排出(フォールドアウト)されたまさにその瞬間。
遠く離れた二つの場所で、特異な生体共鳴が観測されていた。
一つは、マクロス・オーオクの最深部。オリッシュの両脇で心地よい眠りについていたカナメとクレアの下腹部。
ピンク色の生体紋様(淫紋)が突如として熱を帯び、脈打つように強烈な光を放ち始める。
もう一つは、レハーム星系へ向けて超空間(フォールド)航行を急ぐ艦の船室。
美雲たちを追跡していたマキナとレイナの下腹部でも、全く同じタイミングで淫紋が発光し、二人の生体波長を急激に引き上げていた。
「「「「あ……っ!」」」」
物理的な距離を無視し、四人の雌たちの意識は強制的に白い光の海――フォールド空間の深淵へと引きずり込まれた。
そこは、オリッシュのチンポから伸びた快楽の波長の鎖でくびきされた、彼女たち上位サキュバスのみが接続できる生体ネットワークの仮想空間であった。
四人は全裸の状態で光の海に浮かんでいた。
そして彼女たちの視線の先には、もう一人、同じように全裸で浮かぶ女の姿がある。
若くスベスベで豊満な肢体を晒し、下腹部に真新しいピンク色の淫紋を淡く輝かせている女――美雲・ギンヌメールだ。
「美雲……! あなたも、こっち側に来たのね」
カナメが、柔らかな微笑みを浮かべて美雲に近寄る。
美雲の瞳にはかつての冷徹な光はない。
カナメやクレアたち同様の、ただ極上の生殖行為を待ち望む雌としての、とろけるような熱情が宿っていた。
彼女の淫紋と、カナメたち四人の淫紋が共振し、仮想空間全体が甘いピンク色の光に包み込まれる。
言葉を交わすまでもなく、サキュバス同士の超感覚的なリンクが、互いの状態を完全に理解させた。
現行のワルキューレメンバーであるカナメ、マキナ、レイナ、美雲。そして初期メンバーであったクレア。
かつてブリージンガル球状星団を股にかけて活動していた五人の雌たちが、今、全員揃って「オリッシュ専用のセックスデバイス」へと進化を遂げ、同じネットワーク上に集結したのだ。
美雲はカナメの前に進み出ると、光の海にその豊満な体を投げ出し、膝をついて深く頭を垂れた。
全裸のままでの、完全なる土下座であった。
「……カナメ。どうか、これまでの私の非礼を許してちょうだい」
「美雲……?」
美雲は、かつての高慢な自分を心底恥じ入るように、全身を震わせて自己を強烈に卑下し始めた。
「以前、私はあろうことかあの方を『醜い』などと罵倒してしまったわ。さらに一昨日……クレアを復帰させ、五人でレハームでライブをするという提案を、私の無知ゆえに拒絶してしまったこと。あまつさえ、あの方の力で真の雌に覚醒したマキナとレイナを恐れ、逃げ出してしまったこと……本当に申し訳なかったわ!」
美雲の目から、大粒の涙がこぼれ落ちる。
「あの方の極上のチンポがもたらす至高の神秘も知らず、高尚なふりをしていた。今はただ、あの方にはやく激しく貫かれ、啼かされたい。あの方の素晴らしさを早くから理解していた貴女たちに、なんと詫びればいいか……っ!」
激しい後悔の涙を浮かべてひれ伏す美雲。
そんな彼女の肩を、カナメは優しく手で包み込み、持ち前の深い母性で微笑みかけた。
「頭を上げて、美雲。……わかってくれれば、それでいいのよ」
「カナメ……っ」
「あなたがあの方のチンポの素晴らしさに気づいて、こうして同じ快楽を分かち合える雌になれた。それが何よりの喜びだわ」
「ええ。もう気にしないで、美雲。これからいくらでも、一緒に素晴らしいステージを作っていけるのだから」
クレアもまた、かつての確執など忘れたように豊満な胸を揺らして優しく微笑みかける。
カナメとクレアの言葉に、美雲は感極まったように彼女たちの手に頬をすり寄せた。
マキナとレイナも、かつてのわだかまりなどすっかり消え去ったように、美雲を優しく抱きしめる。
「また……みんなで一緒に、パフォーマンスができるのね」
「うん……。心と身体の全部を繋ぎ合わせて、最高のステージを……!」
マキナとレイナが、歓喜に打ち震えながら互いの手を握り合う。
彼女たちの言う「パフォーマンス」や「ステージ」は、もちろん戦場での歌唱やダンスではない。
五人の肉体と感性を極限まで同調させ、全宇宙で最も官能的で素晴らしいセックスのパフォーマンスを、オリッシュという圧倒的な雄に対して、閨房のベッドの上という舞台で披露する。
高次元の音階を響かせるよりも、絶頂から生み出される雌の喘ぎ声を重ね合わせる。
それが今や彼女たちにとって何万倍もやりがいのある至高の舞台となっていたのである。
「これで、必要なピースはすべて揃ったわ」
カナメが、五人の中心で誇り高く宣言した。
「フレイアの抜けた穴は、クレアが復帰して埋めて。私たち五人は、オリッシュさんの最高に絶頂を引き出すための完璧なフォーメーションを完成させる。……いいわね?」
「ええ、もちろんよ、カナメ」
クレアが豊満な胸を張り、新たな居場所を与えられた喜びに頬を染めて頷く。
美雲も、マキナも、レイナも、深く発情した瞳で同意のサインを送った。
五人の淫紋が完全に同期し、一つの巨大な快楽の波長となってフォールド空間を揺るがす。
「それじゃあ、今日、この瞬間から……」
カナメは、かつての戦術音楽ユニットのリーダーとしての顔と、すべてを雄に捧げた雌としての色香を融合させた、圧倒的な存在感を放ちながら号令をかけた。
「私たちは、オリッシュさん専用のセックス奉仕ユニット――『ハメキューレ』として新生するわ!」
光の海の中で五人の極上の雌たちは、新たなる官能の舞台への幕開けを熱く淫紋を輝かせながら寿ぐのだった。
遺跡の最奥部で、抵抗する気力を完全に失ったアラドの腕に手錠が掛けられる。
レハーム保安部隊の隊員たちが彼を連行していくのを見届けた後、ミラージュ・ファリーナ・ジーナスは振り返り、すっかり変わり果てた美雲・ギンヌメールと正面から向き合った。
ミラージュの視線は、露出の激しい衣装から覗く美雲の滑らかな下腹部――そこに妖しく光るピンク色の淫紋へと真っ直ぐに注がれる。
(……やはり。美雲さんも完全にシステムに書き換えられてしまったのですね)
彼女の心がオリッシュの圧倒的な力の前に屈服し、完全に彼専用の女にされてしまったことを、ミラージュはすべて悟った。
やれやれと肩をすくめ、疲労と諦めが入り混じった大きなたま息を一つ吐き出した後、ミラージュは手元の端末を素早く操作した。
先ほどの空戦でアラドに撃墜された自身のVF-31Cの代わりとなるバルキリーの手配と、極秘の飛行ルートの確保するためである。
「美雲さん、付いてきて下さい。”彼“の御座船のもとへ――『マクロス・オーオク』へと案内します」
「ええ、お願いするわ、ミラージュ」
美雲は一切の戸惑いを見せず、当然のことのようにそのエスコートに応じた。
かつての孤高の気高さは微塵もなく、その顔にはフェロモンを漂わせた艶やかな微笑みが浮かんでいる。
今の彼女の頭の中にあるのは、ただ一つ。
生まれ変わった自分という新品のデバイスの包装を破くように、一秒でも早くオリッシュに処女を破ってもらい、どんどん使い倒してほしい。
そして、甘く淫らな喘ぎ声を上げさせてほしいという、メスとしての純粋な欲求だけであった。
ふと、美雲は艶やかな足取りで歩き出しながら、連行されていくアラドの背中へと視線を向けた。
「ところで、あの男はどうなるのかしら」
かつては命懸けで自分を守ってくれた隊長に対し、美雲の声には何の感情もなかった。
ただの不要なゴミを見るような冷たい問い。
ミラージュは悲しそうな顔で目を伏せ、冷酷な事実を告げた。
「……極刑は免れないでしょう。無断での機体持ち出しに、防衛ラインの強行突破、そして保安部隊への攻撃。軍事裁判にかけられれば、反逆罪として最も重い処分が下されます」
かつての上官が迎える悲惨な末路。
だが、それを聞いた美雲は、まるで壊れたおもちゃの再利用方法を思いついたかのように、ふふっと妖しく笑った。
「それは残念ね。……あっさり処刑してしまうのは勿体無いわ」
「え……?」
「あの方を悦ばせるための『駒』として使えばいいじゃない。カナメに相談してみたらどうかしら?」
オリッシュの快楽のためなら、かつての恩人すらも平然と道具として使うことを提案する美雲。
「……カナメさんに、相談……」
ミラージュの背筋に、冷たいものが走った。
オリッシュとの性行為を至上の喜びとしている今のカナメに、かつて自分に想いを寄せていた男の命を「駒」として渡したら、一体何を思いつくか。
この瞬間。美雲という新たなサキュバスが放った何気ない一言によって、アラドには、ただ死ぬことすら生温く思えるほどの、圧倒的な屈辱と快楽が渦巻く「地獄の未来」が確定したのだった。
(続く)