マクロスΔ オペレーション・スィートプリズナー 作:夜叉五郎
惑星レハーム
ch.180「背徳の五重奏(クインテット)」
惑星レハームのすぐ側でデフォールドが発生する。
空間の歪みが収束すると同時に、一隻の輸送機とそれを護衛する三機のジークフリードが姿を現した。
「ふう、ようやくレハームに到着だ。二人とも、長旅ご苦労さん」
新生Δ(デルタ)小隊の隊長、チャック・マスタングが、電子戦装備を搭載したVF-31Eのコックピットから声を上げた。
背後にはVF-31Dを操る新人隊員たちが翼を並べている。
輸送機のコンテナには、艦長であるアラドと美雲を連れ戻す名目でラグナ支部から急行した、マキナ・中島とレイナ・プラウナーが搭乗していた。
チャックのマルチモニターに、ケイオス・レハーム支部のミラージュからの暗号通信が展開される。
『......チャック。三ヶ月ぶりですね』
「おほっ、ミラージュか。ひっさしぶりだなー。しばらく見ないうちに随分なご出世じゃないの」
チャックは皮肉を口にしながらも、手元のモニターに表示された最新の戦域情報を睨んだ。
『事態は既に収束しました。アラド艦長は先刻、我がレハーム支部の保安部隊が拘束。美雲さんも現在、マクロス・オーオクにて保護されています』
「アラド艦長、もう捕まっちまったのか……。それに、その『マクロス・オーオク』ってのは……」
チャックはミラージュから送られた座標データを自身のライブラリと照合した。
それは、アラドの襲撃を避けるため、遺跡とは真逆の経度緯度に潜伏している地点を示していた。
「……おいおい、オーオク社所属の独自艦艇、それもマクロス・クォーター級だってのか!? そんな艦まで秘匿して運用してるなんて、どんな規模の会社なんだよ。……どう考えても胡散臭いぜ」
チャックの脳裏には、四日前に銀河を震撼させたあの映像が焼き付いている。
長年、護衛対象として、そして戦友として苦楽を共にしてきたカナメ・バッカニアの、突如としてのABV嬢デビュー宣言。
公衆の面前で「雌」としての悦びを語った彼女の姿は、チャックにとっても到底受け入れられるものではなかった。
『……レディMからの直接指示です。マキナさんとレイナさんを、直ちにそのマクロス・オーオクへ送り届けてください。アラド艦長については、こちらで預かります』
「冗談きついぜ! 艦長や美雲さんを取り戻しに来たのに、マキナとレイナの二人までそんな怪しい場所に放り込めってのか? ミラージュ、本気で言ってんのかよ!」
チャックが不信感を剥き出しにすると、通信回線に輸送機の当の二人が割り込んだ。
「もう! チャック、ミラミラの言う通りにしてよ!」
「これは至上命令。急いで」
マキナの叱咤とレイナの拒絶を許さない言葉に、チャックは渋々と操縦桿を握り直した。
「……ウーラサー。そこまで言うなら、届けてやるさ。しっかりな」
チャック率いる新生Δ小隊が、マクロス・オーオクの待ち構える指定座標に差し掛かった瞬間、鋭いロックオン警告が鳴り響く。
「なんだってんだ! 手荒い歓迎じゃねーの!」
前方から現れたのは、四機のVF-31カイロス。
さらに各機には最新鋭の無人戦闘機ゴーストが二機ずつ随伴し、完璧な迎撃陣を敷いている。
オーオク直属の護衛部隊『セイレーン小隊』だ。
『警告。これより先はマクロス・オーオクの絶対防衛圏となる。直ちに減速し、航路へ移行せよ。従わない場合は排除を開始する』
冷徹な女性パイロットの声に、チャックは機体をバンクさせて識別信号を送った。
「おっと待ちな、お姉さん方! 俺たちはケイオス・ラグナ支部から来たΔ小隊だ。マキナ・中島とレイナ・プラウナーをマクロス・オーオクに護送中だ」
『了解した。……ただし、着艦を許可するのは輸送機のみ。護衛機は直ちに反転し、指定の待機空域へ退避せよ』
「ええーっ!? 俺たちは中に入れねーのかよ。……遠路はるばる来たってのに、つれないねぇ」
チャックは愚痴をこぼしながらも、モニターに映し出された相手パイロットの姿をチェックし、お調子者の顔を覗かせる。
「……うお。お姉さん方、とんでもねーナイスバディだな。なぁ、そこのアルファ機のお嬢さん。仕事上がりに一杯どうだ?」
軽快な笑みを浮かべてナンパを試みるチャック。
しかし、セイレーン小隊の面々は、その冷徹な視線を一ミリも動かさない。
『…………』
「……ちぇ、梨の礫か。残念」
セイレーン小隊の群れが、チャックのジークフリードを威圧するように包囲し、外周へと押し出していく。
輸送機がハッチへと吸い込まれていくのを、チャックはレーダー越しに見送るしかなかった。
同時に、ラグナ支部のレディMから『Δ小隊は直ちにラグナ支部へ帰還せよ』との簡潔な指示が届く。
「……俺たちの出番って、これだけかよ。アラド艦長の面会すら許されないなんてな……」
肩を落としたチャックは、潜伏ポイントで妖艶な光を放つ巨大な城に背を向けた。
「アラド艦長は捕まり、これでワルキューレは全員オーオク社でABV嬢落ちか……。ラグナ支部はこれからいったいどうなっちまうんだ?」
かつて共に戦った仲間たちが、一人、また一人と巨大企業の「商品」へと飲み込まれていく。
そのあまりに巨大な力と、何もできない自分たちの無力さに、チャックは深い不安を抱きながら、暗い宇宙(そら)へと機体を反転させた。
重厚な電子ロックが解除され、マキナとレイナは警備隊のエスコートによって、マクロス・オーオクの最奥――主の閨房へと足を踏み入れた。
室内には、甘ったるい雄の匂いと、どこか懐かしい音楽のような嬌声が充満している。
広大な『ゴッデスサイズ』のベッドの上で二人が目にしたのは、ラグナにいた頃の常識では計り知れない、倒錯した奉仕の光景だった。
「あ……っ、ふ、ふふ……っ♡」
カナメ、クレア、そして昨晩合流したはずの美雲。
三人は一糸まとわぬ姿で、オリッシュの肉体に群がっていた。
彼女たちの秘唇からは、明け方までオリッシュから注ぎ込まれ続けていた白濁液が、重力に従ってシーツへと絶え間なく垂れ流されている。
カナメは熟練した手つきでオリッシュの猛りを支え、その先端を愛おしそうに舌で転がしていた。
その傍らでは、美雲がカナメの指導を仰ぎながら、反対側からぎこちなく、しかし懸命に舌を伸ばしている。
かつて銀河を震撼させた「星の歌い手」が、今は一人の男の欲望を増幅させるための「装置」として、その唇と喉を鳴らしていた。
美雲のミステリアスで激しくも伸びやかなボーカルに魅了されていた多くのファンが知れば、悲鳴を上げそうな光景である。
そしてクレアは、オリッシュの上半身にまとわりついて己のオッパイを押し付けながら、オリッシュの乳首を両手で丹念に愛撫し、快楽に歪む彼の唇を貪欲なキスで塞いでいる。
「…………」
その光景に、マキナとレイナは言葉を失い、ただポーッと頬を染めて立ち尽くした。
何よりも二人の目を釘付けにしたのは、初めて生で目にするオリッシュの男根そのものだった。
レズカップルである彼女たちは、これまで幾度となくバイオペニスを装着し、タチとネコの快感を両方味わってきた。
だが、目の前で脈打つそれは、自分たちが毎日触れていた擬似的な模造品の原型(オリジナル)であり、圧倒的な生命力に満ちた「雄」の象徴だった。
(これが……私たちが扱っていたものの、本物……っ)
(筋骨隆々......)
恐怖や嫌悪を通り越し、設計思想の根源に対する畏敬の念、そして技術者としての純粋な尊敬の念が、彼女たちの下腹部を熱く疼かせる。
「やっときたわね。マキナ、レイナ。……さあ、一緒にご奉仕しましょ♡」
オリッシュのものからチュポっと口を離し、カナメが蕩けるような微笑みを向けた。
その瞳に迷いはなく、ただ愛する主への絶対的な献身だけが宿っている。
マキナとレイナは、互いの顔を見合わせた。
「行こう、レイレイ」
「うん、マキナ」
マキナが小さく囁くと、レイナもまた熱情を瞳に宿して頷き返す。
二人は吸い寄せられるように、自らの意思で衣服を脱ぎ捨てた。
重力から解放された柔らかな肉体を晒し、どちらからともなく手を繋ぐと、ふらふらと、しかし確かな足取りで、快楽の泥濘が広がるベッドの上へと上がっていった。
目の前に広がるのは、銀河系最強の戦術音楽ユニット『ワルキューレ』の五人の裸体。
欠けたフレイアの座をクレアが埋め、今、マキナとレイナが加わったことで、オリッシュの閨房にはかつてない密度の肉の花園が出現していた。
「うおお……! なんか知らんけどワルキューレが全員揃った!コンプリートだっ!最高だぜ……ッ!」
視界を埋め尽くす極上の雌たちの曲線に、オリッシュの性欲は完全に決壊した。
彼は迷わず、ユニットのお色気担当であり、その「ふわふわボディ」で数多のファンを虜にしてきたマキナ・中島へと手を伸ばした。
マキナの胸は、重力制御ブラを一ヶ月以上着用し続けた副作用により、今やIカップという驚異的なボリュームまで成長していた。
スタイルの良いメンバーが揃う中でも群を抜くその二房の白い塊は、押しつぶされそうなほどの質量を誇っている。
オリッシュは、本来の恋人であるレイナの許可を求めることすら忘れて、その爆乳を両手で鷲掴みにする。
「あぅっ……! オリオリ、そこっ、そんなに乱暴に……っ♡」
指の間から溢れ出す柔らかな肉の弾力。
オリッシュは顔を埋め、甘い香りを放つ乳房を揉みしだき、その先端を貪欲に吸い上げた。
ファンなら誰もが夢想し、決して叶わぬはずだった「蹂躙」が、今、マキナの歓喜の悲鳴と共に現実のものとなる。
そのまま、オリッシュはマキナをベッドに押し倒し、迷うことなく彼女の最奥を貫いた。
「いやぁぁぁッ! あつい、あついの入ってきたぁぁぁッ!!」
仰向けになったマキナの巨大な乳が、オリッシュの激しいピストンに合わせて暴力的にはねる。
マキナの内壁は、オリッシュがこれまで経験したカナメ、クレア、美雲の三人に比しても、最も奥まで「ふわふわ」とした極上の柔軟性を備えていた。
その肉のクッションがどれほどの無理も受け入れてしまうゆえに、オリッシュは手加減を忘れ、猛然と腰を叩きつけてしまう。
マキナの子宮に直接叩きつけられる雄の質量。
それは、レイナとのバイオペニスを用いた疑似的な交わりでは決して到達できなかった、剥き出しの生命の衝撃だった。
マキナは自身の身体が、そして魂が、オリッシュという「本物の雄」によって塗り替えられていく事実に、脳髄を白く灼かれながら甘く啼き続ける。
その傍らでは、レイナがカナメに優しく抱きすくめられ、全身を愛撫されていた。
レイナは、繋がった淫紋を通じて流れ込んでくるマキナの「充足」と「絶頂」のデータに、激しく身体を震わせる。
自分が満足させてあげられなかったマキナの深い性欲を、オリッシュが圧倒的な力で埋めていく。
(マキナ……そんなに、すごいの……? 私では……ダメだったのに……)
最愛のパートナーを目の前で奪われる「寝取られ」の被虐的な快楽に、レイナの瞳から涙がこぼれ落ちる。
だがそれは悲しみではなく、マキナを幸福の極みへと導いたオリッシュへの、深い感謝が混じった悦びの涙だった。
「レイナ、次は貴女の番よ……。ほら、マキナと一緒に……っ♡」
カナメの指先が、レイナの最も敏感な一点を執拗に、優しく潰すように転がした。
「ん、あッ……! ああああああああああッ!!」
マキナがオリッシュの熱い白濁を子宮いっぱいに受け止め、淫らに体を仰け反らせ、その白い両乳をバィーンと跳ね上げて絶頂に達したその瞬間。
レイナもまた、カナメの愛撫によって限界を突破した。彼女の細い肢体は弓なりに反り返り、失禁せんばかりの勢いで激しく潮を吹き、パートナーと共に快楽の深淵へと沈んでいった。
マキナのふわふわな肉体を堪能し尽くしたオリッシュは、次なる獲物としてレイナ・プラウナーへとその欲望に満ちた眼差しを向けた。
カナメは慈愛に満ちた微笑みを浮かべ、まだ潮を吹いて震えているレイナの細い背中を、優しく主の方へと押し出した。
「さあ、レイナ。次は貴女がマスターに尽くす番よ」
オリッシュは差し出されたレイナの小さく華奢な体を受け止める。
そのあまりに細い腰つきと、未発達な少女のような下腹部を一目見て、彼は直感的に判断した。
「……こっちは全部入りきらないかもな。よし、レイナはこっちで楽しませてくれ!」
オリッシュは「よっこいしょ」と力任せにレイナの腰を掴んで持ち上げると、彼女を背後に向けさせたまま、背面座位の形でいきなりそのアナルを貫いた。
「ひ、あ、ああああああッ!!」
レイナの喉から、普段のボソッとした口調からはかけ離れた甘い悲鳴が上がる。
本来なら拒絶反応が起きるはずの場所だが、彼女の尻穴はケイオス・アダルト部門が開発した「アナル開発三点セット」によって徹底的に造り替えられていた。
さらに、オリッシュのモノを忠実に模したバイオペニスでマキナから幾度となく掘られ続けてきたことで、その粘膜はすでに「原型」の形状を覚え込み、迎え入れる準備を完了させていたのだ。
開発し尽くされた一番の性感帯をいきなり蹂躙され、レイナは即座に絶頂の波に呑み込まれた。その衝撃は淫紋を通じ、傍らで見守るカナメ、クレア、美雲、そしてマキナの四人にもダイレクトに伝播する。
「ん……っ! レイナの、後ろ……すごい……わっ♡」
かつてアナルセックスを激しく忌避していたカナメだったが、闇カナメのスタイルでオリッシュに掘り抜かれて以来、その悦びに目覚めていた。
レイナが今見せつけている奥深い快感のフィードバックに、カナメは自身の尻を震わせ、感極まった表情を浮かべる。
オリッシュの種を孕むことに執着し、アナルにはあまり意味を見出していなかったクレアも、レイナの狂わんばかりの乱れっぷりに「アナルも捨てたものじゃないわね」と認識を改め、期待に瞳を潤ませる。
知識としてはインストールされ、遺跡での調整中に触手で散々に弄り回されていた美雲も、実際に男女が尻で繋がる光景を目の当たりにし、「お尻ならきっと、前と違った音色で啼けそうね♡」と、未知の悦楽へ向けてその神々しい瞳を輝かせた。
そして、レイナの絶頂の余波で意識を取り戻したマキナは、愛しいレイナが自分の名を呼びながら、無残なまでに尻を突き上げられ、ガンガンと犯されている光景に釘付けとなった。
その儚くも淫らな姿は、マキナの独占欲と欲情をこれ以上ないほどに煽り立てる。
「レイレイ……、レイレイ……っ! 素敵、素敵だよぉっ♡」
仲間の四人から祝福と欲望の視線を浴びながら、レイナのアナルにはオリッシュの熱い種子が怒涛の勢いで解き放たれた。
「あ……が、あぁ……ッ!!」
尻穴の奥を直撃する熱量。レイナは幸せな絶頂の中で、完全に意識を飛ばして気絶する。
かくして、ワルキューレ改め「ハメキューレ」の五人は、全員が主オリッシュの寵愛を体の奥で受ける身となった。
かつてサキュバス化した際、オリッシュの雄々しい勃起を仰ぎ見てカナメが願った「生命の歓喜のために全員で跪いて奉仕する」という結末が、今ここに完全な形で結実したのである。
(続く)