マクロスΔ オペレーション・スィートプリズナー 作:夜叉五郎
惑星レハーム アルテミシア・グランドホテル ロイヤルスィート
「はいっ……あなた♡」
最愛の夫のペニスに意識のすべてを支配され、そう啼いて受け入れた瞬間、カナメ・バッカニアの胎内は未だかつてない未踏の激変に見舞われていた。
アイシャ・ブランシェット博士の検証によって明かされた、サキュバス化をもたらす淫紋の真実。
その呪縛を刻まれた肉体は、時間がループし、生理さえも永久に停止した「時間凍結状態」の不老の体質へと変異する。
それは子作りに最適な、最も若く瑞々しい卵子を子宮の奥に永遠にストックし続ける、冷徹なまでに完璧な生体デバイスであった。
カナメ自身、サキュバスになってから約一ヶ月が経過しており、人間の周期であれば本来ならそろそろ生理が来る時期のはずだった。
しかし出血も不快感も一切なく、ただ快適に過ごせるメリットとしてそれを実感していたに過ぎなかった。
だが、生理の苦しみから解放されるという特権の裏には、主(マスター)の命令によってのみ発現する、恐るべき受精時特化型の反動が潜んでいたのだ。
「俺の子を……孕んでくれっ……カナメ!」
オリッシュ・ハメルマンの口から放たれたその絶対的なキーワードが、肉壁の密着を通じて脳髄へと送り込まれたその瞬間、凍結されていたカナメの生体時間が強制的に解凍された。
ドクンッ!!! と、下腹部のピンク色の淫紋が網膜を焼き焦がすほどの鮮烈な輝きを放ち、バックアップされていた極上の卵子が、パチンと音を立てるかのように弾けて排卵のプロセスを開始する。
それと同時に、カナメの全身の性感帯は完全に制御を失って暴走を始めた。
「主の種を、受精せよ」――肉体がその単一の目的に向けて急激に変貌していく。
ドレスを脱がされ、一物も纏わぬ全裸の肢体。その変化は、お腹の奥の熱い駆動だけに留まらなかった。
オリッシュの逞しい身体に押し潰されている女性器全体、そしてFカップまで豊かに実った二房のおっぱいまでもが、まるで芯から甘く沸き立つようにふわふわに蕩けちゃいそうな感覚に支配されていく。
骨も筋肉もすべてが夫の質量に逆らえなくなるほど柔らかく、淫らに弛緩していくなかで、オリッシュの獰猛な律動が下腹部を激しく揺さぶる。
その衝撃が伝わるたびに、ベッドの上で激しく上下に揺れる二房の白い肉塊。
ただの魅惑的な乳腺と脂肪の膨らみでしかなかったその胸全体が、今や制御不能な快感発信源へと変貌していた。
激しいピストンに合わせてぷるんぷるんと狂ったように波打つだけで、乳腺の隅々から乳頭の先端に至るまで、全身の神経をマヒさせるような極上の快感がドクドクと湧き上がり、脳髄を直撃する。
触れられるまでもなく、ただ激しく揺れるというその摩擦と重力だけで、胸全体が蕩けるようなヨガリの波を放ち続けるのだ。
柔らかな太ももの内側、そして熱い白濁を湛えた秘処の粘膜に至るまで、すべての神経細胞が狂ったように歓喜のパルスを上げ始める。
オリッシュの種を受け入れ、孕むまで、絶対にこの快感の暴走から逃れることはできない。
理性も誇りも、かつて歌い手であった大人としての境界線も、すべてを快感の彼方へ消し飛ばす「完全な雌」へと、その肉体が内側から強制的に作り変えられていく。
「っ……! あ、ああっ……熱い……。お腹の奥も、揺れるおっぱいも、いま……すごく熱くなって、全部溶けちゃいそう……っ♡」
身体の変調はそれだけに留らない。
オリッシュの胸にしがみつき、快感に身悶えするカナメの潤んだ両の瞳の奥――その視線の中心に夫の長大なチンポを捉えた瞬間、瞳孔の奥に、夫への底なしの愛欲と絶対服従の証明である鮮やかなピンク色のハートマークが、くっきりと浮かび上がった。
それは、もう二度と人間の女には戻れない、夫の種だけで満たされることを至上の幸福とするサキュバス・クィーンとしての完全な変調の合図だった。
かつてメッサーの死を悼み、義務感で身体を開いていた悲壮な面影など完全に消滅済みだ。
ただ々夫の『生命の歓喜』を渇望する肉の器と化したカナメは、キュンキュンと狂おしく蠕動する膣壁で、オリッシュの二発目の闘志をさらに深くへと引きずり込んでいくのだった。
そこからの時間は、まさに愛欲の狂宴だった。
素肌に伝わるオリッシュのフィールドバリアに覆われていない圧倒的なチンポと、完全に暴走した全身の性感帯に翻弄されながら、カナメの女体はさらに深く、淫らに開発され尽くしていく。
「孕んでくれ」という絶対の鍵によって開かれた二回戦は、側位の体勢から始まった。
オリッシュの逞しい腕によって片脚を高く、天に向けて担ぎ上げられ、カナメの秘処は完全に無防備な角度で剥き出しにされる。
「あ、あんっ! その向き、奥が……奥の細いところが、全部丸見えになっちゃうぅぅ……っ!」
恥じらう大人の理性など、瞳のハートマークがとうに消し飛ばしていた。
側位によって極限まで角度を鋭くされたオリッシュの長大なチンポは、膣壁のシワを力任せに引き剥がしながら、一戦目よりもさらに深く、未知の領域へと容赦なく侵入していく。
ズブゥッ、ズチュチュチュッ! と、肉壁が引き絞られる凄まじい水音が響くたび、亀頭が子宮口のさらに奥の窄まりをグリグリとえぐるように直接刺激した。
「んほぉぉっ……! そこ、ダメぇッ! ご主人様のが、奥に当たって……ひゃんっ、頭がバカになっちゃう……っ♡」
担ぎ上げられた体勢のまま、オリッシュが重く粘り気のあるピストンを刻むたびに、カナメのFカップの二房のおっぱいは、支えを失ってぶるんぶるんと狂ったように横へ縦へと揺れ動く。
その視覚的なエロさは半端ではなく、赤黒く猛り狂うチンポが肉の裂け目へと埋没していく光景と、限界まで引き絞られたピンク色の乳頭が激しく弧を描いて跳ね踊る様が、オリッシュの征服欲をどこまでも煽り立てた。
そして、それだけでは終わらない。
三回戦目、オリッシュはカナメの身体を反転させ、両脚を胸の元まで限界まで折り曲げて固定する、過激な『マングリ返し』の体位へと彼女をハメ替えた。
お尻を高く突き上げさせられ、上から下へと、重力と体重のすべてを乗せた凶暴なチンポがドスッ、ドスッ!!! と、子宮の最奥へ垂直に突き込み、注ぎ込まれていく。
銀河を魅了する気高き歌姫としての尊厳を、文字通り根底から踏みにじられ、ただの交尾専用の雌として犯され尽くす被虐の快感。
しかし、サキュバスの肉体へと作り変えられたカナメの魂は、その陵辱の姿勢にこそ、言い知れぬ背徳の悦びを感じて激しく開花していく。
「すごい、すごくいいわ! こんな格好なのにっ……最高にデカルチャーだわ♡ ああん、エネルギーが高まっていく! あひぃ、その、ズポズポ、らめぇえ♡」
瞳のハートマークをこれ以上ないほど激しく明滅させながら、カナメは自身のすべてが夫の肉棒ひとつに支配され、陵辱される快感に完全に酔いしれていた。
一発目の精子たちが子宮の難所を突破し、卵管へとたどり着くまで最短で約30分。
一般的に射精から受精に至るまでは相応の時間が必要とされるが、オリッシュの生命力に満ちあふれたエネルギッシュな精子たちは、その生物学的な最短記録をいとも簡単に塗り替えた。
爆発的な推進力で粘液の障壁を突き破り、驚異的な速度で愛しいカナメの卵子へと殺到していく。
二人はその神秘のタイムラグを、尊厳を溶かし尽くす幾度もの絶頂によって繋ぎ止めていた。
そして、ちょうど30分が経過した、まさにその時。
マングリ返しの姿勢のまま、オリッシュの剛根がこれまでで最も硬く、はち切れんばかりに脈打った。
「カナメ、また出る……っ! 君の奥に、何度でも注ぎ込んでやる……っ!!」
「……っ、奥まで出して、あなた。私のお腹の中で二人の遺伝子をまぜまぜして、愛の結晶を作りましょう……っ」
ドンッ!!! と、二人の下腹部が激しく激突し、オリッシュの亀頭から再び熱い白濁が子宮内へとドクドクと噴射されたその瞬間。
カナメの視界を支配していた寝室の景色が、ぐにゃりと歪んだ。
彼女の瞳孔の奥、夫への底なしの愛欲と絶対服従の証明として鮮やかに輝くピンク色のハートマーク――この「サキュバス・アイ」が最大出力で覚醒したことにより、視覚野の機能が超越的な超感覚へと変調を遂げたのだ。
視線の先、ロイヤルスィートの何もない虚空、空間そのものが鮮烈なプロジェクションマッピングのように明滅し始める。
そして、カナメとオリッシュが折り重なるすぐ真上の空中に、生々しく妖艶な幻影(ホログラム)が浮かび上がった。
そこに映し出されたのは、暗闇の中で激しく脈動し、夫の精液でひたひたに満たされた自身の子宮の光景。
その最奥において、たった今注ぎ込まれたばかりのオリッシュの数億匹の逞しい生命の種たちが一斉に群がり、その中の最も力強い一匹が殻を破って、完璧に融合を果たす『受精の瞬間』のビジョンであった。
ミクロの世界で起きている生命誕生の神秘が、サキュバス_アイの覚醒によって「空中への幻影」として生々しく、網膜に直接焼き付けるように映し出される。
(あぁ……結ばれた。私のナカで、あなたと私が……いま、完全に一つになったのね……)
頭上を彩る美しくも淫らな受精の幻影を見つめながら、カナメは生物としての根源的な幸福感に魂の底から激しく震え、歓喜の涙を流した。
その絶対的な受精の瞬間。
ロイヤルスィートから放たれた最高純度のサキュバス波は空間の障壁を超え、強力なリンクを確立していた四人の上位サキュバスたちの淫紋と共鳴し、彼女たちの深奥へとダイレクトに快感を伝播していった。
美雲・ギンヌメールは湯上がりの火照った肌のまま、オーオク社製の『バイオペニスバンド』を腰に装着していた。
昨日の6Pで初期設定済みのデバイスは滑らかに起動し、フォールドバリアによってペニスサイズへと拡張されたクリトリスの全感覚が覚醒していく。
美雲はそのバイオペニスをその嫋やか手でシコりまくって、自慰の快感に溺れていた。
同時に、頭上の客室から伝わるオリッシュとカナメの交わりの感覚が、彼女の肢体に刻まれた淫紋を通じてダイレクトに流れ込んでくる。
デバイスがもたらすOTMの快楽と、淫紋が媒介する生々しい結合の波――そのハイブリッドな快感の二重奏に、美雲は完全に理性を溶かされていた。
「……ッ!! ああ……、なんて……温かくて、凄まじいエネルギーなの……っ!!
溢れ出る快楽を貪っていた美雲・ギンヌメールは、直上のスイートルームでカナメの胎内に新たな生命が宿ったその瞬間の『生命の歓喜』を、誰よりも鋭敏に察知した。
脳細胞のネットワークが未知の幸福感で満たされ、美雲は瞳を見開いたままその場に崩れ落ちる。
彼女の限界を超えて溢れ出るサキュバス波は、彼女自身の脳髄をも至上の絶頂へと引きずり込んでいく。
彼女がデバイスを通じて得るすべての絶頂データは、リアルタイムでケイオス・アダルト支部のサーバへと転送され、計測不能な数値を叩き出し続けていた。
◇
一方、別室ではマキナ・中島もまた同様のバイオペニスを腰にセットし、レイナ・プラウラーとの深いアナルセックスに興じていた。
バイオペニスが捉えるレイナの尻穴の圧力が、フォールドバリアを介してマキナ自身のクリトリスへとダイレクトに還元される。
腰を打ち付けるたび、根元のカートリッジから滲み出る培養精液の先走りがレイナの粘膜をドロドロに潤し、その生々しい匂いが二人の嗅覚を狂わせていった。
そんな寝室にも、決定的な決壊の瞬間が訪れる。
淫紋を通じて伝播する受胎の波動が、二人の感覚を極限までブーストした。
「んむぅぅッ……! レイナ、今、カナカナのお腹の中で……オリオリの、最高の遺伝子が混ざってる……っ!」
マキナの興奮を検知したバイオペニスが激しく作動し、カートリッジから一発目の疑似精液が、ドクドクと勢いよくレイナの直腸へと射出された。
空撃ちを許さないその圧射感が、マキナのクリトリスを狂おしく攻め立てる。
「……んっ、伝わってくる……マキナ、すごく、あったかい……。私たちも、もっと……っ」
淫紋経由ゆえに半分に減衰しているとはいえ、受胎の幸福の余波は二人の結合部をドロリと溶かしていく。
マキナとレイナは互いのバイオペニスと尻穴をさらに激しく擦り合わせ、同時に甘い愛欲の頂点へと上り詰めた。
◇
そしてクレア・パドルの部屋のダイニング。
クレアは広報担当権限を行使し、頭上のロイヤルスイート・ベッドルームに設置された撮影用カメラの映像を、壁面の巨大スクリーンに映し出していた。
オリッシュとカナメによるABVワクチンソフトの撮影光景を特等席で凝視しながら、自身の秘処をせわしなく指で弄りつつ、悦楽に浸るクレア。
しかし、果てしない妊娠願望のスイッチを突き動かされていたクレアもまた、子宮の奥底からせり上がる狂おしいほどの熱量に身悶えすることになる。
無意識から湧き上がる渇望が、彼女の理性を塗りつぶしていく。
「あぁっ……ご主人様、カナメと、本当に結ばれたのね……っ! 素晴らしい種付け射精……次は、次は絶対に私の番なんだから……っ、あはんっ……♡」
画面の向こうで発生した爆発的な生命誕生の波動は、レンズを通しているはずのクレアの肉体をも完全に支配していた。
クレアは自身の秘処を掻き毟るように激しく愛撫し、指先を溢れ出る愛液で濡らしながら、本物の白濁を欲して切なく震えるヨガリ声を上げた。
次なる交配への狂おしいほどの執着が、彼女の身体の奥底からとめどなく溢れ出していた。
射精から30分。
オリッシュの精子たちが生物学的な最短記録を塗り替えてカナメの卵子へと到達し、生命の歯車が噛み合ったその瞬間、百十七名の女性スタッフを分乗させた4台の大型プライベート・シャトルバスは、ちょうど目的地である軍港に到着し、マクロス・オーオクのタラップ前へと滑り込み、一斉に停車したところだった。
だが、艦長のアーシェリーをはじめとして、誰一人としてバスのステップを降りることはできなかった。
アルテミシアホテルの最上階に位置するロイヤルスィートと、港に停泊しているマクロス・オーオク。
両者の間にはそれなりの物理的距離が存在していたが、フォールドクォーツが紡ぐ結びつきの前には、空間の隔たりなど何の意味もなさなかった。
時空すらも軽々と超越するフォールド波動の繋がりが、ホテルのベッドルームから放たれたあまりにも強烈な受胎パルスを、瞬時にして港に並ぶ4台のシャトルバス内へとダイレクトに伝播させたのだ。
結婚式と披露宴に参列し、それぞれ最高級のナイトドレスと完璧な化粧でとびきり華やかに、そしてセクシーに着飾っていた総勢百十七名の美女たち。
車内に充満していた甘やかな熱気は、到着の衝撃ではなく、時空を越えて届いた絶対的な波動によって完全に爆発した。
社員証指輪を嵌めた彼女たち全員が、ドアが開く直前、容赦のない幸福な絶頂の渦へと一斉に巻き込まれる。
「社長……オリッシュ様……っ!!」
先頭の1号車、その最前列で深いスリットの入ったナイトドレスの裾を大胆に捲り上げ、密かに指先を潜ませていた艦長アーシェリー・ラサールが、激しく身体を跳ね上げた。
シートに背中を打ち付けた彼女は、ステップへと踏み出すはずだった足の力を完全に奪われ、その場に崩れ落ちる。
入社(射)式の日にオリッシュの剛根によって膣の最奥まで中出しし尽くされたあの強烈な記憶が、フォールド空間を越えてきたカナメの受精波動と完璧にシンクロし、汗ばんだ褐色肌と隙のないメイクを施された端正な顔をまたたく間に真っ赤に染め上げていった。
アーシェリーが立ち上がることすらできずにヨガリ声を上げる中、その連鎖は4台の車内を同時に、そして瞬時に埋め尽くした。
眩いドレスに身を包んだ操舵手のOL風美女も、背中や胸元を大胆に晒したパーティードレス姿のブリッジオペレーターの金髪三人娘も、そしてバルキリーの精鋭パイロットたちや各セクションのリーダーに至るまで、全女性スタッフたちが、かつてオリッシュのセックスによって膣内をたっぷり白濁で満たされたあの至福の思い出に完全に脳髄を乗っ取られていた。
華やかでセクシーなドレスと完璧な化粧で着飾った百十七名もの美女たちが、4台の密室の中で一斉に果てるその様は、言葉を失うほどに艶やかで淫らだった。
歓喜の絶頂に身を悶えさせるたび、高価なシルクやレースのドレスが擦れ合い、せっかくのメイクは上気した熱と涙で妖しく崩れていく。
開くはずの降車扉の前で、ドレスアップしたスタッフたちは互いに縋り付き、あるいは座席に頽れて自身の秘処を掻き毟る。
「だめ、私……あの時社長に中出しされたみたいに、お腹の奥が、きゅんきゅん鳴って……っ!」
「社長の精液が、私の中にまで注がれてるみたい……っ、あふぅっ……♡」
それぞれのバスの座席の至る所で、着飾ったファブリックが乱れる音と、ドレスの裾を汚しながら溢れ出た愛液がシートや床にじわりと滲む生々しい水音が響き渡る。
4台のシャトルバスの中は、誰一人として例外無く全員が自身の秘処をクチュクチュと弄りながら、カナメの受胎を祝福するかのように一斉に幸福な絶頂を迎えていった。
目的地に到着していながら、文字通り身動き一つ取れなくなった4台のシャトルバスは、二人の愛が結実したその奇跡の波動によって、白濁した甘いため息と強烈な雌の匂いで満たされ、車体すらもかすかに小刻みに揺れていた。
◇
――実はこの時、テレビ局「SNN(スクランブル・ニュース・ネットワーク)」の若手エースレポーター、剣崎ヒビキは、式場から出発したこの4台のバスをバイクで密かに追跡していた。
ドレスアップした美女たちが集団でどこへ向かうのか、その正体を突き止めようと執念深く尾行を続けていたのだ。
しかし、流石に厳重な警備が敷かれた軍港のゲートまでは潜り込むことができず、ヒビキは手前で追跡を断念せざるを得なかった。
それでも、軍港の奥には巨大な『マクロス・オーオク』が入港している。
バイクを止め、遠くに見える艦影を睨みつけながら、「やはりマクロス・オーオクの関係者だったか」と、ヒビキは自身の読みが正しかったという確信を深めていた。
もし、彼があと一歩だけ踏込み、マクロス・オーオクのタラップ前に停車したシャトルバスの中がどうなっていたかをカメラに収め、スクープすることができていれば――。
ドレスを乱し、一斉にクチュクチュと秘処を弄りながら絶頂に狂い悶える百十七名の美女たちの艶姿を世に知らしめることができていれば、ヒビキはジャーナリストとしてまたその名声を世界中に高めることが出来ただろう。
しかし、歴史にIFはない。
遮るスモークガラスの向こう側、彼女たちの乱れ狂う姿を暴く者は誰おらず、ヒビキがその真実を知る由も、ついに無かったのである。
「はぁ、はぁ……っ。カナメ、俺の精液、全部カナメの中に……出し切ったよ……」
オリッシュが満足感に満ちた声を漏らし、抱きしめる腕に力を込める。
カナメの膣壁は、注ぎ込まれた濃厚な白濁を愛おしそうに包み込み、だいしゅきホールドの姿勢のまま、ぴくぴくと心地よい痙攣を繰り返していた。
夫に最高の快感を与え、そして自らも絶対的な受精の悦びを知ってしまった初夜の第二章。
新婚の歌姫の身体は、完全にオリッシュの遺伝子の次世代を育む最高の母体として、これ以上ないほど甘く、淫らに開花し尽くすのだった。
三回に及ぶ濃密な交尾の余韻が部屋を包み込む中、カナメにだけ見えていた空中に浮かんでいた受精の幻影が、淡い光の粒子となって静かに消えていく。
オリッシュがゆっくりと肉棒を引き抜くと、カナメの身体は名残惜しそうにきゅうっと膣口をすぼめ、夫の質量を最後まで愛おしそうに追いかけた。
完全な全裸のまま、オリッシュの汗ばんだ胸元にしがみつき、カナメはうっとりとした幸福なため息を漏らす。
「ふふ……素敵な夜だったわ♡」
そう言って見上げたカナメの瞳の奥には、未だに淡いピンク色のハートマークが熱を帯て揺らめいている。
彼女はシーツの上に横たわりながら、自らの下腹部――未だにドクドクと歓喜に脈動し、オリッシュの数億匹の種を優しく包み込んでいるピンク色の淫紋を、自らの細い指先で愛おしそうに、何度もなぞった。
「見て、あなた……。私の淫紋、こんなに優しく光ってる。ふふ、ばっちり受精しちゃいました♡ あなたの最高の遺伝子、今私のお腹のなかで、大切に、大切に育まれ始めてるわ……っ」
大人の女性としての気品はそのままに、しかし中身は完全に夫の種を宿したことに狂喜する雌の顔で、カナメはオリッシュの身体に自らの豊かな肢体をぴったりと預けて甘える。
その時、カナメの胎内では、完全に融合を果たした受精卵が次の絶対的なステップ――「着床」に向けて、ゆっくりと命の旅路へと動き出し始めていた。
数日後に控えた子宮内膜への定着を目指し、卵管の絨毯を滑るように進み始めた生命の息吹。
その生命の始動と同調するように、それまで「受精せよ」とのコマンドで制御を失い、限界を超えて暴走していたカナメの全身の性感帯も、じわりと穏やかな波へと凪いでいく。
狂ったように感度を跳ね上げていた二房のおっぱいも、擦れるだけで脳髄を焼いていた秘処の粘膜も、夫の種を完全に受け入れ、次の命を育むフェーズへと移行したことで、激しい発情の嵐から徐々に解放されていく。
それは、激しい交尾の快感から、深く静かな母体としての安らぎへと肉体が変調していく、優しくも神秘的な感覚であった。
かつてはキモデブと蔑まれ、銀河の誰からも愛されることのなかったオリッシュにとって、目の前で世界一幸せそうに自らの種を誇る新妻の姿は、まさに感無量であった。
己のすべてを肯定され、極上の快感とともに最愛の伴侶を我が物にした男の目頭に、熱いものがこみ上げる。
オリッシュは愛おしさが限界を突破し、カナメの柔らかく汗ばんだ身体を壊してしまいそうなほど強く抱きしめた。
「カナメ……ありがとう。本当に、俺の妻になってくれてありがとう……っ。一生、一生かけて君を愛するし、俺たちの子供も、君のことも、俺が命にかえても守り抜くから……!」
「ええ、知ってるわ、あなた♡」
カナメはオリッシュの広い背中に回した両腕にぎゅっと力を込め、彼の首筋に愛おしそうに何度も唇を寄せた。
「私(あたし)も、あなたを一生愛し続けるわ。あなたのための奥さんとして、あなただけの子供を産む雌として、私の全部をこれからも毎日、あなたに捧げさせてね……っ♡」
新婚初夜のベッドの上、二人は互いの体温と、シーツに溢れた白濁の甘い匂いに塗れながら、どこまでも甘く、どこまでも深い愛の囁きを交わし続けるのだった。
(続く)