マクロスΔ オペレーション・スィートプリズナー 作:夜叉五郎
惑星ウィンダミア ハヤテ邸
前回の美雲のABVソフト――麗しいステージ衣装を纏ったミラージュの圧倒的な姿と、徹底的に磨き上げられた蕩けるような歌声(ボイス)による衝撃から、さらに半月が経過していた。
ハヤテ・インメルマンの頭の中は、今や完全にミラージュのことで占められていた。
育児や日常の合間に、ふとした瞬間に思い出すのは、かつて自分に好意を寄せてくれていた生真面目な彼女が、あのオリッシュという男の腕の中から放たれる圧倒的な熱量によってどれほど美しく、艶やかに開花してしまっているかという事実だけだった。
忘れるために違う女のソフトを選んでいたはずが、結果はすべてミラージュの底知れない魅力の沼へと繋がっていた。
今回のハヤテには、もはや「違う女で上書きする」という建前すら薄れていた。
(次こそは、最初からあいつが出てくるんじゃないか……?)
そんな、恐ろしくも抗いがたい期待を胸に抱きながら、ハヤテは三度(みたび)デバイスへと手を伸ばした。
ハヤテが装着したオナホールは......
CPモデル
MGモデル
→RPモデル
MNモデル
KBモデル
シルバーリングを全身に装着し、サイバーゴーグルを被る。
心にたまったモヤモヤを振り払うようにして、今回ハヤテが股間にセットしたのは、オーオク社製の最新鋭電動オナホール「RPモデル(レイナ・プラウナーモデル)」だった。
実はこのRPモデル、他のモデルとは一線を画す「後ろ(アナル)特化型」のデバイスとして業界では有名だった。
レイナはワルキューレの中でも特に小柄な体躯であるため、前(膣)の結合ではオリッシュの規格外な質量をすべて受け止めることができない。
そのため、彼女は自然と後ろの領域での結合を好み、今やその道のスペシャリストとなっていたのだ。
全銀河において、後ろでの深い愛の交歓を熱望する殿方は一定数存在しており、彼らのニッチで熱狂的な嗜好をABVの世界で一手に引き受け、爆発的な売り上げを記録していたのが、まさにこのレイナのソフトだった。
そんな特殊な仕様とも知らず、ハヤテは高鳴る鼓動を抑えてシステムを起動した。
RPモデルを起動すると、各部のシルバーリングが脈動し、ハヤテの身体は再び極薄のフォールドバリアに包み込まれた。
感度レベル中を選択し、五つのパッケージの中から「レイナ・プラウナー」を選択する。
レイナのパッケージが開き、ハヤテの視界は、波の音が心地よく響く空間へと吸い込まれていった。
気がつくと、ハヤテは太陽の光が降り注ぐ、ホログラムで鮮やかに再現された海辺のコテージのベッドルームに横たわっていた。
あたたかみのある木製の壁、白いシーツ、窓からは広大な青い海が見える。
潮の香りまでがリアルに再現されている。
静寂の中、窓辺に小柄な人影が立っていた。
綺麗に切りそろえられた濃い緑色のボブヘアの、その左右のサイドの毛束を小さなリボンでちょこんと結んだ特徴的な髪型。
胸元に愛らしいリボンがあしらわれた純白のビキニ水着を身に纏い、少し腕を前に合わせた静かな佇まいでハヤテを見つめるレイナ・プラウナーであった。
レイナはトコトコとベッドサイドまで歩み寄ると、ハヤテを見下ろして淡々と言い放つ。
「ハヤテ、お前では私の相手にならない。ミラージュと乳繰り合ってるのがお似合い。バトンタッチ」
身も蓋もない言葉を突きつけると、レイナはそのままスタスタと迷いのない足取りでベッドルームを出ていってしまった。
(おい、レイナ……! って、やっぱりそうなるのかよ……!)
ハヤテの予想通り、ステージの奥から新たな人影がゆっくりと進み出てくる。
現れたのは、やはりハヤテが最も待ち望み、転じて今最も恐れていた戦友――ミラージュ・ファリーナ・ジーナスだった。
しかし、その姿と装いを見たハヤテは、これまでにない衝撃で息を呑んだ。
「な……、ミラージュ……お前、その格好……それにまたさらに……っ!?」
ミラージュが身に纏っていたのは、白と紫を基調とした、非常に洗練されたセパレートタイプの水着だった。
上は白と紫のパネルが組み合わさったスポーティなデザインで、豊かな胸元には鮮やかな紫のリボンが可愛らしく飾られている。
下は、白いラインがアクセントになった紫のスカート風のデザインで、活動的な彼女の魅力を引き立てていた。
サイドにまとめた薄紫色の髪には、お気に入りの赤いヘアピンが夏の光を受けてきらりと輝いている。
だが、何よりもハヤテを驚かせたのは、その水着を押し上げる胸周りのボリュームだ。
この半月の間で、彼女の身体に施されたケイオス・アダルト支部製の重力制御ブラによる増強効果は、ついに限界を突破していた。
前回のFカップから、さらにハーフサイズアップした「FGカップ」へと見事に実り、破裂せんばかりとなった彼女の双丘は、胸元のリボンを左右に押し広げるようにして圧倒的な存在感を放っている。
本物の歌姫たちをも凌駕するほどの、豊満でしなやかな大人の女性のプロポーションへと進化を遂げていたのだ。
それだけではない。
ハヤテは、ミラージュが纏う「空気」そのものが前回までと完全に異なっていることに直感的に気づき、戦慄した。
ただ外見がグラマラスになったというレベルではない。
彼女の存在そのものから、生物学的な本能を直接揺さぶるような、人智を超えた絶対的な艶気とオーラが立ち昇っているのだ。
サイバーゴーグル越しのはずなのに、その場にいるだけでこちらの理性を狂わせてしまいそうなほどの強烈な影響力に、ハヤテは思わず息を詰まらせ、激しく気圧された。
ミラージュはカメラ(オリッシュ)に向かって、少し恥じらいつつも、どこか自信に満ちた気高い微笑みを浮かべる。
「ふふ、驚きましたか? ハヤテ……いえ、あなたに、私の成長を見てほしかったのです」
彼女はベッドサイドにゆっくりと腰掛け、FGカップの豊かな胸元を揺らしながら語る。
「半年前にケイオス・アダルト部門が開発中だった『拡張三点セット』を、生理中だったカナメさんに安全に使ってもらうために、事前に自分の体を使ってテストしたのは監察官だった私です。そうしてテストを重ねるなかで、私は後ろのスペシャリストであるレイナさんに師事するようになりました。実は……すでにレイナさんと一緒に、オリッシュさんとは何度も後ろでのランデブーを経験させていただいているのです。おかげで私の後ろのポテンシャルはメキメキと鍛え上げられました。今日こそ、その厳しい特訓の成果を、あなたにたっぷりと味わっていただきます」
その言葉と同時に、バーチャル空間のオリッシュの昂ぶりに呼応するようにして、ミラージュの白と紫の水着から覗く下腹部に、鮮烈なピンク色の美しい紋章――「淫紋」がくっきりと浮かび上がった。
オーラル、前、そして後ろという三つの秘処のすべてをオリッシュに捧げ尽くしたことで、彼女の身体はついに「サキュバス化」という超常的なクラスチェンジを果たしていたのだ。
オリッシュの得る快感や同僚の刺激をその身にフィードバックし、年齢の因果すら制御する本物のサキュバスへと変貌を遂げたミラージュ。
彼女の放つオーラには、データ化されても決して減衰することのない特殊な生体フォールド波――「サキュバス波」が濃密に宿り始めていた。
ハヤテはその絶対的な支配力の予感に、ただただ圧倒されるしかなかった。
(拡張三点セット!? カナメさんのためのテストを、監察官だったミラージュが自分の体でやってただって……!? それにレイナと一緒に、もう何度も後ろでのランデブーを経験してるって……一体何の訓練の話をしてやがるんだ……!? ていうか、あのお腹の紋章はなんなんだよ……! なんだかあいつを見ているだけで、頭の芯がジリジリと熱くなってきやがる……!)
ハヤテの予感が的中するように、サキュバスとしての本能を覚醒させたミラージュはベッドの上でゆっくりと身を翻し、うつ伏せの姿勢から、しなやかに四つん這いになる。
臨戦態勢を整えた彼女は、ハヤテの想定を根底から覆すように、前ではなく、今まで一度も使われたことのないはずの「後ろ(アナル)」の秘密の領域を、誇らしげにオリッシュへと向けたのだ。
その瞬間、ABVの高度な同調システムが作動し、RPモデルの内部形状とフィードバックが、アナル同期モードへと瞬時に切り替わる。
(後ろってアナルのことかよ!?うわっ、人間の尻の穴って初めて見たっ。これがミラージュのアナルか.....。なんかすっごい綺麗なんだけど!?)
サキュバス化したミラージュの尻穴は、一切のムダ毛が消え去り、濡れたように艶やかなピンク色の窄まりが、深淵へと誘い込むような妖しいオーラを放っていた。
小さく収縮と弛緩を繰り返すその秘孔は、まるで自らオリッシュのものを誘ってるかのように、卑猥にひくつきながら、淫靡に輝いている。
そしてオリッシュの強靭なチンポが、ミラージュのアナルへとゆっくりと、しかし深く深く挿入されていく。
その瞬間、ハヤテの股間にも、今までに体験したことのない異次元の圧力がダイレクトに伝わってきた。
(な、なんなんだよこれ……っ!? 嘘だろ、前と全然違う……ッ!!)
ハヤテの脳内を、凄まじいカルチャーショックが駆け巡る。
レイナ直伝の技術と、すでに複数回にわたるオリッシュとの実戦ランデブーによって徹底的に管理・拡張され、彼のサイズに完璧に適合するよう仕上げられた、ミラージュのアナル領域。
そこからもたらされる締め付けは、驚異的な吸い付きと熱量を持っており、前(膣)の感覚を遥かに凌駕するほどの絶対的な未知の快感となってハヤテの五感を蹂虙する。
この世に、後ろで愛し合うというこんなにも濃厚で、激しい快楽の世界が存在するなんて、生真面目なハヤテは今の今まで知る由もなかったのだ。
「あ、くぅ……っ! オリッシュさん、アナルも……あなたとレイナさんに教えていただいた通りに、完璧に馴染んでいます……っ! ああっ、凄いです、脳に直接響くような、この、うねり……っ♡」
あのどこまでも生真面目だったミラージュがアナルを抉られるたびに、サキュバス波の乗った特別な啼き声を響かせ、白い水着の胸元からFGカップの胸を激しく揺らしながら、蕩けるような表情で歓喜に震え、悦びの声を上げている。
美雲直伝のブレスコントロールと、レイナから叩き込まれた後ろ特化のポテンシャル、そしてクラスチェンジによって獲得したサキュバス波の共鳴が、ハヤテの理性を完全に消し飛ばしていく。
ミラージュの声を聞くほどに、ハヤテの性的興奮度は跳ね上がり、体内のセイズノールが濁流となって金玉に押し寄せる。
オリッシュが腰を振るたびに、ミラージュの名器なアナルから伝わる強烈な快圧がオナホールを通じてハヤテの逸物を限界まで締め上げ、全身を震わせる快感が二人の間で爆発的に共鳴する。
大空を舞い、風を感じるのがすべてだと思っていたハヤテの全価値観が、ソファの上の「未開の領域」によって木っ端微塵に破壊されていく。
この圧倒的な未知の領域、異次元の愛の形を前にして、ハヤテはもはや快感の暴風雨に身を委ね、魂の底から叫ぶしかなかった。
「な、なんだよこれ……信じられねえ……っ! デ、デカルチャーーーーッ!!!」
ハヤテの叫びとシンクロするように、バーチャル空間のオリッシュもまた、ミラージュの最深部へと熱い奔流をすべて解き放ち、最初の絶頂を迎える。
しかし、当然のことながらプログラムはそこでは終わらない。
今回もまたプレイヤーの健康を守るためのリミッターは解除されていた。
通常のチンポであればここで一度収束するはずが、超常的な絶倫の力を宿したオリッシュの肉体は、ミラージュのアナルから一切抜くことなく、結合を維持したまま、流れるようにして次のアプローチへと移行する。
それに完全に同調するRPモデルの驚異的なホールド機能が、ハヤテを戦慄させる。
「ふふ、驚くのはまだ早いですよ……。レイナさんに教わった後ろのランデブーは、ここからが本番です……っ!」
それから、二人は繋がったままの状態で流れるように体位を変え、アナルでの過酷なまでの愛のセックスがノンストップで繰り広げられていく。
最初の四つん這いの姿勢から、次はソファの端に腰掛けさせてアナルを深く穿つ体位へ。
さらには、ミラージュがオリッシュの上から見下ろすようにしてアナル結合のまま激しく腰を動かす、変態的な騎乗位フォーメーションへと、次々に愛の軌道が切り替わる。
(動いてる……俺が今、ミラージュのアナルを……こんなに激しく……くそっ、離れねえ……!)
抜かずに幾度も角度を変えて奥深くを抉られるたびに、ミラージュの口からは極上の喘ぎ声が途切れることなく溢れ出た。
その甘い啼き声は、異なる体位(アプローチ)による新鮮な刺激を伴って、ハヤテの聴覚と中枢神経を執拗にハッキングし続ける。
異なる体位による絶え間ない変化が、ハヤテの性的興奮度を限界を超えて引き上げ続けた。
「あ、はぁ……っ! オリッシュさん、すご……後ろが、全部、あなたの形で満たされて……っ! ああ、もっと、もっと響かせて……っ♡」
美雲直伝の声の技術で蕩けるように煽られ、レイナ仕込みの後ろの名器によって全方位から締め上げられるたびに、ハヤテは激しい衝動に支配される。
一回の絶頂だけでは決して解放されない。
二度、そして三度目――体位が変わるたびに、ハヤテはまるで機体の限界Gを遥かに超えた超高速のドッグファイトに巻き込まれたかのように、体の隅々からすべてのセイズノールを根こそぎ搾り取られ、激しく翻弄され続けた。
完全にノックアウトされ、極限の連続絶頂の果てにハヤテの意識が完全に飽和したその瞬間、ABVソフトは今度こそプツリと暗転したのだった。
『プログラムを終了します。お疲れ様でした』
直前までアナルセックスで喘ぎ乱れていたミラージュの、冷淡なシステムアナウンスが響くなか、ハヤテがサイバーゴーグルとシルバーリングを外すと、そこはいつものウィンダミアの静かな自室だった。
いつも通り隣からはちびフレイアのすやすやとした規則正しい寝息が聞こえる。
「……はぁ、はぁ、はぁ……」
三発分も詰め込まれた使用済みのコンドームを処理し、ドロドロになった身体のままでいることに耐えかねたハヤテは、重い足取りでベッドから起き上がった。
全身を襲う猛烈な脱力感と虚無感、そして初めて擬似体験したアナルセックスと、完全に覚醒したミラージュのサキュバスの波動がもたらした人生最大の「デカルチャー」に、その身は激しく震えていた。
浴室へと向かい、蛇口をひねって熱いシャワーを頭から浴びる。
湯気が立ち込める狭いシャワールームの中で、ハヤテはただ黙って、勢いよく流れ落ちる熱水を全身に受け続けた。
「後ろで、あんなに連続で……。ミラージュ、お前は本当に……俺の知らない、とんでもないところへ行っちまったんだな……」
湯気の中で、ハヤテはぽつりと呟いた。
激しいピストンの残響と、ミラージュの蕩けるような啼き声が、未だに耳の奥から離れない。
頭から浴びる熱い水流だけが、激しい快感で麻痺しかけた神経をかろうじて現実に繋ぎ止めていた。
かつての生真面目な戦友が魅せた、後ろの領域での圧倒的な悦びのポテンシャル。
その生々しい余韻に身体の芯まで支配されながら、ハヤテはただ茫然と、流れ落ちる湯を浴び続けることしかできなかった。
(つづく)
完結&カナメ・バッカニア生誕祭、記念の三発目です。
次は18:00投稿予定。