マクロスΔ オペレーション・スィートプリズナー 作:夜叉五郎
惑星レハーム行き民間シャトル・個室
「……やっと……終わった……」
カナメはVRゴーグルをしたまま、リクライニングシートに深く沈み込む。
セックス編の最後のミランダの絶頂シーンが、まだカナメの瞼の裏に焼き付いている。
四度の自慰による絶頂の余韻で、太ももが小刻みに痙攣していた。
股間は熱く、愛液でぐしょぐしょになった下着が肌に張り付き、個室内には甘く濃厚な女の匂いが充満していた。
「……もう……次なんて……無理……」
それでも震える指でチャプターリストをスクロールし、【特殊プレイ】のサムネイルをタップする。
視界にミランダ・メリンが現れた瞬間、彼女は妖艶に微笑みながら告げた。
「さぁ、カナメさん♡いよいよ初級編のラスト、特殊プレイよ。今日はアナルセックスをたっぷり教えてあげる」
カナメの全身が凍りついた。
ミランダはゆっくりと四つん這いになり、カメラに向かって完璧な曲線を描くお尻を突き出す。
ピンク色の窄まりが照明に照らされて艶やかに光り、わずかに震えているのがわかる。
「処女でもアナルは別のお口だから安心して♡ローションをたっぷり塗って……指一本から始めて……ほら、こうやって……んっ……入っちゃう……」
指がするりと消え、甘くくぐもった喘ぎ声が響く。
カナメの視界が歪んだ。
「次は二本……三本……そして本番よ」
男優が後ろからゆっくりと挿入していく。
ミランダは涙目になりながらも恍惚の表情で喘ぐ。
「最初は痛いけど……すぐに気持ちよくなってくる……ほら、こうやって……奥まで……あぁぁっ!」
カナメは悲鳴を上げそうになり、両手で口を塞いだ。 涙がぽろぽろとこぼれる。
――嘘……こんなの……絶対無理……!
――お尻に……あんな太いものが……!?
――裂けちゃう……! 絶対に死ぬ……!
生理的な嫌悪感が全身を駆け巡り、胃がひっくり返りそうになる。
背筋がぞわぞわと鳥肌立つ。
映像を飛ばそうとする指が震えてボタンが押せない。
「カナメさん、覚えておいて。アナルは最高の奥の手よ。彼がどうしようもなく暴走しそうになったら、ここを差し出せば一発で落ち着くから」
カナメは両手で耳を塞いだ。
――絶対に……!
――お尻だけは……絶対に守る……!
その瞬間、決意が鋼のように固まった。
――フレイアは命を賭けて歌った。
――メッサーはヴァール化を恐れずに最後まで戦った。
――それに比べたら、私の処女なんて……
――アナル以外なら、いくらでも捧げられる……!
「……気分を切り替えるべきね」
カナメは一つ大きく深呼吸した後に乱れた服を整え直し、壁のパネルで機内食をオーダーした。
数分後、自動サーブポートが開き、温かいビーフシチューとサラダ、パンがトレイに乗って現れる。
「……しっかり食べなきゃ……」
アナルの衝撃で味のしないシチューを無理やり胃に流し込み、パンをかじり、サラダを平らげる。
食事が終わると、わずかに冷静さも戻ってきた。
気力を振り絞り、残りの特殊プレイ――足コキ、言葉責め、羞恥プレイ、授乳手コキプレイ、拘束プレイ、乳首責め、玩具プレイ、ソーププレイ、氷を使った温度差プレイ、目隠しでの感覚増幅プレイ、軽いスパンキング、ロウソクプレイの入り口まで――を休憩なしに一気に視聴しきった。
アナルが絡むパートだけは目を逸らし、音量を最小にして耐えた。
それでも映像の端々に映るミランダの恍惚の表情と、甘くくぐもった喘ぎ声が耳に残り続ける。
吐き気を何度も堪えながら、カナメは研修ビデオの視聴を最後までやり遂げた。
ビデオの結末に、ミランダが優しく微笑む。
「カナメさん、あなたの素材は本当に素晴らしいわ。顔も身体も……そして何より、あの歌声。私以上のAV女優になれるって、本気で思う」
「だから自信を持って。あなたのファンを、声で、身体で、全部で蕩かしてあげてね♡」
画面が暗くなり、【研修終了】の文字がゆっくり浮かび上がる。
「……やっと……終わったわ……」
カナメはVRゴーグルを外し、リクライニングシートの上で脱力する。
自慰疲れとフル回転だった脳のシャットダウンが重なり、カナメはそのまますぐに深い眠りに落ちた。
夢の中で――
カナメは四つん這いで、嫌悪していたはずのアナルを激しく突かれていた。
「だめっ……お尻はダメなのに……!」
「気持ちいい……! もっと奥まで……!」
「いくっ……お尻でいくぅぅっ!!」
自分の歌声が絶叫に変わり、何度も何度も果てていく。
涙を流しながら悦びに溺れていく自分がいた。
(続く)