マクロスΔ オペレーション・スィートプリズナー 作:夜叉五郎
アルテミシア・グランドホテル ロイヤルスィート「ルビー・プリズン」
自分のマンコの感触を味わった二人目が、どこぞの見知らぬ男性ではなく、可愛い後輩であるミラージュであったことに、とりあえずホッとするカナメ。
ただミラージュの熱い視線が自分の肌に注がれてるのにも気がついており、若干居心地が悪くなる。
ミラージュが口を開く。
「カナメさん」
「な、何かしらミラージュ?」
白いガウンの裾を膝の上で引き合わせながら、固唾を飲んでミラージュの次の言葉を待つカナメ。
ミラージュは一瞬口ごもり、視線を少し落とした。
「これは、個人的にはどうかと思うのですが……」
ミラージュは深呼吸して、姿勢を正した。
「レディMからの提案です」
肩透かしを喰らうも、その名を聞いただけで、違う意味でカナメの背筋がわずかに伸びる。
「この新型オナホールを、実際に市場で販売してみてはどうか、というものです」
カナメの眉が寄った。
「販売……?」
「はい。もちろん、内部構造がカナメさんの膣内データに基づいていることは一切伏せての販売です。単なる『高性能電動オナホール』として」
ミラージュは続けるが、声にためらいが混じる。
「レディMの計算では、慰安対象に『匿名での発売ならば』と提案した場合、乗ってくる確率が高いとのことです」
カナメは息を呑んだ。
「それで……販売数が増えるごとに、慰安対象は『本物を使えるのは自分だけだ』という優越感に浸り、ひいては精神の安定につながる、と」
ミラージュの言葉がカナメの頭の中で反響する。
ブリージンガル球状星団の、名も知らぬ有象無象の無数の男たちが、このイエローの器具を手に取り、自分の膣を再現した内部に欲棒を突き立て、腰を振り、精液を注ぎ込む。
誰のものとは知らずに、ただの商品として。
それでも、確かにそれは自分の膣圧であり、襞の動きであり、奥の形である。
カナメの頰が再び熱くなった。
想像が膨らみすぎて、逆に現実味が薄れていく。
(銀河中の殿方たちが……私の形の中に、出していくの?)
頭がくらくらした。
恥ずかしさと、得体の知れない虚無感と、どこかで湧き上がる諦念のようなものが混じり合う。
ミラージュが悔しそうにレディMの演算結果を肯定。
「確かに効果的だと思います。身をもって体験しましたが、この電動オナホールは気持ち良過ぎます。爆発的にヒットすることは間違いないでしょう」
カナメは白いガウンの襟元を指で掴み、ゆっくりと息を吐いた。
「……わかったわ。一応、聞いてみる」
声は自分でも驚くほど落ち着いていた。
重大な決断を迫られたはずなのに、言葉は自然に口から零れた。
(任務のため……これも、任務のため)
そう自分に言い聞かせながら、カナメはオナホールのケースを膝の上に置いた。
ミラージュは小さく頷き、表情を崩さない。
「ご判断ありがとうございます。では、昨日の映像の振り返りと、今日のスケジュールに関する調整を」
ブリーフィングは続く。
カナメは頷きながらも、頭の片隅で、イエローの器具の重みをずっと感じていた。
やがて市場に並び、無数の手によって握られ、汚されていく自分の分身。
それが慰安対象の心を安定させるためだとわかっていても。
胸の奥に、言い知れぬざわめきが残った。
ブリーフィングを終えたカナメは、専用ルームで着替えを済ませた。
清楚な黒のロングスカートに白いエプロン、フリルのついたビクトリアンメイド服。
ワルキューレのユニフォームとは正反対の、控えめで従順な出立ち。
新型の電動オナホールのケースを携え、専用エレベーターでロイヤルスィートへと戻る。
寝室に入ると、オリッシュはいつも通りまだエンペラーサイズのベッド上でうとうとしていた。
朝立ちの股間がシーツを押し上げている。
カナメは静かにベッドサイドに跪き、シーツを優しくめくった。
太く脈打つ肉棒が露わになる。
「おはようございます、ご主人様」
嫋やかな声で囁きながら、ゆっくりと唇を寄せた。
先端に軽くキスをし、舌先で尿道口をなぞる。
オリッシュの身体がびくっと反応した。
カナメは根元まで咥え込み、ねっとりと喉奥で締めつける。
じゅるじゅると音を立てて吸い上げ、舌を絡ませながら上下に動かす。
オリッシュの息が荒くなり、腰が小刻みに震え始めた。
「んっ……カナメ……朝から……」
くぐもった声が漏れる。
カナメは速度を上げ、喉を鳴らしながら吸引した。
数分後、熱い精液が喉奥に迸る。
ごくごくと飲み干し、最後の一滴まで丁寧に吸い取る。
唇を離すと、白い糸が引いた。
「今日も良い味でした♡」
カナメは微笑みながら、ケースを差し出した。
「ご主人様、ケイオスのアダルト部門から新型の電動オナホールの試作品が届きました。試してみませんか?」
オリッシュは眠気まじりの目でそれを受け取り、興味深そうに眺めた。
「へえ……せっかくカナメが用意してくれたんだから、お願いするわ」
カナメはイエローのオナホールを手に取り、中に温めのローションをたっぷり注入する。
そして先端部分を開けてコンドームをセット。
スイッチを入れると内部がくねくね蠢き始めた。
オリッシュの肉棒は朝立ちのまま、まだ硬く屹立している。
カナメは跪いたまま、オナホールを先端に当て、ゆっくりと沈めていく。
ぬるりと包み込まれ、内部の襞が絡みつく。
「うおっ……なんかこのオナホールすごいぞっ、しっくりくるっ!」
オリッシュの声が跳ねた。
カナメは両手でオナホールを支え、ゆっくり上下に動かし始める。
「このオナホールの中、先日の撮影でご主人様が感じたデータを使って、私のオマンコを真似て作られてるそうです。如何ですか?」
オリッシュの目が見開かれた。
「な、なんでそんな極悪なもの作ってんだっ、け、けしからんっ!」
顔が真っ赤になりながらも、腰が勝手に突き上がる。
内部が複雑に蠢き、本物のカナメの膣に近いが、微妙に温度や収縮の自然さが劣り、快感は体感的に八割程度だった。
それでも寝起きのオリッシュにとっては十分すぎる刺激だ。
「うおおっ……ほんとにカナメの中みたいだ……やばいっ……」
カナメは微笑みながら速度を上げた。
じゅぷじゅぷと卑猥な音が響く。
オリッシュの息が荒くなり、すぐに限界が来た。
「出るっ……!」
どぴゅっと熱い精液がオナホール内に迸る。
カナメはオナホールを根元まで押し当てたまま静止し、射精が完全に終わるのを待つ。
自動的に吸引機能が動き出し、先端に装着されたコンドームがたぷたぷと重く膨らんでいく。
カナメはそっとオナホールを引き抜き、先端のコンドームを優しく指で摘んで外した。
指に伝わる温もりがじんわりと熱い。
たっぷりと溜まった白濁が中で揺れ、掌に伝わる温かさと重みが鮮明だ。
「たくさん出しましたね。素敵です♡」
嫋やかに微笑みながら、カナメはそれをお腹のエプロンの帯に先端を挟んで吊るす。
しかし、オリッシュの肉棒は萎えることなく、再び硬さを保っている。
カナメは新たにコンドームを装着し直し、動きを再開する。
二発目もすぐに訪れ、同じように温かくタプタプのコンドームを外して回収。
「あんっ。まだこんなに濃くて……ご主人様は本当に元気だわっ♡」
三発目も同じく。
三つ目のコンドームを帯に吊るした際に、カナメは三つを掌に載せ、温もりと重さを確かめながら、オリッシュに見せつけた。
「三発連続で……有用性、証明されましたね♡」
オリッシュは息を切らしながら、満足げに天井を見上げた。
「はあ……はあ……これしゅごい……本物ほどじゃないけど、かなり良い線いってるよ……昨日までのやつとは次元が違うわ」
カナメはオナホールを丁寧に拭き、溢れた残りをティッシュで処理した。
(これで……この人の精神が少しでも安定するなら)
内心の複雑さを押し隠し、嫋やかな笑みを浮かべ続ける。
朝の奉仕は、まだ始まったばかりだった。
オリッシュの着替えを手伝うカナメ。
メイド服のエプロンを軽く翻し、シャツの袖を通す。
オリッシュは座ったまま、彼女の甲斐甲斐しく働く姿をねばっこい視線で追って楽しむ。
その視線に気づかない振りのカナメは、穏やかに微笑みながら、オリッシュにとって完全に予想外の提案を始めた。
「先ほどの電動オナホールですが、開発元のケイオス・アダルト部門から提案がありました。ご主人様が良ければ、ぜひ商品化してみませんか?」
オリッシュは目を丸くする。
「売るってことか? あの、カナメの中を再現したやつを?」
カナメは静かに首を縦に振りつつ、嫋やかな声で少し訂正を入れる。
「はい。でも、再現したのは私のここではなく、ご主人様と私の……チンポとマンコのフィッティング感です」
オリッシュの動きが止まる。
「ですから、ご主人様と私で一緒に会社を立ち上げて、その会社からケイオス・アダルト部門に製造・販売を委託する形式になりますね」
オリッシュは瞬きを繰り返し、頰を少し赤らめながら呟いた。
「ってことは……あのオナホール。俺とカナメが、えっと、一緒に作ったオナホールになるってことか……?」
声に照れと興奮が混じる。
カナメは小さく頷いた。
「はい。二人の協力で作り上げたもの、と言っても過言ではありません」
オリッシュは少しもじもじしながら、目を輝かせ始めた。
「へえ……俺とカナメの、初めての共同制作……なんだな……」
そう考えるとあのオナホールがとても愛おしく感じられた。
それでも、すぐに現実的なことを考え出すオリッシュ。
「それにカナメと折半で金が入るのか……」
(この軟禁生活がいつか終わるなんて、考えたくもないけど……金が貯まるのは、ありがたいよな……)
小声で呟きながら、徐々に顔が緩む。
「あのオナホール、ほんとに気持ちよかったし……あそこまで再現できてるんなら、きっと売れるよな……」
AV女優がよくオナホールメーカーとコラボで出すやつだ、と理解するオリッシュ。
しかし、ここまでのハイクオリティなものは、かつて存在しなかった。
天下のケイオス・アダルト部門が販売してくれるならば宣伝もバッチリするだろうし、売れまくるのは既に確定していた。
想像が膨らみ、息が少し荒くなった。
「つまり……世の中の男たちがあのオナホールでシコシコやってるのに、本物の穴は俺だけが毎日使える……しかも金まで入ってくる……」
出荷台数が増えれば、カナメの穴と知らずにオナホールを使うカナメファンも出てくるだろう。
その想像はオリッシュの股間を熱くさせた。
ただでさえ圧倒的優位性があるのに、さらに愉悦感が追加される。
「う、売ろう。カナメの名前を伏せるなら……いいんじゃないかな! むしろ売れれば売れるほど、俺の勝ちって感じだろ!」
声が上ずっている。
「か、カナメはいいのかい?」
一応はカナメを気遣うように聞いてきたオリッシュ。
カナメは心のどこかで、相手が断ってくれるかもしれないと思っていた。
だが、オリッシュの期待満々の表情を見せられたら、慰安任務に従事する身として断れない。
内心の落胆を綺麗に隠してニコリと笑い、オリッシュの意向に従う旨を表明する。
「はい。ご主人様のお好きなようになさってください」
丁寧に頭を下げた。
(これで……私の分身が、球状星団中の殿方たちの手に渡るのね)
想像が頭をよぎり、頰が熱くなるのを抑える。
オリッシュは満足げに立ち上がり、朝食に向かう。
新型電動オナホールver.KB――後に密かに「カナメホール」と呼ばれることになるその器具の投入は、確実に効果を発揮した。
カナメの一日の本番回数は明らかに抑えられ、体力の消耗も低減される。
その代わり、実際にカナメを抱くときのオリッシュの欲求はより濃密になり、一回一回の交わりが長く、激しく、深くなった。
そして今、彼女の膣の記憶は、遠からず無数の知らぬ男たちの手に渡ろうとしていた。
(続く)