※この作品はR-18です。

マクロスΔ オペレーション・スィートプリズナー   作:夜叉五郎

72 / 218
2068年4月10日(火)
惑星ラグナ アラド自宅


2068年4月10日
ch.72「アラドの地獄への道は未練で舗装されている」


深夜零時ちょうどにアラドの端末が静かに振動した。

 

受け取ったばかりのアタッシュケースをデスクに置き、苛立ちながらレディMの次の動きを待っていたアラド。

 

端末を開くと、予想通りレディMからの再びのメッセージであった。

 

アラドはそのメッセージを見て、アタッシュケースの中身が何のために自分のもとへ送られてきたのかを知る。

 

 

 

件名:【極秘任務「オペレーション・スィート・プリズナー」ABVテスター任用命令】

────────────────

対象:アラド・メルダース中佐

 

任務内容:オペレーション・スィート・プリズナーにおける先進五感再現システム(ABV)のテスター要員としての使用感データ提供

 

開始日時:即時(2068年4月10日0時0分)

 

終了日時:システム完成および作戦終了まで(未定)

 

場所:惑星ラグナ 貴官自宅 または マクロス・エリュシオン艦長室

 

指示事項:

・送付済みのABV装備一式を用い、インストール済みコンテンツの再生およびその使用感のデータを提出せよ。データは使用ごとに自動送信されるため、別途のレポート作成は不要。本任務には超法規的措置が適用されており、貴官に拒否権はない。

 

・ABVはケイオス・アダルト部門がプロトカルチャー由来オーバーテクノロジーを基に開発中の試作品であり、慰安担当の肉体的・精神的消耗軽減を目的として慰安任務に急遽投入された。試作品ゆえにテスターを投入して早急にその完成度を高める必要があり、貴官の奮闘に期待する。

 

・体験コンテンツは実際の慰安任務(2068年4月1日収録分)を基に作成されている。撮影時の行動ログのレポートはOSP-LOG-20680401 を参照のこと。慰安対象および慰安担当の重大なパーソナルデータを多量に含むため、他者への開示・譲渡は一切禁止する。

 

・なお貴官をテスターに推薦したのは、慰安担当のカナメ・バッカニア本人である。彼女の信頼に応えることを望む。

 

レディM

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アラドの視線が、最後の一文に釘付けになった。

 

(カナメさん……貴女が、俺を推薦したのか)

 

怒りが引き、胸の奥が凍りつくように冷たくなる。

 

拒絶されたばかりの心に、新たな衝撃が広がる。

 

震える指で極秘データベースに再アクセスし、慰安担当の行動ログレポート「OSP-LOG-20680401」を呼び出す。

 

 

 

OSP-LOG-20680401

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【慰安任務誕生日レポート】

【対象】オリッシュ・ハメルマン(三等兵、34歳)

【担当】カナメ・バッカニア(23歳)

【日時】2068年4月1日(日)

05:30 起床

05:40〜05:50 専用ルーム移動

05:50〜06:30 身体清浄・朝食摂取・避妊薬服用

06:30〜06:50 メイド服着用(ヴィクトリア朝スタイル着用:参照先リンク)

07:00〜07:10 朝フェラ起床奉仕(対象射精1回目:口内)

07:10〜07:30 歯磨き・髭剃り奉仕対応

07:30〜08:00 朝食サーブ

08:00〜08:15 ジムルーム同伴移動(トレーニングウェア着用:参照先リンク)

08:15〜08:30 対象とストレッチ実施

08:30〜10:00 日課トレーニング披露

10:00〜10:30 腹筋アシスト

10:30〜10:50 バスルーム誘導・ミニライブ準備(フラウ・ユーベルト着用:参照先リンク)

10:50〜11:00 バスルームでミニライブ開催(『未来はオンナのためにある』熱唱&ダンス)

11:00〜11:20 スケベ椅子泡洗体&パイズリ奉仕(対象射精2回目:胸谷間)(担当絶頂1回目)

11:20〜11:40 エアマット本番&潮吹き確認(対象射精3回目:中出し)(担当絶頂2〜4回目)

11:40〜12:00 エアマット正常位(対象射精4 回目:中出し)(担当絶頂5回目)

12:00〜12:20 エアマット後背位(対象射精5回目:中出し)(担当絶頂6回目)

12:20〜12:40 エアマット座位(対象射精6回目:中出し)(担当絶頂7〜9回目)

12:40〜13:00 事後休憩・専用スィートへ退避(白ガウン着用:参照先リンク)

13:00〜18:00 医療ポッドによる身体回復処置・対象AV鑑賞(対象射精7〜11回目:自慰)

18:00〜19:00 ディナーデート準備(高級娼婦コスチューム再着用:参照先リンク)

19:00〜19:45 ディナーデート(誕生日ケーキ&『ワルキューレのバースデーソング』披露)

19:45〜20:00 ベッドルーム同伴移動・ABV撮影準備

20:00〜20:15 ABV撮影開始・三つ指挨拶

20:15〜20:30 キス&手コキ奉仕(対象射精12回目:脚)

20:30〜20:45 フェラ奉仕(対象射精13回目:口内)

20:45〜21:00 授乳手コキ奉仕(対象射精14回目:太腿)(担当絶頂10回目)

21:00〜21:15 パイズリ奉仕(対象射精15回目:顔・胸)

21:15〜21:30 クンニで潮吹き・撮影中断(担当絶頂11回目)

21:30〜22:00 騎乗位本番(対象射精16回目:中出し)(担当絶頂12〜14回目)

22:00〜22:30 正常位本番(対象射精17回目:中出し)(担当絶頂15回目)

22:30〜23:00 後背位本番(対象射精18回目:中出し)(担当絶頂16〜18回目)

23:00〜23:30 座位本番&密着キス(対象射精19回目:中出し)(担当絶頂19回目)

23:30〜23:45 土下座締め挨拶・ABV撮影終了

23:45〜23:55 ABV撮影後片付け

23:55 対象と寄り添いながら就寝

【計測結果】

対象の射精回数:19回

担当の被ぶっかけ数:4回

担当の被口内射精数:2回

担当の被中出し回数:8回

担当の絶頂数:19回※

※…担当の左手首装着のバイタルリングが計測した明確な絶頂をカウント。軽イキは未計測の場合があるので注意

【備考】

対象誕生日特別対応確認(チアガール歌唱ダンス・高級ディナーデート・高級娼婦再現プレイ・ABV五感記録撮影)

担当潮吹き現象初確認(複数回)

ランチサーブなし・担当即時回復ポッド使用確認(体力消耗抑制)

対象満足度・依存度極高、システム安定度過去最高更新

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何度見てもバカみたいな射精量で、実際に行われた行為とはとても思えないレポートだった。

 

だが、確かにABVとやらの撮影は、20:00に開始して23:45の終了したことになっている。

 

レポートの真実味が増していく。

 

高級娼婦プレイの詳細が、冷たい文字で並ぶ。

 

あの深紅のドレスを纏ったカナメが、あの男に唇を許し、体を許し、すべてを記録された。

 

(カナメさんが……本当に俺に、これを味わわせたいって?)

 

推薦したのは彼女自身だ。

 

彼女の意志だ。

 

『アラド艦長、これからレディMから連絡があると思います。ご理解頂けると幸いです』

 

確かに彼女はそう言った。

 

彼女自身が、俺に自分の姿を味わわせることを望んだのだ。

 

(貴女の期待なら……応えてみせるさ)

 

酒の残りと、任務の重圧と、失恋の痛みが混じり合い、理性が溶けていく。

 

確かめなければ。

 

これが本当の記録かどうか。

 

彼女が本当に変わってしまったのか。

 

彼女が本当に俺にこれを望んでいるのか。

 

 

 

 

 

意を決してアタッシュケースの中の説明書を掴むアラド。

 

使用方法と装着箇所を見て、眉を寄せる。

 

両手首、両足首、両乳首、そして男根。

 

アダルト向けの製品であることが丸わかりな装着箇所だ。

 

ため息を吐き、シャツを脱ぎ捨てる。

 

リングが肌に触れるたび、ぞくりと鳥肌が立つ。

 

乳首周りに貼るリングで、思わず身震いしてしまうアラド。

 

(こんなものを……俺が付けるのか。まぁいい……これくらいで怯む俺じゃなかったはずだ)

 

男根の根元にリングに嵌める瞬間、胸の奥で理性が叫ぶ。

 

やめろっ。

 

こんな情けない真似はするなっ。

 

だが、カナメの顔が脳裏に浮かぶ。

 

彼女が推薦した。

 

彼女の期待だ。

 

(ああ、いいさ。カナメさんが望むなら……この程度の恥、笑い飛ばしてやるさ)

 

根元のリングがカチッと固定され、軽い圧迫感が走る。

 

オナホールは無くても動作可能の説明があったため、脇に放り投げた。

 

歴戦の勇士の勘か、嫌な予感がしたためだ。

 

これ以上、深く踏み込むのはさすがのアラドでも恐ろしかった。

 

それでも、もう引き返せない。

 

アームチェアに深く沈み込み、サイバーゴーグルを頭に載せる。

 

指がスイッチを探り、ためらいながらも押した。

 

 

 

 

 

七本のリングが淡く光り、アラドの全身が極薄のフォールドバリアでピッタリと覆われる。

 

アラドに違和感はまったく生じない。

 

(くそ……こんなもん、よく作りやがる)

 

視界が暗転し、すぐにメニューのサムネイルが浮かび上がる。

 

『高級娼婦カナメ・バッカニア』

 

一本だけが選択可能。

 

サムネイルはOSP-LOG-20680308からのリンク画像で確認した、真紅のドレスに身を包んだカナメの姿だ。

 

赤い宝玉で彩られた白い胸元と、脇まで入ったスリットで白く長い美脚を強調する妖しく艶めかしい高級娼婦の姿。

 

誘うような瞳、赤い唇、豊かな胸の谷間。

 

全てがアラドを誘っているように錯覚させてくる。

 

初めて大人の店に行き、ドキドキしながらパネルを選んだ若かりし頃の自分を思い出し、苦笑する。

 

(あの頃の俺は……もっと無邪気だったな。今は……愛した女の、変わり果てた姿を選ぶだけだ)

 

サムネイルをタップ。

 

すると今度は感度設定の画面が現れる。

 

『極小・小・並・中・大』

 

中と大のボタンは灰色に変わってて選べない。

 

虚空に浮かんだそれぞれのボタンに触ってみると説明書きが表示される。

 

極小は性経験がほぼ無い方向け、小は敏感な方向け、並は一般の方向け、中は鈍感な方向け、大はオススメ出来ない。

 

中以上は、オプションの新式電動オナホールver KBが必要との警告も表示される。

 

今更オナホールを付ける気にもならず、当然のごとく並を選択するアラド。

 

(試すだけだ。まずは並で十分だろ。さあ、鬼が出るか蛇が出るか)

 

運命の女に導かれて、アラドの破滅の刻がいま始まる。

 

(続く)

 

 

 

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