※この作品はR-18です。

マクロスΔ オペレーション・スィートプリズナー   作:夜叉五郎

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2068年4月13日(金)

惑星レハーム アルテミシア・グランドホテル ロイヤルスィート「ルビー・プリズン」
地球 ケイオス・地球支部 女子寮 クレア部屋


2068年4月13日
ch.84「クレアの召喚、大奥の設立と側室候補登場」


ランチを終え、オリッシュはソファに腰を下ろして満足げに息を吐いた。

 

カナメが用意してくれたヘルシーなグリルチキンと野菜たっぷりのサラダは、味付けが絶妙で、ダイエット中でも文句なしに美味い。

 

(カナメと一緒なら、何食っても最高だよな……さっきのソーププレイも、泡まみれでねっとり絡みついてきて……体がまだ熱いな……)

 

ランチ前のソーププレイで、カナメのぬるぬるとした肌を味わいながら深く繋がった余韻が、股間にじんわり残っていた。

 

二日前に110kgを切ってから、筋トレに本気で目覚めたオリッシュ。

 

体重が減るにつれ、動きが軽くなり、カナメをより長く抱けるようになった実感が、オリッシュをさらにやる気にさせる。

 

朝からジムでがっつり汗を流し、カナメの密着サポートでベンチプレスを上げ下げした体が、その後のソーププレイと美味い食事で癒され、心地よい疲労に包まれている。

 

そのままウトウトしそうになるが、オリッシュの端末が軽く振動し、着信を知らせる。

 

ケイオス本社からのメールだ。

 

10日前に発売を決めた新型電動オナホールKBモデル、通称「カナメホール」の件。

 

オリッシュは端末を開き、内容を読み進める。

 

レディMからの直々のメッセージ。

 

テスト販売の準備が整ったこと、そしてオリッシュとカナメがオーナーとなる販売元会社の設立を進めるので、サインを要求してくる。

 

会社名はすでに決められており、オーオク社とされていた。

 

表向きは何の略称か伏せるが、Orish Owns Kaname’s Uterusの略だと説明書きがあった。

 

カナメのものを模してると知らせずにオナホールを売るが、社名で実は高らかに宣言してるパターンだ。

 

オリッシュの頰が少し緩む。

 

(ふーん……俺がカナメの子宮を所有する、って意味か……すごくエロくて悪くないな……)

 

サインは簡単な電子署名で済む。

 

迷わず押した。

 

(これでカナメのマンコ、世の中に広まるのに……本物は俺だけが毎日味わえる……しかも金が入る……ウハウハだな……)

 

サイン直後、すぐに追加のメールが飛んでくる。

 

オーオク社に広報担当をケイオスから出向させるので面談を、とのこと。

 

プロフィールが添付されていた。

 

オリッシュはそれを見て、目を丸くした。

 

クレア・パドル、20歳。

 

ケイオス地球支部広報課所属。

 

2064年のワルキューレ結成当時の初期メンバー。

 

デビュー後の2065年に脱退。

 

金髪のスタイル抜群な長身少女、水色のイメージカラー。

 

(クレア……? あのクレア・パドルが……?)

 

オリッシュの心臓が少し速く鳴る。

 

ワルキューレのデビュー当時、カナメの次に推してた子だ。

 

ワルキューレのライブで、長い手足で水色のドレスを翻して歌う姿は美しかった。

 

脱退した後も、今どうしているんだろうと時々思い出していたのだが。

 

「どういうことだよこれ……クレアが広報担当で来るって……俺、クレアのこと結構推してたけどさ……今更感が強いよな。はぁ、なんか緊張するな……」

 

オタク特有のムーブで、一人ぶつぶつ呟いてしまう。

 

昔の推しだった分、ストレスが少なそうだが、それでもカナメ以外の女性と関わるのは少し気が重い。

 

自分だけで処理しきれず、カナメを呼ぶことにする。

 

「カナメ、ちょっといいかな、見てよこれ!」

 

ランチの後片付けをしていたカナメが「何かしら?」と戻ってきて、オリッシュの隣に座る。

 

端末を覗き込み、プロフィールを見て、カナメも目を丸くした。

 

「え、クレア? クレア・パドルですか?」

 

カナメの声に驚きが混じる。

 

知らされてなかったらしい。

 

(あのクレアが、レディMの指示で私たちの会社に?)

 

カナメの胸に、複雑な感情が湧き上がる。

 

初期メンバーとして一緒に活動したクレアは、ワルキューレの歌う過酷な環境に耐えられず、精神をすり減らして脱退していった。

 

それが今、こんな形で再会することになるなんて。

 

オリッシュも、カナメが知らされてなかったことに戸惑いを隠せない。

 

二人の視線が交わり、部屋に微妙な緊張が漂う。

 

オーオク社の設立が、予想外の波乱を予感させた。

 


 

なおクレアの採用の方にフォーカスされ、あっさりスルーされてしまったレディMの指定した社名オーオク。

 

その本当の意味は、文字通り大奥だ。

 

レディMはオーオク社を、オリッシュの後宮——ハーレムとして機能させる思惑で設立を進めていた。

 

そのハーレム入りの最初の人材として、オリッシュが昔推していたクレア・パドルをチョイスし、わざわざ地球から呼び寄せていたのである。

 

現在、オリッシュのストレスを下げられるのはカナメのみ。

 

カナメに何かあったら、宇宙再構築システムの暴走で文字通り宇宙が終わる。

 

オリッシュとカナメが良好な関係を築き上げた今、カナメのサポートでオリッシュに女慣れしてもらい、慰安要員を増やしておきたい。

 

ここまでは順調だったが、今後どんな不測の事態が起こるかわからず、今こそバックアップが可能な体制を整えておくべきとレディMは判断していた。

 

結果としてカナメの負荷も下がり、カナメも長期間に渡って慰安任務に継続できるようになるだろう。

 

レディMの冷徹な計算は、完璧だった。

 

この計画を明かされたミラージュは、舌を巻く。

 

(カナメさんの負担を分散し、オリッシュ・ハメルマンの精神安定を多重化する……これで、作戦の継続性は飛躍的に向上する。さすがレディMと言ったところでしょうか)

 

一方のクレア・パドル。

 

自分が第二の慰安要員候補であるとは、まだ知らされていない。

 

あくまで新設するオーオク社の広報担当として、オペレーション・スィートプリズナーへの参画を求められていた。

 


 

時を遡ること10日前。

 

オリッシュがカナメホールの販売を許可した4月3日の夜。

 

自室のベッドに腰を下ろしたクレア・パドルは、端末を手に取って迷っていた。

 

普段のお団子ポニーテールを解き、ストレートロングの金髪が肩に優しく落ち、白い肌が柔らかな照明に映える。

 

豊満なFカップの胸が、ゆったりしたルームウェア越しに優しく上下する。

 

突然自分の端末に届いたレディMからの極秘任務要請。

 

そしてオペレーション・スィートプリズナーの全容を知るための、特別な映像データ。

 

カナメの慰安任務記録——24本のAV形式映像。

 

クレアの瞳が揺れ、指が端末の上で震える。

 

「こんなの、本当に見なきゃいけないの? カナメがそんな任務に就いてるなんて、まさか。でも、レディMの命令ってことは本当? 本当なら大変な話だわ……」

 

クレアは深呼吸をし、困惑と恐怖に唇を噛みながら、再生ボタンを押した。

 

最初は自分の目が信じられなかった。

 

画面に映る、普段のカナメからかけ離れた赤いドレス姿。

 

高級娼婦に成り下がった彼女が、映像を見ただけでドキリと衝撃を受けてしまうキモデブの前に跪き、ゆっくりと唇を寄せる。

 

フェラチオのシーン。

 

カナメの赤い唇が熱く肉棒を包み、舌が絡みつく。

 

媚びるような喘ぎがスピーカーから漏れる。

 

クレアの瞳が見開く。

 

衝撃が体を駆け巡った。

 

(ありえない……不潔だわ……カナメ、こんな男に……)

 

ワルキューレを脱退したクレアは、ケイオスの地球支部で広報として日々働きながら、心の治療に努めていた。

 

今日もまた、お昼にカウンセリングを行ってきたばかりだ。

 

戦場ライブの過酷さ——ヴァール化した凶暴な男兵士たちに囲まれ、歌で抑え込む恐怖。

 

男=暴力の象徴として刻み込まれ、強い男性恐怖症に陥っていた。

 

せっかく美人なのに、クレアはまともに男と付き合えなくなっていたのだ。

 

その凶暴な男の象徴に、カナメが積極的に絡みつく姿。

 

覗き見てしまった慰安任務の一部は、今のクレアにとって耐えがたい光景だった。

 

動悸が激しくなり過ぎて、すぐに視聴を止めた。

 

端末を投げ出し、ベッドに倒れ込む。

 

とてもではないが自分が受けられる仕事ではない。

 

クレアはベッドの上で膝を抱え、震える息を吐いた。

 

ワルキューレから逃げ出したクレアは、罪悪感に苛まれながらも、カナメがリーダーとして皆を引っ張り、歌声で銀河を守り続けている姿に心のどこかで安心し、自分が許される気がしていた。

 

それこそが、クレアにとっての救いだった。

 

なのに、カナメがあんな仕事をさせられているなんて。

 

男の欲望に塗れ、身を委ねる姿。

 

(ひどい。あんまりよ)

 

クレアにとってのカナメは、希望の光だったのに。

 

その光が汚されてしまったような喪失感が胸を抉る。

 

涙が頰を伝い、嗚咽が漏れる。

 

自分は何もできない。

 

あの過酷な任務から逃げた自分が、今さらカナメを救えるはずがない。

 

ただ、ベッドの上で泣くことしかできない無力感が、クレアをさらに深く沈ませた。

 

泣きたくて、泣きたくて、仕方なかった。

 

その日は泣き疲れ、そのまま眠ってしまったクレア。

 

翌朝、目が覚めて返事がまだだったことに気づき、断りの連絡を入れようと端末に手を伸ばす。

 

でも、返事を打つ手が途中で止まってしまう。

 

心にモヤモヤとしたものが残る。

 

任務から逃げるのは苦しい。

 

でも、あんな破廉恥な任務にも逃げずに向き合ってるカナメを、また見捨てるのか。

 

ワルキューレを脱退した負い目が、胸を締めつける。

 

クレアは端末を閉じ、深く息を吐いた。

 

(そうだわ、先生に相談してみよう。 セレナ先生なら、きっと何か道を示してくれる)

 

だから彼女は、信頼できるカウンセリングの主治医——セレナ・グルドアに、相談した。

 

(続く)

 

 

 

 

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