マクロスΔ オペレーション・スィートプリズナー 作:夜叉五郎
地球 とあるメンタルクリニック 診療室
その頃の地球。
女性専用の診療所の一室。
セレナ・グルドアは本日の診療の最後の患者を、穏やかな微笑みで見送った。
静かにドアを閉め、残った甘い余韻に浸るように息を吐く。
三十代後半の細身の肢体は、茶髪を優雅にアップにまとめ、知的な眼鏡の奥に妖しい光を宿していた。
白衣の下のタイトなブラウスが、控えめな胸の柔らかな膨らみと細い腰の曲線を、誘うように浮かび上がらせる。
静かな大人の色気は、彼女の武器そのものだった。
若い女性患者にとって、同性で美しい女医は、心の奥底まで開かせる甘い誘惑だ。
優しい眼差しと、蜜のように絡みつく声で警戒を溶かし、催眠療法で深く、深くまで沈めていく。
患者たちは癒され、渇望し、繰り返し戻ってくる——彼女の掌中に落ちるために。
表向きは完璧なカウンセラー。
戦場帰りの少女たちの傷ついた心を、優しく舐め回すような救い手。
だが、夜の顔は、獣のように貪欲だった。
私室の重厚な扉を閉め、照明を落とす。
壁一面のモニターが妖しく輝き、過去の「患者」たちの秘められた肉体が並ぶ。
催眠に落ち、男たちの手に委ねられる瞬間。甘く蕩けた唇から漏れる喘ぎ、頂点に震える白い肌、蜜を滴らせる秘部。
セレナはワイングラスを手に、唇を湿らせて微笑んだ。
深紅の液体が、彼女の喉を熱く滑り落ちる。
裏の顔は、催眠術を操る人身売買の仲介者。
選りすぐりの美しい少女たちを、じっくりと味わいながら洗脳し、高値で売り渡す。
戦場帰りの娘たちは特に極上——傷ついた心が、悦びに変わる瞬間がたまらない。
ケイオス地球支部の産業医と密かに結託し、特に美しい娘たちに当院でのカウンセリングを強く勧める甘いルートを確保していた。
恐怖を悦びに塗り替え、男への抵抗を溶かし、心の奥底に蛹が蝶に羽化するためのスイッチを仕込む。
買主の望む場面で、完璧に疼き、開かれるように。
クレア・パドルも、その甘い蜘蛛の巣に絡め取られた一人だった。
ワルキューレ脱退の深い負い目、男性への根強い恐怖症。
金髪の長身、完璧な美貌、Fカップまで育ちそうな豊満な胸——あまりに上玉すぎる、
欲しくてたまらない素材。
高値で売れると確信したセレナは、三年かけて丹精込めて仕込んだ。
心の傷は深く、癒すだけで二年を費やし、悦びを植え付けるのにさらに一年を捧げた。
モニターを指先で撫で、お気に入りの映像を選ぶ。
一年前、クレアが初めて深く催眠に落ち、純粋な肉体を晒した、あの甘美なセッション。
映像が始まる。
画面の中のクレアは、三年前の無気力で虚ろだった瞳とは別人のように、セレナを完全に信頼しきった安らかな眼差しを向けている。
「今日は少し深めの催眠を試してみましょうか」とセレナが提案すると、クレアは抵抗なく頷き、柔らかな声で「おねがいします」と答える。
自ら陵辱者の手に無防備な心を差し出すその素直さに、セレナは深い悦楽を覚える——映像を見返す今も、胸の奥が熱く疼く。
言われるままにソファに座り、セレナの誘導する言葉に身を委ねるクレア。
「はい、クレア。ゆっくりと息を吸って。吐いて。私の声だけに集中して」
「……はい……セレナ先生の声……だけ……」
「いい子ね。体が重くなっていくのを感じて。肩から、腕から、足先まですべてが沈んでいく」
「重い……体が……沈んで……」
「そうよ。瞼も重いわね。閉じたくなる。自然に閉じて、私の声があなたを優しく包み込む」
「……瞼……閉じます……先生の声……心地いい……」
クレアがソファに深く沈み、セレナの声に導かれて瞼を閉じる。
「深く、もっと深く、階段を下りていくように。一歩、また一歩、下へ、下へ」
「……下りて……いきます……もっと……深く……」
体が溶けるようにリラックスし、息が深くなり、豊満な胸が優しく、淫らに波打つ。
「素晴らしいわ、クレア。あなたはもう、私の声に完全に委ねている。体がリラックスして、心が開かれていく」
「……委ねて……います……セレナ先生に……すべて……」
これまでの二年は、すべてこの瞬間への下拵えだった。
焦らず、ゆっくりと、ゆっくりと催眠を深めていく。
ついに深催眠に到達した瞬間、セレナは歓喜に体を震わせた。
「ああ……ついに、ここまで来た……あなたの心が、こんなにも無防備に開かれてる….美しいわ」
クレアの表層意識は完全に眠りにつき、無防備なイドが剥き出しになる。
呆けた表情のまま、唇から途切れ途切れの熱い吐息が漏れ、豊満な胸が深く上下する。
純粋な肉の反応しか戻ってこない——それがセレナの待ち焦がれた瞬間だった。
好んで飲むワインのように、長い年月をかけて醸成させ、ようやく花開いた甘美な果実。
あとは、このレベルの深度に落ちやすくなるよう、クレアの肉体に快感を刻み込むだけ。
心は拒んでも、女の肉は性の欲求に正直だ。
男性恐怖症のクレアにとって、自分の知らぬ間に肉体の渇きを解消されていくのは、皮肉な救いとなる。
自然とカウンセリングを求めてくるようになり、セレナへの依存は深まる。
催眠の機会は劇的に増え——そうなれば、もう完全にこちらのものだ。
セレナの声が、耳元で熱く囁く。
「体が熱くなって、服が邪魔に感じるわね。自然に手が動いて、すべてを解放したくなる」
クレアの白い肌が火照り、無意識に手が動き出す。
呆けたままシャツを脱ぎ、ブラを外し、スカートを滑らせる。
Eカップ超えの乳房がぷるんと露わになり、硬く尖った乳首が空気に甘く震え、疼く。
下着を落とし、処女の秘部が無防備に開かれ、淡いピンクの花弁が微かに濡れ光る。
肌が淡く紅潮し、体がびくびくと痙攣する。
甘い匂いが、静かに部屋に広がり始める。
「さあ、私の可愛いお人形さん、初めてのメンテナンスを楽しみなさい」
セレナの指が首筋を滑り、鎖骨をなぞり、胸の谷間を優しく、執拗に円を描く。
乳房が甘く波打ち、乳首がさらに硬く尖り、甘い痺れが全身を駆け巡る。
下腹部へ熱が広がり、処女の花弁が熱く開き、蜜がじわりと溢れ出し、太腿をぬるぬると伝う。
指はさらに下へ。
柔らかな下腹部を撫で回し、内股の敏感な皮膚を這い、太腿の内側を優しく、焦らすように往復する。
クレアの膝が自然に開き、秘唇に指が触れる。
柔らかな割れ目をゆっくりなぞると、体が激しく痙攣し、腰が無意識に持ち上がり、蜜が指に絡みつき、糸を引く。
呆けた瞳は焦点を失い、唇がわずかに開き、熱い吐息と途切れ途切れの喘ぎだけが漏れる。
「んっ……あっ……はぁ……」
無防備な美少女が、身も心も完全に開かれ、恍惚に蕩け、蜜を滴らせていく。
映像のクレアを見つめるセレナの頬は熱く染まり、下腹部が甘く疼いていた。
ワインを一口含み、喉を甘く鳴らし、舌で唇を湿らせる。
幼い頃の記憶が、ふと脳裏をよぎる。
2040年、叔父のマージ・グルドアが引き起こした事件——人工知能シャロン・アップルに自我を与え、マクロスシティを混沌の渦に叩き込んだ狂気の結末。
そして、彼の自殺。
あの男は人工知能に執着し、非合法のバイオニューロチップに手を出して、完璧な「歌姫」を作り上げようとして破滅した。
セレナは今でも、あの叔父を心底軽蔑していた。
人工の心に何の面白みがあるというの?
冷たくて、無機質で、予測可能な反応しか返さないものに、魂を込めようだなんて、滑稽でしかない。
この世で一番美しいのは、無垢な女性の心——生身の、傷つきやすく、抵抗し、溶け、堕ちていく本物の心。
それを弄び、穢し、悦びに塗り替える悦びこそ、何ものにも変え難い。
叔父はそれを理解できなかった。
偽物の心に恋焦がれ過ぎて、若くして自らを滅ぼした愚か者。
セレナは違う。
彼女は本物を、純粋な少女たちの心を、じっくりと味わい、支配し、完璧な人形へと昇華させる。
それが、叔父への最大の否定であり、彼女自身の誇りなのだ。
あの瞬間——少女が催眠で純粋に無防備になり、処女を奪われたかのように悦びを晒し、蜜を溢れさせる瞬間——それがセレナの至上の興奮だった。
まるで自分がその処女を穢したかのような、変態的な支配の快感が、彼女の体を震わせ、秘部を熱く濡らす。
心の奥底で、少女の無垢な抵抗が溶け落ちる音が聞こえるようで、セレナはいつもこの瞬間を映像に残し、何度も見返して一人悦に入っていた。
支配は完全で、絶対的。
彼女は患者たちを、心から愛していた。
愛しているからこそ、完璧な催眠人形に仕立て上げたい。
傷を癒し、悦びを植え付け、永遠に操れる美しい作品へと変える。
それが、彼女の歪んだ、熱い愛の形。
愛は創造ではなく、救いだ。
傷ついた少女の心を自分の色に染め、肉体を敏感に調教し、魂まで甘く縛って自立させる——それがセレナにとっての至福の行為だった。
愛ゆえに、彼女は少女たちを「救う」。
だが、どんなに深く愛していても、執着はしない。
なぜなら、作品は自分以外の他者に欲され、狂おしく愛でられ、汗と唾液にまみれて犯されることで、初めて真の輝きを放つからだ。
手元に留めれば、それはただの私物に堕する。
催眠人形の造り手として、それは許されない。
セレナの心の奥底には、冷たい計算がある——愛は与えるものではなく、差し出すもの。
作品が他者の手に渡り、穢され、夢中にされ、壊されるほどに、その価値が高まる。
それを想像するだけで、セレナの体は疼き、胸が熱く締め付けられる。
嫉妬? いいえ、それは興奮だ。
他者の欲望こそが、自分の作品の素晴らしさを証明してくれる。
自分の作品が嫁ぎ先で顧客を夢中にさせる姿——汗だくの男に抱かれ、奥まで犯され、絶頂に震え、涙を流しながら悦びに溺れる姿——それこそが、セレナの真の悦び。
高値で買い、作品の本質を理解し、徹底的に貪り尽くしてくれる金払いの良い顧客こそ、彼女を満足させるのに必要な存在だった。
彼らはセレナの分身のようなもの。
作品を「正しく」扱い、極限まで悦ばせ、穢す——その姿を想像するだけで、セレナは自らの指を秘部に這わせたくなる衝動に駆られる。
誰にも理解されることのない、セレナの有り様。
真の変人であった。
映像を味わい終え、セレナはグラスを優雅に傾け、深紅のワインを喉に流し込み、甘い余韻に浸る。
今見たセッションからさらに一年、催眠を重ね、トラウマを溶かし、男への抵抗を弱め、悦びを刻み込んできた。
並行して、クレアにふさわしい金払いの良い嫁ぎ先も探し当てている。
統合政府高官の子息——欲深いキモデブが、クレアの写真を見て即座に食いつき、獣のような目で欲した。
セレナは巧みに交渉し、高値での取引を決定。
半年かけてその男の趣向に合わせたスイッチをクレアに仕込みを終え、あとは引き渡しを待つばかりだった。
そこに、レディMからの依頼。
クレア・パドルをオペレーション・スィートプリズナーへ導け、というもの。
桁違いの報酬が約束され、従来の依頼主など問題にならないレベルの依頼。
元の依頼主のキモデブはレディMの名を聞き、しどろもどろになり身を引いてくれた。
レディM、ケイオスの恐ろしさは政財界に身を置く者なら、誰しも知っている。
セレナは内心で妖しく笑う。
「ふふ、ちょうど良かったわね」
レハームでクレアが相手にする男も、やはり同じタイプのキモデブ。
仕込みはすでに完璧——喜んで隷属し、悦びに溺れるように。
どちらにせよ汗だくの男に抱かれ、奥まで犯され、汚され、絶頂を繰り返す未来。
「クレア、あなたの処女はあっちのキモデブに捧げられるのね。三年かけて癒した心と体が、徹底的に愛でられ、汗と精液にまみれて……想像するだけで、体が熱くなっちゃうわ」
愛する作品が顧客の手に渡り、狂おしく夢中にされ、肉体的に穢される——その未来を思うだけで、セレナの体は甘く疼き、秘部が蜜を溢れさせた。
そこには、わずかな喪失感もある。
クレアは特別だった。
だが、それさえも興奮に変わる。
失うからこそ、美しい。
手放すからこそ、永遠に自分の作品として心に残る。
唯一の惜しみは、ライブでその姿を味わえないこと。
モニター越しに悶え、喘ぎ、絶頂するクレアを見られないこと。
だが、それも十分に報酬で補える。
金は、さらなる作品を生む糧になる。
セレナはグラスを空にし、次の獲物を静かに、貪欲に探す。
表の顔で患者を癒し、裏の顔で甘い罠を張る。
完璧な二重生活は、今日も妖しく、熱く続いていた。
(続く)
精神科医のセレナ・グルドアはオリキャラです。
マクロスプラスのマージ・グルドア(享年23歳)の姪にあたる設定。