マクロスΔ オペレーション・スィートプリズナー 作:夜叉五郎
アルテミシア・グランドホテルへ向かうリムジン内
ドレスルームから出たカナメに、ミラージュが二つのアイテムを差し出す。
深紅の薄手シルクショールと、大きなミラーシェードのサングラス。
「これで顔バレを防ぎます」
カナメは素直に受け取り、ショールを肩に軽く羽織り、サングラスをかけた。
これで胸元の深い谷間とスリットから覗く白い太腿以外は、カナメ・バッカニアとはわからないはずだった。
「では、地下ロータリーへご案内します」
ミラージュに促され、カナメは廊下を歩き出す。
踵12cmのピンヒールが響き、金のチェーンが腰を撫で、スリットから覗く太ももが艶やかに光った。
地下ロータリーに到着すると、漆黒の高級ロングリムジンが静かに待機していた。
そこには、新たに二名の黒スーツの男が控えている。
リムジンに向かう間、スリットから覗く太ももにその黒スーツの男たちの視線が集中する。
カナメは震える指でドレスの裾を掴み、スリットを正そうとするも、その白くて長い美脚は隠れようもなかった。
金のチェーンが揺れるたびに、ルビーが怪しく赤く光る。
護衛役と言いつつ、その実はカナメの逃亡を阻止するための監視要員であることは明白だった。
(……監視、ね。逃げられないように、ってこと?ふざけないで。私は逃げない。この世界を守るためなら、どこまでも行くわ)
リムジンのドアが開き、カナメはゆっくりと腰を沈めながら乗り込む。
その瞬間、スリットが最大限に割れ、白い太腿の奥、GストリングのTバックの布が秘唇に食い込み、わずかに湿った布が光を反射して淫らに輝いた。
二人の男性エージェントの視線が、一瞬でそこに突き刺さる。
カナメが後部座席に座ると、ミラージュが左隣に座り、新たに加わった二名の男性エージェントたちが対面に乗り込んでくる。
ミラージュも含めて合計三名の護衛要員。
対面の二人の男の視線が、明らかにカナメの胸元、腰、スリットから覗く太腿、そして秘部へと這い回る。
それはあまりに無遠慮で、欲望に濡れた視線だった。
思わず体が反応してしまうカナメ。
身じろぎしてしまい、乳房が波打って揺れ、谷間にルビーのネックレスが沈む。
乳首が布越しに硬く尖るのが自分でもわかった。
香水の甘い匂いが車内に広がり、男たちの喉がごくりと鳴る音が聞こえた。
ミラージュはそれを一瞬で察知し、鋭い声で嗜めた。
「視線を逸らしなさい。任務に集中してください」
二人の男はびくっと肩を震わせ、慌てて視線を外した。
カナメは、そのやり取りに、小さく息を吐く。
リムジンは無音に近い滑らかさで発進。
その数分後。
ミラージュは端末を手に、イヤーピースで現地エージェントと小声でやり取りしながら、眉間に皺を寄せていた。
「……慰安対象の状況は?……正面玄関の警備配置は?……ロビーのスタッフ偽装は完了?……エレベーターの監視カメラは?……了解、ルートはAパターンで」
完全に任務モード。
対面の二人の男は、ミラージュが完全に集中しているのを見て、また遠慮なくカナメの体を舐め回すように見始める。
隠そうとしているが、ミラーシェードの奥の視線が這い回るのがバレバレである。
乳房の半分以上を晒されている胸の谷間。
薄いサテンの布をうっすらと突き上げる乳首の影。
赤いルビーの宝玉が鮮やかに揺れる腰のチェーン。
脇腹まで大胆に割れたスリットから覗く脚の付け根。
極細のGストリングショーツで丸わかりの尻の曲線。
わずかな動きで輪郭すら仄見えるほど秘裂に食い込む布。
香水で湿った首筋。
そして、股間の奥から立ち上る女の匂いへと、
まるで、すでに裸を晒され、犯されているような、剥き出しの視姦だった。
カナメは窓の外に視線をやりながら、仕事に集中している隣のミラージュに聞こえないように甘く湿った吐息を漏らす。
カナメは足を組み、スリットから覗く白い太腿をさらに強調するように膝を重ね、ゆっくりと脚を擦り合わせた。
Tバックの布が秘部を擦り、クリトリスが敏感に反応し、下腹部が熱く疼き、太ももの内側がじんわりと濡れる。
(……こんなに見られて、乳首が硬くなって、股間が熱い。今夜、この体を、処女を全部あの男に……。中にも出されてしまうのね……)
ワルキューレ時代も男たちの視線はたくさん浴び続けてきた。
だが今は違う。
「今夜犯される女」として、「今夜中出しされる女」として、値踏みされている。
カナメは震える指でショールの端を握り、膝をわずかに開いた。
スリットがさらに割れ、Tバックの布が秘唇に食い込み、濡れた布が光を反射して、二人の男たちの視線をさらに熱くした。
(もう引き返せない。今夜、私は本当に娼婦になる……)
その頃、星団全域のニュースはカナメの無期限離脱をトップで報じていた。
【緊急速報】ワルキューレ・カナメ・バッカニア、無期限活動休止
理由は「体調不良による長期療養」
今後は3人体制で活動継続
ラグナではアラドが画面を見つめたまま固まり、美雲が無言で、マキナが「カナカナ……」と呟き、レイナが「……どうして」とだけ言った。
誰も、今夜カナメが深紅のドレスを纏い、処女を捧げるためにホテルへ向かっていることなど知る由もなかった。
リムジンは夜のネオンを滑り、アルテミシア・グランドホテルへと静かに近づいていく。
もう、後戻りはできない。
カナメ・バッカニアは、今夜から「スイート・プリズナー」の鍵となる、最高級の娼婦になる。
(続く)
カナメの衣装
オシャレマクロス10の赤ドレス