夢
「うーん、すごいですね頼光さん!流石絆レベル15です!
あの人達に犯されると大抵の人は1発KOなんですけど……耐えましたね!」
夢を見ている。
「アルトリアさんは頑張ってるけど結構削れてますね。
あそこに泊まった人は毎日ちょっとずつ削れますし、あと何日くらいもつでしょうか」
暗い暗い宇宙の底。
くぐもったフルートとオーボエのか細い音色。
響き渡る野蛮な太鼓の連打。
「紫式部さんは選ばれてないのに結構下がってますね……。
センパイの悪口言ったの気にしてるんでしょうか?
うーん、繊細な人ですね…」
紫髪の少女が踊りながら言葉を紡ぐ。
「ところでセンパイ。
センパイって紫式部さんのこと、好きなんですか?」
軽やかに踊りながら、覗き込むように紫色の少女が尋ねる。
「いや実は毎回気になってたんです。
センパイってどういう基準で犠牲を選んでるのかって」
少女が回る。笑いながら回る。ニヤニヤと笑う。
「今回は最初にアルトリアさん、2人目に頼光さん」
回る、回る、紫色が回る。クルクルと回る。
「最初のアルトリアさんは……まぁ誰が選ばれてもおかしくなかったですよね。
全員犠牲になる覚悟を決めてましたし、誰が行っても同じでした」
虹色の泡が三つ浮かびあがる。
テラテラと滑りながらキラキラと輝いて何かを映す。
「2人目の頼光さん。
ここは2択でしたね。
普通の人ならもう汚れちゃったアルトリアさんを選んで他2人の純潔を守る選択もアリでしたけど……まぁセンパイはそういうことできないですよね」
金髪の少女が笑う。
『オレに任せとけって立香!』
赤いビキニの彼女が笑う。
「だからアルトリアさんが選択肢から外れちゃったのは納得してるんです。
ですけど……」
金髪の少女が泣く。
『ぃっ❤️ぎっ❤️ごめっ❤️立香っ❤️オレっ❤️オレっ❤️もうダメだっ❤️オレっ❤️りっかっ❤️りっかぁ❤️』
赤いビキニの彼女が男に後ろからのしかかられ、ベッドに押し付けられながらコチラを見る。
「なんで頼光さんを選んだのかが疑問なんですよね」
褐色の美女が笑う。
『立香様……貴方となら……死も怖くありません』
黒いビキニのような衣服で乳首と秘所のみを隠した彼女が笑う。
「頼光さんと紫式部さんだと頼光さんの方が圧倒的に強いですよね?
頼光さん残しておけばセンパイの冒険者カード使って一緒に稼ぐ選択もあったわけじゃないですか」
褐色の美女が鳴く。
『お"っ❤️んほぉ"っ❤️い"ぎゅ"っ❤️だめですっ❤️わたひっ❤️死ぬっ❤️まんこほじられてアクメじぬっ❤️立香っ❤️しゃまっ❤️たしゅけっ❤️たしゅけてりっかしゃまっ❤️』
黒いビキニのような衣服を着た彼女が男に前から抱き潰され、腹の底まで蹂躙されながらコチラを見る。
「……なのに弱くて守られる側の紫式部さんを残すってちょっと……不可解というか」
2本角の少女が笑う。
『立香はんはほんまに可愛いなぁ……。
うちが何でもやってあげますさかいにね』
黒い紐のような衣服で胸と秘所を隠し、上から着物を羽織った少女が笑う。
「なので不合理を押し通すくらい紫式部さんが好きなのかなぁ、と」
2本角の少女が啼く。
『アカンっ❤️アカ"ン"っ❤️りっかはんっ❤️うちはもうっ❤️アカ"ン"っ❤️い"ッ❤️ぎゅ"っ❤️イ"グッ❤️にげっ❤️りっかはんっ❤️にげてっ❤️あぎゃっ❤️ぎょっ❤️あ"ぎぃっ❤️』
黒い紐のような衣服を着た彼女が男に抱え上げられ、子宮を貫かれながらコチラを見る。
「こういうわからない選択をする事ってセンパイ結構あるんです。
直近ですとシェヘラザードさん最後に残しちゃって冒険に出られず娼婦させるしかなくてあんまり稼げないーみたいな?
しかも娼婦長通さず個人で契約しちゃったから契約更新で取られちゃってましたし」
虹色の泡が回転し、明滅し、新しい光景が映し出される。
「センパイって不合理な選択を結構とっちゃうくらい感情的なのかなーっと」
赤いドレスを纏った美女が退屈そうに劇を見ている。
舞台の上で女達が踊り、歌い、犯され、嬲られている。
白いレオタードを纏った褐色の美女が自身の工房で愉しそうに機械を弄っている。
大きな機械に埋め込まれた女は顔を涙と涎と鼻水でベトベトに汚し、股から愛液を溢れさせながら助けを求めている。
黒い肌の男が教会の玉座で眠る王をどうでも良さそうに見つめている。
王に擦り寄り、跪く女達を尻目に愛用の2丁拳銃を手入れする。
「思ってた……ん……で、す、け、ど」
虹色の泡が弾けて混ざる。
「もしかして……大事だ大事じゃないって判断基準じゃなくて……犯されてるところが見たい順番だったんじゃないかなって思いまして」
少女が笑う。
「逆転の発想ですね。
紫式部さんの事が一番好きで、一番大事なんじゃなくて……一番どうでも良かった」
少女が嗤う。
「一番見たかったのはアルトリアさん、次点で頼光さん。
紫式部さんは守られたように見えて、その実余っただけ」
少女が嘲笑う。
「ふふふ、どうですこの考え? 当たってましたか? センパイ?」
笑いながら覗き込む。
「でもそれだと次は盛り上がりに欠けちゃいますね。
アルトリアさんも頼光さんも今日はお疲れでしょうから紫式部さんで固定ですし」
世界に空いた暗い暗い穴から少女が覗き込む。
「ですからセンパイ!
今までは『誰を犠牲にするか』を選んでもらってましたけど今回は『何に犠牲にされるか』を選ばせてあげます!」
燃え上がるような赤い瞳でコチラの世界を見つめている。
「先ずはゴブリン!
ファンタジーの定番の雑魚モンスターです!
やっぱりめちゃくちゃ強い女の人が小指一本で倒せる雑魚に犯されちゃうのは美しいですよね!」
その瞳に隠しきれない侮蔑と嘲笑を浮かべながら、嘲笑いながら見つめている。
「続いてセンパイの世界の代表!
ラフムさん! 安心してください!
ちんちんもタマタマも付けときました!
私がセンパイ達のために用意した特別性ですよ!」
口をまるで三日月のように歪ませて、嗤っている。
神を人を英霊を、男を女を子供を老人を、世界を……全てを嗤っている。
「それと紫式部さんが好きだから守ってた説も別に折れた訳じゃありませんし、せっかくなのでセンパイも選択肢に入れといてあげます!」
その燃え上がる瞳が、コチラを暗い穴から覗き込み、そして……。
目があった。
「ふふふ、センパイ」
「ねぇ、センパイ」
「センパイ」
「センパイ」
「センパイ、紫式部さんを」
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