side槍田日巡璃
朝のお風呂。もう夜通しめちゃくちゃにされたから身体を洗いに来た。
「……ん〜……やっぱお風呂は気持ちがいいねぇ。」
「……そうですね。」
天捻ちゃんとカナは掃除してるみたい。あの2人がめいっぱい汚したからね。……まぁ私も汚したんだけど。
なのでお風呂には愛ちゃんが居る。
今なんとなく愛ちゃんを抱きしめて湯船に浸かってる。愛ちゃんも私に全体重を乗せてくれてる。愛ちゃんはいつも頑張ってるからこれくらいでいいんだよ?
「……お嬢様。……やはり私も手伝った方が……」
愛ちゃんが私の胸から顔を上げて、困った顔で私に言う。やっぱり動いてないと気が済まないのかな。
「愛ちゃん。ダーメ。今日くらい私のぬいぐるみになりなさい。働きすぎ。」
愛ちゃんの顔を胸に埋める。
「んむっ………わ……わかりました。」
観念したのか……腰に手を回してくれる。んふふ。そうそう。私に甘えてね?
「……あのね。愛ちゃん。」
「……どうされましたか?」
「私……みんなと会えて良かったって思ってるんだ。」
愛ちゃんの頭を撫でる。……なんだろうね。こうなってる愛ちゃんって凄く庇護欲を掻き立てるというか……母性がね……
「そうですか。……私もお嬢様と会えて良かったです。」
「ん。……でもね?皆頑張りすぎだと思うんだ。」
「……そうですかね?」
「いやいや。夢に向かって努力するのが楽しい人も居るのはわかってるよ。……でもね。たまーには休まないと。」
「…………それが……コレですか?」
「うん。特に愛ちゃんは働きすぎだからね。いっぱい甘やかしてあげようかなって。」
「……こんなの……幸せすぎてダメになってしまいます。」
「いいんだよ?……私に依存して?」
「!……お嬢様……いつそんなセリフを……!?」
「ん?昨日壊理ちゃんに教えてもらった。キラーワードだって。」
「……………………あの女の言うことは真に受けない方がよろしいですよ。」
「え!?そうなの!?」
あれぇ〜?壊理ちゃんに聞いたらイチコロって言われたんだけど……
「……でも……お嬢様が本心から……私に依存して欲しいと願うのであれば……私も吝かではありません。」
「……本心だよ。…………もっと私の事考えて欲しい。……時々ね……虐められてた事思い出して……私が必要ない存在に思えてくるんだ〜。いつもそんなことないって踏みとどまるんだけどね。……だから……必要とされると……すっごく嬉しい。」
「……お嬢様。」
愛ちゃんの抱きしめる力が少し強くなる。
「……こんなことなら……もっと早く出会いたかったです。叶うのならば……お嬢様を虐めから救って差し上げたい。」
「…………ありがとう愛ちゃん。私……幸せ者だ。」
「……私だけではありませんよ。もちろんカノーテス様も天捻様も同じ気持ちです。」
「……今は……愛ちゃんしか見えないな?」
「…………!」
愛ちゃんの顔がカーッと赤くなる。……本当に可愛いね。
「んふふ。2人には内緒だよ?」
「……お嬢……様……」
愛ちゃんの顎をクイッと持ち上げる。
「……愛ちゃん。……ちゅ……」
「お嬢様……ん…………」
長い……長い接吻。
いつもは責められがちな私だけど、愛ちゃんは……愛ちゃんにだけは強気になれる。だから愛ちゃんの口内を一つ一つ。丁寧に味わう。
「おじょ……ん……はっ……」
愛ちゃんの頭を抑えて……逃がさないように。私のものだと……刻みつける。
「…………んえ……ふふっ……愛ちゃん。蕩けてるよ?」
「はっ……はっ……お嬢様……お待ちに……」
「無理。ね。わかるでしょ?」
愛ちゃんの手を掴んで……熱く、大きく主張するソレに触れさせる。
「…………お嬢様……これは……」
「んっ……ね?だから……愛ちゃん。……今から……いっぱい可愛い声……聞かせて?」
「はい……はい!……私めを……お嬢様の……あなたの宜しいように……」
「……素直な子は大好きだよ。」
「お慕いしております……お嬢様……」
お風呂場は……汚してもいいから。声だけいっぱい我慢した。パパとママに聞かせる訳にはいかないからね。
たとえパパとママでも。愛ちゃんの可愛い姿は……私だけのもの。私だけの……私の可愛い愛ちゃん。ずっと……ずーっと一緒に居ようね。
途中でカナと天捻ちゃんが合流してそれはそれは大変な事になったのは内緒。
朝ごはんを食べて……私の部屋。
愛ちゃんはあの後みんなから虐められた疲れから、私の膝を枕にして寝てる。カナと天捻ちゃん来てからいっぱい声出したもんね。
「ハーレムってあるじゃない?……今の日巡璃の状況なんだけど。」
唐突だね?
「……たしかに。ハーレムって言えるのかな。私女の子だけど。」
「色々調べてみたら、妻同士が仲良いとハーレムって続きやすいんですって。」
「妻…………んんっ……へっへー……でも皆仲良しだよね?」
「ん。……私たち……親友。」
「日巡璃……妻に反応しちゃった?」
「…………ちょっといいなって思っただけです〜。」
「「ちょっと?」」
「すごく!」
「宜しい。」
「んふふ。」
言わせないで!!
「それでね?私たちって日巡璃が居なかったら多分仲良くなれなかったと思うの。」
「…………そうだね。」
「そうかな?なんだかんだ友達くらいにはなってるんじゃない?」
「…………あなたはもっと自分の価値をあげた方がいいわ。あなたがいるから取り持ってくれてる人だって居るのよ?」
「……そうかなぁ?」
んー……3人ともなんだかんだコミュ力高いから気にしなくてもいいと思うけどなぁ。
「まぁその話は追々日巡璃の身体に直接教え込むとして。「え!?」今日の愛を見てたら……3人で日巡璃を攻めることはあっても、日巡璃と1対1でやってる時ってみんな結構知らないわよねって思ってね。」
「…………たしかに。」
「……なんの話しさ。私あんまり変わらないよ?」
「いや。変わるわね。愛はあんなナリで結構甘えたがりだから日巡璃が責めてるでしょ?」
「まぁ…………そうだけど。」
「私は日巡璃のこといっぱい可愛がってるわよね?」
「………………ソウデス。」
この体はカナにほぼ全身可愛がられたと言っても過言じゃない。カナが特殊なところ好きなんだよね。腋とかへそとかおしりとか。
「天捻は?」
「…………私は……ひまひまのこと……甘やかしてる……んふふ…………可愛いね。ひまひま。」
天捻ちゃんに頭を撫でられる。天捻ちゃんはなぁ……母性が凄い。なんでもしてくれるから……ついつい甘えちゃう。
「もう!やめてよ!恥ずかしいじゃん……カナは何が言いたいの?」
「私達がもっと仲良くなれば、日巡璃をもっと囲い込めるわけでしょ?」
「…………。」
逃がしてくれないんだ……♡
「ん。……でも……何するの?」
「何するって具体的には決まってないんだけど……もっとお互いのこと知るとか?」
「……なにそれ。…………あぁ……でも……ひまひま以外は……色んなこと全然知らない……かも。」
「え?私あんまりこういうの話してないけど……」
聞かれてないし……
「大丈夫よ。日巡璃の部屋は既に漁ったわ。」
「何も大丈夫じゃないんだけどな!?」
「……誕生日。10/17。AB型。両利き。視力は1.5。身長2m3cm。体重……」
「待って待って待って!!ほんとに色々調べたんだね!?ていうか暗記してるの!?!?」
「……当たり前。…………好きな人のことは……なんでも知りたい。」
「2m……私と60cmも差があるわね。」
「……私は……50cmだ……ね。」
「四捨五入すれば私も50cmですけど!?」
「もう!……それで?何するの?」
「……ちゃんと私達のそういう細かい情報もお互いで共有すれば……仲良しって言えるんじゃないかしら。」
「…………なるほど。」
情報共有……誕生日とかって話?……たしかに3人の誕生日あんまり把握してない気がする。
「……でももうちょっと待って。愛ちゃんがまだ寝てるから。」
「…………愛ってあんなに乱れるのね。」
「1回だけ……見た事あるけど…………ひまひまも……めちゃくちゃしてた……から。」
「そんなに滅茶苦茶だったかな!?」
「ふぅ〜ん……私も……今度してもらおうかしら。」
「…………カナには勝てる気がしないよ……」
ってことで愛ちゃんを待つことに。
カナのあの目は……ちょっと私勝てる気しない。