※この作品はR-18です。

きっと私のアカデミア   作:おいーも

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スラッグハンマー

 

 

 

 

 

 

 

side槍田日巡璃

 

 

 

「全力出すぜぇ!槍田ァ!!」

 

香曽我部くんが霧をいっぱい出す。それこそ屋上が埋まるくらい。

 

 

「……すごいねぇ。こんな量出したら……相当大変なんじゃない?」

 

「教えといてやるよ!俺の個性は俺の汗を霧にする!発汗量で霧の出せる量が変わるんだよ!!」

 

 

だからそんなにヒートテックみたいな衣装なんだね!暑いだろうなと思ったよ!

 

「だからめちゃくちゃ体力使うんだ!これは今の俺の最大出力!長時間維持できるもんじゃねぇ!!」

 

「へぇ!じゃあ粘れば勝てるってこと!?」

 

 

「そうだよ!!だがな!お前に全力ぶつけたくなった!!そんだけだァ!!」

 

 

後ろから霧の槍!

 

「ごめんね!香曽我部くん!!私後ろ見えてるんだ!!」

 

大きく飛んで躱す。

 

 

「チィ!触覚にも目があんのか!」

 

「私目4つあるんだよね!!」

 

槍で横薙ぎ。当たるはずもなく。

 

 

「このフィールド内だと俺が完全有利だ!」

 

後ろから刀で攻撃!

 

槍で受け止める。弾くけどまた後ろから槍で攻撃!

 

四方八方からの攻撃!なんでもできる個性ってすごいね!

 

 

「喰らえッ!霧牙霧宙(むがむちゅう)!!」

 

大きな霧の口!中には牙!噛みつきか!!

 

槍で受け止めて、あえて中に入る。

 

 

「これも躱すかよぉ!」

 

声が響くがどこにいるか分からない。こっちも体力削られる。ジリ貧になるね!

 

だったら!!

 

「すごい!すごい!!私!おねーさんに言われてたけど!!全力出すね!!!」

 

ビシッ……

 

床にヒビが入っちゃった。

 

力強く飛び上がる。

 

 

 

「……なんだと!?」

 

霧を飛び抜けて上に。

 

「香曽我部くんみーーーっけ!!」

 

 

槍をぶん投げて素手に。

 

「くそっ!?」

 

「いくよーーーーー!!!」

 

 

腕に力を込める。拳を力いっぱい握る。

 

ビシ…………骨に痛みが。

 

「力出しすぎると!私の骨が負けちゃうから全力出さないでって言われてたけど!!出さなきゃ失礼だよね!!!」

 

 

「っ!!来いやぁっ!!!」

 

「くらえっ!香曽我部くん!!」

 

 

自由落下。速度が上がる。屋上に着地すると同時に拳を振り下ろす。

 

「スラッグハンマー!!」

 

ビルにヒビが入る。轟音と共にビルの上から2階分が崩れ去る。

 

「うおおあああああっ!?!?」

 

ガラガラと音を立てて床が落ちる。

 

 

 

 

 

 

 

 

「香曽我部くんみーっけ!つーかまえた!!」

 

伸びてた香曽我部くんに、支給されてた手錠をつける。

 

 

「あぁ…………反則だぜ……そりゃ。」

 

「へへへ!おかげで肘がすごく痛い!ヒビ入っちゃったかも!」

 

「…………やっぱすげぇやつだよお前。今日は俺の負けだ。」

 

香曽我部くんは笑顔だ。楽しかった!

 

「またやろうね!」

 

「あぁ。次は負けねぇ。」

 

 

『槍田様。すごい音がしましたが……何かございましたか?』

 

イヤホンから声が聞こえる。

 

愛ちゃん!

 

「うん。大丈夫だよ!こっちは終わった!」

 

『左様でございますか。こちらも終わりました。』

 

「えー!すごいすごい!今からそっち行くね!」

 

『はい。お待ちしております。』

 

 

 

そのまま香曽我部くんを担いで下の階に行く。

 

するとぐるぐる巻きにされてる無頭くんと、ターゲットの前で立っている愛ちゃんを見つける。

 

「うわー!ありがと〜愛ちゃん!」

 

「いえ。私の出来る仕事をしたまででございます。」

 

「えへへ!それでもありがとね!」

 

愛ちゃんの両手を持って感謝を伝える。

 

 

「槍田……様…………はぁぁあ!嬉しすぎて心臓が飛び出そうです!」

 

「……?大丈夫??」

 

「はい!槍田様に手を握られるなど…………私一生手を洗いません!」

 

「それは洗って欲しいなぁ!?」

 

 

 

 

そのまま捕まえた2人を連れてみんなの所へ。

 

「勝ったよ〜!!」

 

 

「ホントすごいわ槍田。なにあれ?」

 

「槍田はんのパワーは凄いと思ってましたが……あれ程とは……。」

 

えへへ!おかげで肘が少し痛いよ!でも折れてないかも。前よりも骨も強くなってるってことなのかなぁ!

 

「すごいねぇ!すごいねぇ!槍田ちゃんもだけど!憎田ちゃんも凄かったよ!!一瞬で無頭くんを雁字搦めにしちゃったもんね!」

 

「2人とも!」「すごーい!!」

 

「当然の仕事です。」

 

みんなに褒められた!愛ちゃんも嬉しそう。

 

私も嬉しい!!

 

 

 

「…………日巡璃。やりすぎよ。」

 

1人を除いて。

 

「うっ…………そうだよねぇ。」

 

「もしターゲットが少しの衝撃でも爆発しちゃうような代物だったらどうするつもりだったの?……もう少し考えて攻撃しなさい。そもそも香曽我部くんとあそこまで長く戦う必要なかったじゃない。時間使いすぎよ。」

 

「……ごめんね。」

 

しょぼん。カノーテスちゃんに怒られちゃった。そうだよね。軽率だったなぁ。

 

 

「……そんなに落ち込ませようとした訳じゃ……」

 

カノーテスちゃんが近寄ってくる。

 

 

 

……と急に愛ちゃんが私達の間に割り込む。

 

 

「……何よ。」

 

「槍田様を悲しませることはたとえクラスメイトだとしても、決して許せません。」

 

え?

 

「……はぁ?」

 

「槍田様は緊張して何も出来ない私の為に、身を粉にして戦っていただいた尊き御方。これ以上害を成すのであれば私が始末致します。」

 

「始末!?ちょちょちょっと!愛ちゃん待って待って!!」

 

「日巡璃……!また変な子落としてきて!!この妖怪沼落し!!!」

 

「妖怪沼落し!?酷くない!?」

 

「1度ならず2度までも!!許せません!!槍田様!私めにこやつを始末する権利を!!」

 

「うるさいわねアンタ!日巡璃はあなたのものじゃないわよ!喧嘩したいならかかってきなさい!!返り討ちにしてあげるわ!!」

 

「その大きな口!今すぐ命と一緒に閉ざしてさしあげます!!」

 

2人が一触即発!まずいよ!!

 

「あのっ!えっと!!その!!どうすればいいと思う皆!?」

 

「「「「「しーらない。」」」」」

 

「そんなぁ!!!」

 

 

 

 

 

「スナイプくん。君のクラスの女子は元気でいいね!」

 

「少々元気すぎますね。」

 

 

 

 

 

何とか授業は終わり、念の為保健室に行った。

 

保健室にはおねーさんがいる!と思ってワクワクしてたけど……

 

 

「……日巡璃ちゃん。もしかして力いっぱい込めた?」

 

おねーさんに見破られる。

 

「うっ…………ごめんなさい。」

 

 

「はぁ……まぁ今回は骨が折れてないわね。……少しづつ身体が出来ている証拠だけど……それ以上に筋肉の増強してる。骨が持つかどうかは……今後次第ねぇ。」

 

「……成長できてるってことですか!?」

 

「褒めてないわよ?あれだけ注意しなさいって言ってるのに使っちゃったおマヌケさん。」

 

「……うぅ…………。」

 

おねーさんにも怒られちゃった。ショボン。

 

「はぁ……そんな顔しないの。今回は少し包帯と湿布つけてあげるから、また傷んだら来なさい。」

 

「痛まないと来ちゃダメ?」

 

「……私に会いに雄英に来たんでしょ?いっぱいお喋りしましょうね。」

 

「……わーい!!嬉しい嬉しい!」

 

両手をあげて喜ぶ。

 

「もー……まだまだ子供ね?壊理ちゃんとも遊んであげてね?」

 

「うん!」

 

湿布と包帯を巻いてくれた。

 

出る時には頭も撫でてくれた。おねーさんのなでなで好き!

 

おねーさん大好き!!いっぱい話そうね!

 

 

 

 

 

 

 

保健室を出ると愛ちゃんが居た。

 

「あれ?愛ちゃん戻ったんじゃないの?」

 

「いえ。槍田様をお迎えを……と。」

 

「別にいいのに。ありがとうね?」

 

「はぁ!眩しい笑顔……恐悦至極に存じますッ!!」

 

「難しい言葉使うねぇ?」

 

「…………槍田様。お嬢様をお呼びしても?」

 

「えぇ〜。そんな柄じゃないよ〜。」

 

 

ドドドド……

 

走る音。誰だろ。

 

 

「……チッ。」

 

「こらぁ!!憎田ァ!!」

 

「…………走っちゃだめ……カノカノ。」

 

 

あっカノーテスちゃんと天捻ちゃん!

 

「抜け駆け禁止って言ったでしょ!!」

 

「黙りなさい!私はお嬢様に仕える従者!何時いかなる時でもお傍に居るのです!!」

 

「それとこれとは別でしょ!!」

 

また喧嘩が……収めるの大変なのに……

 

「あぁ……保健室の前で言い争わないで…………おねーさんに怒られちゃう。」

 

「…………ひまひま。あいあいのこと好き?」

 

「あいあい?愛ちゃんの事?もちろん好きだよ!」

 

「はぁん!」

 

愛ちゃんが胸を押えて倒れる。

 

大丈夫!?

 

 

「…………私のことは?」

 

「天捻ちゃんも好きだよ!!」

 

「…………ふふん。」

 

「なっ!」

 

 

「うっ!…………日巡璃!私のことはどうなのよ!!」

 

「カノーテスちゃんも好き!!」

 

「…………。」

 

「顔がにやけて気持ちが悪いです。」

 

「うるさいわね!」

 

みんなの事大好きだよ!

 

「…………カノカノ。あいあい。ひまひまは……相当強敵。」

 

「「…………はぁ。」」

 

なんでため息つかれたのかなぁ!?

 

 

 

 

 

 

 

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