※この作品はR-18です。

きっと私のアカデミア   作:おいーも

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ヒーローネーム

 

 

 

 

 

 

side槍田日巡璃

 

 

 

「皆。夏休みは楽しめたかな?」

 

8月もまだ半ば。私たちヒーロー科はそれぞれのクラスに出席していた。

 

久あしぶりのスネイプ先生。先生全然変わってないね!

 

 

「それでは事前に連絡があったと思うが、今日から仮免許試験を見据えた訓練を行うことになる。しっかりと励むように。」

 

「「「はい!」」」

 

 

「……と言ってもA組と同じ時間で使う訳には行かないので、今日は別のことをしようと思う。」

 

「別の事?」

 

「ああ。皆にヒーローネームを決めてもらう。」

 

「「「ヒーローっぽいことキタアアアアアアアッ!!!!」」」

 

 

 

ヒーローネーム!!いいじゃんいいじゃん!どんなのにしよっかなぁ!!

 

「それで私が監督してもいいが、そういうのに慣れてそうな人を用意した。……入ってきてください。」

 

 

ガラッ……

 

「おっはよー!」

 

「「「傷原先生!?」」」

 

おねーさん!?!?

 

 

「はい。傷原先生ですよ〜。それでは皆の考えたヒーローネーム、私が審査しますね?色々と世間体的にマズすぎなければOKにするからじゃんじゃん出しちゃって?」

 

「「「はい!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

…………と言ったのはいいものの。

 

「……どうしよ。」

 

 

手元のホワイトボードとにらめっこ。

 

あまりにもピンと来ない。うーん……私らしいヒーローネーム……私らしいヒーローネーム……

 

 

「…………うーーーんん??」

 

「……皆結構悩んでるみたいね?」

 

「……そりゃそうっすよ!一大イベントですよ!?」

 

「イベントって……まぁそうだけどねぇ。……名は体を表す。自分がつけたヒーローネームは、ずーっと着いて回るわよ。名前を背負って。名前に恥じない自分になるの。……しっかり考えてちょうだい。ね?」

 

 

「……せんせー!」

 

天気ちゃんが手を挙げる。……なんか天気ちゃん日焼けしてない?外で遊びまくったな??

 

「はい。青空ちゃん。」

 

「せんせーはなんでブラッドロータスっていうヒーローネームにしようと思ったんですか?」

 

「え?私??」

 

 

「あっ聞きてぇかも!」

 

「なんか参考になるかもしれないしね!」

 

 

「うーん……まぁいいよ?」

 

「「「やったー!」」」

 

みんな喜んでるところすっごく悪いんだけど……

 

「…………日巡璃は知ってるの?」

 

「当然。」

 

「……そりゃそうよね。」

 

私は知ってるからなぁ……それを参考にした上で悩んでるから…………私って結構優柔不断なんだなって。うーん……どうしようかな……

 

 

「私がブラッドロータスって名前にしようとしたきっかけは、私が血を操れるから英語でbloodと、私のヒーローコスチュームが元々花をモチーフにしてたから語感がいいLotus。これを合わせてブラッドロータス……ってこと。」

 

 

「へぇ!結構……適当なんですね?」

 

「「「ブッ!?」」」

 

「天気!!」

 

「急に失礼すぎる!?」

 

「えっあっ!?ごめんなさい!!!」

 

「天気ちゃんおもろ〜!」「急に刺すじゃん!」

 

「いいのいいの!……まぁ本当に適当だしね。今は気に入ってるけど。……実際私の名前が有名になった時、ブラッドとかいう怖い名前がチャートに乗るってどういうことだってクレームが来たことあるからね。公安に。」

 

 

「「「えぇ!?!?」」」

 

そんな人居るんだ…………まぁ……怖い……か?

 

 

「私は元々名前を売るつもりはなくて……イレイザーヘッド先生と一緒ね?裏でコソコソ活動する予定だったんだよね。でも色々タイミングが重なって、事務所を建てることになったんだ。そのタイミングでビルボードチャートに乗ることにしたの。名前も知らないメディア露出もほぼないヒーローの事務所が建ってるとか意味わかんないしね?」

 

「…………たしかに。でも急に上がりましたよね??」

 

 

「確かにね?公安委員長に元々私が正式に評価されたらチャート100位以内は当然とか言われてたからガンガン上がったのもあるかも。…………まぁ私が嫌だって言って止めてもらってるんだけど。」

 

「「「えぇ!?!?」」」

 

「ちょっ……ちょっと待ってください先生!先生は公安委員長に口答えできるんですか!?」

 

 

「あれぇ〜?言ってなかったっけ?私元公安所属だからってのもあるし……単純に公安委員長の事よーーーーく知ってるだけだよ。もう腐れ縁だね。10年以上だよ。」

 

「…………先生って結構活動歴長いんですか?」

 

「18からヒーローやってるから……もう14年?」

 

「「「ベテランだ……」」」

 

 

「でもブラッドロータスなんて名前聞いたの最近だよな?」

 

「うん。最近まで知らなかった……全然大ベテランじゃん。」

 

「……離さんは知ってた?」

 

 

「活動開始は知ってたけど……公安委員長に話つけてチャートの乗らないようにしてたのは知らない。…………っていうか9年前くらいの福岡の事件とか、敵連合との大戦争で活躍してる映像があったのにチャートに乗らなかったのが意味不明だったから……少し腑に落ちたかも。それで……」

 

ガリガリガリ……

 

「…………あ……うん。」

 

 

引子ちゃん……能面くん引いてるよ?

 

「もう……相変わらずどすなぁ……」

 

 

 

「はい!私の事はこんな感じかな?じゃあ皆の名前も聞こっか!!」

 

「ちょ!?まだ決まってないです!!」

 

「話聞いてばっかりだった!!」

 

「まぁずい!!」

 

 

皆戦々恐々としてる……うん。私は決まったかも!

 

「はい!おねーさん!!」

 

「お!日巡璃ちゃん!決まった?」

 

「うん!」

 

「じゃあ教壇に立ってみんなに披露してみて?」

 

 

言われた通り、ホワイトボードを持って教壇へ。

 

「よーし!緊張するけど……これ!エスネイラー!!」

 

「いいじゃない。理由を聞こうかしら?」

 

 

「はい!英語でかたつむりってスネイラーって言うらしくて、それとエスカルゴのエスを合わせてエスネイラーです!!」

 

「ふんふん。いいじゃない!エスをSにしなかった理由は?」

 

「そっちの方が親しみがあるかなって!子供でも読みやすいし!」

 

「合格!」

 

「やったーー!!」

 

1発合格だ!!

 

 

「「「委員長ォ!!」」」

 

「流石だぜ委員長!」

 

「幸先いいな!」

 

「いよっ!切り込み隊長!!」

 

 

「もう!そんなに褒めても何も出ないよ!…………切り込み隊長は褒めてる??」

 

 

 

 

 

まぁその後どしどしと……

 

 

「ウェザーレインボー!」

 

 

「ミリオンヘッド!」

 

 

「Mr.スナック!」

 

 

「「ダブルシャドゥ!」」

 

 

「イダテン!!」

 

 

「ピカリン!」

 

 

「イレギュラーマスク!」

 

 

「スカルガール!」

 

 

「ワンショット!」

 

 

「ヒトフデ!」

 

 

「ミセス・ガウス!」

 

 

色々でてきたけど……まだまだ難しいらしく……

 

 

「すまねぇ甘麻呂!……全然浮かばなくてよ……」

 

「いいでありますよ!一緒に考えるであります。」

 

「僕もお願い。」

 

 

とか

 

「……僕にふさわしい名前……なかなか無いものだネ!」

 

「発想力の問題ッスよ弾野原サン。」

 

「俺たちはできたぜぇ?遅せぇんだよなぁ?」

 

「ふふん。友の反応が胸に響くよ……」

 

 

とか

 

「よく思いついたね2人共。」

 

「僕は予め色々考えてたからね!」

 

「ワシもやな。まぁ何つーか……気楽でええで?」

 

「……そうかなぁ……」

 

 

とか……私の目の前の人とか。

 

「……お嬢様の愛を……どうヒーローネームに落とし込めば……」

 

「そんな必要多分ないよ??」

 

 

「……私できたから行ってくるわね。」

 

「なっ!?カノーテス様!私と仲間じゃ……!!」

 

「お先に。」

 

 

 

 

「ルール・オブ・グラント。ルールを与える者。……どう?」

 

「いいんじゃない?合格よ!」

 

 

「かっけぇ……」

 

「なるほど……おい甘麻呂あれっぽいの無いか?」

 

「……ぐぐぐ…………あと女子は……私だけ……」

 

「愛ちゃんこういうの苦手なんだね……」

 

「いえ!……お嬢様の愛を形にするとなると……難しいだけで……」

 

 

「委員長はん難儀やなぁ?」

 

「もう慣れたよ。可愛いって思ってる。」

 

「……これがハーレムの王の器か……」

 

「誰がハーレムの王じゃ!」

 

これはもう少し時間がかかりそうだなぁ……

 

 

 

 

 

 

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