side槍田日巡璃
カチ……カチ……カチ……
「「『…………。』」」
「……ん……どしたの?……寝ようよ?」
「まって。……後ちょっとだから……」
「…………?」
カチ……カチ……カチ……
きた!!
「「『誕生日おめでとう!天捻!』様!」ちゃん!!」
「!!」
8/19日0:00!天捻ちゃんの誕生日です!!
「みんな……」
「ジャストで祝いたかったんだよね〜?」
「当たり前ですよ。」
『じゃないと明日学校休みとはいえ、こんな時間まで通話開いていないわ。』
カナもビデオ通話を開きっぱにしてくれてる。普段はメイドさん達に怒られちゃうんだけど、今日は特別に許してもらってるって。
「……ん。……ん!……ありがとう……嬉しい。」
prrr……
天捻ちゃんのケータイが鳴ってる。
天捻ちゃんがケータイの画面に目を落として、すぐ切った。
「……どうしたの?」
「ん……後でかけ直せばいいかなって。」
「……ご両親ならかけた方がいいのでは?」
「…………ん。……わかった。ちょっと部屋……出るね。」
天捻ちゃんが立ち上がる。
「……寝てていいよ。鍵もかけるし…………勝手に布団に入るから。」
「……わかったよ。今日は皆でカナの家に行くからね!」
「ん。わかった。」
天捻ちゃんが私の部屋を後にする。
「…………何か嫌な顔……じゃないな。ちょっと不安そうな顔してたね?……違うか。言語化難しい。」
「……そうですね。あのような顔の天捻様は珍しいというか……」
『ちょっと前折り合いがつかないって言ってたじゃない。……それじゃないかしら。』
「あぁ…………だったら誕生日に通話かけてくるかなぁ?」
『……そうね。……まぁ気にしてたら今日が終わっちゃうし、早く寝ましょ。』
「そうだね。今日は今日でめいっぱい楽しまないと!」
なんて言ったって天捻ちゃんの誕生日!3人で祝うって決めたんだよね!!
「……じゃあ電気切りますね。」
「うん!カナもおやすみ!」
『おやすみ。日巡璃。愛。』
「おやすみなさい。」
通話を切ってから消灯。天捻ちゃんのスペースを空けてベッドで寝る。今日は愛ちゃんも私の部屋に。敷ふとんを引いて寝てる。……もう少しベッドが大きければ3人で寝れたのかな。
…………これ以上大きかったら何も置けなくなっちゃうから我慢しよ。
side???
prrr……
「!!……もしもしあまねぇ!?」
『……ん。……私。』
「ハァッ……あまねぇ!!私だよ!千音実!」
『……千音実……どうしたの?』
「っ……あの……最初に……誕生日……お祝いしたくて……」
『……パパと……ママには……電話番号……伝えないでって言ってたはず……だけど。』
「私がお願いしたの!!わがまま言ったの!……模試で……いい点数取れたから……」
『……そっか。…………でもそれじゃ……千音実の為にならない。』
「うっ……ごめんなさい……」
『…………千音実……そろそろ……卒業しようよ……私から。』
「…………嫌。」
『……千音実……』
「やだ!!私あまねぇ大好きだもん!!絶対卒業しない!!雄英高校行くからね!!」
『……はぁ……来てもいいけど……辛いと……思うよ?』
「何が!?……もういいよ!……いつ帰ってくるの?」
『……帰ってこないよ。』
「…………え?」
『……今年は帰らないつもり。』
「…………はぇ……??」
『……そもそも私……彼女できたし。』
「……かっ……かの……じょ……?」
『それに……最初に彼女に……祝ってもらったから……ごめんね。……彼女待たしてるから……おやすみ。』
「まって!?あまねぇ!!」
ピッ…………
「……あまねぇに……かのじょ……?……あまねぇ……かの…………あまねぇを誑かした奴がいる!!!?絶対に許せない!!私があまねぇを守らなきゃ!!!目を覚まさしてあげなきゃ!!私はっ……私はあまねぇの自慢の妹だからッ!!!うううううっ……ぐすん……あまねぇ……私……やっぱ寂しいよぉ…………あまねぇの部屋行こ……」
side槍田日巡璃
「「「ハッピーバースデー天捻!」ちゃん!」様!」
「ん!……ありがとう。」
天捻ちゃんを席に座らせて、クラッカーを鳴らす。
パーン……あれ?
「あれ?……紐ちぎれちゃった……」
「日巡璃……強く引っ張りすぎなのよ。」
「ごめーん!」
「ふふっ……いいよ。面白かった。」
天捻ちゃんが笑ってくれるならOKです!
天捻ちゃんの誕生日がわかってから、急遽カナの家に連絡を取ってある程度準備をお願いしたら快諾してくれた。カナの実家様様です。
もちろん!私達も手伝いましたとも!…………私は料理以外ですけど。
天捻ちゃんの誕生日をいいものにしたいから皆で頑張ったよ!急遽だったから……満足いくものにはなってないけど!
「天捻様。ケーキを用意しましたので……蝋燭の火を消していただけると。」
愛ちゃんが16本蝋燭が刺さったケーキを出してくれる。天捻ちゃんのケーキの好みがわかんなかったので無難にショートケーキにした。これも、ちゃんと選んで買いに行きました!
「ん。わかった……」
「ちょっと待って!」
「「「?」」」
「バースデーソング歌わないとね?」
「「「!!」」」
皆が急に私の口を塞ぐ。
「まって日巡璃!ごめんだけど私と愛で歌うわ?」
「そうですねお嬢様!本当に申し訳ないんですが私達だけで……」
「ん!ん!」
「……んももも……ぷはっ……わかったよぉ……私の歌がすごい事になるの知ってるから……」
あっぶな……歌うところだった……
「「Happy birthday to you♪Happy birthday to you♪Happy birthday dear 天捻〜♪Happy birthday to you〜♪」」
「いええーーーーい!!」
パチパチパチパチ!!
「ん!!ふーーーっ……」
一気に全部消えた!
「おめでとおお!!」
「おめでとう。天捻!」
「おめでとうございます!!」
「ん!!……嬉しい!本当に嬉しい!!」
「へへ!良かった!天捻ちゃん!まだだよ!プレゼントもあるからね!!」
「!……ほんと?」
「せーの!「「じゃーーん!」」」
3人でプレゼントを出す。全員のプレゼントは包装紙に包まれて、パッと見何かわからないけどカナのがいちばん大きい。
愛ちゃんのがいちばん小さいね……でもこういうのは大きさじゃないから!!
ちなみに私達もお互い何用意したかわかんない。
「……ひまひまのは……1番大切だから……1番最後。……かなかなのにする。」
「えぇ!?緊張するなぁ……」
「まぁ急造だから……あんまり期待しないで?」
天捻ちゃんが包装紙を破く。
「……これ……ぬいぐるみ?……かたつむりの!」
すっごく大きいかたつむりのぬいぐるみ。……え?これ私?
「そうよ。日巡璃っぽいものあげたいなって思って……」
「ん!ん!嬉しい!ありがとう!!」
あ、嬉しいんだ??……私っぽいものってなんかちょっと恥ずかしいな……
「ちゃんと入ってるわよ。」
「……!!…………これは……国宝だね……」
「え?何が?」
「お嬢様は気にしなくて良いかと。」
「??」
「んふふ……次……あいあい。」
天捻ちゃんが椅子の横に人形を置いて、愛ちゃんのプレゼントを手に取る。
「……これは……和菓子の……」
お皿とフォークっぽいやつだ!
「菓子折りと懐紙……というものらしいです。それと和菓子のお皿と。以前お嬢様に和菓子をお作りになった際……使われて無かったと思いまして。」
「…………持って来れなかったから……嬉しい!大事に使う!」
「満足いただけたなら何よりです。」
へぇ〜……菓子折りと懐紙?……初めて聞いたけど……高そう。凄く高そう。(小並感)
「最後!ひまひま!」
既にテンションがめちゃくちゃ高い天捻ちゃん。
「そんなに期待されるものでもないけど……」
「ん!……こういうのは気持ち。」
「そうだけどね?」
天捻ちゃんが包装紙を破る。
「……ブックカバー?」
「そうだよ!天捻ちゃんの本ってブックカバー無いから……ブックカバーがいっぱい入ってるやつ買った!」
天捻ちゃんの本棚……ほとんど本が裸で置いてあるから、傷ついたらもったいないなって思ってたんだよね!
「……ひまひま!……ありがとう!一生大切にする!」
「ちゃんと使ってね??」