side槍田日巡璃
「中曲瀬の誕生日兼ヒーロー科編入決定記念!せーの!」
「「「おめでと〜!」」」
「ん!ありがとう!」
あれから寮に帰ってきたら、今度は寮のB組とA組の子達からサプライズパーティに。
天捻ちゃんは愛されキャラだね!
「ヒーロー科はどっちのクラスに来るんや?」
「ん……わかんない。」
「そりゃそうだよな。A組来ない?って言いたいとこだけど……」
「何??」
なんかめっちゃ見られてる気がする。
「彼女と一緒がいいよな。」
「ん!」
あっそういうこと……
「そうだね!B組がいいよね!」
「……同じクラスがいい……ね。」
同じクラスになりますように!!!
天捻ちゃん本日二個目のケーキを貪り中です。
「いやぁ……槍田と憎田が中曲瀬連れて出ていってくれたから準備が捗ったよ。ありがとね。」
引子ちゃんから感謝される……けど……
「別に協力した訳じゃないけど……まぁ……どういたしまして?」
「どうせディミトリウんとこでしょ?泊まるかと思ってヒヤヒヤしたよ。」
ちなみに今回は泊まりまらなかった。明日学校だしね。
「うんそうだよ。……連絡くれれば良かったのに。」
「いやぁ〜……それじゃつまんないじゃん!」
「?」
「何が???」
「引子はんのこういう所はあんまり参考にせんほうがええよ?」
「そうなんだ?」
「そんなこと言うなよなぁ〜?……なぁ憎田!」
「肩組みに来ないでください。厄介です。」
愛ちゃんが腕を叩く。
っていうか引子ちゃんテンション高くない?何かあった??
「テンション高いね??」
「あぁ……それはな?」
「よくぞ聞いてくれました!!」
ずいっと引子ちゃんが私と憂世ちゃんの間に割って入る。
「実は!プレゼントマイクがよくやってるラジオで、私の投稿が読まれたんだよね!!メッッッチャ嬉しい!!!」
「「あぁ……」」
いつものか……
「あぁってなんだよ!!」
「はいはい。うるさいヒーローオタクは放っておきましょ。」
「ぐえっ!力強ぇ!」
引子ちゃんが憂世ちゃんに押し出された。憂世ちゃん結構力あるんだよね……実は私と同じ筋肉系の人なのかも!
「はよぉお2人もこっちに来てな?パーティー終わってしまいますよ?」
「そうだね……あっそうだ!カナもビデオ通話で参加させてあげてもいいかな?」
「ええやろ?まぁ他のメンツに聞いてみてもええかもな。」
せっかく楽しいパーティーしてるんだからもったいないよね!
ってことでA組の子達に聞いたらOKって言われたので、カナのビデオ通話も置いておくことに。
するとカナが開口一番……
『……無神と鳥木って寮の中だとこんな感じなのね。』
「そうだよ!いつもこんな感じ。」
ソファで無神さんの膝枕を堪能してる福ちゃん。いつも通りだね。
「カンナちゃ〜ん。食べさせて〜!」
「ちょっと待ってね。新しいフォークを……」
「それでいいのに〜。」
「……え?だって関節k……」
「ん〜?何何〜?」
「……なんでもないわ。はい……あーん……」
「あーん……ん〜美味しい〜!」
「……良かったわね。」
「……なんか顔赤いよ〜?大丈夫〜?」
「…………大……丈夫よ。」
「……んふふ……」
「いつも通りだね!」
仲良しだよね〜!
「お嬢様……」
「……なぁ。御三方。槍田はんは相変わらずこんなニブニブなん?」
『そうね。』「ん。」「はい。」
「?」
「……大変やったな。」
『ホントね。』
なんのことだろ?
切り分けられたケーキ……すごいしっかりしてるね?この辺ケーキ屋なかったと思うんだけど……
「それにしてもよくケーキ買えたね?急だったのに……」
「あぁ……ケーキはね、安毛が作った。」
「「えぇ!?」」
「そうやで!ぶいぶーい!」
このケーキ普通に市販品だと思ったんだけど!?
「すごいね!?普通にお店に売ってあるものだと思ったんだけど……」
「ウチな!ケーキ屋さんやねん!小中と実家手伝ってたから出来るようになってん!」
「へぇ〜……すっごい意外。」
「やろ?いっつも言われるわ。」
「ウチらも聞いた時びっくりしたけど……手際良すぎてもっとびっくりしたわ。」
「そうね。私たちとは文字通り次元が違ったわ。」
「ケーキ作れなくても私はカンナちゃん好きだよ!」
「ありがとう。福。」
「コラ!何でもかんでもイチャイチャせぇへんの!もぉ……ケーキの甘さとこっちの甘さで糖尿病で死んでまうわ!」
「そこまでじゃないでしょ。」
茜ちゃんがすかさずツッコミ。
「なははは!茜が突っ込んでくれんと意味わからんバカになるところやったな!」
「はぁ……茜。口についてる。」
茜ちゃんが安毛ちゃんの口を拭く。
…………仲良しだねぇ!!
「「『…………。』」」
「ん?あっ!ありがとうな!茜は優しいなぁ!このこの〜!」
「はっ!?バッ……撫でんな!!」
「茜は可愛いねぇ〜!よしよし!」
「海鈴もこっち来んな!!触んな!!」
「「……。」」
『A組もこんな感じなのね。』
「ウチよりはスキンシップ多めだよね。」
「あんたらが言うなよ。」
「「『え?』」」
「……ん。おなかいっぱい!!」
ホールケーキをたらふく平らげ、ご満悦の天捻ちゃん。ずーっと無言で食べてたね?そんな美味しかった?
「お粗末さま!そんな綺麗に食べてくれてウチも嬉しいわ!」
「あもあも……上手!お店出せる。」
「おっ?ほんまか?んへへ……嬉しな!」
「片付け手伝うよ!」
「そやな!はよぉ綺麗にしちゃおな!」
みんなが食器を流しに持っていく……んだけど私は入れないので、机を拭いたりゴミを片付けたりしてる。
「ゴミ集め終わったよ〜!」
「お嬢様。机拭き終わったのでしたら、台拭きをいただいても?」
「わかった〜。……ほい!」
「ありがとうございます。」
「とっとと順番でお風呂入っちゃいね?」
「今日は?A組が最初じゃない?」
実はお風呂を入る時間帯をある程度決めてて……私の事があるからね。あんまりクラス同士で被らないようにしてる。
天捻ちゃん?守ってないよ?
「あっそうか。」
「私たちが残りをやっておくのでお先にどうぞ?」
「ありがとな!じゃあお先に湯船貰うわ!」
A組のみんなが共有スペースを後にする。
「……ん。誕生日……幸せ。」
「天捻ちゃん……よかったねぇ。」
「こんな祝われた事ないの?」
「家にいると……妹が暴走しがちだから……友達と……こういうのは……あんまり。」
暴走しがち……?何かあったのかな?
「…………そうなんだ。」
「だから今日は楽しかった。……ありがとう。みんな。」
「んへへ。」
「どういたしまして!」
「いい思い出になってくれてよかったわ。」
『……来年もあるのよ?』
「来年はもっとしっかりしたものにしましょうね。」
「ん!……楽しみ楽しみ!」
天捻ちゃんの誕生日会は……つつがなく終わったのでした!
来年からはもっとしっかりやらないと……今から来年が楽しみだね!