side槍田日巡璃
最後にスナイプ先生からの評価。
「それでは総評に入るが、今回の訓練は聖愛学院の生徒が参加するとの事で比較的自主性を重んじるものを選んだが……概ね成功だったみたいだな。皆よく頑張った。」
「「「はい!」」」
うんうん。みんないっぱい頑張ったよね!いい顔してる!
「今回はBチームの勝利となったが……誰が勝ってもおかしくなかった。リードを有効に使った者。差を縮めるよう努力した者。己の出来ることを最大限披露した者。今回の授業で各々いくつか課題も見えたと思う。しっかりと糧にして欲しい。」
「「「はい!」」」
課題……うん。相手の勝ち負けの理解だよね。相手を負けさせれば実質勝ち……うん。しっかり覚えておかないと!
今回はミトちゃんにいいようにされちゃったしなぁ……次は負けないぞ!
「各々の課題のクリアが難しい時はいつでも相談してきて欲しい。そのための先生だ。成長が出来るようなアプローチを共に考えよう。」
「「「先生ェ!!」」」
スナイプ先生……かっこいい!!
「よし。それじゃあ……聖愛学院の方からもなにか挨拶を頂こうかな。」
「それでは私が。」
ミトちゃんが前に出る。
後ろに聖愛学院の子達も連なる。……何するんだろ?
「この度は私達のワガママに付き合ってくださりありがとうございます。流石雄英生。判断能力、取捨選択、それを実行出来る身体。どれを取っても平均点が高く、我々は学ぶべき事が多く大変実りのあるものになりました。」
……おぉ……まともなこと言ってる。
「ですが次……次お会いするのは仮免試験。私達聖愛学院も2年生だけでは無く、1年生を何人か参加させる予定です。今日までの私達だと思われないよう……今日以上に実力を蓄え、あなた達と今日以上にしのぎを削れる事を願い、私の挨拶とさせていただきます。」
みんなで綺麗なカーテンシー。
それにしたって挑発的だね!!言ってくれるじゃん!次は勝つってことね!!
「……次も負けないからね!」
「ええ。望むところです。」
「ここだよ!」
「保健室……ですか?」
聖愛学院のお迎えが来るのにもう少し時間があるとの事で……ミトちゃんをおねーさんの所に連れてきた。私の師匠って言ったら喜んで着いてきた。
他の聖愛学院の人たちはB組でお話してる。仲良くなれた子も結構いるみたいで……結果的にやってよかったね!皆いい刺激になったよ。
カナと愛ちゃんも一緒。なんなら天捻ちゃんもいる。
「それにしたって中曲瀬天捻はヒーロー科じゃないのですね。素晴らしい個性を持ってらっしゃるのに。」
「雄英は試験がねぇ〜……天捻ちゃんに合わなかったから。」
「……もったいない。」
「ん。でも……来年からヒーロー科。」
「1年分巻き返さないといけませんわよ?」
「望むところ。」
「他人の心配ばっかりしてていいの?」
「カノーテス・ディミトリウ。貴方は体力をつけなさい。話にならないわ。」
「ぐっ……それを言われると……ま、まあ?仮免試験までまだまだ時間があるししっかり丁寧にやっていくわ。」
「どうだか……そういえば憎田愛。今のうちに私からもお礼を言っておきます。万寿さんを助けていただいたとか。」
「あれくらい造作もない事。お互い怪我も少ないようで何よりです。」
「ふっ……いつか貴方とも戦ってみたいものですわね?」
「お嬢様程ではありませんが……お相手になる分かりかねますね。」
「あら?謙遜してるのね?」
「いいえ?あなたが……というお話です。」
バチバチバチ……
「仲良くしてね〜?それじゃ入るよ〜。」
ミトちゃんってなんだかんだ認めた相手にはフレンドリーなんだよね。表面的な圧が消えるって言うか……
呼び方フルネームなのはもう少し砕けてもいいと思うけど。
「おねーさーん!入るよ〜!」
「どうぞー。」
机に向かってパソコンを叩いてるおねーさん。おねーさんはやっぱりかっこいいなぁ!
「おねーさん!お疲れ様!」
「日巡璃ちゃん。いらっしゃい。それと皆も。……?後ろの人は……聖愛学院の制服?」
「うん!今日合同授業があってね〜……」
「なるほどねぇ。聖愛学院の生徒が来るって校長言ってたっけ。」
おねーさんがマグカップの中身を1口。真っ黒だからコーヒーかな?最近おねーさん黒豆茶ハマってるって言ってたからそれかも。
「はじめましてブラッドロータス様。私聖愛学院の今昔鏡見歳乃と申します。槍田日巡璃とは中学校からの仲でして……」
「聖愛学院の今昔鏡……あぁあの神童って噂の。よろしくね。」
知ってるんだ。……お互いね?
「はい。よろしくお願いいたします。」
「……日巡璃ちゃん。凄い子と友達だねぇ?」
「でしょ?みんな凄いんだよ!」
私の自慢だよ!
えっへんと胸を張る。
「んふふ。時間は大丈夫?お茶入れよっか?」
「よろしいのですか?……それでは一杯だけ。」
「みんなも座りな?……まぁ安物だから口に合わなかったらごめんね?」
「わーい!おねーさんの入れてくれたお茶大好き〜!」
「「「「……ほっ。」」」」
おいしい……黒豆茶って初めて飲んだけど……不思議な味だね?
「……なるほど。中々いけますわね?」
「でしょ?……それで?なにか用事??」
「そういう訳じゃないんだけど!私のお友達だから……おねーさんに会わせたくって!」
「ふーん?そうなんだ。ありがとうね。日巡璃ちゃん。」
「えへへ〜……」
「……それよりアンタ……よくブラッドロータス先生知ってたわね?」
「当たり前です。私は実績よりも実力でヒーローを見ているので……実力派の方々は全て頭に入れております。」
ひぇ〜……ミトちゃんらしいけど凄いなぁ……
「ふーん?まぁ確かにブラッドロータス先生超実力派だけど……」
「お嬢様が今連敗記録を更新中です。」
「…………それ程……上には上が居るのですね。これだから上り詰めるのは辞められません。」
なんか嬉しそうだね?私は全然嬉しくないよ!
「連敗記録なんてどこで知ったの?」
「お嬢様。お部屋でもメモ帳を開きっぱなしにするのは良くないですよ。」
「……えっち。」
盗み見たなぁ??
「大事な大事なお嬢様の情報なので。」
「……愛。それ後で教えて。」
「ん。私も。」
「いいですよ。」
「ダメだよ!!」
恥ずかしいことも書いてあるのに!!
「ふふっ。仲良しさんね?」
「……少しだけ羨ましいですわ。」
「貴方も日巡璃ちゃんと付き合ってみる?」
「…………想像が出来ませんわ。ライバルで結構です。」
「あら。そう?」
「おねーさん??何言ってるの???」
なんかすごい発言が聞こえたんだけど!?
「んふふふ。」
「うふふじゃなくて!!」
そそのかさないの!!
私がもたないから!!
「それでは皆様。ごきげんよう。」
「「「ごきげんよう。」」」
帰る時間になったのでお見送り。
校門までちゃんとね!
みんながバスに乗り込んでいく最中……
「ミトちゃん!」
「……?」
「またね?」
少し驚いた様子で。だけど表情をすぐに元に戻し、扇子で口元を隠しながら、
「…………ふふっ。またね?」
手を振り返してくれた。……んふふ。もっと仲良しになったね!間違いない!
もっともっと強くなったミトちゃんと会えるの……楽しみ!!
すっごくワクワクしてるよ!
ミトちゃんに追い抜かれないように!次は絶対にギャフンと言わせてやる!
負けないぞ〜!!おー!!