side槍田日巡璃
「じゃあな!次の試験でもよろしくな!」
「「「はい!」」」
皆猛者先輩たち3人と別れ、少しの休憩時間。
「何とかクリア出来てよかったねぇ。」
「そうね。一旦安心って所かしら。」
「お嬢様。お水を……」
「ありがと〜!」
私とカナと愛ちゃんは3人で隅っこに行って休憩中。あんまり雄英高校だからって幅を取る訳にはいかないからね。私達はまだ学生。増長したらダメ。
みんなもそれがわかってるのかある程度のグループに別れて点々としてるみたい。
「……そういえばミトちゃん所はどうなんだろ。」
「確かに。何も聞いてませんね。」
お水美味しい!やっぱ水がいちばん美味しいよね!
「噂してたら来たわよ。」
「「え?」」
「オーッホッホッホ!なんですの?私のお話をされてましたか?」
ホントに来た。
「まぁね。聖愛学院はどうだったんだろって思って。」
「安心してください。10人しっかり合格しました。」
「え!よかったねぇ!!」
「ふふふ。先輩方は当然とはいえ……1年生の方々もしっかり合格なさってて……非常にレベルの高い集団と言えますわね!」
ミトちゃんが胸を張って高笑い。
「本当に嬉しかったんだねぇ。」
「そういうの下手よね。」
「嬉しいなら素直に仰っればよろしいのに。」
「あなたたちはちょっと黙ってなさい。」
照れちゃった。顔真っ赤ミトちゃんだ!
「今昔鏡さん。何をされてらっしゃる……あら?」
ミトちゃんと同じ制服の知らない人……先輩かな?
「錐音副生徒会長。こちら雄英高校の……」
「あぁ。今昔鏡さんのライバルとやらの……」
すっごく綺麗な人……になんかジロジロ見られてる。見定められてる??
「はい!槍田日巡璃です!」
「うふふ。元気な方ですわね?」
「ですが実力は本物です。」
「ふむ。他ならぬあなたが言うのであれば……事実なのでしょうね。」
「私錐音副生徒会長に嘘をついたことは一度もございません。」
……副生徒会長?
「ふふ。そうでしたわね。……申し訳ありません。ご挨拶が遅れました。私聖愛学院2年生の刃蝶 錐音(ばちょう きりね)と申します。」
「槍田日巡璃です!」
「カノーテス・ディミトリウよ。」
「憎田愛と申します。」
「うふふ。全員雄英体育祭で活躍なさってたので存じております。この度は我ら聖愛学院の1年生と共に訓練をなさっていただきありがとうございました。」
うわ……綺麗なカーテンシー……おねーさんみたい。
「大丈夫ですよ!楽しかったです!」
「うふふ……そうですか。貴方は表裏が無くて話していて気持ちがいいですね。今昔鏡さんが気に入る理由が分かります。」
「ちょっ!?錐音副生徒会長!?」
「何をしててもヒマちゃんを超えるため……とかヒマちゃんが出来るなら私も!とか口々に言っておりますものね?」
「あっ……あうあう……」
本日2度目の顔真っ赤ミトちゃん。2度も見れるなんて……もしかしたら縁起がいいのかも。
「へぇ〜!そんなに気に入ってくれてるんだ〜?」
「日巡璃のこと大好きじゃない。」
「結構そういうのドライだと思ってたんですけど……」
「…………ふん!!」
「うふふ。私をお姉様と呼んでくださらないのでちょっとした罰です。」
「…………申し訳ありません。」
お姉様?
「聖愛学院では上級生を呼ぶ時はお姉様と付けるのです。……が彼女は真面目なので私を生徒会の役職で呼ぶのです。もう少し砕けていただきたくてそう呼ぶように言っているのですが……」
「…………。」
まだ慣れてないんだね。ミトちゃんこういうの融通効かないからなぁ。
「まぁミトちゃん頑固なんで。」
「ヒマちゃん!?」
「うふふふっ……今昔鏡さん。良い友人を持っているのね?」
「…………はい。」
刃蝶先輩が去っていき……ミトちゃんだけが残った。
「もー!!ヒマちゃん!!」
「わっ!!ごめんごめん!」
ミトちゃんにポカポカ殴られる。全然痛くない。
「はぁ……顔から火が出るかと思いましたわ。」
「融通効かないアンタが悪いのよ。」
「ぐっ…………それを言われると……」
「自業自得ですね。……と……そろそろ次の試験が始まるみたいですよ。」
「「「??」」」
壇上を見上げると、おねーさんが立ってる。
「あー……あー……マイクテスマイクテス。……よし。それじゃあ1次試験を突破した皆さん。お疲れ様でした。これより2次試験を開始します。」
おぉ……2次試験。どうなるんだろ……
「2次試験なんですけど、私にこういうこと考えるセンスがないので……先人の知恵を借りて似たようなことすることに決めました。」
「「「…………」」」
テキトーだなぁ……
「あなたたちは今回、敵による大規模テロが起こった……として要救助者を全員テロ範囲外に出せば終わりです。」
敵による大規模テロ……怖いね。
「要救助者役としてHUC……皆さん知ってると思うんですけど、Help Us Company。要救助者を演じるプロの方々にご協力いただいてます。」
「「「いえーい!流水ちゃーん!!」」」
モニターに映し出された……あの人たち?滅茶苦茶居る!!すっごい手振ってる!!おねーさん知り合い?
「……もう。ってな訳で、彼らに重傷者、軽傷者役としてテロ範囲内に散らばってもらいます。彼らを正確に救助し、テロ範囲外に全員出せばクリアです。」
ほえぇ〜……なんか大変そう。
「この方々と100人の公安職員であなたたちを減点方式で採点し、それが基準点に満たない場合2次試験を突破出来ません。なのでみなさんで協力してしっかりクリアしてください。」
協力!よし!皆で出来ることをしよう!
「年々受験者が減る昨今。そのうえでヒーローとして求められる質が上がっていってます。あなたたちには厳しい環境かもしれませんが、きっと受かってくれると信じています。頑張ってください。」
「「「はい!!」」」
『それでは試験開始でーす。』
毎回毎回ヌルっと始まるね!?
みんなが各々散会。
「おい!天眼こっちこい。俺とお前でみんなをサポートする!」
「無頭!わかった!!」
「僕は光って救助場所をみんなに伝えよう!方向がわからなくなっても安心だ!」
「じゃあ私は救助者を保護する方にいきまひょか。」
「僕も。冷やす個性だから……打撲とか捻挫とかなら治療できるかも。」
「じゃあパワー系と残った人はある程度の班に別れて別行動!見つけたら無頭くんの頭を通じてテロ範囲外に伝えて!」
「「「応!!」」」
チーム分けは、
救助組
圖書、氷叢、光、天眼、無頭
Aチーム
槍田、流鏑馬、離
Bチーム
小廻、カノーテス、香曽我部、別処
Cチーム
憎田、弾野原、骸骰、加糖
Dチーム
一撃、能面、青空、日河原
で別れることに。みんなのチームに能面くんの頭が参加。そのうえで別行動の頭も増やして活動。……良く処理できるよね?
「委員長。その辺に救助者だ。」
「!……わかった!!」
「助けてくれぇ〜……」
見つけた!
「大丈夫ですよ!すぐ助けます!!引子ちゃん!」
「任せて!……よし!瓦礫全部くっつけた!!」
「ふんぬらばっ!!」
瓦礫を一気に持ち上げる。
「!!」
「よし……あとは俺が……よし!救助完了!」
「離れて!!…………おいしょ!」
瓦礫を下ろす。
「怪我は!?」
「軽傷。俺があっち送ってくるわ!すぐ追いつく!」
「お願い!!行こ!引子ちゃん!」
「わかった!」
「次こっち!」
「はい!!」
「こっちも!!」
「よいしょ!!」
……なんかサクサク進むね……この3人めちゃくちゃ相性良かったりする??
引子ちゃんが瓦礫を全部くっつけることで変な倒壊を防いで、私が瓦礫を持ち上げて、流鏑馬くんが超速度でテロ範囲外に…………噛み合ってるなぁ。
「このままドンドン助けるよ!」
「もちろん。」
「任せろ!」
全員でクリアするんだ!!おー!!
side???
「いや〜……ごめんね?急とはいえ任しちゃってさ。」
「いやはや。先生の頼みなら私は幾らでも受けるんですな!……しかし……」
「んだよ。」
「爆豪くんも宍田くんも仲良くしてねぇ〜。爆豪くんは暴れすぎないこと。ちゃーんと敵役ってのを理解してね。まだ相手学生だから。」
「わかってるよ。」
「爆豪氏!共に頑張りましょうぞ!」
「……あぁ。……んで?こいつらは何だよ。」
「あん?俺たちかぁ?俺たちが流水ちゃんの協力者だぜ!」
「そうだそうだ!俺たちは皆流水ちゃんに助けてもらったんだ!」
「分身得意だから任せてろって!」
「…………大丈夫なんでありますか?」
「大丈夫大丈夫。何かあったらこれ許可したホークス君が責任取るから。」
「「……」」
「らしいぜ!」
「さーて。じゃそろそろ突撃してもらおっか。頑張ってね〜。」
「うむ!」「ウス。」「「「イエーイ!!」」」