side槍田日巡璃
「勉強会?」
「そう。槍田さんにも手伝って欲しいなと思って。」
休日の朝ごはん。今日は予定が何もないのでダラダラしようと思ってた矢先無神さんから声をかけられた。
「A組の?」
「参加したい人が増えつつあって……ちょっと手が回らなくなってきてるの。」
「そうなんだ……」
そういえば最近勉強会してると少し机1個じゃ手狭というか……って雰囲気だったなぁ。
人もちょっと多めだったし。3人で教えてるんでしょ?無神さんと福ちゃんと茜ちゃん。大変だよねぇ。
「……お嬢様。どうされますか?」
今日も今日とて愛ちゃんと天捻ちゃんが一緒にいる。イツメンってやつだね。
「いいけど……どれくらい居るの?A組ってそんなに成績悪かったっけ?」
「そういう訳じゃないんだけど……どうしてでしょうね?」
「皆委員長と話したいんだよ!」
後ろから海鈴ちゃん。福ちゃんはどこ居るか知らないけど、安毛ちゃんと茜ちゃんは勉強中。安毛ちゃんがまだ宿題終わってないって。
茜ちゃん……頑張れ。
「なんだかんだ仮免試験でも皆委員長の事頼りにしてたしさ。1次試験とか凄かったんだぜ?委員長が皆纏めあげて一瞬でクリアさせちまったからな!」
「えぇ!?すごーい!!」
「……それでも2次に落ちた子がいるから少し不甲斐ないわ。私の力がもっとあれば……」
A組は2次落ちた子居るんだ……
「……あんまり無神さんが背負うことないんじゃないかなぁ?」
「そうだぜ!あれは委員長悪くねぇよ?アイツらが勝手にヘマしただけだし……そんでアイツらも休日に講習あるらしいから仮免は何れ取ってくるって。な?」
アイツら……1人じゃないんだね。無神さん責任感強いからなぁ自分のせいにしちゃうのかも。
海鈴ちゃんが後ろから無神さんの肩を組む……と
「ピピーーッ!!接触ダメ!禁止!!」
どこからともなく福ちゃんが現れ、無神さんを回収。すっぽり腕の中に埋めてしまった。
「うわっ!?どこいたんだよ福!」
「当たり前。私はカンナちゃんの事何時でも見てるからね!」
「……ぷはっ……それで話を戻すけど、勉強会の件どうかしら?」
無神さんが福ちゃんの羽毛から顔を出す。ちょっと可愛い。
「いいよ。私だけでいいの?」
「え?」
「……ふん。お嬢様に頼まれるのであれば吝かではありません。」
「ん。ヒーロー科の勉強は知らないけど……多分教えられるよ。」
2人もいい返事くれるし……
「なんなら引子ちゃんも憂世ちゃんも頭いいし頼んだらやってくれるよ。」
「……いいの?」
「うん。なんなら私から頼もっか?」
「…………いいえ。それくらいは……私がするわ。私がお願いしてる立場だから。」
「そっか。」
そういえば一学期の期末試験なんだけど……
1位 槍田 日巡璃
2位 日河原 砂臣
3位 天眼 通
4位 憎田 愛
5位 骸骰 髑髏
6位 カノーテス・ディミトリウ
7位 香曽我部 広霧
8位 圖書 憂世
9位 無頭 清美
10位 離 引子
11位 弾野原 剛
12位 別処 双子
13位 流鏑馬 翼
14位 光 満
15位 一撃 景央
16位 小廻 嵐太
17位 氷叢 一心
18位 加糖 甘麻呂
19位 能面 健二
20位 青空 天気
みたいな順位でした!
1位!やったね1位!!……まぁ正直日河原くんと天眼くんとは点数差があんまりないからこの辺はごちゃごちゃしてて、弾野原くんを含めた上位陣もごちゃごちゃしてるし、天気ちゃん以外の人達もごちゃごちゃしてる。
皆平均的に頭がいいんだよね。B組。平均値が高い。
天気ちゃん?……………………知〜らない。
「そういうことで今日は人数も増えたことだしB組の人たちにも協力してもらうことにしたわ。」
「え!?マジ?」
「槍田!いいの?」
「いいよぉ〜。それよりも!無神さんがしっかり頭下げてお願いしてきたんだから皆もちゃーんと感謝すべし!」
「「「ありがとう委員長!!」」」
「いっ……いいわよ!私がやろうって持ちかけたんだし……」
ワタワタしてる無神さん……とほっこりした目で見てるクラスメイト。なるほど……無神さんって結構A組内では愛されキャラなのかな?
一応引子ちゃんと憂世ちゃんに確認を取ってみたらしいんだけど、引子ちゃんは今日ヒーローのドキュメンタリーがあるからパス。憂世ちゃんは少しやることがあるからってパスらしい。
そういう日もあるよねぇ。
「……」
辺りを見渡すと……10人くらい。多いね。これを3人で回してたの?無理すぎるよね。
「じゃあ早速始めるわよ。わかんないところあったら私達に言ってね。」
「「「はーい!」」」
……おぉ……結構本格的。
「ごめーん。誰か来て〜。」
あ、安毛ちゃん。
「私が行く。」
おぉ茜ちゃん。……やっぱり安毛ちゃんのこと好きだよね??
……あっ。
「幸音(れおん)ちゃん今日は来れたんだ?」
ビクッ!!
幸音ちゃん(くん)が隣の空(きのした)くんの後ろに隠れちゃう。
あ……驚かされちゃったかな……
林間学校以来だもんね。アイドル業で忙しいかと思ったけど来れたみたいで良かった。
「……幸音……もう少しだけ人見知りをなぁ……すまんな。槍田。」
「空くん……いやいいんだけどね?あんまり話したことないから。少しづつ慣れてくれると嬉しいなって。」
「…………わかった。」
「うん。わかんないところあったら言ってね!」
「おう!」
「……うん。」
よーしいっぱいバリバリ教えちゃうぞ〜!
「……結構重労働だね?」
「そうでしょ?まぁ復習になっていいけどね。」
少し休憩。隣には茜ちゃん。
あれから1時間くらい。少しづつ休憩を挟みながらエンドレス。教える側って結構難しいけどちょっと楽しくなってきたところ。よく知らない子とも話せたし満足。
そういえば……
「変乂(へんげ)ちゃんいるんだね。あと手朱(しゅしゅ)ちゃん。」
桜子ちゃんは前回も居たからいいんだけど。2人は居なかった気が……?
「ああ。あの二人は勉強会必要ねぇんだけど、みんなが集まってるならって理由で集まってきた。ときどき先生側回ってくれるから助かってんだ。」
なるほど……
「2人とも寂しかったんだね?」
「ハッ。言えてる。」
「茜!?槍田さん!?変なこと言ってるでしょ!?」
やべ!変乂ちゃんから怒られた!
「ごめん……ちょっと……教えてくれませんか?」
「いいよ!手朱ちゃん!」
おずおずと手を挙げる手朱ちゃん。小動物みたいで可愛いねぇ。
「あぁ〜これはね?ここが計算ミスしてるから……」
「あっ……そっか……ありがとう。」
笑いかけてくれる手朱ちゃん。なるほど……これはA組の皆が可愛がる理由がわかる気がする。後ろにハムスターが見えたよ。
「ちょぉ!槍田!うちの子に手ェ出すのやめぇ!!」
「手出してないよ!!」
「安毛は黙って勉強しろ!」
「ひーん!茜が怒る〜!!」
「皆さん。休憩しませんか?」
愛ちゃんがホットケーキを焼いてくれたみたい。
「「「やったーーー!!」」」
「うめぇ……うめぇ……」
「脳に染みる……糖分だ。糖分。」
「憎田!お前いい嫁さんになるよ!」
「!」
「オイ!それセクハラだぞ!薬額ゥ!」
「そうなのか!?すまーん!!」
「いえ……別に……」
賑やかだねぇ……
「なんで当事者のお前が第三者目線なんだよ。」
「なんのこと?」
「「「……」」」
愛ちゃんはいいお嫁さんになるよ?私の。