side槍田日巡璃
「みんな〜。宿題のノート集めるよ〜。」
はい。槍田日巡璃です!今日も1-B委員長としてお仕事に励んでます!
委員長になって数日。なんだかんだ慣れてきました。
「うーい。槍田も大変だなぁ?」
「なんだよぉ!みんながはめたからでしょぉ?」
「あっはっはっは!槍田殿しか適任はいないであります!」
「僕もそう思う。問題行動は起こさないから安心して。」
最近いつも一緒にいる香曽我部くん、加糖くん、氷叢くんの3人。いちばん早いね。ありがとう。
なんだかんだ香曽我部くんがいちばん真面目なんだよな。こういう時いちばん早いし。第一印象でヤンキーって言っちゃってごめん!!
「槍田。ヒーロー史だっけ?」
「そうだよ。もしかして引子ちゃん忘れちゃった?」
「んなわけ。」
「槍田。コレ。お願いね。」
「槍田はん。お手伝いしまひょか?」
「髑髏ちゃん!ありがとう。憂世ちゃん大丈夫大丈夫!私筋肉あるから!」
「うふふ。頼もしいどすなぁ?」
次は女子3人組。この子達も最近よく一緒にいるよね。仲良しさんだねぇうんうん。
「日巡璃。手伝って欲しかったら言いなさいよ。」
「大丈夫です。ディミトリウ様。お嬢様のサポートは私が万全に致しますので。」
「2人とも〜。喧嘩するなら嫌いだよ〜。」
「そんなわけないじゃない!仲良しよ!仲良し!」
「私がクラスの学友と仲違いになるとでも!?私の腕を信じてくださいませ!」
最近2人の扱いが慣れてきたかも。好き好き言われると毎度毎度心臓バクバクなんですけどね。本当に……私って恋愛耐性無かったんだなぁ……そりゃそうか。色恋沙汰なんて雲の上だと思ってたし。
「槍田さん!今日こそ一緒に筋トレしないかい!」
「満。その誘い文句だとボディガードに始末されるよ。」
「かかかっ!満はホンマおもろいやっちゃな!」
「何ぃ!?僕の光り輝く肉体と、槍田さんの美しい肉体美で1-Bを筋肉フェスティバルにする夢が!」
「うーん。さすがにダウト!2人とも〜やっちゃっていいよ〜。」
「「了解!」」
「NOOOOOOO!!!!!」
「……ほんとごめんね。槍田さん。あいつ悪いやつじゃないんだけど……筋肉のことになるとバカになっちゃうからさ。」
「知ってる。大変だね2人とも。」
「俺はおもろいからええけどな?くくくっ。」
光くんと小廻くんと流鏑馬くん。よくスマホゲームしてる3人。ゲームってやったことないんだけど面白いのかなぁ?
あ、光くんが愛ちゃんにキ〇肉バスターかけられてる。愛ちゃんも相当筋肉あるよね。
「委員長〜。ノート持ってきたぜぃ!」
「あっ!ありがとう無頭くん!」
無頭くん。……誰とも分け隔てなく仲良しだけど誰とも固定で一緒にいない不思議な人。
ひとりが好きなのかな?でもなんだかんだ色んな人と仲良くなってる感じがする。
「槍田サン!僕の可憐なノートを君に。」
「弾野原サン!あんまそういうことやるの良くないッス!光サンみたいになるッスよ!」
「おーい!2人とも〜!弾ちゃんも姫さん口説いてるぞ〜!」
「「は??」」
「ナッ!?健二!僕がせっかくセットした髪が!!」
「あはは……2人とも手加減してあげてね。」
弾野原くん、一撃くん、能面くんがやってくる。みんな高身長筋肉モリモリのイケメン集団。だけど言動がみんな癖あるんだよね。
普通科でなんか人気ある3人組って言われてたな……天捻ちゃんが言ってた気がする。ファンサされただのグッズ作っただの……普通科は今色んな意味で大変らしい。……世間一般ではこういう顔が人気なのか……ふむふむ。
…………いや私の場合アプローチされてるのが女子だからなんの参考にもならないよ!!!
「やっほ!ひまちゃん!」「やっほやっほ〜!」
「双子ちゃん!やっほ〜!」
2人とハイタッチ。今日はひとりにくっついてるから双子ちゃん。くっついてる時は首から下は普通の人間なんだけど、顔がふたつあるんだよね。これが2人に別れれるんでしょ……?すごい個性だ!
「終わった!何とかギリギリ!」
「天気……昨日は何してたんだ。」
「日河原くん遅いね?いつもはもうちょっと早いんだけど。」
「青空さんが終わってなかったので手伝って来たんだ。良い復習になった!」
「天気ちゃん…………。」
「ほんとにありがとう!天眼!日河原!別処!」
「いいよ〜!」「お友達ってワケ!」
「うわーん!別処はあったけぇよ!」
「……天気。親御さんに言うからな。」
「天眼ゴベーーン!!!」
「はっはっは。仲が良いな2人とも!」
「「どこが!!!」」
「…………。」
「ひまちゃーん。なんとなくだけど〜」「仲良しだねって思ってるね?」
「よくわかったね?」
そんなこんなで全員分のノートが集まる。今日もサボりはなしだね!……危ないのが1人いたけど。
「よいしょ。」
全員分のノートを持ち上げる。
「じゃ職員室行ってくるね!」
「いってらっしゃーい!」「ばいばーい!」
「やはり……彼女には筋肉の才能が……」
「フッ……僕のアプローチに靡かないなんて……おもしれー女。」
「うおすげぇ!マ〇スル・ドッキングじゃん!!」
「なんで僕もなのサアアアアアアアア!!!」
ズドーン!
教室は今日も元気だねぇ。
「デク先生〜。宿題持ってきました〜。」
「あっ。槍田さん!ありがとうね!」
職員室。私の目の前にいるのはヒーローデク。10年前の戦争ですっごい活躍したプロヒーロー。チャートは100位以内には入ってるってくらいだけど、無個性でここまでやれてるヒーローは類を見ない…………らしい。(引子ちゃん談)
ごめんなさい!だって私おねーさん一筋だったから他のヒーローのこと全然知らなかったんだもん!カノーテスちゃんに少しずつ調べた方がいいって言われて、やーっと覚え始めたんだから……。
「今日はヒーロー基礎学デク先生ですか?」
「そうだね!座学をやるから教室で待ってて欲しいな!」
「はーい。それじゃ失礼しました!」
「うん。みんなによろしくね!」
職員室を後にする。
基本的に座学はデク先生だ。……時々オールマイト教頭の時もあるけど。
デク先生の座学面白いんだよね〜。色々話が盛り上がるというか……なんというか。
「……。」
「およ?」
確かこの人は……加糖くんに酷いこと言った……
「……誰だっけ?」
「はぁ!?もう忘れたっての!?頭大丈夫かしら!!」
「ちょっと無神!その言い方やめろって相澤先生言ってただろ!」
横にいる男子とノートを持ってきてるってことは……委員長なんだ。
「無神?……無神…………どこかで聞いたことあるけど覚えてないや。」
「こいつ!!私の名前を知らないですって!?この学校に推薦1位で入った私のことを!!」
「うん。知らない。」
「!!!」
「私あなたのこと嫌い。だから知らないし知りたくもない。」
「私に……私という存在に!!喧嘩売ってるのかしらッ!?!?」
キャンキャン煩いなぁ。
「……早く行こうぜ。無神。これ以上言い合うなら相澤先生に言うぞ。」
「……チッ。…………覚えてなさいよ。」
「何を??」
睨まれたあと、そのまま無神って言われた人はズカズカ歩いていった。
「B組だろ?ごめんな。ウチの委員長が。」
「いいよ〜。ウチのクラスメイトに酷いこと言ったのは全ッ然許してないけどね。」
「……ハァ…………まだ余罪があんのかよアイツ……。」
男子が肩を落とす。
「大変そうだねぇ。」
「…………お守り任されて大変だよこっちは。B組は平和そうで良いな。……お互い頑張ろうな。」
「何してんのよ!錨!早く来なさい!!」
「あいあい。……じゃーな。またなんかあったら言ってくれや。」
「はーい。」
…………ふーん。無神さんと錨くんね……錨くんはともかく無神さんは覚えとこ。
「…………。」
私は少しだけ何も無い廊下を見つめたあと、すぐにクラスに帰った。
なんとなくだけど……直接対決するタイミングがありそうだったから。