side槍田日巡璃
今日のヒーロー基礎学はみんな大好きスネイプ先生!
授業内容はインターンシップについてらしいけど……
「今日はインターンシップについて話そうと思ってるんだが……」
「「「??」」」
「……みんな行く気満々だな。」
「「「はい!!」」」
みんな行く気満々なんだよね。当然だよ!
私もおねーさんのところに……あ、そういえば難しいみたいなこと言ってたっけ。ショボンヌ。
「一応説明だけしておこう。インターンシップ……通称インターンは、いわゆる職場体験とは違い実際のヒーローとしてヒーロー事務所に所属し、社会的経験と精神面を鍛える超実践的訓練。その間の授業は当然免除だ。安心してくれ。……だがもちろん最悪人が死ぬ場合があるし、凶悪事件と対峙する可能性もある。以上の事を踏まえて君達にはインターンをやる権利と断る権利がある…………と言いたいが……」
「「「…………!!」」」
「やる気は充分か。」
「当たり前ッス!そんなんで逃げてらんないッス!!」
「ヒーローになるんなら当たり前に乗り越えなきゃね!」
「そのために仮免を取ったと言っても過言じゃないです!」
聞いた上でもっとやりたくなったよ!私を取ってくれる人いないかなぁ??
「本来だったらビッグ3に来てもらって勉強を……と思ったんだが、既にインターンシップの依頼が来ている生徒が何人かいる。」
「「「!!!」」」
ビッグ3も気になるけど……既に!?誰だろ!!
「まずは日河原。」
「!!……っハイっ!」
「デステゴロ事務所。この中で1番早かったな。」
「デステゴロ!?すげぇ!!超有名ヒーローじゃん!!」
「くぅ〜……デステゴロ……いいよねぇいぶし銀で!1回やめたのに再開してランキング43位!目立ったヒーロー活動だけじゃなくて自分にできる仕事をしっかりこなすその姿……やっぱヒーローってこうじゃ……」
「離。うるせぇ。」
「ごめん!!!」
引子ちゃん……いつもの発作が……
「後で自分で電話で返事をしておくように。」
「はい!!」
いいなぁ日河原くん……羨ましい!
「次は……香曽我部。」
「!!俺っすか!?」
香曽我部くんも!?!?
「ベストジーニスト事務所。超大手だ。頑張ってこい。」
「……ウスッ!ウス!!」
ベストジーニスト!?私でも知ってる超有名ヒーローすごい……おねーさんの結婚式に居たんだよね。すごくいい人だった記憶。
「ベストジーニスト!!すっごい超大手!!ずーっと新人育成に手を尽くしてる実力も名実もどちらもトップクラスヒーロー!!やっぱりベストジーニストは……」
「離!待て!ステイ!!」
天眼くん天気ちゃんに続いて引子ちゃん係かぁ……大変だなぁ……
「ベストジーニストでありますかぁ!!広霧殿ォ!やったでありますな!!」
「ああ!!ぜってぇモノにしてみせるぜ!!」
「最後。ディミトリウ。」
「え!?カナ!?」
「……え?私??」
カナが素っ頓狂な声を上げる。さすがに予想してなかったみたい。
「ああ。バトルフィスト事務所。さっき連絡があった。」
「バトルフィスト!ランキング25位の!!」
「待て離!お前が話すと長くなる!!」
「カナ!やったねぇ!!」
「えっ……ええ。でも……毛色が違いすぎるって言うか……」
……たしかに!バトルフィスト事務所って格闘戦が〜みたいなイメージある。
「サイドキックのヒーローが君を取りたいと言ったからだそうだ。バトルフィストに教えてもらうことはあまり無いかもしれないが、しっかり経験を積んでこい。」
「…………はい!わかったわ!」
「カナ!応援してるよ!」
「任せなさい!」
「一応ビッグ3との顔合わせも行う予定だ。来週になるかもしれないが、その辺は調整する。インターンが始まるのは来週から。それまでに連絡があれば随時伝えていく。それまでは少しでも日々の授業で実力をつけておくように!」
「「「はい!!」」」
うーん……わかってたけど……おねーさんは厳しかったか。……インターンしたかったんだけどなぁ〜。
昼休み。
「いいなぁ〜……カナ。」
「さっきからずーっとソレね?……まぁわかるけど。」
ご飯もぐもぐ。インターン決まってるの羨ましい〜。
「お嬢様の素晴らしさをまだ世間が分かってない証拠です。世間に文句を言いましょう!」
「それはいいかも。」
愛ちゃん時々過激だよね。……可愛いけど。
「……インターンに行ったら……この時間が少なくなる……?」
「「「!」」」
今日は天捻ちゃんも一緒。
「……少し寂しい。」
「……少し離れたくらいでこの関係は消えないわよ。」
「うん!私もまだ決まってないし!っていうか決まるかわかんないし!それまで一緒にご飯食べよ?」
「……ん!」
ちょっと元気出たかな?
「そもそもインターンは出勤要請が無い場合、普通に学校に登校ですからね。あくまで授業の一環です。」
「……たしかに。毎日事務所にいるって訳じゃないのか。」
「そうね。もしかしたらインターンの日数は少ないかもしれないわ。」
「授業免除とはいえ……授業についていけなくなる場合もありますよね。」
「うっ……そこが怖いよねぇ。」
「日巡璃。その時は教えてね?」
カナに腕を組まれて頭を肩に載せられる。
「……そんな可愛く言っても……教えるけど。」
「嬉しい♪1対1がいいわね?」
「……。」
「「…………。」」
「……善処します。」
2人からの圧が凄い……
ガラッ……
「あっ。日巡璃ちゃん。ちょっといい?」
おねーさんがB組に顔を出した!珍しい!
「いいよ?どうしたの??」
「……まぁいっか。インターンのことなんだけど……」
「えっ!?インターンさせてくれるの!?」
思わず立ち上がりそうになるのを……カナが腕組んでたので堪えた。
「私は無理。」
「しょぼーん……」
そんなぁ……
「……?……ブラッドロータス先生。私は……というのは?」
「え?」
「そう。私は無理。……日巡璃ちゃん。私の場所じゃなくてもインターン行ってみたい?」
「え!?行きたい!!インターンできるの!?」
思わぬ伏兵が!スナイプ先生に全部連絡があるものかと……
「わかった。じゃあそういうふうに連絡しとくわね。集合場所とかも全部私が言うから。そのつもりで……」
おねーさんが言うだけ言って教室から出ようと……
「ちょちょちょっ!!ちょっと待って!どこの事務所なの!?」
「あっ言ってなかったっけ?」
おねーさんがピタッと立ち止まる。
「酷いよぉ〜……」
「ごめんごめん。インターンの場所は、ナイトアイ事務所。」
「…………ナイトアイ?」
誰??
「……ナイトアイ事務所って……」
え?知ってるの皆??
「現NO.1ヒーロー……ルミリオンが元居た事務所じゃない!!」
「…………ほぇ??」
ルミリオン……え?そんなすごい人が居た事務所なの!?
「お嬢様!!是非とも受けた方がよろしいかと!!」
「うん!うん!元からそのつもりだよ!!」
「良かった良かった。夏休みから何度も何度も催促来てたから煩かったのよね。ありがと。」
「「「そんな早く!?」」」
「ええ。なんか体育祭でも職場体験出したらしいけど断られたからインターンシップだけでもって。」
ごめんなさい。おねーさんところ居ました。
「じゃ。そういうことだから。インターン頑張ってね?」
「うん!わかった!!」
知らないところで私のインターンが決まってたなんて……
えへへ!楽しみだなぁ!インターン!
「日巡璃。頑張んなさいよ?」
「うん!カナもね!」
一緒に頑張ろうね!
「……お昼……」
「アッ……天捻ちゃんごめーーん!!!!」
「ふふふっ……天捻様。私がご一緒しますよ。」
「……あいあい……ありがと。」
そんな約束の破り方って無いよね!!回避不可能だよ!!