side槍田日巡璃
「おっはよ〜!」
今日も元気に挨拶!あれ?結構人数いるね??
するとみんなが一斉に私の前に来る。
「あ!委員長来た!!インターンどうだった!?」
「天気ちゃん!楽しかったよ!なんか今日皆早いね?」
「カッカッカ!それがな?ワイら全員同じこと思ってん!」
「同じこと??」
視界が皆で埋まってるタイミングで、小廻くんがみんなを割って入ってきた。
「あれだよ委員長。全員インターンに興味津々ってだけ。」
「なるほど!」
「んで?どうだったの?流石にヒーロー科に在籍する都合……インターンは気になるよね。」
「せやな嵐太!昨日なんだかんだいっちゃんソワソワしよったもんな!」
流鏑馬くんが小廻くんの頭をガシガシ撫でる。
「それは言わなくてもいーの!」
「ひまりーん!」「どうだったの〜?」
「って言ってもまだインターンシップらしいことやってないよ?事務所で挨拶してあとは雑談って感じ。」
「そうなんだ?ナイトアイ事務所って結構緩いの??」
「そんなことないと思うよ?サイドキックの人は仕事で居なかったし……多分時間作ってくれたんだと思う!」
「なるほど……大人って感じ〜!」
「そういえば委員長達は昨日居なかったから知らないと思うッスけど、圖書サンと無頭サンがインターンきまったッス!」
「えぇっ!?何処なの!?」
「あー!それ私が言いたかったヤツ!!」
天気ちゃんが一撃くんに食ってかかる。別に誰が言ってもいいと思ったのは内緒。
「もっ!申し訳ないッス!青空サン!」
「いいじゃねぇか。全員嬉しいんだよ。」
「……そうだけどさ!」
「天気。大人になれ。」
「うるさい!」
天気ちゃんと天眼くんの夫婦漫才は一旦置いておいて、近くにいた愛ちゃんに事の現状を聞く。
昨日は眠くてあんまり話さずに寝ちゃったんだよね。緊張してたんだなぁって思った。
「圖書様はクリエイティの事務所。無頭様はバックドラフトの事務所です。」
「くりえいてぃ……ばっくどらふと……」
聞いたことあるよ!聞いたことだけは!
「槍田……マジか。」
「ごめんって!!」
「委員長はブラッドロータス一筋だもんね〜。」
「委員長らしいっちゃらしいけどな。」
「クリエイティは物を創造できる個性のヒーロー。バックドラフトは水を放射できる個性のヒーローです。」
「へぇ〜……どっちもすごい個性だねぇ!」
そんなすごい人たちからインターンシップの依頼が来たんだ!!
「だから今日は圖書と無頭が居ないよ。昨日の今日で挨拶に行ってるって。」
「なるほど……引子ちゃん止めるのが大変だね。」
「はぁ!?私そんな暴走してないし!」
「「「……。」」」
「……え?嘘だよね?」
みんなの目を見て。真実はそこにある。
「……皆浮き足立ってるわね。」
「いいじゃん。インターンシップの事聞きたいんでしょ。」
朝のHRの前には昨日インターンシップに行った組が集まって、クラス全員にもみくちゃにされた。
皆私と同じようなことしかしてなかったみたいだけど……それでも好印象だったみたい。
…………1人を除いて。
「……髪元に戻んねぇ……」
「広霧殿……プスス……髪の毛戻すの手伝うでありますよ……」
「広霧……ぷっ……ちんちくりんだね。髪型……」
「…………挨拶済ましたら急にこれだからな……俺は素行不良じゃねぇっての。」
「言葉遣いは悪いであります。」
「うるせぇ。」
香曽我部くんです。
来た時全員大爆笑。だってあれだけフサフサ……っていうかモサモサ?髪の毛長すぎてマフラーみたいになってたのに、来てみたら七三分けになってるんだもん。面白くないわけないじゃん。
「だいぶガチガチだね。ヘルメットみたい。」
「ブフォッ!!一心殿!!笑わせないで欲しいであります!!」
「超合金香曽我部広霧。」
「フハハハハハハハハッ!!!」
「頭の上で笑うな鬱陶しい!!手伝ってんのか貶してんのかどっちだよ!!」
「どっちも。」
「イーッヒッヒッヒ!!」
「クソがよ!!」
氷叢くんと加糖くんが手伝ってるけど……長くなりそう。
一応シャンプーはしたらしいけど……根っこから固められたらしく、少しだけ癖になってるとか。
すごいヘアスタイリング技術だ……あんなモサモサヘアー香曽我部くんを……あんな……あんな……
「……ふふっ……」
「オイコラ槍田ァ!!笑ってんじゃねぇぞ!!」
「ごめーん!!だってめっちゃ面白いんだもん!髪の毛モサってしてたのに急にシルエットシュンってなってるの……もうライザ〇プじゃん!」
「「「ブフォッ!!」」」
四方八方から吹き出した声が!
「てめぇ!!大喜利しろって言ってねぇんだよ!!!」
…………今か??今なのか!
「やーだよ!ブーンwブーンwテーテーテレーw(突然のマスキュラーポーズ)」
ここぞとばかりに煽ってやる!今がチャンス!
「ぷっ……ちょ……日巡璃……ソレ面白いからやめて!」
「委員長!まって!既に結構腹筋限界なのに!」
「何ィ!筋肉なら僕に任せて貰えないかッ!!」
大本命光くんが光出した。
ペカー
「満!!!」
「アーッハッハッハッハ!イケイケ満!!」
流石に適任すぎる……!でも負けないからね!
「私の筋肉のがすごいよ!」
「僕のだって負けてないよッ!!」
香曽我部くんを挟んで2人で筋肉を見せつけ合う。
「どっちもでけぇぞ〜!」
「でけぇ筋肉!片腕だけでヒマラヤ山脈!」
「肩すげぇ!ボーリングの玉かよ!」
周りからは野次が飛ぶ。もうこれボディビルの大会と言っても過言じゃない。
「お前らァアアアアアッ!!!!」
あっ!香曽我部くん怒った!!
「やべっ!逃げろ!」
「お前らも同じ髪型にしてやるッ!!!」
「それだけは絶対やだ!!」
「仲がいいのはわかるが、あまり騒ぎすぎないこと。」
「「「ハイ。」」」
怒られちゃった。うるさすぎました。ごめんなさい。
朝のHR。いつもの時間。
「…………ということだ。しっかり頭に入れておくように。」
「「「ハイ!」」」
スナイプ先生の話し方はわかりやすい。言葉を噛み砕いで説明してくれるから、聞いててよくわかんなかったってことがない。
「それと……明日のヒーロー基礎学は、ビッグ3に来てもらうことになった。ようやく3人の予定が空いたからな。」
「ビッグ3!!」
「うおお……雄英のトップ3か!!」
「どんな人達なんだろ〜……ワクワクするなぁ〜。」
ビッグ3……すごい人達っていう認識しかないんだけど……あってる?
「ビッグ3について教えて欲しい?」
「うん。よく分かってなくて。すごい人達ってことしかわかんないから……」
HRが終わったあと、いつもの2人に聞いてみた。
「あながちお嬢様の認識も間違っておりません。」
「えぇ?そうなの??」
「ええ。雄英でトップの実力を持つ3人ってだけで、先生方が決めてるらしいわよ。」
「へぇ〜!そうなんだ。」
先生が決めてるのか……まぁそりゃ当たり前だよね。忖度無しの実力だけで決めるなら、先生の目が1番正しいよ。
「……なんかかっこいいよね。ビッグ3。ちょっと興味ある。」
「日巡璃はなんかなりそうね。」
「えぇ?私?」
そんなことあるかなぁ?
「お嬢様はもう少し自分の評価を高く見積っても良いのでは?」
「うーん……善処する。」
自己評価か……うーん……みんなからしたらまだ低いみたい。上げ方がわかんないんだよね。どうすれば良いのやら……
「まぁ決めるのは先生だから。アンタはどっしり構えて全力でやることやってりゃいいのよ。」
「……確かにね。決めるのは先生だし。神におまかせ〜ってね。」
「髪ィ!?」
「言ってないよ!」
すぐ反応するじゃん!!!