side槍田日巡璃
「エスネイラー!」
「わかりました!!」
今日も今日とてお仕事!インターン!
パトロールの最中、無銭飲食して逃走してる犯人を発見。追いかけてます。
「バブルガール!先行きます!」
「わかった!」
相手の男性。2人組!
路地裏に逃げた!でも足は……
「こっちの方がッ早いよ!!!」
路地裏に逃げたなら好都合!壁を伝って走る。
ぐんぐん速度をあげて、追いついた!
そのまま飛びかかり……
「捕まえた!!」
「ぐえっ!?」
1人確保!!
「離せやああっ!!」
もう1人!……刃物!?
「ふん!!」
頭から槍を飛ばして刃物を弾く。
「いてぇっ!?」
「隙あり!!」
粘液を飛ばして壁に張り付かせる。
「なっ……んだこれぇ!!取れねぇ!!」
地面に抑えている人にも粘液を被せる。
「ベトベトする!!なんだよこれぇ!」
「……よし!これで確保!!」
あとは……武器を潰して……
周りを見渡す……これか!ナイフ。大きめだねぇ……
「おいしょ!」
ナイフを地面に刺す。これで使えないね!
「よし!じゃあ警察を呼んで……」
スマホを取り出そうとした時
「…………くそがぁっ!!!」
ボッ……
火!?こいつの……個s……
「おいしょ!!」
ブワッ!
っと泡で目の前が塞がる。
「気を抜いちゃダメ!最後の最後までちゃんと相手を見る!」
バブルガールが追いついて、火を泡で防いでくれた。
「バブルガール!!……ごめんなさい!」
「拘束は……できてるね。よし!及第点だね!」
「うっ……次はもっと頑張ります!」
「よろしい!」
うー……気を抜いちゃったなぁ……おねーさんからチクチク言われてるのに。残心ってやつだよね。気をつけないと!
犯人さんを警察に引き渡してパトロール再開。バブルガールさんはナイトアイさんと電話してるみたい。
「はい。はい。どっちも無事です。……はい。……はい。わかりました!それじゃあ失礼します!」
ピッ……
「エスネイラー!サーから伝言。」
「!……っはい!!」
うっ……さっきのヤツ……報告してたし……私のミス……怖い……
「初めての仕事。よくやった。パトロールを引き続き頼む。だって。」
「…………え??」
ミスを怒るんじゃ……
「もしかしてミスしたの怒られるって思ってた?」
「えっ……あっはい。」
バブルガールさんが自販機の前に立ち、水を1本買って渡してくれる。
「この程度のミスはミスなんて言わないよ。だって結果的にお互い無傷でしょ?……それに自分でいっぱい反省してるのにこれ以上言う必要はないでしょ。」
「……!!」
「初めてにしては上出来!頑張ったね!」
「〜〜ッッ!!はいッ!!」
えへへ!私インターンがこの事務所で良かった!!
「ってことがあってね!!」
『へぇ〜良かったじゃない。』
「……ひまひま。元気……いいこと。」
「ふふっ。お嬢様。はしゃぎすぎですよ?」
夜。身振り手振りでカナと喋る。もうみんなにはいっぱい話した!
「ひまひま。……髪乾かすから……じっとしてて?」
「あっはーい!お願いね?」
「ん。」
『……余程嬉しかったのねぇ。』
「皆さんに話してましたからね。それはそれは楽しそうに。」
『……はぁ。嬉しそうな日巡璃見てると私も嬉しいわ。』
「同感です。」
「ん。」
「??私もみんなが幸せなら嬉しいよ!」
『ふふっ。そうね?』
「それでねそれでね!今日ね!」
『はいはい?』
コンコン
ノック。時計を見ると20:30ちょっと過ぎ。こんな時間帯に予定なんて入れてないけど?
カナとの通話だし。入れる理由ないし。カナとの通話が最優先です。
「あれ?誰??」
「約束等なにかされましたか?」
「ぜーんぜん?カナと通話するのに予定なんて入れるわけないじゃん。」
『っっっっ……日巡璃。……もう。』
照れてるカナ可愛い〜……
「……確かに。では誰でしょうか?」
「さあ?」
コンコン……
「委員長はん?居られますか〜?」
あれ?この声……
「え?憂世ちゃん??」
『え?圖書?』
「尋ねてこられるとは珍しいですね。」
「普段なら……寝てる。」
「そうだよね?ちょっと出てみるね?」
「ん。髪もOK。」
「ありがと〜♪」
ドアを開ける。
「はぁーい。どうしたの?」
「槍田はん。夜分遅くにすんまへん。」
お風呂上がりの憂世ちゃん。大和撫子って感じだ……
「いいよ?何かあった?」
「実は……」
と憂世ちゃんが半身をずらすと、後ろから佳舞ちゃんが出てきた。
「え!?佳舞ちゃん!?どうしたの?」
えっと……なんかすごい今日は静かだね???
「昨日の今日で槍田はんを探してたんやけど何処にもおらへんし……槍田はんが居らんかったらB組にも行けへんから、今度は寮内探し回ってたんやて。見かねて声かけてもうたわ……すんまへんな?」
「えぇ……連絡くれればいいのに……」
結構人見知りなのかな??なのかなじゃないね。人見知りだこの子。しかも相当な。
「……ぐ……えっと……あの……その……」
ちょっと涙目になってる。……はぁ。
「憂世ちゃん。ありがと。あとは任せて?」
「すんまへん。それじゃ頼んます。」
憂世ちゃんに別れを告げて、佳舞ちゃんと対面。
「……佳舞ちゃん。どうしよっか?」
「……だっこ。」
しょうがないなと思いつつ、佳舞ちゃんを抱き抱えて部屋に入る。
「……連れてきちゃった。」
「話は聞いてましたよ。今日教室の周りをウロウロしてたのはそういうことですか。」
「…………人見知り。」
「…………うるさいのだ。」
『……はぁ。それで?そいつどうすんの?』
「うーん………………どうしよっか。」
『まぁ一旦それでいいんじゃない?よくわかってないけど日巡璃の事探し回ってたんでしょ?』
「そうみたい。ごめんね?」
連絡先交換してたはずだけどなぁ?
「佳舞ちゃん。連絡先交換してなかったっけ?」
「…………してない。」
「アレッ!?そうだっけ!?!?」
「……それはお嬢様も悪い所がありますね。」
「うっ……ごめんね。」
「……。」
『……人を好きになることは無いとか言っておきながら日巡璃の彼女宣言して?連絡先も知らずに会おうと思ったらインターンで居ないし日巡璃居なかったら人見知りで誰にも話しかけられないって…………挙句の果てに寂しくて泣いちゃう?……小動物か何か?』
「カナ。言わないであげて。」
事実だけど!事実だけどね??
……人を好きになることは無い?なんの事??
「……うるさい。」
「……はぁ。普段の岩刄様からは想像できないくらい弱々しいですね。」
『……それで?圖書には感謝したの?』
「…………してない。」
『明日しときなさい。あんた1人でね?』
「………………。」
『しなさい。それが礼儀ってもんよ。』
「…………怖い。」
『ダメ。感謝しないと日巡璃の連絡先あげないわよ。』
「…………じゃあする。」
『…………まぁいいわ。きちんと頭を下げるのよ。圖書は普段ならこの時間もう寝てるんだから。』
「……うん。」
「「「…………。」」」
カナって怒り方だいぶお母さんだよね。カナママ。母性を感じたよ。
『……何よ。』
「大丈夫だよ。カナママ。」
「カナカナママ。」
「カノーテス母様。」
『こんなでかい子産んだ覚えないわよ。』