side槍田日巡璃
『ねぇひまちゃん!そっちはどう?』
「楽しいよ!みんないい人ばっかり!」
『こっちも楽しい!軽音部に入れたから頑張ってる!』
今日は久しぶりに壊理ちゃんと通話。お互いの落ち着いたから近況報告も兼ねてる。
お互いビデオ通話。私は今ダンベル持ち上げてる。日々の細かな筋トレは欠かせないのです。
「ねぇ聞いてよ〜。委員長になっちゃった。」
『えー!すごーい!!かっこいいじゃん!』
「むう〜……みんなにはめられた気がしなくもないんだよねぇ〜。」
壊理ちゃんもお風呂上がりなのかな?春にしては少し薄着じゃないかな?
私もお風呂上がり。最近は愛ちゃんがお風呂に突撃してくるからお風呂は短時間でぱぱっとやって終わり。…………ゆっくり湯船の浸かりたいんだけどなぁ。
あ、愛ちゃんは寮生活になりました!住んでるのは3階……天捻ちゃんの隣です。私が角部屋だからしょうがないよね。
『あははは!みんなに信用されてるんだよ!ひまちゃん……良かったね?』
「…………うん。本音を言うと少し嬉しい。」
『…………ギュン』
「……顔が凄いことになってるよ?」
『ひまちゃんは自分の顔面偏差値の高さを自覚した方がいいよ。』
「??」
『……はぁ。何人落としたんだろ。』
「なんの話?」
『ひまちゃんがスケコマシって話〜。』
「酷くない!?」
『あはははは!』
……もうこんな時間か。そろそろ……
「ストレッチしなきゃ……」
『そろそろ寝る時間?』
「んーん。宿題少しだけ残ってるからストレッチ終わったらする予定。」
『え!じゃあ宿題教えてよ!』
「いいよ。ちょっとまっててね。」
壊理ちゃんが画面から消える。どうしたんだろ。
「……よいしょ…………ふん…………」
ストレッチ楽しいんだよね。……私軟体動物だからあんまり効果ないかもだけど。
壊理ちゃんが上着を羽織って、飲み物を持って戻ってくる。
『おまた…………せ…………ひまちゃん。それ私達以外の前でやってないよね?』
「え?……やってるけど……」
『………………ダメだこりゃ。』
何が!?
「そこはね……多分もう習ってるんじゃない?教科書に書いてないかなぁ?」
『ちょっと待ってね……えーっと……』
「んー…………あったあった!それそれ。」
『え?…………あっほんとだ!書いてある!』
ふたりで勉強…………と言っても私はパパパっと終わっちゃったので壊理ちゃんの勉強を見てあげてる。
『ありがと〜。持つべきものはひまちゃんだね!』
「なにそれ。」
もう。ホントに都合がいいなぁ?
『えへへ〜。あっ!そういえばひまちゃん。次の日曜暇?』
「んえ?……えーっとお昼から暇だよ!午前中はトレーニングしてるかも!」
『じゃあさ!久しぶりに遊ばない?』
「いいの!?遊ぼ遊ぼ!ちょっとカレンダーに予定書いちゃうね!」
『あはは!楽しみすぎじゃん!』
「当たり前じゃん!壊理ちゃんと遊ぶの何年ぶり?」
『えーっとね……中学1年の時だから……3年?4年?くらいじゃない?』
「うわー!!長いね!……それで?どこ行こっか。私この辺全然知らないよ?」
『ふっふっふ。私に任せなさい!』
「おお!流石壊理ちゃん様!頼りになるぅ!」
『任せてよーん!時間は13時にそっちの最寄り駅でいいよ!』
「いいのぉ!?ありがとう!待ってるね!!」
『うん!一緒にデートだね!』
「デート!デート!!楽しみだねぇ!」
『洸汰には内緒だね!』
「女の子限定だね!」
『うん!』
コンコン
「あれ?ノックだ。」
『じゃあ切った方がいいかな?』
「そうだね。じゃあまた日曜日ね!!」
『うん!またね〜』
ピッ
「はーい。居るよ〜。」
「お嬢様。私です。」
「…………私もいる。」
「入っていいよ〜。」
日曜日楽しみだなぁ!何着ていこうかな!
side???
「起きて。緊急会議。」
『……何よ。寝てたのに。』
「ディミトリウ様。今世紀最大級のピンチの可能性があります。」
『はぁ?』
「ひまひま、今度の日曜にデートするらしい……よ。」
『………………は?』
「しか……も滅茶苦茶ハートがあった。…………本命が居るのかも。」
『……な…………なん…………で。』
「……カレンダーに書いてありました。………………これは…………私達に靡かないのも…………もしやと思いまして。」
『…………許せない!絶対にその本命とやらを暴いてやるまで!諦めれないでしょ!!』
「…………当然。」
「当たり前です。あなた達ならまだしも、お嬢様のお傍に立てるのは私が認めた方だけです。」
『よし!じゃあ作戦会議しましょ!眠気なんて吹っ飛んだわ!』
「うん。…………ひまひまを奪わせない…………よ。」
side槍田日巡璃
「…………よし。」
最近服買ったんだよね!背中空いてて私でも着れるやつ。大きめサイズがあってよかったなぁ!白なのもいいね!汚さないようにしなきゃ。
今日はグレーめの花柄ロングスカートに踵が高いサンダル。スカートもヒールもサンダル大好きなんだよね。脱ぎやすいから!
それと……日差しが強めだから、唾が広いハット被っていざ行くぞ!
「なにあのオシャレ……見たことない。」
「うむむむ………………それだけお嬢様にとって特別……というやつですか。」
駅前に着く。30分前だ……早く来すぎちゃったかな。
ちょっと鏡を見て髪を整える。服は汚れてない。よし!
メイクはあんまりしないんだよね。だから治すことなし!
…………なんか変かな?視線が気になる。
「……かわ………………なにあの服!日巡璃あんなの持ってたの!?」
「知らないです!新しい服かもしれません。お嬢様のクローゼットは毎朝調べてる(無断)のですが……」
「…………モヤモヤする……ね。」
15分くらい経って……駅から壊理ちゃんが出てくる。
「ごめんね!?待った?」
壊理ちゃん可愛い!白いワンピースに白いハット!壊理ちゃんは白が似合うなぁ!
「ぜーんぜん?えへへ!今日はデートだよ!」
「そうだね!ふっふーん!私に任せて!」
「大舟に乗ったつもりでいるね!」
「じゃあ行こ〜!」
「おー!」
「……あれが日巡璃の本命……?」
「の可能性があります。」
「…………かわいい…………ね。」
「うむむむむむ…………日巡璃の心を射止めるだけはあるわ。」
「……お二方。移動するようですよ。」
「ついて行きましょ。」
「うん。」「はい。」
電車。この時間だから人いないね。……あれ?あの3人…………
気のせいか。
「そういえばさ……今日寮を出てから…………なんか視線感じるんだよね〜。」
「ひまちゃん。そろそろ自分の魅力に気がついた方がいいよ?」
「えぇ〜?そんなことないよぉ〜。」
「…………わからず屋さんめ!こちょこちょしてやる!!」
「あはははっ!?やめて!!やめて!!」
脇弱いんです!!
「わかったか!わかったか!!わかったって言え!!」
「わかりました!!あはははっ!!わかったから離して!!!」
「……もう!ひまちゃんはもっと自分に自信もっていいよ?」
「うー…………善処します。」
難しいなぁ……自分に自信ってどうやって持つんだろ。
「…………と話してますね。」
「アンタ読唇術も出来たのね。」
「メイドの嗜みです。」
「…………ひまひまに…………こちょこちょ………………羨ましい。」
「……それだけ心許してるってことでしょ。…………既に負けた気がする。」
「諦めないで……私とカノカノにはまだ小さくて可愛いって言う要素がある。」
「それ私には何も無いって言ってませんか?」
「「「!!!!」」」
「あの女…………日巡璃の肩に…………頭乗せたわよ!」
「………………羨ましい。」
「ぐぎぎぎぎ…………お嬢様の御御肩に…………」
「御御肩ってなに??」
電車を降りた後、大型のショッピングモールに連れていかれる。
「今日はここでいっぱいショッピングデートしよ!」
「いえーい!大きいねぇ!!」
「えへへ!ひまちゃんと一緒のデートできるって思ったら……いっぱい事前リサーチしてました!」
「…………勉強は?」
「……えへへ。」
「もーーーっ!マンダレイさんに怒られるの私なんだよ!!」
「ごめんね!今日帰ったら勉強もするから!」
「……嘘はやだよ?」
「嘘つかないもん!…………少しだけ。」
「むむむむ???」
「いやー!ひまちゃん怒んないで〜!」
壊理ちゃんが抱きついてくる。壊理ちゃんボディタッチ多めなんだよね。おねーさん達の影響かなぁ?
壊理ちゃんは私の身体の特性を知ってるので、なんの気兼ね無しでボディタッチできる数少ない人。私も壊理ちゃんがボディタッチ多めなの全然気にしてないしね。
「もー!しょうがないな〜!……手伝えることあったら言ってね?」
「うん!ひまちゃん大好き!」
「都合がいいなぁ?」
「早く行こ!」
「うん!」
「は…………ハグ…………あんな全身で……私だってした事ないのに!」
「うむむむ…………本当に?」
「はい。大好きと…………その女とはそういう関係なのですかお嬢様!!」
「…………ま…………まだ私達は負けてないわ!行くわよ!」
「…………羨ましい。……羨ましい!!」
「…………お嬢様……私めは……一体どうすれば……。」