side憎田愛
「集まっていただいてありがとうございます。」
「……ふん。」
「ん。」
「……なんだなんだ??」
本日はお嬢様が祝日ながらインターンシップ中との事で、全員に私の部屋に集まってもらいました。
作戦会議です。後の。それはそれは大きな事案の。
「本日集まっていただいたのは……我々の今期最大のイベント……お嬢様の誕生日についてです。」
「……日巡璃の誕生日……だと!?私知らないぞ!!」
「アンタの個性でもわかんないのね。」
「……身体的な数値しかわからんのでな。」
岩刄様の個性も万能では無いのですね。まぁ見ただけで相手の個人情報や個性、弱点等全部わかる個性等強すぎますからね。
「そ……それよりもいつだ!いつなんだ!」
「少々お待ちください。それについても言及します。」
「!……頼んだ!」
岩刄様が座り方をあぐらから正座に正した。……本当に小動物に見えますね。良くも悪くもとても素直な方なんでしょうね。
「それでは前提情報です。お嬢様……槍田日巡璃様の16歳の誕生日、10/17。この日に我々はお嬢様を盛大に祝いたい。」
「10/17……ふむふむ……メモしたぞ!」
「祝いたい……まぁそうなんだけど。何するのって話よ。私の家で天捻みたいに祝う?」
「ん。……でも……同じのだと……」
「そうですね。手を抜いたと思われたくはないです。…………お嬢様はそんなこと思わないでしょうけど。」
「そうね。日巡璃は絶対喜んでくれるわ。……まぁプライドよね。」
「はい。」「ん。」
好きな人には少しでも見栄を張りたいんです。出来ることを最大限にしたい。
「ですが、豪勢すぎるのはなしです。我々のみで準備ができる範囲にしましょう。」
「うん。」「ん!」
きっと我々の出来ること全部を使えば、大きな会場を貸し切って盛大に……とかは出来るでしょうが、それは大人になってからです。我々で、出来るようになってからですね。
「…………私もか??」
岩刄様が手を挙げて質問。まぁ普通はそうですよね。
「何言ってんの。アンタも日巡璃の誕生日祝いたいでしょ?」
「いや……まぁ……そうだが……お前らは彼女だろう?私はまだ違う……一緒にいたら……その……不都合が起きないか?えとた……例えば……よ……夜とか……」
「「「!」」」
おや?彼女は結構知ってるクチですか?
「そこまでいってるかは分からないぞ!?それに夜まで居るとは限らないし……!」
「耳増なのね。」
「うっ……うるさい!!」
「流石に毎日毎日ヤってる訳じゃないです。」
「ヤってる!!」
「ん。……我慢できなくなった時……だけ。」
「結構ヤってる!!」
「あら?毎日ヤってるもんだと思ってたわ。」
……カノーテス様のこの顔。どうせ私が塗り替えるから好きに抱いていいわよとでも言いたげなこの顔……
お嬢様の初めての女はやっぱり強いですね。……もっとグイグイ行くべきでしょうか。
「カノーテス様はお泊まりの日はだいたいですもんね。」
「ん。ひまひま……疲れてる。」
「はわ……はわわわ……」
そろそろ顔がゆでダコ見たいになってきてるのでやめてあげましょうか。
「その話は一旦置いておいて、本題に入りましょう。岩刄様が居ていいかとの事ですが、結論からいえば正直変わりません。」
「!」
「ですので、3人で話し合った結果岩刄様もお嬢様の事が好きなのであれば、一緒に祝う方がいいのではないかと。お嬢様も喜びますし。」
「…………そか……そうか!……ありがとう!」
うーん……
「かまかま……可愛いね。」
天捻様が岩刄様を撫でる。最近よく見る光景ですね。
「うひひ……撫でられるのは悪くないぞ!」
「……ねぇ愛。」
「なんでしょうか。」
「……日巡璃ってロリコンなの?」
「それ……私を見て言ってください。」
「…………でもこのままだと3/4幼児体型よ。天捻のアレを幼児体型と言ってもいいのか不安だけど。」
「……お嬢様の癖を最初に壊したのは貴方では?」
「………………そうだったわ。」
カノーテス様が頭を抱える。
「私たちでしっかり手綱を握らないといけませんね。」
「フーーーッ……そうね。」
それと……
「貴方にも出来れば来ていただきたいんですよね。」
『……。』
さっきからビデオ通話を繋げている。
『なんで私が元同級生とあなた達の夜伽の話を聞かねばならないのですか?』
今昔鏡見歳乃様。お嬢様の同級生にして……現在聖愛学院の神童と呼ばれている方。
「興味は?」
『無いわよ!!!』
「絶対嘘。聞き入ってたもん。」
『本ッ当に失礼ですのね!?!?』
『お嬢様は聞き入ってましたよ〜!』
『誠!!!!!!』
『きゃ〜!』
ドタバタ……ガシャーン
「「「「……。」」」」
相変わらずですね。騒がしい人です。
「な……なぁ……誰だ??」
そうでした。岩刄様は知りませんでしたね。
「お嬢様の中学時代の同級生です。」
「お!そうかそうか!」
お嬢様の名前を出すとケロッと人見知りが消える岩刄様。扱い易いというか……純粋というか。
『フーッ……フーッ……よし。……それで?私がヒマちゃんの誕生日パーティを祝いに行かないかということですか?』
奥で数人の今昔鏡様から固められてる天津場様。……あれ大丈夫ですか?あられも無い姿してますけど??
「ええ。そうです。」
『申し訳ありません。その日は少し外せない予定がありまして。』
なんと。少し予想外でしたね。来れないとは言われそうでしたが……予定が……
「そうでしたか。」
『はい。そろそろ文化祭もあるので生徒会が忙しいのです。』
……なるほど。
「それはタイミングが悪かったですね。申し訳ありません。」
雄英高校もそろそろ文化祭シーズン。そろそろ出し物を決めるみたいです。
『……ですが、なにか送らせて頂こうかなとは思っております。』
「「「!」」」
『初めてのお友達ですから。』
『んーーっ!ぷはっ!お嬢様ガッカリしておられましたよ!槍田様の誕生日に予定が入った時!』
『誠!!!』
『ギャーーーッ!!これ以上は無理ですうううううっ!!!』
ガシャーーーン!
「「「「……。」」」」
賑やかですね。
「であれば……場所は寮が良いでしょうか。」
「……確かにね。コイツからの誕生日プレゼントが届くのであれば寮が良さそう。」
「共有スペースを借りるのもいいな!……だが時間が限られるぞ!」
「いいわね。そこそこ広いし……寮の人たちも日巡璃の誕生日祝いたいでしょ。」
「ん。……みんなに言って……準備手伝ってもらお。」
「そうね。だったら……誕生日プレゼントは部屋で渡しましょうか。」
「はい。今から準備してくださいは流石に人じゃないです。」
「うっ……わ……私は……頑張って準備しないと……」
「うふふ。頑張ってくださいね?」
どんどん計画が進んでいく。スムーズな話し合いが出来て結構です。
『誠!今度という今度は絶対に許さないから!』
『お嬢様ぁ!お許しください!!』
スパァン!!スパァン!!
「「「「……。」」」」
……これはこれで見てて良いものなんですか???