※この作品はR-18です。

きっと私のアカデミア   作:おいーも

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ふと。お風呂。

 

 

 

 

 

 

side槍田日巡璃

 

 

 

「……。」

 

目の前には青空……というか夕焼け。地面に寝転がってる。

 

 

「ひまひま……大丈夫?」

 

「……うん。大丈夫。」

 

 

「強くなったわね?日巡璃ちゃん。インターンのおかげかしら。」

 

「……むぅ。……でも負けたし。」

 

ムクリと起き上がる。

 

 

「うふふ。まだ負けてあげないわよ?もっともーっと強くなったらあるいは……ね?」

 

「……うん。」

 

 

今日は放課後、珍しくおねーさんが訓練をつけてくれた。天捻ちゃんのついでだけど。

 

ジャージが泥だらけになっちゃった。おねーさんの白衣はほとんど汚れてないのに。

 

 

「ん〜……久しぶりにいっぱい動くと気持ちがいいわね?」

 

「おねーさん!もう1本!」

 

「んふふ……ラストね?何処からでもいらっしゃい?」

 

 

 

おねーさんが腕と足に血を纏う。エスコルチアの応用で、身体能力を一部だけ上げるんだって。そこまで身体に負担が無いから楽だって。

 

 

おねーさんと戦う時は、守りに入ったらダメ。私の知らない攻撃で一方的に崩されちゃう。おねーさんの対処を迫るのが吉。

 

でも生半可な攻撃じゃおねーさんにかすりもしない。

 

 

拳。蹴り。こちらの重心を崩しきらないように。それでいてオおねーさんを誘導する。

 

 

跳ねたり身体を逸らしたり。おねーさんの回避には無駄が無い。……無さすぎる。まるで攻撃が来る場所がわかってるかのように。

 

だからこそ。だからこそ誘導がしやすい。今私が出来ることを。

 

 

踏んだ!

 

 

「おや?」

 

私の粘液!例えおねーさんでも咄嗟に逃げることは出来ないよ!!

 

 

「スラッグ……」

 

「!」

 

 

躱されないように体の中心を狙う!

 

「ハンマーッ!!!」

 

「ほいっ!!」

 

 

上体逸らしッ……!膝から逸らした!!この状況で!?

 

「ちゃんとガードしなね!?」

 

「っ!!!」

 

腕を胸の前で十字に構える!来るッ!!

 

 

「レッド・ミサイル!!」

 

「むぅっぉおおっ!?」

 

 

 

すごい衝撃と共に……私の体が宙に浮く。

 

 

 

 

 

あ……寮に……憂世ちゃんが見える。

 

 

 

……浮世ちゃんの部屋……3階だよね??

 

 

 

目が合った気がした。

 

 

 

「ぅおわああああああっ!?!?」

 

浮遊感が消え、落下。地面に叩きつけられ……

 

 

 

 

「よいしょ!」

 

無かった。そうだった。下にはおねーさんが居たんだった。

 

 

「私の勝ちね?」

 

「むーーーっ!!!」

 

 

また負けた!!ていうか……

 

「なんであの状態から私を吹き飛ばせるの〜!?」

 

「うっふっふ。鍛え方だよ鍛え方。」

 

「……絶対それだけじゃない気がする。」

 

 

「ひまひま!無事?」

 

おねーさんから降ろされた。うーん……やっぱり私を抱き抱えれるのすごいなぁ?体格が違いすぎるはずなんだけど……?

 

 

「うん!大丈夫大丈夫!えへへ……かっこ悪いところ見せちゃった。」

 

「……ううん。……んふふ。かっこよかった。」

 

「え?……そう?……へへへ。」

 

「……ふふ。」

 

 

「はい。イチャイチャしないのー!帰ってからでも出来るでしょ〜?」

 

パンパン!

 

 

「「あ……」」

 

「よし。それじゃ今日はここまで!早く帰らないと私は旦那さんに怒られちゃうからね!」

 

 

と言うだけ言ってすたこらとおねーさんは帰って行った。

 

「……。」

 

……結婚かぁ……

 

 

「ね。ひまひま。……お風呂……入ろ?」

 

「うん!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

カポーン……

 

 

 

 

 

「疲れたあああああッ!」

 

「そう……だね。」

 

 

今日は2人。愛ちゃんは実家に帰ってるっぽい。

 

ふたりでお風呂も久しぶりな感じがする。……幸せ。

 

 

さっき帰った時憂世ちゃんにメチャクチャ心配された。目合ったもんね。びっくりしちゃった。

 

 

手加減……されてたんだろうな。なんか不甲斐ないや。武器使ってなかったしね。

 

でも!昔はおねーさんとの差が分かんなかったけど、今は違うよ!少しづつだけど足りないものがわかってきた気がする。今日の訓練はいつも以上に有意義だったよ!

 

 

「ひまひま?」

 

「ん?どうしたの?のぼせそう?」

 

「んーん。……ねね。……もっと……くっついてもいい?」

 

「いいよ?おいで?」

 

「ん。……んふふ。」

 

 

天捻ちゃんは2人の時は特に甘えん坊になる。可愛い。

 

私の股の中に座って……体重を預けてくれて……私の両手をにぎにぎと……

 

 

コレ、天捻ちゃんの好きな座り方の一つね。あと二つある。

 

「今日はこのパターンなんだね?」

 

「ん。……その気分。」

 

「そっか♪」

 

 

じー……

 

 

 

天捻ちゃん……顔綺麗だよね。

 

カナとはまた違った綺麗っていうかなんて言うか。クルクルヘアーでよく見えないけど、顔のパーツは整ってるんだよねぇ……

 

カナといい天捻ちゃんといい愛ちゃんといい……なんで私ってこんなに顔がいい子と付き合えてるんだろ。意味がわからない。

 

 

「……ひ……ひまひま?そんなに見られると……少し照れる。」

 

「アッ!……ごっごめんね!?」

 

フイッと目を逸らす。

 

 

「ダメ。……もっと見て?」

 

……けど、天捻ちゃんの個性で天捻ちゃんに向かされる。

 

 

「……照れるんじゃなかったの?」

 

観念して天捻ちゃんを見つめる。こういう時天捻ちゃんは頑固だから……そこが可愛いんだけどね???

 

 

「……照れる……けど……私の体は……全部……ひまひまのものだから……ね?」

 

「うっ……そ……そうですか。」

 

「照れてる……んふふ……可愛い。」

 

「うるさい。」

 

 

よくもまぁそんな恥ずかしそうなことがスイスイ言えるね。ウチの彼女は恋愛つよつよです。もっと勉強しなきゃ。

 

 

ガラッ……

 

「……あら。」

 

「む!」

 

するとお風呂場に無神さんと福ちゃんが入ってきた。

 

 

「あ!ようこそ〜!」

 

「ん!」

 

「うふふっ……ようこそって……」

 

「……カンナちゃん。今日も洗ってあげるね?」

 

「んっ……そ……そうね?お願いするわ?」

 

 

福ちゃん……なんかいつもより近くない?身体をくっつけてるっていうか……擦り寄せてるっていうか……

 

 

 

それに……無神さん……なんか……

 

……おやや?

 

 

「ねね。天捻ちゃん。」

 

コソコソ……

 

「……ん。……ひまひまも……わかった?」

 

「う……ん。……なんとなくだけど……」

 

 

うわぁ……福ちゃんが無神さんのこと好きなのは知ってたけど……多分これ無神さんも福ちゃんのこと好きだよね?

 

なんかそんな感じするよ!

 

 

「……わわ……恋愛を知るって……なんかすごいね?」

 

「勉強の成果……だね。」

 

 

うわー!うわー!もしかして私達も周りから見たらこんな感じなの!?……ちょっと恥ずかしくなってきたかも。

 

……ちょっとドキドキしてきた。

 

 

 

「……!」

 

天捻ちゃんが片手を離して後ろに回す。そして……

 

 

さわ……

 

「えっ!?……ちょっ……天捻ちゃん!?」

 

「ん?……なぁに?」

 

この状況で!?バレちゃうよ!!

 

「今ッ……無っ神さんとっ……福ちゃんが……んっ……」

 

「なんの事?」

 

 

ニヤリと笑う天捻ちゃん。

 

コレ……わざとだ!

 

さわ……さわ……

 

 

「まっ……声……出ちゃうから……!」

 

「んふふ……我慢してね?」

 

「いじ……わるっ!」

 

 

 

 

 

「そういえば……槍田さん。」

 

「っ!!……なっ……何?」

 

さわわ……

 

 

「文化祭のB組の出し物決まった?」

 

「んっ……えっ……とぉ……まだ……決まってない……よ?」

 

「そうなの?まぁA組もなんだけど。」

 

「そうなん……だぁ……」

 

 

手つきが……激しく……!

 

天捻ちゃんに手を握って抗議をするけど、何処吹く風。本人は無表情。

 

 

「色々候補は決まったんだけどね。明日中に決まるか不安だわ。」

 

「わっ……たしの……ところもそうだよ……っ!」

 

「ふーん……お互い大変ね。」

 

「うっんっ……」

 

 

天捻ちゃんに耳打ち。

 

「天捻っ……ちゃん……ダメダメダメ……出ちゃうから……お願いッ!お部屋だったら……好きにしていいからぁっ……」

 

「やだ。」

 

「無理っ……無理だよぉ……」

 

「……んふふ。見て?」

 

 

 

 

「福ッ?変なところ触っちゃだめ!」

 

「えぇ〜?じゃあもっと私と喋ってよ。」

 

「もう!」

 

無神さんが福ちゃんにまさぐられてる。

 

 

 

 

「ね?……2人も2人の世界だから……」

 

「ダメ……ダメ……本当にダメ!」

 

「……みっともなく……果てちゃえ。」

 

「っっっっ!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「あら?槍田さんどうしたの?」

 

「ん。……のぼせそうだからって……お部屋に連れていく。」

 

「そう。お大事にね?」

 

「ん。……ひまひま……行くよ?」

 

「……。」

 

 

 

天捻ちゃんの個性で湯船を汚さずに済んだけど……

 

天捻ちゃん……ホント魔性の女だよ……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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