side槍田日巡璃
「「「『お誕生日おめでとう!』」」」
「わーい!ありがとみんな!」
10/17 0:00
私の部屋に集まっていた愛ちゃんと天捻ちゃん、佳舞ちゃんとビデオ通話しているカナからお祝いされた。嬉しい!
ちなみにミトちゃんは寝てるらしい。まぁあの子は寝てるよね。0時まで起きれないよ。
全員で机を囲んで……ってこれ天捻ちゃんの時もしたね?
『本格的なお祝いは明日するとはいえ、初めて祝うのは最低限私たちにしたいからね。』
「はい。そこは譲れません。」
「んふふ。私のこと好きすぎるね?」
「ん。……当たり前。……一生大事にする。」
天捻ちゃんが私のあぐらの中にスポッと収まる。
「気が早いね??」
「早くない。……3年なんてあっという間。」
「……そっか♪」
『天捻。くっつきすぎ!あんまりベタベタすんな!』
「……羨ましい?」
天捻ちゃんが私に擦り寄るので、私も頭を撫でてあげる。
『う"ら"や"ま"し"い"!!』
「そんな泣かなくても……カナも明日いっぱいやってあげるから……ね?」
『……フーッ……フーッ……』
「お嬢様。こんな獣は放っておきましょう。」
「獣?……カナみたいなペットならきっと可愛いよねぇ〜。」
『……ペット飼いたいの?』
「そういう訳でもないんだけど……まぁそういう未来もあるかなってね?」
『ふーん。』
「な…………なぁ。」
皆がおずおずと声を上げた人に向く。
「なんで……私がいるんだ??」
佳舞ちゃんです。一言も喋って無かったもんね。
『なんでって……ねぇ?』
「はい。今回の件で1番力になってくれましたから。」
「???」
なんの事?今回の件?私の誕生日のことかな?
「んふふ。……助かった……よ?」
「いや!……それはいいんだが……ワタシモヒマワリノタンジョウビハイワイタカッタシ(ごにょごにょ)……こういうのはやっぱりっそのっ……こっ……こここっ……こ恋人同士で集まるものじゃないのか??」
律儀だねぇ?普段の佳舞ちゃんからは想像できないや。
『じゃあアンタもなればいいじゃない。』
「ふぇあっ!?」
「えぇ!?」
「何驚いてるんですかお嬢様。」
「いやいやいや!?だってだって!!」
急に!?佳舞ちゃんの意思も何も無く!?いや確かに佳舞ちゃん私のこと恋人にしてみせるみたいなこと言ってたけどさ?!
「ん……嫌?ひまひま。」
「嫌って……訳じゃないけど……」
「?……そもそもお嬢様……私を好きにさせてみて的な発言をされたらっしゃいましたよね?岩刄様の気持ちに気付いてらっしゃったのでは?」
「えぇ!?佳舞ちゃんってホントに私のこと好きだったのぉ!?」
全部私の身体が触りたいが為の口実だと思ってた!!
「「…………ハァ」」
『このポンコツ!!』
「なんかごめーーん!!」
じゃああれもこれも全部誘ったみたいになっちゃってたじゃん!痴女だよ痴女!!
「いや……えっと……いいんだ……私も初めてだった……から。色々と……せ……整理がつかなくて。」
「そうなんだ。……うん。……うん。」
佳舞ちゃんなりに色々悩んでくれたんだね。……そっか。
天捻ちゃんが察して退いてくれる。
「ありがと。」
「ん。」
私のことよくわかってる彼女で心強いや。
佳舞ちゃんの横に行く。
「ねね。佳舞ちゃんって私のこと好きなの?」
佳舞ちゃんの目を見つめる。
「うっ……あっ……えー……えーっと…………胸の高揚と心拍数の増加脳の処理速度の低下顔が熱感を持って赤く火照り緊張して汗の分泌……」
「要するに?」
「よ……要するに……す…………き……なのかも……しれない。」
「しれない?」
「……好きだ!好き!親愛でも友愛でもなくこれは恋だ!」
「……んふふ……そっか!」
「な……なんだ……こんなに辱めて……新手の拷問か!?」
「そんなつもりなかったんだけどなぁ?」
佳舞ちゃんにピタッとくっつく。佳舞ちゃんが一瞬ビクッとなって飛び退いたが、追っかけてくっつく。
「な……なんだ……」
「ねぇ……協力してくれて今回の件って誕生日プレゼントか何か?」
「!!」
佳舞ちゃんがびっくりした様子を見せながら、3人にアイコンタクトを取ってるみたい。慌ててるみたいだし気付かないフリしてあげよっかな。
「お嬢様。少々お待ちいただけますか?」
「いいよ?」
「ちょ……ひ……日巡璃……」
「ん〜?なになに?」
愛ちゃんが部屋を出ていく。
机の下で佳舞ちゃんの手を握る。真っ赤になってる佳舞ちゃんが可愛いね。
誰にも見えないところで遊ぶ……なるほど。天捻ちゃんの楽しさがわかったような気がする。
少しだけ佳舞ちゃんをいじめて反応を楽しんでたら、愛ちゃんが大きな箱を持ってきた。
「え?なにそれなにそれ!」
愛ちゃんが机の上に置く。
「ふふふ。……さ。岩刄様?」
「えっ!?わ……私でいいのか!?」
『当たり前じゃない。私達だけじゃ無理だったんだから。』
「お声をかけて正解でした。」
「ん。……かまかまに譲ってあげる。」
「…………そうか。……ごくん。」
するりと私から離れて、私に向き直ってくれる佳舞ちゃん。
「ふーっ…………ひ……日巡璃!私達からの誕生日プレゼントだ!受け取って欲しい。」
「!ええ!大きいね!?」
何となく察してはいたけど……大きくない?何が入ってるの!?
「はい。我々の予算では少しオーバーしそうだったのですが、岩刄様のご協力により少し安めに済みました。」
「そうなんだ……開けていい?」
『いいわよ。とっとと開けなさい。』
「んふふ。じゃあ失礼しまーす!」
バリッ……
「…………赤ちゃん破り……」
「お嬢様は外箱に執着がありませんからね。」
『外箱ってなにかに使えるの?』
「……コレクション気質の奴には見せれんな。」
「!!これって……ミシン!?」
大きめで、それでいてコンパクトで!ボタンも大きくて私にとって使いやすい!異形個性用の大きめミシンだ!!
「いいのぉ!?高かったでしょ!?」
『たしかに……岩刄が居ないと少し予算オーバーしたからね。』
「ん。……かまかま様様。」
「我々の気持ちです。もちろん……岩刄様の気持ちも入ってます。」
「佳舞ちゃんの?」
「うっ……」
『ホラ。ここまでお膳立てしてやったんだから。』
「言ったぞ!さっき言ったぞ!!」
「ダメ。……好きだけじゃ……しっかり伝わらないよ。ひまひま……ポンコツだから。」
「えぇ!?」
「ん〜?」
なんのことか分からないなぁ〜??
「絶対分かってるぞ!私の反応見て楽しんでるだけだ!!」
「いえ。お嬢様はこの程度では分かりません。しっかり、全部、真っ直ぐに口に出さねば伝わりません。」
「わかんないなぁ〜??」
「うぐぐっ……き……貴様ら……」
さっきからずーっと顔が真っ赤な佳舞ちゃん。少しの間うにうにしてたんだけど……観念したみたいで
「……日巡璃!!」
「はい♪」
佳舞ちゃんが正座したので、私も正座して向き直る。
「うっ……その……あの……えと……」
「かまかま……」
「岩刄様。女見せてください。」
『気持ちよ気持ち。ドーンとぶつかんなさい。』
「うるしゃい!!……うぐぐぐぐ…………」
まだモジモジはじめちゃった……もう。
「ねね。佳舞ちゃん。佳舞ちゃんは私とどうなりたいの?」
「…………たい。」
「ん?」
「…………付き合いたい。」
「そっか♪でもそれって私の身体を触りたいから?」
「そ……それも大いにあるがッ!」
大いにあるんだ。素直だね?
「それだけじゃないんだ!最近は!…………日巡璃のことが……好きで……好きで…………どうにかなってしまいそうなんだ……」
「「『「……」』」」
きゅ〜ん……
あー……なーんかいじわるしようと思ったけどもうやーめた。
佳舞ちゃんを抱きしめる。
「うぶっ!?ひ……日巡璃!?」
「……ねね。佳舞ちゃん。……私も佳舞ちゃんのこと好きだよ?」
「……!!」
「だからね?……私のモノになってくれる?」
「……は……はひ……」
「嬉しい♪」
うふふ……これから佳舞ちゃんも私の彼女だよ?
ずーーーーーっと一緒。……ね?
『ハァー……やっと終わったわ。』
「そうですね。少々骨が折れました。」
「んふふ……かまかま……可愛かったね。」
『……不覚にもきゅーんってきたわ。』
「はい。私もです。お嬢様の気持ちが少しだけわかった気がします。」
『何アンタ。ロリコンにでもなったの?』
「…………。」
「かなかな。実はあいあいの部屋にね……」
「ちょぉ!?言っていいこととダメなことがあります!!」
『……ふーん?』
「なんですかその顔!貴方察しが良すぎるのでやめて欲しいんですけど!!」
『なんでも?んふふ。』
「…………変な弱み握られた気分です。」