※この作品はR-18です。

きっと私のアカデミア   作:おいーも

181 / 280
会合

 

 

 

 

 

 

 

side槍田日巡璃

 

 

 

文化祭当日。1-B教室。

 

「今日は楽しむぞー!!」

 

「「「イエーーイ!!!」」」

 

 

みんな元気100%!これなら大丈夫そうだね!

 

「私たちの演目は、午前の初っ端だよ!えへへ!ぶっちぎりのスタートダッシュ決めてやろうぜ!」

 

「「「おーーー!!」」」

 

「それじゃあ衣装組と大道具組の手が空いてる人が客寄せして、時間になったら集合ね!」

 

 

「じゃあ衣装組は……」

 

「私手が大きいから手伝えることあまりないかも。」

 

「あ?それだったら俺も……」

 

「香曽我部は男子の着付けやらないといけないからダメ〜!」

 

「……たしかにな?」

 

 

そりゃそうだね。色んな意味で香曽我部くんがいてくれて良かったよ。

 

「であれば私が……」

 

「女子の着付け時間かかるんだよ?最低限2人欲しいよ。」

 

 

…………てことは……?

 

「だったら衣装組からは私だけだね!」

 

「申し訳ありません。お嬢様。」

 

「大丈夫大丈夫!みんな頑張ってね!」

 

 

みんなの分まで客寄せしてこなきゃね!

 

「大道具からは……」

 

「しょうがないわね。日巡璃。私が……」

 

「小廻とディミトリウはいなきゃいけねぇ。物運ぶ時に便利すぎるからな。」

 

カナは無理でしょ。個性的に。

 

 

「チッ。しょうがないわね。」

 

「今舌打ちした???」

 

 

「男子は残った方がいいよ。力的にね。」

 

「私残ろっか?」

 

 

クラスで1番力あるし……

 

「いいよいよ。身長高い方が客寄せしやすいし。」

 

「そういうもの?」

 

 

「じゃあ……空いてる女子は……別処になるな?」

 

「いえーい!私たち〜!」「ひまりんがんばろーねー!」

 

「美右ちゃん!左久ちゃん!一緒に頑張ろうね!」

 

「はいたーっち!」「ひゅー!」

 

「いえーい!」

 

 

じゃあ私と双子ちゃんが客寄せだね!看板持って頑張るぞー!

 

「あっ!みんな待って待って!!」

 

天気ちゃんがガサゴソと大きい紙袋を取り出す。

 

 

「じゃっじゃじゃーん!1-BTシャツ〜!」

 

バッと取り出したのは黄色いTシャツに、緑で1-Bと書かれたTシャツ。1-Bの文字の色は数パターンあるみたい。

 

「えぇ!?なにそれそんなの作ってたの!?」

 

「うん!余った布でちまちま作ってた!」

 

「…………天気の部屋の電気が夜遅くまで付いてたのはそういう事か。」

 

「「「え?」」」

 

「えぇ〜見てたの天眼?私の事好きすぎ〜!」

 

「馬鹿も休み休み言え。」

 

「なんだと!?」

 

……そういえば天眼くんと家がお隣さんなんだっけ?すごい発言したなって一瞬思っちゃった。

 

 

「……びっくりしたァ……天眼くんが天気ちゃんの家の場所、遠くから見てるのかと思った。家隣同士なんだよね?」

 

「はぁ!?そうだぞ委員長!窓も横にあるからいやでも目に入るんだ!」

 

「……はっはーん?そう言って私の部屋見てるんでしょ!えっち!」

 

「君の貧相な身体を見て興奮するような変態じゃないのでな。」

 

「何をおおおおおっ!?」

 

あ、天気ちゃんが喰ってかかった。

 

 

ボコボコ……ボカボカ……

 

 

 

「……日常風景だね。」

 

「もはやね。」

 

「……とりあえずこれ貰っとくか。」

 

「着る?」

 

「着た方がいいでしょ。」

 

 

 

ってことでみんなで着る事に。

 

「なんか一体感生まれたね。」

 

「いいじゃん!」「いいじゃ〜ん!」

 

双子ちゃんが私の周りをくるくる回ってる。可愛いね。

 

 

「じゃあそろそろ準備始めないとだから、客寄せ頑張ってね?」

 

「コレ。看板な。」

 

能面くんから看板を渡された。よし!

 

「任せて!」

 

「ぶいぶい!」「いえっさー!」

 

 

 

 

 

 

 

文化祭開演。色んな人がいるねぇ。

 

他校の生徒も来るみたいだから少しだけ緊張するなぁ……

 

 

「1年B組〜!10:30より体育館でステージやりまーす!」

 

「まーす!」「マース!」

 

 

「ぜひぜひ足を運んでくださーい!」

 

「さーい!」「さいさいさーい!」

 

 

 

「……美右ちゃんと左久ちゃんはそれでいいの?」

 

「いいよ!」「楽しさ1番!」

 

そうなんだ?

 

 

私はあんまりうぇいうぇい系じゃないから、学校に知らない人が居るのはちょーっと嫌な気持ちだけど……なんか2人が楽しそうだからいいや。

 

 

「委員長〜?」

 

「どうしたの?左久ちゃん。」

 

「知らない人に着いて言っちゃダメだよ〜?」

 

「え!?私そんなふうに見える?」

 

「んーん。美右達ね〜カノンに言われたんだよね〜。ひまんりんが変な人に唾かけられないように注意してって。」

 

 

カノンは……多分カナのことだね。双子ちゃんは他人の呼び方特殊すぎるからなぁ……

 

「うーん……大丈夫だと思うけどなぁ。私あんまりそういうの声かけられたことないから。」

 

「そう?」「可愛いのにねぇ〜。」

 

「うーん。……ありがとね?」

 

「いえいえ〜。」「だいじょぶよーん。」

 

 

双子ちゃんの方が可愛いと思うけどなぁ?

 

 

 

 

 

 

3人でウロウロ。双子ちゃんたちにボディーガードされながらある程度声掛けも終了し、時間もいい感じになってきた。

 

結局話しかけられなかったから杞憂だと思うんだけど……

 

 

「うん。これくらいでいいんじゃないかな?」

 

「そだね〜。」「そろそろ準備しよ〜!」

 

と3人で体育館に行こうとした矢先……

 

 

「あれ?」

 

「およよ?どしたの?」「なにか見つけた〜?」

 

 

少し前でウロウロしてる小さい子を見つけた。

 

黒い短髪で、フリフリのかわいい服を着てる小さい子。

 

小学生くらいかな……迷子になっちゃったのかも。

 

 

「ごめん!迷子見つけたかもしれないから……」

 

「わかった!」「何かあれば連絡してね!」

 

「遅れちゃうかもしれないけど……ごめんね?」

 

「いいよ〜。」「委員長いなくても回るよ〜♪」

 

 

と、双子ちゃん達が看板を持って一足先に体育館へ。

 

私はその小さい子に視線を合わせる。

 

 

「ねえ。迷子?」

 

「え……?おねーさん誰?」

 

「ここの生徒!誰か探してるの?」

 

「うん。……マリアおねーちゃん。……どこ行ったの?」

 

「マリア……おねーちゃん?おねーちゃんと一緒に来たんだ?」

 

「うん。……さっきまで……後ろにいたのに……」

 

 

……多分はぐれちゃったんだなぁ。こんな小さい子放っておけない気がしてきた。よーし!

 

「おねーさんと一緒に探そうよ!手伝うよ!」

 

「いいの!ありがとぉ!」

 

「じゃあさ、私の肩に乗ってよ!肩車してあげる!」

 

「え?……私……重いよ?」

 

「だいじょーぶ大丈夫!おねーさん力持ちだから!」

 

「じゃ……じゃあ……」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「うわー!すごーーーい!!」

 

「えへへ!高いでしょ?これでおねーさん見つけれるかな?」

 

 

私の肩の上で喜んでる。……そういえば名前聞いてなかった気がする。

 

「うん!どこでも見えるよ!」

 

「よーし!じゃあ一緒に探そうね!……そういえばお名前聞いてもいい?」

 

「ラクネラ!おねーさんは?」

 

「私?日巡璃っていうの!」

 

「日巡璃おねーさん!ありがとぉ!」

 

ラクネラ……外国人さんなのかなぁ?あまり聞かない名前だよね。

 

 

「よーし……この子のおねーさん居ませんか〜!」

 

「マリアおねーちゃーん!」

 

 

声を出してウロウロ。注目なんて浴びた方がいいからね。

 

 

 

廊下を探して……

 

「どこかいませんか〜?」

 

 

 

中庭を探して……

 

「おねーちゃーん!」

 

 

 

 

 

 

「見つからないねぇ?」

 

「うぅ……どこ行ったの……?」

 

少しラクネラちゃんが涙声になってきた頃……

 

 

「ラクネラ!」

 

後ろから声が聞こえた。

 

やっと見つけ……

 

 

 

……え?

 

フラッシュバック……というのだろうか。聞き覚えのある声。

 

 

『……ふん。不甲斐ないこと。ジュリア。1度引きますわよ。』

 

これは……

 

 

 

『!……へぇ。私の力を持ってしても……抑えきれないなんて。』

 

この声は……

 

 

 

『嫌。私……指図されるのは嫌なの。』

 

 

 

「マリアおねーちゃん!」

 

「もう。どこ行ってたの?……おねーちゃんを心配させないで?」

 

 

振り返ると……あの時のシルエット。

 

そっくりな人が……目の前に……

 

 

「あなた……は……」

 

あの時。

 

「……えっと……」

 

 

 

ママと呼ばれた人物。

 

 

 

 

 

 

 

  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定
▲ページの一番上に飛ぶ  X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。