side???
「そいえば無神さんって〜……」
「うふふ。そういう槍田さんだって……」
「「「……。」」」
「無神さーん?」
「「……。」」
「槍田さんは……」
「……。」
同時刻。別部屋。
「どうしてひまひまは……かんかんだけ無神さん呼び……なの?他の人は下の名前……だよね?」
「カンナちゃんはどうして槍田のこと槍田さん呼びなの?他の人は下の名前にさん付けだよね?」
「「……え?………………たしかに。」」
side槍田日巡璃
「言われてみれば。」
「……確かにそうですよね。少しだけ気になってました。」
愛ちゃんも?
『そういうもんじゃないの?無神さん呼びに慣れちゃったとか。』
いつもの通話の時間。天捻ちゃんからの指摘。
…………たしかに!そう言えば私ずっと無神さん呼びだ!無神さんと友達になる前から!
「……で……でも……それってもしかして結構失礼だったりするのかな??」
「ん?……あっち次第……だけど。あんまり……気にならないんじゃ……ない?」
「そ……そうかなぁ?私今は別に無神さんのこと嫌ってないんだけど……むしろ友達だと思ってるんだけど……」
「心配すること無いですよ。あっちもきっと同じ気持ちです。」
「そうかなぁ?」
『気にすることないわよ。何も言ってこないでしょ?』
「そうだけどさぁ……」
……こ……これは……もしかしたら……私って頼るだけ頼って相当冷たい人みたいに映ってない!?どうしよどうしよ!!
side無神神奈月
「……たしかに……ずっと槍田さん呼びだわ……」
「だよねぇ?なにか理由でもあるの?」
私の部屋。今日も福と一緒に寝る予定……なんだけど……
「理由は……特に……それよりも福が私以外に興味を持つのは珍しいわね?」
「べっ別に!気になっただけだし!私はカンナちゃん一筋だから!!」
「ふふふっ。揶揄っただけよ?福は私から離れられないものねぇ?」
「当然じゃん!……私カンナちゃんとずっと一緒がいいから。」
「……そう。嬉しい。」
「……ホー。」
……そろそろ……この関係もはっきりさせた方がいいのかしら。
…………そうだ!
side槍田日巡璃
ピロン
寝る前、スマホに通知が来る。
「およ?」
メッセージ相手……無神さん???
「え?」
side中曲瀬天捻
「ひまひま……次の休みどうする……?」
「カノーテス様のところにお泊まりですか?」
「ううん!お出かけしてくる!」
お出かけ?なにか買いに行くのかな。
「それであればご一緒に……」
「いや!一人で大丈夫。」
「「!!??」」
断った……!?ひまひまが!?
side鳥木福
「カンナちゃぁーん。次の休みさぁ〜?」
「あ、ごめんね福。ちょっと用事があって出かけなくちゃ行けないの。」
「誰と〜?」
「えっと……秘密♪」
「……。」
へぇ……ひとりじゃないんだ?
…………としたら……
side中曲瀬天捻
「……で、私たちに聞きに来たって……こと?」
「そう。カンナちゃんが私の誘いを断るなんておかしい。槍田がなにかしたでしょ。」
私の部屋に、あいあい、かまかまを連れて作戦会議の途中……ふくふくが尋ねてきた。
『……日巡璃以外だとは考えなかったわけ?』
もちろんカノカノも通話中。ひまひまの事を相談したらすぐにかけてくれた。優しい。
「A組全員に聞いたからあとはB組。いちばんカンナちゃんと仲良いのは槍田。」
「……それで?日巡璃がどうしてその無神さんとやらを誘ったってわかるんだ?」
「勘。」
「不確定要素め。」
かまかまは文化祭の時ひまひまを助けれなかったのがちょっと悔しいみたいで……今回もなにかの事件に巻き込まれたんじゃないかと躍起になってるみたい。…………多分ないとは思いたいけど。
「その無神さんとやらはともかくとしてだ。日巡璃に危険が及ぶ可能性は排除したい。」
「それは当然です。なので後を着ける予定ではありますが……」
「ストーキングするつもりか??場合によっちゃ警察だぞ?」
『2回目だし。』
「ん。」
「……。」
「予定が不明な以上……これ以上の詮索はストーキングしないと不可能です。佳舞様はどうされますか?」
「どうされるも何も……私はその日は予定があってな……協力は出来るが同行はできない。」
「……そっか。」
かまかまがしょうがないと言った様子で、ひとつため息を吐く。
「……協力はできると言った。こいつをやる。」
かまかまがなにかのバッチを取り出す。
「なんですかこれ。」
「見てわからんか。GPSだ。」
「発信機!?こんな小さいのが!?」
「そうだ。これで万が一日巡璃が事件に巻き込まれても場所を特定出来る。もう知らん所で日巡璃を危険に晒したくはない。」
かまかま……そこまで……
「……アンタたちヤバいね?頭大丈夫?守りたいは大義名分にならないよ?」
「……ふん。どうとでもいえ。背に腹はかえられん。」
「ちょうど文化祭でも敵に接触されましたしね。」
「私たちはそれだけ……ひまひまが大事。」
「あっそ。健気だね。」
ふくふくは話に飽きたのか、諦めたのか、私の部屋から出ていった。
『……じゃソレの設置は頼んだわよ。』
「任せてください。」
「ひまひまを……守るためだから。」
これは大義名分じゃない。私たちの意思。たとえ犯罪を犯していたとしても、ひまひまを守りたい。
何かあったら嫌だから。
「うむ。当日は頼んだ。当日になったら受信機も渡す。」
「何から何まで……ありがと。かまかま。」
「これくらいどうって事はない。」
「じゃあ……当日……ね?」
「「『うん。』」」
side槍田日巡璃
「〜♪」
今日はおねーさんがよく行く洋食屋に行くことにした。そう!
「ご機嫌ね?槍田さん。」
「えへへ!そうかな?」
何を隠そう無神さんと!
何か相談したいことがあるらしく……私も親睦を深めたかったからちょうど良かったって二つ返事でOK!
ってことでお出かけしてるわけだけど……無神さんが恥ずかしいからって私だけ呼んだんだよね。…………福ちゃんに見つかった時何て言おう……
「そう言えば無神さんの私服初めて見たかも。オールインワンってやつでしょ?かっこいいねぇ!」
「オールインワン……っていうの?福に買ってもらったからわかんない。」
クルンと一回転してみせる無神さん。さすが福ちゃん……似合ってるの選んだんだね……。
「え?そうなんだ??」
「うん。誕生日にね?」
「へぇ〜!いつなの??」
「6/20。だいぶ前よ?」
「うわぁ〜!来年は祝うよ!」
「うふふ。楽しみにしてる♪」
「うん!」
今日の目標!!無神さんともっと仲良くなる!いくぞーー!!!!
おー!