side無神神奈月
「……ん……」
目が覚める。2:00……多分朝。
少しだけ寝てたみたい。
……少しだけ肌寒い。10月だものね。
もふ……
腕の中には……福。……そっか……私……
「…………ふふ。」
寝てる福……可愛い♪
あぁ福……福……福♪私の福♪
「スンスン……はぁ……福……」
鼻腔いっぱいに福を抱きしめる。……あぁ……足りない。もっと欲しい。
ふに……
…………歯止めが効かなくなってるわね。私。
「…………んぇ……カンナちゃん……?」
「あ……起こしちゃった?」
「……ううん……幸せ。」
福が私を抱きしめて……あぁ……
「うん……福……私も幸せ。」
「…………ごめんね。……私……どこかでカンナちゃんを信用できてなかったのかも。」
「……どうしたの?」
「んーん。……私……好きがちょっと重いでしょ?」
……そうかしら。
「私は好きよ?」
「……嬉しい。……あのね……だから……皆から引かれる事が多くて……」
福の親愛表現って言うのかしら。少しだけボディタッチが多め。
福が身体を当ててくれるのに何を引くことがあるのかしら。贅沢な人たちよね。
「……そのおかげで今私と付き合えてるのね♪」
「……カンナちゃん……もう!どれだけ私の事好きにさせる気なの?」
「もっと好きになって?」
福のためなら何処へだって堕ちるわ♪
「……病みつきになっちゃうよ……」
福が私の上に乗って、胸に顔を埋める。病みつきになってもいいのに。
「お世話してあげるわ?」
「……ダメ。私もカンナちゃんにかっこいいところ見せたい。」
きゅ〜ん……福……私……すっごく嬉しい!!……けど。
「……私だけにしてね?」
他の人には絶対見せたくない。
「はぁ………………好きぃぃ……」
「私も♪」
福がどんどん私の事好きになってくれる。それだけで……それだけで胸がいっぱいになる。
「……槍田さんには感謝しなきゃ。」
「え?」
「だって……こんなに福が好きになれたから。周りに取られたくないって思えた。」
「……私だって!カンナちゃん周りに取られたくない!」
「大丈夫よ?あんなに可愛い福見ちゃったら……もう目移りできないわ♪」
「…………カンナちゃん……ほんとに初めてだったの?」
「ええ。」
「ぅぅ……」
福が視線をずらしたので、そちらに目を向けると……
「……新しいシーツ……布団も買わなきゃ……」
「福の事考えてたら……止まらなかったわ♡」
「……もう!」
ダメね。ずっと福の事好きだったはずなのに……1度離したくないって思ったら……もっと。もっともっともっと欲しくなっちゃう。
「…………夢じゃないよね。」
「当然じゃない。もしかして……まだ足りない?」
「!」
1度ハッと私を見つめ、顔を赤くして、俯いて……全部かわいい。一挙手一投足……全てが愛おしい。
「んふふ……」
自然と笑みがこぼれる。あぁ……もう止められない。止めたくない。
「言ってくれないと分からないな?」
「……いじわる。」
「可愛い♪」
「……。」
いじめてあげちゃくなっちゃう。……気付かせてくれた槍田さんには本当に感謝ね。こんな福……誰にも見せたくない。
「……して……?カンナちゃん……私にもっと刻みつけて……」
「〜〜ッ!!!」
誰にもあげたくない。
そうだ。私は……私が福の鳥籠になろう。福は私のモノ。私だけのモノ。
「……福……」
「あっ……カンナちゃん……」
こんな可愛い彼女……誰にも渡すものですか。
見つけた。私の大切。かけがえのないもの。
明日も休み。いくら撫でても。触っても。唇をつけても足りない。私の全部 。
ね……福。私……あなたの全部が欲しい。だから……もっと聞かせて?見せて。
何秒何分何時間何日……何年。
これからずっとずっとずーっと。あなたの光を……私だけに。
「好きよ。福。」