※この作品はR-18です。

きっと私のアカデミア   作:おいーも

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腕相撲

 

 

 

 

 

side槍田日巡璃

 

 

 

お昼休憩。愛ちゃんのお弁当に舌鼓。

 

「おいひ〜……愛ちゃん腕あげたねぇ?」

 

「身に余る光栄です♪」

 

 

愛ちゃんのご飯……食べないとなんかやる気出なくなっちゃったんだよね。相当胃袋掴まれてます。愛ちゃんが悪い。

 

ま、辞める気は無いんですけどね。ここまで来たら死ぬまで面倒見てもらいます。絶対離さないから。

 

 

「ありがとうね。愛ちゃん。大好き♪」

 

「〜〜!!お嬢様……!!」

 

 

「はいはい。日巡璃……あーん。」

 

カナからなにか差し出される。全然食べるけどね!

 

「あーん……ん!これカナが作ったの?」

 

「ええ。おいしい?」

 

パリパリの皮、ホクホクのあん……これ春巻きだ!おいしい!!

 

 

「えぇ!?すごい美味しいよ!カナすごい!!」

 

「うふふ♪」

 

「……むむむ。」

 

おぉ……カナと愛ちゃんがばちばちばち……喧嘩はしないでね?

 

 

「……ん。私も……なにか作った方が……いい?」

 

「ん〜?天捻ちゃんはいつも通りで大丈夫だよ。いっぱいご飯食べてね?」

 

「ん!」

 

 

天捻ちゃんは美味しいご飯をいっぱい食べてる姿が1番可愛い。ほっぺいっぱいに溜め込んでるの可愛いよねぇ。

 

 

 

ガラッ

 

「槍田おる!?」

 

教室のドアを勢いよく開けたのは安毛ちゃん。

 

 

「ん?安毛ちゃん?どったん?」

 

「おったおった!槍田!頼む!力貸してくれへん?」

 

「なんで??」

 

「おねがいやぁ!ウチの男子と腕相撲してくれへん!?」

 

「………………え??」

 

 

なんて???

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「よっしゃぁ!槍田連れてきたで!!」

 

 

「槍田かよぉ……」

 

「無理くね??」

 

「えーっと……」

 

 

話を聞いてみると、なんか安毛ちゃんが狙ってた購買のパンを目の前で別の男子に取られる。

↓

本当にコンマの差だったらしく納得いかないからと三本勝負。

↓

早押しクイズは安毛ちゃんの勝ち。次のゴミ遠投も安毛ちゃんの勝ち。

↓

勝ちが決定してたのに言いくるめられて最後勝った人が貰うということに。

↓

相手はなりふり構ってられないみたいで、代打を用意。

↓

それならと安毛ちゃんも代打(私)を用意。

 

 

ということらしい。

 

 

 

ちなみにパンを取り合ってた子は薬額くん。

 

「薬額!ずるいとは言わせんで!?」

 

「ずりぃよ!!槍田だぞ!?誰が勝てんだよ!そもそもA組じゃねぇじゃねぇか!!」

 

「部外者ではあるよね。」

 

「槍田は黙っとき!」

 

「えぇ〜?」

 

 

ギャーギャーと言い合ってる安毛ちゃんと薬額くんを尻目に……横から茜ちゃんが私に謝ってくる。

 

「ごめんね槍田。安毛がアホで。」

 

「いいよ〜。茜ちゃんも大変だね?」

 

「ホントにね。」

 

「はぁ。薬額ももう少し大人になればいいのだ。」

 

「あ!騎士道くん!久しぶり!」

 

「うむ。久しぶりだな!」

 

 

騎士道くんも居た。……そういえば茜ちゃんは最近騎士道くんといい感じらしいね?どうなんだろ。

 

ちなみに私の相手は……

 

 

「……ごめんね。槍田さん。変なことで呼んじゃって……」

 

「大丈夫だよ。天野くん。」

 

天野岩融(あまのいわと)くん。個性は岩強。体全身が岩のような外皮で覆われてる個性。固くて重くて強いんだって。

 

 

「お手やわからにお願いできるかな。僕が負ければ薬額も納得いくと思うし。」

 

結構怖い顔してるのに話し方と性格は温厚。趣味はハムスターのお世話だって。安毛ちゃんが教えてくれた。

 

 

「うん。とっとと終わらせようよ。彼女待ってるし。」

 

「そうだね。」

 

「あ〜あと、本気でもいいよ。多分すぐ終わる。」

 

「え?いいのかい?1回立ち会って見たかったんだよね。」

 

彼はなんだかんだバトルジャンキーらしく、結構こういう勝負事は好きみたい。

 

 

「お願いね!」

 

「正々堂々だね!」

 

ギャーギャー言い合ってる2人を尻目にふたりで組み合う。

 

おぉ……結構手大きいね。それと……うん。いい勝負になりそう。

 

 

「じゃあ僕が音頭を取ろう。」

 

騎士道くんが名乗り出てくれる。ありがたいね。

 

 

「レディ……GO!!」

 

「ふん!!!」

 

「おりゃっ!!!!」

 

「「はぁ!?何勝手にはじめてるんだ」や!!」

 

ふたりの言葉は無視してお互い力の限り腕を引く。

 

 

「ふぐぎぐぐ……」

 

「やるね!天野くん!!」

 

「そんな……涼しい顔されてたら……心が折れそうだよ!」

 

「んふふ。鍛え方が違うのだよぉ!おいしょぉ!!!」

 

バァン!!

 

「ぐえぇ!?」

 

「やめ!!!」

 

ごろんと天野くんが一回転。

 

 

「わわ!?大丈夫?」

 

「いやぁ……ここまで力の差があるとは……力勝負できなかったね……」

 

「天野くんも強かったよぉ!またやろうね!」

 

「今度は週末の合同訓練だね。」

 

「うん!」

 

 

「ていうことは……ウチのかち!!!」

 

「くっそぉお!!!」

 

あぁ、そういえば購買のパンがどうとかの勝負だったね。忘れてたよ。

 

 

「……くれてやるよ。桂田。受け取れ。」

 

「っわーい!コレコレ!食べてみたかったんや!購買の水曜日限定のレーズンパン!」

 

「そんな人気なの?」

 

「すぐ完売してしまう幻の逸品や!」

 

「へぇ〜……」

 

 

ご飯は……今は私は愛ちゃんのでいいかな。愛ちゃんのでお腹いっぱいだし。

 

 

「ちょっとまち。安毛。」

 

喜んでる安毛ちゃんの前にずっと茜ちゃんが割り込む。

 

 

「ほけ?」

 

「最後勝った人が勝ちってルールにはなってるけど、代打用意した人にパンが行くルールはないよ?」

 

 

「え??」

 

「勝った人が貰うは聞いたけどね〜。」

 

「ちょ……とっとまちぃ……」

 

 

ザワザワ……

 

 

「まぁ……確かに。」

 

「ていうか槍田さん連れ込んでおきながら何もないのは失礼じゃない??」

 

「あーあ。やっちまったな。桂田。」

 

 

「え……あの……その……茜??」

 

「ってことで……」

 

安毛ちゃんからパンを奪い取る茜ちゃん。そのまま私の前に。

 

 

「これ勝利報酬ね?」

 

「いいのぉ?おやつに食べよ〜♪」

 

「NOOOOOOOO!!!!!」

 

今日は安毛ちゃんの叫び声がよく響く日でした。

 

 

 

ちなみにレーズンパンは美味しかったです。

 

 

 

 

 

 

 

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