side槍田日巡璃
『チキチキ!A組B組対抗戦闘訓練〜〜!』
「「「いえーい!」」」
始まりました!
対抗戦闘訓練!負けられない戦い!……そこまででは無いけど!やるなら勝ちたいよね!!
『解説は私!ブラッドロータスと!?』
『HAHAHAHA!オールマイトが担当するよ!!』
解説席に立ってるふたりが仲良く自己紹介。これでもおねーさんはオールマイト教頭先生を嫌ってるんだよね?ホント?
そういえばチキチキってなんだろう。
『まぁとりあえず説明は担任の先生から聞いてね!じゃあイレイザーヘッド先生とスナイプ先生。頼みマース!』
「……はぁ。事前に説明した通り、4人づつの5チームに分かれてA組とB組で戦ってもらう。勝ち点が多い方の勝ちだ。」
ため息ひとつ吐いたイレイザーヘッド先生が説明してくれる。ああいうノリ嫌そうだもんね。
「勝負の決め方は単純。相手チーム4人を牢屋に入れたら勝ち。牢屋はこのエリアの指定の場所に設置してある。後で確認するように。」
ん〜?お互いが鬼の鬼ごっこみたいな感じかな?分かりやすいね!
「ルールその1だ。何かしら拘束手段を用いて牢屋に入れること。無理やり押し込むのは禁止だ。もちろん気絶は可だ。ルールその2。引き分けなどで勝ち点が同点の場合、勝敗は生存人数で決まる。より多くの人間を残せたチームの勝ちだ。」
……うむむむ。辛勝ばかりしてたら捲られる可能性があるってことか。集団行動大事だね。
「そして最後。特別ルールだ。」
「「「特別ルール?」」」
「入ってきてくれ。」
入ってきてくれ……??
……誰だろ?
「……ん。」
「「「「えぇ!?!?」」」」
「天捻ちゃん!?!?」
なんで!?って言うか体操服だし何その装備!?初めて見たんだけど!!
「普通科の中曲瀬天捻。知ってるとは思うが、来年からヒーロー科に編入することが決まった。だから今回から体験編入も兼ねて月に数度授業を共に受ける事になった。」
「ん。……よろしく。」
「「「えええええ!?」」」
「天捻ちゃん!?聞いてないんだけど!!!」
「さぷらーいず。」
両手でぶいぶいしてる天捻ちゃん。可愛いね……じゃなくて!!
「だから今回は中曲瀬に、A組とB組のチームに1度づつ入ってもらうことになった。ただし、勝利条件は変わらずだ。4人入れたら勝ち。わかったな?」
人数的なハンデはあまり無い……ってことだね!
「「「はい!」」」
「それではまずはチーム分けと対戦相手を紹介する。心して聞きように。」
1回戦
A組
空 軽良 加刀 水盛
vs
B組
天眼 小廻 一撃 香曽我部
2回戦
A組
無神 泡沫 錨 矢印
vs
B組
骸骰 別処 流鏑馬 圖書
3回戦
A組
周導 騎士道 来栖 薬額
vs
B組
槍田 光 加糖 青空
4回戦
A組
天野 九積 桂田 爪吹
vs
B組
憎田 氷叢 日河原 無頭
5回戦
A組
鳥木 眠瑠 暴例 依代
vs
B組
ディミトリウ 能面 弾野原 離
の5チーム5試合に別れた。……ので。
「天気ちゃーん!光くん!加糖くん!よろしくね!!」
「よろしくぅ!」
「うむ!一緒に勝つであります!」
「僕の光で勝利を照らそう!!」
みんなやる気充分だね!
「まて。まだここから、中曲瀬の参戦試合を決める。」
そうだった。天捻ちゃんどこ行くんだろ。
「中曲瀬。この箱からボールを2個取ってくれ。」
「ん!」
天捻ちゃんが、スナイプ先生から差し出された箱に手を突っ込む。ゴソゴソと探り……2個ボールを取り出した!
数字が書かれてる。赤の3と……青の5?
「じゃあ中曲瀬は、5回戦のB組と、3回戦のA組に参加してもらう。みんな。仲良くするんだぞ!」
3回戦のA組……!?……相手じゃん!
すると天捻ちゃんがスタスタと私の目の前に来る。
「体育祭の時……私だけ戦えなかったから……ね?」
「…………天捻ちゃんもしかして……」
中で捻じった?
「ん〜ん?なんのこと?」
「…………」
この反応……そこまでするなら……そこまでやるなら!!
「じゃあ……全力でぶつかろうね!」
「ん!」
今日はライバル!絶対負けられないね!!
side小廻嵐太
よりによって1回戦かぁ……
「……作戦会議だね。時間が無い。」
「そうだね。それに組み分けが思ったのと違うな。」
以前話していたように……こちらはフィジカルで戦える個性が多いが、A組はそうではない。
そのはずだったが、空と水盛の名前。あの二人は完全にフィジカル個性。しかもこちらの香曽我部に対応できるように武器持ちの加刀もいる。だいぶ厄介だね。
あっちはフィジカル2人と戦闘用個性1人に対して、こっちは2人。
こっちの2枚をどうやって使うかがカギ。
うーんうーんと悩ませていた時……
「……こういうのは小廻主導でいいんじゃねぇか?このメンツだと1番頭がキレるのは小廻だ。」
「そうッスね!小廻サンに任せるッス!」
「ちょっと!?僕ばっかりに投げないでよね!?」
なんか二人から丸投げされた。
「そうだぞ2人とも。時間も少ない。ある程度の作戦を考えておかないといけない。」
「適材適所だ。俺らは小廻を信頼してんだよ。俺らはそれ通りに動く。何があっても怒らねぇ。」
「ッス。小廻サンに任せておけば安心ッス!もちろん何かあれば言うッス!」
厚い信頼だねぇ……?
「頼られるのは……やじゃないけどさ?」
「嫌じゃないのかい……」
天眼から変な目で見られた気がするけど……一旦無視。
……いやぁ……どれだけ考えてもこれしかない。僕は槍田みたいにひとりで戦えないし、ディミトリウや能面や日河原みたいに瞬時に正確な判断なんて出来ない。
僕と香曽我部は相当不可がかかるけど……しょうがないね。1番勝ちやすい。明確。
「もういいや!負けても文句言わないでね!?作戦だけど……」
side槍田日巡璃
『さーて。第1回戦のみんなは所定の位置に着いたことだし!真ん中のモニターをご覧あれ〜!』
おねーさんの声でパッとモニターに映像が映し出される。
そこにはフィールドが映っていた。今は誰もいない。
『なんとなく見栄えがいい場面をモニターに出すよ〜♪みんな楽しんでね〜!』
なるほど!これで内容がわかるんだね!
「へぇ〜!いいねぇいいねぇ!」
「楽しそうね。日巡璃。」
「良いじゃないですか。緊張なさってない様子ですし。」
横からカナと天捻ちゃんと愛ちゃんが。
「あ!そういえば天捻ちゃんが参加するなんて知らなかったよぉ……びっくり。」
「んふふ。大成功……だね。」
「日巡璃のチームと戦って、私のチームと一緒に戦うって事でしょ?大変ね。」
「そっか。2回やるんだもんね!」
「大丈夫。……体力は……いっぱいつけた!」
「えへへ。頑張ろうね!」
「ん!」
「おや。始まるようですよ。」
モニターに別の映像が映し出される。
2チーム共動き出したみたいだ。
『それでは訓練開始!レディー!ゴー!!』
私たちにもできることをしよう!
「よーし!B組みんなで応援だー!!!」
「「「応!!」」」
「A組!B組に負けない声で応援よ!」
A組は無神さん主導で応援!
「「「いえーい!!」」」
応援勝負(勝敗不明)でも負けないからね!!!!
«補足»
A組の矢印くん。眠瑠くん。暴例くん。依代くんは新キャラです。個性など楽しみにしてくれると幸いです。