そういえばいつの間にか200話超えてました。
いつも気が付かないんですよね。それくらい没頭してるという裏返しなんでしょうか。
ここまで続けれてるのも皆様のおかげです。これまでありがとうございます。そしてこれからもお暇な時間はよろしくお願いいたします。
side槍田日巡璃
とりあえず終わったので、みんなの元へ帰ることに。
「ごめんね皆〜!!負けちゃった!」
「いや……それはいいんだけど……そのふたり何?」
「え?」
「ずびっ……ずびびっ……」
「ぐすん……ぐすん……」
「む〜……」
「あ〜……」
私の両腕には、桜子ちゃんと天気ちゃんが……というかふたりを抱えてきました。
理由は単純で、ふたりとも泣き出しちゃって動けなくなっちゃったから。桜子ちゃんはわからなくもないけど……天気ちゃんはどうして??
後ろに天捻ちゃんがいるんだけど……本当にごめんね?今だけ許して!!
「泣いちゃってたから連れてきたんだ〜……」
「大変ね。日巡璃。」
「カナ!ごめんね!負けちゃって……」
「大丈夫です。お嬢様。」
急にスッと目の前に愛ちゃんが割り込んできた。
「わ!愛ちゃん?」
「必ずやわたくしめが勝利をお見せします。」
綺麗なカーテンシー。愛ちゃん……自信満々だね!
「うん!期待してる!!」
「はい。お任せ下さい。」
「じゃあとりあえず救護室連れていくね〜。」
「行ってらっしゃいませ。」
愛ちゃんなら大丈夫だね!
とりあえず怪我があるような子を連れて保健室へ。
…………そういえば救護室って誰がいるんだろ。おねーさんずっと実況してるよね?
「日巡璃ちゃん。ソレなんですか?」
「被身子おねーさん!居たんだ!!」
救護室にふたりを連れてくると、被身子おねーさんがいた。流水おねーさんの旦那さん。
「流水さんに呼ばれたんです。まぁちょうど暇だったので良かったです。」
「そうなんだ!あ、そういえばこの子達の様子見てあげてください!」
「はい。いいですよ。とりあえずベッドに寝かせてあげてください。」
「はーい!」
何とかふたりを引き剥がしてベッドに寝かせた。他の子達も怪我がちょこちょこあるみたいだけど動けるようで良かった良かった。
「ひまひま。ん。」
「はい!天捻ちゃん。お待たせ。」
天捻ちゃんが両手を広げてきたので抱き上げる。やっぱ天捻ちゃんの方がいいね。抱き心地がいい。彼女だからってのもあるけど。
「日巡璃さん。」
後ろから神奈月ちゃんに声をかけられる。
「神奈月ちゃん!大丈夫だった?」
「ええ。私もほかのみんなも大きな怪我はなかったわ。」
「良かった良かった!」
「一応日巡璃さんも傷を診てもらったらどうかしら?」
「そうだね!一応診てもらお!」
とのことで被身子おねーさんに診察してもらった。体をペタペタ。……そういえば小さい頃流水おねーさんからもこんな感じで触られたなぁ……懐かしい。
「……はい。怪我は無さそうですね。頑丈ですね?」
「はい!取り柄です!」
「ふふふ♪一応中曲瀬さんも怪我は無さそうです。」
「ん。……ありがとう……ございます。」
「そういえば試合見てましたよ〜。日巡璃ちゃん。」
「うぇっ!?」
「無神さんと一緒に見てました。」
「はい。見させてもらいました。」
「うわぁ……なんだか恥ずかしいな!負けちゃったし……」
ポリポリと頬をかく。時間が足りなかった……
「日巡璃さん。どうして中曲瀬さんと2人になった時に無理やり仲間に合流しなかったんですか?日巡璃さんならできたと思いますけど……」
無神さんから突っ込まれる。
「えーっと……それは桜子ちゃんの存在かなぁ。」
「え?」
「天捻ちゃんに連れてこられたフィールドって、桜子ちゃんも一緒にいてもおかしくなかったんだよね。ふたりが一緒にいるとちょっと大変かもって思ったし。桜子ちゃんと手合わせしたこと無いから、そういうのの不安要素は排除したかったのが本音。だからゆっくり戦ってたの。」
「な……なるほど……」
「だから予めみんなに、桜子ちゃんがそっちに居るなら報告お願いって言っておいたの。そしたら私が無理やり天捻ちゃんを倒すからって。」
「ふふふ。大した自信ですね?日巡璃ちゃん。」
被身子おねーさんに笑われた。うーん……自信て言うより……
「天捻ちゃんより強くてかっこいい彼女になりたいからね!」
「……ひまひま……すき。」
「えへへ!私も好きだよ?」
「うふふ♪じゃあいいです。頑張ってくださいね?」
「はい!」
「コホン。……それで結果的に時間が足りなかった……と?」
「まぁ……そういうことになっちゃうよねぇ……」
「日巡璃さんの作戦ミスですね?」
作戦ミス……いやまぁ結果的にそうなっちゃったけども!
「だってそうした方がいいと思ったんだもん!」
「そうした……方がいい?」
「えっとね!実は……」
「日巡璃ちゃん。そろそろ戻った方がいいのでは?」
「え!?もうそんな時間!?」
「うふふ。そろそろ憎田さんの試合終わっちゃいますよ?」
「やば!早く行かなきゃ!天捻ちゃん!行こ行こ!」
「ん!」
「神奈月ちゃん!また後でね!」
「え?……ええ!またね!」
早く愛ちゃんの試合見に行かなきゃ!!!
いそげいそげ〜!
side無神神奈月
「……。」
行ってしまった……
「疑問……ですか?」
「!」
「そうですよね。体育祭の日巡璃ちゃんを知ってると、日巡璃ちゃんならもっといい作戦があるかもって思っちゃいますよねぇ〜。」
見透かされていました。ブラッドロータス先生といい……このふたりはなんなのでしょう。
「え……えぇ。もう少しいい作戦を思いつきそうなものですけど……そっちの方がいいと言っておられましたし……」
「うふふ。多分日巡璃ちゃんはB組のレベルアップを目的にしてたんじゃないですか?」
「B組のレベルアップ……?」
「はい。憶測ですが、日巡璃ちゃんなりにみんなを強くしてあげたいって思ったんじゃないでしょうか。多分そういうふうに思ったのは最近でしょうけど。」
「最近……?」
「具体的にいえば、仮免許を取ってから少しした時くらいでしょうか。ブラッドロータスがよく話してましたよ?みんなを見る目が少し変わったって。」
「みんなを見る目……ですか?」
「はい。クラスの勝ちよりも、クラスの成長のためにどう立ち回ればいいか。今模索してる最中なんじゃないですかね。」
「…………。」
「立派ですよね〜?全力で戦うのは確定した上で、もっといい作戦があったけど、こっちの方が良かったって言ったってことは……日巡璃ちゃんも日巡璃ちゃんなりに色々考えてたんでしょうね〜。」
私は……まだまだ日巡璃さんを見くびっていたのかもしれません。
今日の勝利じゃなくて未来の実力を。
あえて自分をその場から消すことで、みんなをもっと強くしようとしたってことですか……?
「…………本当に末恐ろしいですね。」
「うふふ。私は嬉しいですよ?娘が成長してるみたいで。」
と、ニコニコ笑うブラッドヘリアンサス。
……本当に……負けていられませんね。
私はもっともっと強くなってみせます!A組のみんなと!
「……。」