※この作品はR-18です。

きっと私のアカデミア   作:おいーも

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A組B組対抗訓練⑫

 

 

 

 

 

 

 

 

side槍田日巡璃

 

 

 

 

「えっほ!えっほ!」

 

 

愛ちゃん!愛ちゃん!どうなったかな!

 

「楽しみ……?」

 

「うん!愛ちゃんだもん!」

 

 

えーっと確か……愛ちゃんの相手は……

 

 

A組

天野 九積 桂田 爪吹

 

vs

 

B組

憎田 氷叢 日河原 無頭

 

 

……ガチガチに硬い天野くん。変身できる変乂ちゃん。体毛で拘束できる安毛ちゃん。遠距離攻撃できる茜ちゃん。

 

 

うーん……タンク、シューター、それをサポートできるサポーター2人。すっごくバランスがいいね。個人的には変乂ちゃんを先にどうにかしたいけど……どうにかできるのかな。

 

 

それはあっちもわかってそうだし……結構長い試合になりそう。

 

 

「勝てるかな……?」

 

「勝てるよ。愛ちゃんだし。」

 

「んふふ……信頼……だね?」

 

「そうだね。私は愛ちゃんを信じてるよ。」

 

 

なんだか天捻ちゃんも嬉しそうだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『試合終了〜!!!』

 

私たちが戻ってきた頃には……何と……

 

「「え?」」

 

『4人残しでB組圧倒的勝利!!これで勝ち点は勝ったぞB組!!』

 

『A組も頑張ったんだけどね!憎田少女が大暴れしてたね!』

 

試合が終わっていた。

 

「「「イエーーーイ!!」」」

 

 

「「え??」」

 

 

 

何が……起こってるの……???え?勝ち??

 

「あ。委員長!おかえり!!」

 

 

先に帰ってきてた双子ちゃんの興奮冷めやまぬ様子……余程すごい試合だったんだね??

 

 

「ただいま……な……何があったの?だってまだ10分くらいしか……」

 

「めっちゃ凄かったんだよ憎田!試合始まってすぐ敵陣に突っ込んで個性使う暇も与えず蹂躙!速攻だったよ速攻!!」

 

「みんなもラブミーについていってた〜」「息ぴったり!」

 

 

引子ちゃんも説明してくれる。す……凄かったんだ……愛ちゃん。かっこよかったんだろうなぁ……どんな動きしやんだろ。多分変乂ちゃんの個性を自由に使わせないためだろうなぁ……

 

 

 

えぇ〜……

 

 

「……かった。」

 

「「「え?」」」

 

 

 

「見たかったッ!!!!!」

 

「「「!」」」

 

 

 

「見たかった!!見たかった!!見たかったよお!!!」

 

みんなだけずるい!!かっこいい愛ちゃん見れるの!!ずるいずるいずるい!!!

 

 

「委員長……落ち着いて……」

 

「おちけつおちけつ。」「けつおちけつおち。」

 

いいなーーー!!本当にいいなーーーー!!見たかったなーーーー!!!!

 

 

 

「日巡璃。」

 

「カナ?」

 

「大丈夫。撮ってるわ。」

 

カナがスマホを見せてくれる。

 

 

「〜〜!!!カナ!!ありがとう!!!!」

 

思わずカナを抱き上げてしまった。すっごく嬉しい!!さすがカナ!!

 

 

「もう……私は日巡璃の事なんでもわかるわ?当たり前の事じゃない。」

 

「えへへ!ありがと!ありがと!!」

 

 

「ふふ♪……さて。日巡璃。まずはお祝いしてあげましょ?」

 

「え?」

 

カナが指さした方向に視線をやると、愛ちゃん達が帰ってきていた。

 

 

「!!……愛ちゃん!!」

 

「お嬢様!!」

 

愛ちゃんがテトテトと駆け寄ってくる。息が上がってる。いっぱい頑張ったんだね!

 

カナを一旦下ろして愛ちゃんに向き直る。

 

 

「お嬢様!私の勇姿……見てくださいましたか!?」

 

「……ごめん。実はさっき帰ってきたんだ……」

 

「そんな…………」

 

「でもでも!カナが動画撮ってくれてたって!後でいっぱい見るね!!」

 

「!」

 

 

愛ちゃんがカナに目配せを。カナはやれやれと言ったポーズで肩をすくめる。

 

 

「それより聞いたよ!!すっごく活躍したんだよね!?」

 

「!!……はい!!私だけの力ではありませんが、お嬢様の事を想うと力が湧き出て……きっとこれは愛の力です!間違いありません!」

 

「えへへ!なんか恥ずかしいね!」

 

 

愛の力かぁ……んふふふふ。

 

……あれ?

 

思わず愛ちゃんの顔を両手で包む。

 

 

「愛ちゃん!?怪我してる!!」

 

よく見ると頬を少し切ってる!!愛ちゃんの綺麗な顔が!!

 

「あぁ……少し油断して爪吹様に……」

 

「大丈夫!?愛ちゃんの綺麗な顔が……!!」

 

「綺れ……!?」

 

ボフン

 

「あれ!?」

 

 

愛ちゃんがぐったりしちゃった!?大丈夫!?

 

「……日巡璃。その辺にしてやんなさい。愛が耐えれてないわ。」

 

「え?え?」

 

 

どういうこと!?

 

「きゅ〜……」

 

「それより。日巡璃。コレ持ってて。」

 

 

カナからスマホを渡される。

 

「あ!うん!」

 

「天捻。行くわよ。」

 

「ん!ひまひま!見ててね!」

 

「うん!2人のかっこいいところ見てるよ!」

 

「ん!」

 

「ふふ。」

 

 

そっか……もう5試合目か!……ほんとに愛ちゃん速攻だったんだね。くぅ〜……見れなかったのが本当に悔しい。くそう……

 

よし!愛ちゃんの試合が見れなかった分、カナと天捻ちゃんの試合を応援するぞ!!

 

 

「よーし!B組全員で応援だ!!いくぞーー!!」

 

「「「おー!!」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

sideカノーテス・ディミトリウ

 

 

 

5回戦

 

A組

鳥木 眠瑠 暴例 依代

 

vs

 

B組

ディミトリウ 能面 弾野原 離 中曲瀬

 

 

「……。」

 

「心配……?」

 

「……ちょっとだけね。」

 

 

今の戦績。A組が2勝残人数6。B組が2勝残人数9。人数では勝ってるが……ここで負けると一気に逆転される。A組はガツガツ攻めて、B組は守る試合をするのがセオリー。……ただそれは理解した上で型を破ってきそうなのが数人。

 

特に……

 

 

「…………。」

 

鳥木福。アイツ。

 

 

空中の索敵能力と、フクロウの身体能力。彼女だけでも厄介だが……何より私のチームには能面しかまともに近接で戦える個性がない。

 

 

相手はふたり。鳥木と暴例。それに依代と眠瑠のふたりでサポート。

 

能面に負担が大きすぎるわね。さて……どうしたものか。

 

 

「能面は大事にしたいね。」

 

「そうね。初っ端から捕まるなんてことはあってはならないわ。」

 

「そうだネ。もし捕まってしまった場合が苦しすぎるヨ。」

 

「一旦どうする?」

 

「眠瑠の個性を考えると、あんまり固まりたくはないけど……固まった方が良さそうね。」

 

「そうだネ。眠瑠クンの個性で全員寝かされたら最悪だヨ。」

 

 

眠瑠 枕 (ねむるまくら) 個性絶対睡眠。自分が眠る変わり、半径10mのありとあらゆる生物を眠らせるフィールドを作り出す個性。

 

 

「……眠瑠には気をつけましょう。それと依代も。」

 

依代 神代 (よりしろしんだい) 個性 生命譲渡。自分が触れた無機物を生物のように使役できる。大きさは2mまで。同時に3体まで使役可能。細かい命令は難しい。

 

 

「そうやな。どちらも相当厄介な個性だ。おいどんではどうにもできんばい!」

 

「……。」

 

 

これは試合。命が無くなる訳じゃない。

 

だからこそ勝ち負けじゃないのはわかってる。自分の課題をどれだけ見つけれるか。だけど……

 

 

「……日巡璃。」

 

見られてるんだもの。私の愛しの彼女に。

 

かっこいいところ見せたいわよね。

 

 

『第5試合!試合開始ーー!!!』

 

見てて。日巡璃。

 

かっこよく勝ってみせるわ!

 

 

 

 

 

 

 

 

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