※この作品はR-18です。

きっと私のアカデミア   作:おいーも

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仲直り

 

 

 

 

 

 

 

 

side槍田日巡璃

 

 

 

 

 

「全部吐き出した?」

 

「……ん。」

 

 

 

泣き止んだみたいだけど……

 

ぎゅ……

 

 

「…………もう少しこうしてようか?」

 

「……ん。」

 

 

この ん。っての天捻ちゃんみたいだね?ちょっとおかしい。

 

 

 

「ふふっ。」

 

「……?」

 

「いやいや。そのね、ん。ってのが天捻ちゃんそっくりだなって。」

 

「…………なんか。……嬉しいです。」

 

ちょっとはにかみながら笑う千音実ちゃん。年相応って感じだなぁ……

 

 

「天捻ちゃんのこと大好きだもんね?」

 

「はい。私の自慢で、可愛くてかっこよくて……最高のおねーちゃんです。」

 

「……そっかそっか。……なんかごめんね?」

 

 

「……大丈夫です。私の好きは……恋愛じゃないので。多分依存だったんだと思います。」

 

「……そう?依存も立派な恋だと思うけどなぁ。」

 

私の周りがそうだし。

 

「私の場合は特殊なんです。」

 

 

「……聞いても?」

 

「はい。……あまねぇの本当の母親亡くなったのを聞いたのは……小学生でした。それまでのあまねぇは、日常生活にもなんとなく陰が見えてて……友達はいるけどあまり深く関わろうとしなかったんです。」

 

「…………そうなんだ。」

 

 

 

 

 

 

 

「はい。だから……私は私なりにあまねぇを助けてあげようって。いっぱい色んなことを調べました。あまねぇの全部を。好きな物嫌いな物。身長体重。スリーサイズ。好きな服。その日の下着。調べられるものは全部調べました。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「………………え??」

 

なんか変なこと聞こえた気がする。……変なこと言ってたよね!?

 

 

「そうこうしてるうちに……いつの間にかあまねぇに依存していたのかもしれません。あまねぇには私だけいればいいって……どこかで思ってたのかもしれません。」

 

「……そっかぁ。」

 

…………あの姉にしてこの妹あり……ってことかぁ。なんかこういうところ天捻ちゃんとすっごい似てるね。

 

 

 

「……私……あまねぇが大好きです。でも……これはきっと恋愛じゃない。姉として。人として好きなんです。……だからあまねぇは日巡璃さんに譲ります。」

 

「ふふっ……譲るって…………本当に偉いね。ありがとう。」

 

千音実ちゃんの頭を撫でてあげる。

 

 

「…………はい。」

 

千音実ちゃんも私の胸に頭を預けて……嬉しそうだね?

 

「……なんか嬉しそうだね?」

 

「だって……あまねぇが好きになった人ですよ?……そんな人が私のおねーちゃんになってくれるなんて……すっごく嬉しいです。」

 

「……おねーちゃん……ちょ……ちょっと気が早いんじゃないかな??」

 

すごいこと言ったこの子!!もう私と天捻ちゃんが結婚すること前提じゃん!するけど!!

 

 

「えへへ……おねーちゃんって呼んでいいですか?」

 

「っ!」

 

あぁ……この笑顔天捻ちゃんにそっくり!!……弱いんだよなぁ……この顔。

 

 

「……いいよ。うん。絶対結婚するし。」

 

「やった!……私のことあまねぇと一緒にちなって呼んでいいですよ?」

 

「そう?じゃあちなちゃんって呼ぶね!」

 

「はい!日巡璃おねーちゃん!」

 

「…………。」

 

……なんか……潤うなぁ……心が。

 

 

「……コホン。……とりあえず天捻ちゃんのところ戻ろっか?」

 

「はい!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ふたりで寮に戻っている時……なんかちなちゃんから視線を感じる……?

 

 

「……どしたの?」

 

「あっ……いえ……日巡璃おねーちゃんって……お胸大きいなって。」

 

胸?私の胸に目がいってたのか。

 

「あーこれ?邪魔だよ?」

 

 

ちなちゃんはスレンダーさん。綺麗だけど……コンプレックスとかあるのかなぁ?だったらちょっと心配。

 

 

「いえ……私はお胸は大きい方が好きなので!あまねぇも大きかったですけど……あまねぇ以上がいるなんて……」

 

じーっと見つめてくるちなちゃん。そんなに気に入った??

 

 

「そう?いつでもハグしてきていいよ?」

 

「え!いいんですか!!」

 

「うん。実質妹みたいなものだしね!」

 

「うわぁ……嬉しいです!おねーちゃん!!」

 

「うんうん。可愛いねぇ……妹いいなぁ……」

 

 

妹……イイ。すごくイイ。

 

「……私もお胸おっきくなりたいなぁ……」

 

「ちなちゃんはお綺麗さんだから、今のままでもいいんじゃない?」

 

「お綺……えへへへへ……そうですかぁ?」

 

少し照れてるちなちゃん。……妹……イイ!!!

 

「……妹っていいね。」

 

「??」

 

 

「こっちの話。……あ。」

 

「え?」

 

 

 

目の前にふたつの人影。あれって……

 

「ちな!!!」

 

その声に反応したのか、ちなちゃんが走り出した。

 

「あまねぇ!!!」

 

ふたりとも駆け寄って、ひしっと抱き合う。

 

 

「あまねぇ!ごめんなさい!!私いっぱい無茶言っちゃって……!!」

 

「ううん。……大丈夫……だよ。……私も……言いすぎた……」

 

「そんなことない!あまねぇは……私のこと思って……!!」

 

「それでも……言い方が……あった。しかも……ひまひまに任せて……本当にごめん。」

 

「あまねぇ……もう知らないなんて言ってごめんなさい。あまねぇのこと大好きのままで居させて……?」

 

「ん。……私も……ちなのこと大好き……嫌いなんて言ってごめん……」

 

「あまねぇ……うん!うん!!よかった……よかったよお!!」

 

「ちな……何事もなくてよかった……」

 

「うん……ありがとう。あまねぇ。」

 

……いいねぇ……姉妹愛ってやつだよね!

 

 

 

 

「お嬢様。」

 

「……ありがとうね。愛ちゃん♪」

 

 

愛ちゃんも来てくれてたみたいで……本当にありがとう。

 

「いえ。お嬢様の咄嗟の判断の賜物です。」

 

「愛ちゃんが居たからだよ。安心できるから。」

 

「ハァッ……お嬢様ッ……」

 

 

愛ちゃんからブワッと桃色のエネルギーが漏れ出す。

 

「個性個性。」

 

「あっ……申し訳ありません。」

 

愛ちゃんらしいなぁ……それだけ私のこと想ってくれてて嬉しいけどね?

 

 

「……お嬢様。お召し物が少し濡れてらっしゃいますね?」

 

「え?」

 

よく見ると……胸の周りが…………あ。

 

 

「そっか。ちなちゃんハグしたから……」

 

「え?」

 

「ちなちゃんが泣き止むまでハグしてたんだよね。」

 

「……ちなちゃん?」

 

「あぁ、千音実ちゃん。ちなちゃんって呼んでいいって言われたから……」

 

愛ちゃんがハァと一息。

 

 

「…………お嬢様は本当に人たらしですね?」

 

「そうかなぁ???」

 

「しかも天然ですか……無自覚。魔性の女です。」

 

なんか酷い言われようだね????

 

 

「愛ちゃん??私そんな女じゃ……」

 

「事実です。」

 

「えぇ??」

 

 

「お嬢様はそろそろご自身の魅力を認識された方がよろしいかと。」

 

魅力ゥ……??そんなかなぁ??

 

 

 

まぁちなちゃんと天捻ちゃんが仲直り出来て良かった良かった!

 

家族は絶対仲良しの方がいいもんね!

 

 

 

 

 

 

 

 

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