※この作品はR-18です。

きっと私のアカデミア   作:おいーも

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お姉ちゃんの意地

 

 

 

 

 

 

 

side槍田日巡璃

 

 

 

「日巡璃おねーちゃん!お背中流しますよ!」

 

「「「!?」」」

 

 

あの後みんなでお風呂に入ることに。佳舞ちゃんもいたので引っ張ってきました。

 

とりあえず3人で佳舞ちゃんを隅々まで洗って湯船に入れておいた。

 

 

「いいのぉ?お願いできるかな?」

 

「はい!ピカピカにします!!」

 

 

 

「……我が妹ながら……恐ろしい……もうひまひまの……懐の入っちゃった。」

 

「いや……日巡璃が悪いところもあるけどな?」

 

「お嬢様は無自覚系なので。」

 

「無自覚系にしてもやりすぎだろ!コミュ力どうなってんだ!」

 

なんかみんな話してるけどよく聞こえないや。

 

 

 

 

ゴシゴシゴシ……

 

 

「痛くないですか〜?痒いところはありませんか〜?」

 

「大丈夫だよ!上手いね!」

 

「んへへへ……あまねぇと一緒に洗いっこしてたので!」

 

「そっかそっか!」

 

仲良しだもんね。そういうこともあるか……ほんのちょっぴり妹が羨ましい。

 

 

「あまねぇ!次あまねぇ洗わせて?」

 

「ん。いいよ。」

 

「わーい!次愛おねえちゃん!」

 

「わ……私ですか!?」

 

「ダメ?」

 

「いや……その……」

 

 

ちなちゃんはあの後みんなにグイグイ絡んでいって、どんどんおねーちゃん呼びを始めた。佳舞ちゃんにもおねーちゃん呼びしてる。

 

もうちなちゃんの中ではみんなおねーちゃんなんだねぇ。

 

 

……と。それはそうと……

 

「ちなちゃん。愛ちゃんは私のだからダーメ。」

 

「えぇ〜!むぅ〜……」

 

「むぅ〜って言ってもダメ。私の彼女だから。」

 

「はぁーい!あまねぇと日巡璃おねーちゃんで我慢しまーす。」

 

 

わがままは言うけど聞き分けが良いんだよねぇ……いい子だ。

 

天捻ちゃんとは別ベクトルだけどいい子。しっかりこういう所も天捻ちゃんの妹って感じ。

 

 

「日巡璃おねーちゃん!前はどうする?」

 

「前はいいよ。両性具有だし。」

 

「はーい!」

 

 

ちなちゃんには予め言っておいたので、配慮してくれてるみたい。……ほんといい子だよねぇ!?

 

 

「……にしても本当に大きいね。おっぱい。」

 

むにゅ……

 

「わっ!?」

 

 

後ろから持ち上げられた。……ちょっとえっちだよね??

 

こういう所も……似てるねぇほんとに。

 

 

「好きだねぇ?」

 

「大好き!」

 

「同級生にもやってるの?」

 

「同級生に友達いないからやってない!」

 

「そういう所まで天捻ちゃんに似なくてもいいんじゃないかなぁ??」

 

「んへへ……あまねぇ!そっくりだって!」

 

「ん。……私たちは……そっくり。」

 

 

嬉しそうなのはいいんだけど……そういう意味で言ったわけじゃないんだよね?

 

 

「愛おねーちゃんも形綺麗だから好き!」

 

「私もですか!?」

 

「そうだよね!ほんとに綺麗!愛ちゃんって感じ!」

 

「お嬢様!?!?」

 

「佳舞おねーちゃんは……うん。」

 

「……フン。日巡璃が好いてくれるからいいんだ。」

 

「えへへ……私は佳舞ちゃんも大好きだよ?」

 

「…………ふん!」

 

 

お風呂に入ってるからなのか、照れてるのか分からないけど、佳舞ちゃんは真っ赤になった顔をそっぽに向けてしまった。

 

 

「そういえばちなちゃんはいつ帰るんだっけ?」

 

「パパママが昼頃来てくれるらしいから……それくらいですかね?」

 

「ちゃんと謝るんだよぉ〜?」

 

「はぁーい。」

 

 

「私も一緒に行ってあげるから。皆も来てくれるよね?」

 

「お嬢様の仰せの通りに。」「ん。」「しょうがないな。」

 

 

「〜〜!!……みんな大好き!!」

 

……もう1人来そうだけどね。多分カナは絶対来る。

 

 

お風呂上がって、愛ちゃんにぺたぺたしてもらって。佳舞ちゃんと別れて。あとは寝るだけ……なんだけど……

 

 

 

 

 

 

 

 

「「『……』」」

 

 

「やだやだ!わたしも日巡璃おねーちゃんと寝たい!」

 

「ん!譲れない!」

 

 

電話越しに見てるカナは絶句。

 

 

『……え?これ本当にさっきまで私たちに敵意むき出しだった子?』

 

「そうです。お嬢様の手腕ですね。」

 

『日巡璃……』

 

「あはは……」

 

こうなるんだねぇ……

 

 

 

「いいじゃん今日くらい!日巡璃おねーちゃんの横譲ってよ!」

 

「ダメ。絶対ダメ。許せない!」

 

「……悪い気はしないんだけどねぇ……」

 

 

まさかこんなことで喧嘩になるなんて……

 

それ以上にこんなに懐かれるなんて……

 

 

『日巡璃。流石にもうひとりは聞いてないわよ?』

 

「えぇ!?もう無理だよォ!!」

 

「お嬢様です。安心はできません。」

 

「なんでさ!?」

 

こういう時信頼がないのが私です。トホホ……

 

 

 

「あまねぇ!ここはいつものアレで決めよう!」

 

「ん!恨みっこなし!」

 

 

え?いつものアレ?

 

『何すんのよ。』

 

ふたりが腰を落として手を握り、拳を後ろに引く。

 

え?そっちの喧嘩??

 

 

「ダメダメ!!拳での語り合いは聞いてないかも!!!」

 

「止めないで!これは私たちの決闘なんだよ!」

 

「由緒正しき……勝負!」

 

「愛ちゃん!!」

 

「わかっております!」

 

ふたりが飛びかかろうものなら全力で止めなきゃ!!

 

 

 

「行くよ!!あまねぇ!!」

 

 

「ん!望むところ!!」

 

 

まずい!ふたりとも!!拳を突き出して……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「「じゃんけんぽん!!」」

 

 

「「『……え?』」」

 

ちなちゃんがグー。天捻ちゃんがチョキ。

 

 

「私の勝ちぃ!!」

 

「……ま……負けた……」

 

「いえーい!!日巡璃おねーちゃん!一緒寝よ!!」

 

 

私のベッドに腰掛けて、ポンポン叩くちなちゃん。

 

「え?……あ……うん!」

 

 

すっごく拍子抜け!ほんとにすっごく拍子抜けだね!?

 

 

 

『……心配して損した。』

 

「わかります。」

 

「なんかドッと疲れたね。」

 

 

「うぐぐ……しょうがない……今日だけは……貸してあげる。」

 

ちゃんと結果に従うんだ……

 

 

「……あいあい。一緒寝よ。」

 

「はい。よろしいですよ。」

 

 

『私もそろそろ寝るわ。おやすみ。みんな。』

 

「カナ!おやすみ!」

 

「カノーテスおねーちゃんおやすみ!」

 

『……慣れないわね。おやすみなさい。』

 

慣れなきゃいけないよ。カナ。

 

 

カナが通話を切って。愛ちゃんと天捻ちゃんが部屋から出ていって……

 

 

 

「……じゃあ寝よっか。」

 

「うん!」

 

電気を切っていざベッドへ。

 

 

「zzz……」

 

寝るの早……天捻ちゃんみたい。

 

 

……寝顔……天捻ちゃんに似てるね。髪質もそっくり。

 

今日はなんか天捻ちゃんが2人になった気分。ちょっと嬉しい。

 

 

「ふぁ……」

 

私もそろそろ寝よ。おやすみ〜……あ、ちなちゃんも体暖かい。ここも……天捻ちゃん……そっくりだねぇ…………zzz……

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「……ちゃ……」

 

 

 

んぉ……?……なんか……寒い……?

 

 

 

 

「……ちゅ……」

 

 

 

気持ち……いぃ……

 

 

 

「ひま……んちゅ……」

 

 

 

 

 

……なんかおかしくない??

 

パチ……

 

 

 

「あ……起きた……ね。」

 

声が下から聞こえる。布団の中。

 

 

目の前にはちなちゃん。じゃあちなちゃんじゃない……

 

視界を落とすと、布団の隙間から天捻ちゃんが見える。

 

私のソレに頬擦りをする天捻ちゃんが見える。

 

 

「…………っ!?!?」

 

「んへへ……ちな……起きちゃう……よ?」

 

「んちょっ……天捻ちゃん!?」

 

「れー……んふ……声……我慢して……?」

 

「ちょっ……まっ……んっ!?」

 

 

目の前に寝てるちなちゃんがいるのに……天捻ちゃんにしっぽり頂かれちゃいました。

 

……バレてないといいけど。めっちゃ恥ずかしい。

 

 

 

 

…………天捻ちゃん……恐ろしい子。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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