※この作品はR-18です。

きっと私のアカデミア   作:おいーも

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シロツメクサ

 

 

 

 

 

 

 

 

side槍田日巡璃

 

 

 

 

 

「日〜巡璃ちゃん♪」

 

 

「あれっ?おねーさん??」

 

 

お昼休み、教室でみんなとイチャイチャしてると流水おねーさんが入ってきた。

 

 

 

「今日さ。久しぶりに1on1しない?」

 

「え!!いいの!?」

 

 

流水おねーさんは私に訓練をする時は基本的に10本勝負。ルールは1発でも有効打を与えたら1本。10本取れたら勝ちみたいなルールでやる。

 

でもおねーさんが言う1on1は違う。なんでもあり。相手が降参するまで。おねーさんも武器を使う。私に全力ぶつけてくれるってこと。

 

「うん。ニュー武器ができたからね。試運転も兼ねて動き見てあげようかなって。」

 

「やった!やった!!いつするいつする!?」

 

「放課後空いてる?今日授業ないよね?」

 

「うん!!ない!やろやろ!!」

 

「んふふ。じゃあ放課後。私のところ来てね?」

 

「はーい!!」

 

 

流水おねーさんが嬉しそうに教室を出ていった。

 

 

 

「うわぁ……久しぶりだなぁ!流水おねーさんとの1on1!!」

 

「……いつもの……訓練とは違うの?」

 

 

私の膝の上に乗ってる天捻ちゃんがこちらの顔を覗き込む。可愛いね。

 

 

「うん!なんでもありだよ。武器使って本気で戦ってくれるんだ!降参するまでやれるから大好きなんだよね!!」

 

「……そういえばブラッドロータス先生って何の武器使うの?」

 

「たしかに。一学期の期末試験の時は縄鏢でしたね。」

 

隣の席のカナと、後ろに立ってる愛ちゃん。イツメンだね。安心する。

 

ちなみに佳舞ちゃんはなんか今は忙しいって。少しだけ寂しい。

 

 

「おねーさんなんでも使えるよ。得意って言われるとわかんないけど、いちばん強かったのは鉈2本持ってた時かなぁ。」

 

ただ最近見ないんだよねぇ……彼岸花と紫陽花。どうしたんだろ?

 

「「鉈。」」

 

「……物騒ね?」

 

 

「おねーさんの動きに耐えられるように重く、硬くある方がいいから何の変哲もない方が使いやすいんだって。」

 

「へぇ〜……」

 

「動きに……?ああエスコルチアとかいう……」

 

「うんうん。それそれ。並の武器じゃぶつけた時壊れちゃうって。」

 

「力が強すぎるのも困りものね。」

 

んふふふ。放課後楽しみができてしまった!なんだか嬉しくなってきたぞ〜!!!

 

「よーし!午後もがんばろー!!」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「じゃあ日巡璃ちゃん。よろしくね?」

 

「はい!!」

 

 

放課後。

 

おねーさんに連れられて運動場へ。私の彼女達も来てる。かっこいところ見せなきゃ!

 

 

コスチュームに着替えていざおねーさんと対面。よーし……いくぞいくぞ!!

 

 

 

 

 

 

……とその前に。

 

「おねーさん。ソレがニュー武器ってやつ?」

 

「そうよ。かっこいいでしょ?」

 

おねーさんの右腕に大きな……なにあれ?黒い四角形の塊に右腕を突っ込んで……その塊から黒い筒が生えてる。

 

ちょっと大きさと形が違うけどトンファーみたいな……にしては筒が長いか?おねーさんの身長と同じ……ゆうに超えてるけど。右腕につけるアタッチメントみたいな感じなのかな?

 

……重くない?あれ動けるの?

 

 

「……。」

 

…………動けるんだろうなぁおねーさんなら。

 

 

 

「……さて。」

 

するとおねーさんが右腕の武器に拳を合わせるように左手を突っ込んだ。ガションと機械的な音とともに……

 

 

「んふふ♪」

 

真っ赤な何かが滴っている……レイピアを取り出した。

 

 

「……何……それ?」

 

「これ?二対一体のニュー武器。白詰草。いい名前でしょ?」

 

「シロツメクサ……クローバーだっけ?」

 

「そうそう。花言葉大好きなんだ〜♪」

 

「幸運でしょ?おねーさんらしくないね!」

 

「んふふ……。」

 

「?」

 

 

 

 

 

「じゃ……やろっか♪」

 

「!!」

 

全身に緊張が走る。

 

 

さっきからおねーさんと対面してるはずなのに……コレだ。おねーさんの殺意の出し入れが本当に異次元。

 

この場所じゃダメだ。本能が訴える。

 

 

 

「っ!」

 

大きく後ろに飛び退く。……ここなら……

 

 

 

「……うふふ。ちょっとは死地をくぐってこういうのが理解できるようになったみたいね?」

 

おねーさんは少しだけ嬉しそう。私は気が気じゃないけど。

 

槍を2本出す。前の私とは違うところを見せなきゃ。

 

 

 

「準備はいい?」

 

「うん!!」

 

自分を奮い立たせろ。おねーさんは……エスコルチアはしてない!!自分でも戦えるはず!!

 

 

「いくわよ〜!」

 

おねーさんがレイピアを真横に振り抜く。

 

 

「!?!?」

 

その赤い斬撃が飛んでくる!!

 

大きく体勢を下げて躱す。

 

 

「…………何……今の……」

 

「♪」

 

 

おねーさんがレイピアを構える。また……やる気だ!!笑顔だけど……目が笑ってない。

 

「ほいほいほい!」

 

 

連発!場所が絶妙。1発でも躱す場所を間違えれば他に食われる!……だったら!!

 

「はあああああッ!!!」

 

正面突破!!ぶつかり合えばいいッ!!!

 

 

「蝸牛!!大鳳!!!!」

 

ガギィイイン!!!

 

「!」

 

 

撃ち抜いた!!このままの速度を維持する!!おねーさんに近付く!!

 

今だ!!!

 

 

「スラッグ……!!」

 

 

 

 

 

 

 

「んふふ♪」

 

笑ってる……何を……

 

 

 

ガコン……

 

音……?

 

 

 

「レッド!!オリアンダーッ!!!」

 

「!!!!!!」

 

 

衝……ッ撃……ッ!!!??

 

肺の空気が全部出る。浮遊感。その数瞬後に背中に大きな衝撃。

 

 

 

「がはっ……ハーッ……ハーッ……」

 

腹部への痛み。お腹に……何かを叩き込まれた。それで吹き飛ばされた。何が……何をされた!?

 

 

レッド……オリアンダー……!?おねーさんの夾竹桃で打つ技……でもおねーさん今夾竹桃は持ってない……はず……

 

 

 

「ん〜……半分位でも結構飛ぶわね?やっぱ人間に撃つものじゃないわこれ。」

 

「……ッ……ハーッ……ハーッ……」

 

 

何とか起き上がる。何が……

 

 

「!」

 

右腕の……筒が動いてる……もしかして……

 

 

 

「おねーさん……それって……」

 

「気付いた?この右腕で撃てるようにしてもらったのよ。そっちの方が楽だしね?」

 

「ッ……!」

 

 

左手のレイピアによる遠距離攻撃と……右腕の破壊力。遠距離近距離の両対応!!……おねーさんがひとつの武器でどっちも対応してくるのは……

 

「無法すぎる……!!」

 

 

「次はこっちからね?」

 

「ッ!?!?」

 

 

おねーさんが切り込んでくる。

 

考えろ!打開策を見つけ出せ。

 

見つけろ……隙を!!

 

 

「……!」

 

…………今のおねーさんって両手塞がってる……よね?いつもみたいな空中立体機動なんて出来ない。

 

だったら……そこにつけ込めば!!

 

 

近距離によってくるなら右腕だけを警戒すればいい!レイピアのダメージは必要経費!!勝つためには1を捨てるんだ!!

 

「シッ!!!」

 

おねーさんが回転しながら飛び上がり、レイピアで切りつけてきた。その攻撃を最低限の身体の逸らしで致命傷を避け……

 

 

「ッ!!」

 

「およ?」

 

 

痛い……けど!!!

 

「蝸牛!!」

 

 

相手は空中!!逃がしはしないッ!!

 

「海鷹!!!!」

 

 

大きく横薙ぎ!力いっぱい!!

 

あた……

 

 

 

 

 

 

 

 

「ふふ♪」

 

ってないッ!?

 

 

空中のおねーさんが急に動きを変えてもう一度跳ねた。

 

後ろッ!!私は常にもう一個の目で後ろを見てるからッ後ろを取られても易々隙にならない!!

 

なんでか分からないけど!!このまま振り抜けばッ!!

 

 

「いいじゃん。」

 

後ろ……居ない!?

 

まだ後ろにッ!……回転と同じ速度で後ろに回ったって事!?

 

「ヒペリクム・ネット。」

 

「!?」

 

 

さっき受けた傷口から、血が飛び出て私を雁字搦めに拘束した。立っていられるはずもなく……そのままバランスが崩れて地面に倒れた。

 

なんで!?私……触れられてないハズ……!!?

 

 

おねーさんの血の拘束は頑丈で、私の力でもちぎるのに時間がかかる。

 

 

 

「降参する?」

 

首元にレイピアを突きつけられる。

 

「…………うわーん!まけですううう!!」

 

「よろしい。」

 

 

おねーさんがレイピアを右腕に仕舞う。

 

なんでなんで!?油断なんて全くしてなかったのに!!

 

 

 

「ふふふ……よく動けてたわよ?」

 

「んむうううっ!!また負けた!!!」

 

おねーさんが血の拘束を解いてくれる。

 

 

「なんでなんで!?私触れられてないし……そもそもおねーさん手が塞がってるから……空中移動もできないはず……」

 

 

「私の右腕のこれ……実は血を射出できるの。レッド・オリアンダーの応用でね?それで血を伸ばして立体機動できるのと……私のレイピアは常に血を纏ってるから、1発でも切れば私がそこからある程度操作できるってわけ。」

 

「ううううううっ!!初見殺しだぁ!!!」

 

 

そんなの分かるわけないよ!!!

 

「ま……日巡璃ちゃんほどの実力者相手に初見殺しできるなら万々歳でしょ。」

 

「私はばんざいじゃなーーい!!!」

 

 

おねーさんがまた強くなっちゃった!!私だってもっともっと強くなりたいのにィ!!!

 

うぐぐぐ……なんか足踏みしてる気分!

 

 

「ね。日巡璃ちゃん。」

 

「どうしたの?」

 

「今ので確信したわ。チームアップ……やってみない?」

 

「…………チームアップ??」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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