side槍田日巡璃
そんなこんなでみんな訓練を終わらせた。
「槍田はん……?毎日毎日こんなハードな訓練してはるん?」
「毎日じゃないよ!私は3日に1回くらいやってるよ!」
「休みの日は毎日してるでしょ。」
「うん!予定が無いとね!」
「…………槍田はんの強さの秘訣がわかった気がするわ……」
やっぱ身体動かすと気持ちいいよね!
「ふー!!……気持ちいい!!」
グラウンドに大の字で寝てる天気ちゃん。
なんか今日来た時ちょっと辛そうな顔してたから心配したけど……杞憂だったのかな?
「……。」
カナと愛ちゃんもなんとなく心配してた気がする。気がするだけだけど。
「日巡璃さん。」
「およ?神奈月ちゃん。どしたの??」
「ありがとう。いい運動になったわ。次からこっちにも色々取り入れて見ようかしら。ね?福。」
「……そうだねカンナちゃん。結構良いかも。」
「んへへ!そう言ってもらえて何よりだよ!」
全部おねーさんの指示なんですけどね!ただおねーさんは一貫して体力つけろ、身体を作れだから飽きちゃう時もあったけどね。
今?楽しいからそんなのないよ!みんなと一緒に出来るってのはモチベーションになるよね!
「……やっぱ室内でするのと違うわね。時々外出ないといけないわ。」
「……そういえばカナって自分の家にランニングマシンとか買ったんだっけ?」
「そうよ。あまり外に出れないからね。」
まぁ……お嬢様だし。外は危ないよね。
「じゃあ時々一緒にしようよ!絶対楽しいよ!」
「……そうね。ふふ。ちょっと楽しみになってきたわ。」
「わーい!カナ大好き!」
嬉しさのあまりカナを抱き上げてしまった。しまった。狙ってないよ?
「ちょっ!?日巡璃!?私汗臭いから降ろして!!」
「えぇ〜?カナはいい匂いだよ?」
「恥ずかしいの!!」
「いいじゃーん!」
くるくる〜
「もう!日巡璃ったら!」
「うふふ。仲良しどすなぁ?」
「幸せそうで何よりだよ。ホント。」
「ん!ひまひま!カノカノだけ不公平!」
「えへへ!じゃあ天捻ちゃんもおいで?」
「ん!ん!」
カナと天捻ちゃんを担ぎ上げて肩に座らせる。
「高ーい!」
「日巡璃!絶対落とさないでね!?」
「うん!えへへ!楽しいね!」
side青空天気
「…………すげぇパワーだよな。ほんと。」
「……私たちヘバってるのにあんな動けるの凄いよ。」
目の前では槍田が中曲瀬とディミトリウを担ぎ上げて小躍りしてる。どんな体力なの???
「ね。」
すると圖書が何か思い出したかのように手を叩く。
「そういえば……5月くらいからでひょか。槍田はん達が朝起きて色々されはじめましたなぁ?」
「……そういえばそうじゃん。うわー……そん時にお願いして参加させてもらえばよかった。」
「え!?それ私知らないんだけど!……うぐぐぐ……そんなブランクがあるのか。」
そりゃ寮組だから気付けた事あるよね。そういえば最近のディミトリウって相当動きがいいもんね。
「せやなぁ……槍田はんのよく言うてはるヒーローは体力が1番大事ってのも分かるし……今からでもやらなあきまへんやろな。」
「そうだね。やるぞ圖書。置いてかれる訳にはいかない。」
「せやね。立派なヒーローになるんや。」
「……。」
すごいなぁ……ふたりとも立派だなぁ……私なんて……
ダメダメ。ネガティブ退散!
「そういえば……さ。ふたりはなんでヒーローになりたいって思ったの?」
「「え?」」
「いや!聞いたことないから。ちょっと興味があって!」
「私はヒーローが好きだから。単純だよ。テレビで活躍するヒーロー見てなりたいって思っただけ!」
……それでも……自分の意思でなりたいって思えてるのは……立派だよ。羨ましい。
「ウチは……小さい頃1度居眠り運転のトラックに轢かれかけてな?」
「え!?」
「そんなんあったな。」
「そん時に間一髪でヒーローはんに助けてもろて……そっからやね。えらいかっこよかったんや。」
「うわー!そんなんヒーローになりたくなっちゃうじゃん!」
「んふふ。ちょっと恥ずかしいけどな?」
「おぉ……」
圖書ってほんと綺麗だよね。大和撫子って感じ。照れるのも絵になるのすごいよ。ホント。
「あんまジロジロ見んといて!恥ずかしいわぁ……」
「助けてくれたヒーローって誰なの??」
「そ……それは……」
「ファットガムだよ。」
「引子はん!?」
「へー!めっちゃ有名なヒーローじゃん!可愛いよね!」
「!……そうや!そうなんや!あのまん丸としたフォルムが愛らしくてな?」
「!」
圖書って結構グイグイ来るタイプなんだね??
「コイツ普段見せねぇけどファットガムのこと大好きだから。あんま話題振らない方がいいぞ。めっちゃ話す。」
「そんなこと言わんでもええやろ!全面ヒーローオタクの癖に!」
「それは誇りだから。」
「……はぁ。」
そういえばふたりは従姉妹だっけ?従姉妹で雄英受かってるのすごいよね。
「で?青空は?」
「え!?私!?」
「せやな。ウチらだけ話さして自分は話さんは筋が通りまへんよ?」
「え……えと……」
怒られたくないから天眼に着いてきたって……理由にならないよね!?ど……どうしよ……!!
「あ……うーん……」
「「……」」
ど……どうしよ!ここはどこでもあるような話……いやそんなの私の頭で出来るわけないじゃん!どうしよどうしよ!
「話しにくいことならいいよ。」
「……え?」
「無理に話さんでも青空はんが悪い人じゃないのはわかるしな?」
「!」
……なんか……温かいな。
「っていうかコレで悪役演じてたらもうお手上げだよ。」
「あはは!せやなぁ?」
「なにそれ!!どういう意味!!」
「うわ!怒った!」
「逃げまひょ!」
「むー!ふたりともーー!!許さんぞー!」
なんか……槍田もそうだけど、B組の人達って温かいね。いいなぁ……凄く。