side槍田日巡璃
「「「……」」」
カリカリカリ……
運動が終わったら勉強会だよね!期末試験近いし。
ということで私の部屋に集まって勉強することに。……片付けておいて良かった。本当に。
「ごめん。ここわかんないんだけど……」
「ん?どこどこ?」
「これ。問題文読んでたら頭こんがらがってきて……」
「あーこれ?これはね、難しそうに書いてあるけど……」
「現国の課題やった?」
「当然。」
「何処までだっけ?」
「えーっとね……」
みんな真面目に取り組んではや1時間。
なんか意外だったのが天気ちゃん。いつも天眼くん達と勉強してると騒いでるイメージがあったけど……そんなことない。黙々と勉強してる。…………何かあったのかな?
それよりも!そろそろみんなの集中力が切れてくる頃。
「ねーねー!そろそろお昼ご飯にしない?」
「「賛成!」」
引子ちゃんと天気ちゃんが元気に賛同してくれた。
「ふたりはお腹すいただけでしょ?」
「当たり前じゃん!私これでも今朝も走ってきたからね!お腹ぺこぺこだよ!」
「えらい頑張っておられますなぁ♪かっこええわぁ〜♪」
「……てんてん……朝ご飯食べたの?」
「食べたよ。カップラーメン!」
「「「え?」」」
信じられない言葉が聞こえた。
「かっぷ……?」
「カナ!?嘘でしょ!?」
「????」
信じられない言葉が聞こえた(2回目)!!
一旦カナは放置!まずこっち!!
「ちょ!?天気ちゃん!朝ごはんカップラーメンなの!?」
「うん。毎日。」
「まっ……!?」
信じられない言葉が聞こ((ry
「いやいやいやいや!?親はなにしてんの!?」
「仕事。」
「仕事と言いましても……限度っちゅうもんが……」
「仕事。ずーっとね。」
「「「……」」」
有無を言わさない。圧。
私の家はこうなんだ。入ってくるなという……縄張り?テリトリー?これ以上踏み込むには……覚悟がいるような。
解決しようがない問題を抱えてることだけは十分に伝わった。
……今の私だけじゃ……天気ちゃんを救い出すことは出来ない。
でも……きっかけを作ることはできる。
「…………そっか。じゃあお昼くらい美味しいご飯食べないと!ね?」
愛ちゃんにアイコンタクトを取る。
「……お嬢様……はい!腕によりをかけて精一杯美味しいご飯を作ります!」
「ん!ん!手伝う……よ!」
「……いいの?」
「いいのも何もだって友達じゃん!」
「!」
「……そうだな!困ったら寮来いよ!先生次第だけど……いつでも部屋貸すよ!一緒に寝ような!」
「ふふふ。ウチも全然構いまへんよ?」
「みんな……!」
「美味しいご飯食べよ!おなかいっぱい食べるまで帰さないよ?」
「……うん!うん!!」
天気ちゃんのその時の笑顔は、なんというか心から笑った笑顔って感じがした。……何とかしてあげたいなぁ……
「……ってことがあってね?」
「どうにかなりませんでひょか……先生?」
「……ふむ。」
月曜日……保健室に流水おねーさんとスナイプ先生を呼んで相談をさせてもらっている。
いつメンだとバレちゃうかもしれないから、今日は憂世ちゃんとふたりで。
私たちに相談内容。天気ちゃんを救ってあげたい。
スナイプ先生は少し考えたあと、ゆっくり口を開いた。
「……正直に言おう。難しい問題だ。」
「…………ですよね〜……」
「そうやろなぁ……」
先生のからの回答はやはり芳しくないもので……
「家庭問題を解決するのは……時間と労力も相当伴うが、それ以上に本人の意思が必要不可欠だ。周りの意思だけでどうにかできるものではない。」
……そうだよねぇ……でもなぁ……
「……天気ちゃん寂しそうだったんです。なんて言うか……拒絶も感じられました。」
「……そうか……どうにかしてやりたいが……」
「青空はんが可愛そうで……可愛そうなんて言ってしまったらあきまへんのやけど……」
「……ブラッドロータス先生。」
「無理ね。」
ズバッ……と言い切るおねーさん。
「「……」」
「あなた達が今無理に行動したところでもっと拗れる可能性があるわ。問題解決に急ぐんじゃなくて、ゆっくりゆっくりあなた達のできることをやりなさい。私達先生もちょっと注意深く見ておくから。何かあれば任せなさい。いくらでも頼ってね?」
ただその中には冷たさじゃなくて、優しさに満ちてた。
「デリケートな問題だからな困ったことがあればなんでも言って欲しい。できる限り力になろう。」
「おねーさん……スナイプ先生!ありがとうございます!」
「やったな。槍田はん。」
「うん!私たちはできることやろ!」
「ええ!」
これで大丈夫!きっと先生達なら助けてくれるから!
「……ふふ。」
「?」
「んーん?日巡璃ちゃんが私以外の大人に頼ってるな〜って思ってね?」
「……あ。」
そういえば……たしかに……
「日巡璃ちゃんから信用されてますよ?スナイプせーんせ?」
「責任重大だな!」
そっかぁ……私……
「なんか私も嬉しいです!」
私も成長……できてるんだ!
その夜。
「んふふふふ〜……でね〜?」
『そう。良かったわね?ヒマちゃん。』
「うん!先生みんないい人で良かったよ!」
『ヒマちゃんが少しでも学校を楽しめてるなら何よりですわ。』
「ありがとね!ミトちゃん!」
なんか嬉しくなっちゃって、ミトちゃんに電話かけちゃった。
「……日巡璃は誰と通話してるんだ?」
「お嬢様の中学の同級生です。」
「ん。……変な人。」
「そうか。」
『聞こえてましてよ!?』
「地獄耳。」
そっか……佳舞ちゃんは知らないんだっけ?後で紹介してあげよ。
「それでそれで!あとはね……」
『ちょっと待ちなさい。ヒマちゃん。』
「?」
『もう一度合同訓練が決まりそうですわ。』
「え?」
『聖愛学院と雄英高校の合同訓練が。』
「「「……」」」
……もう……1度?
『ふふ。またよろしくお願いね?ヒマちゃん。』
「えええええええええ!?!?!?」
はじめてきいたんだけど!?!?
もう1回!?!?