side槍田日巡璃
「ほぇー……」
ストーブの前に鎮座。あったかーい。幸せー。
「……日巡璃。暑くないの?」
「しあわせ〜♪」
「ぐっ……可愛いわね。(ボソ」
「?」
胸押えてどうしたんだろ?
「かのかの。余所見ダメ。」
「……そうね。油断して負ける訳にはいかないわ。」
「全ては最終戦でひっくり返るんですよ。」
私の彼女たちは何やら競い合ってるみたいで……
「何やってるの〜?」
「世界の遊び全部っていうゲームよ。」
3人でゲーム機……Switchだよね?を持って遊んでるみたい。
「ふーん……??」
「……この時代でゲーム知らないの珍しいわよね。ほんと。」
「そもそも持っておられないですからね。」
「不思議……」
「そうだね?興味無いからなぁ……」
「……これが興味が無いことには何とやらってやつ?」
「極端すぎますね。……まぁそこも魅力的なのですが。」
「そうね。」「ん。」
褒めてる????褒めてるかな??
「……面白いの?」
「まぁ……そうね。暇つぶしにはなるわ。」
「そうなんだ?」
「……見る?」
「いいのぉ!?」
ちょっとだけ見たかったんだよね!……本音はみんなが構ってくれなくて寂しかったからなんだけど……恥ずかしいから言わない!
「でもどうするの?」
「……ほんとに知らないのね……」
「これ……テレビに繋げれる。」
「そうなの!?!?すごいすごい!!」
「……お嬢様。カノーテス様の別荘でフープフィットアドベンチャーやりませんでしたか?」
「……あ!あれSwitchのゲームなの!?」
「……お嬢様……」
「ごめん!興味ないこと忘れちゃうし……だってみんな私の前じゃゲームしないんだもん……」
「……だって……そりゃぁねぇ?」
「はい。」
「ひまひまと……一緒に過ごしたいし。」
「…………だから忘れてもしょうがないでしょ?」
「ひまひま。照れてる。」
「うるさい。」
ガチャガチャと天捻ちゃんの部屋のテレビに何かを繋いで、テレビにゲーム画面が映るように。ちなみに天捻ちゃんのSwitchだ。
「うわぁ!すごーい!!」
「……子供みたい……だね。」
「……ふーっ……可愛い。」
「分かります。あのジャンプしておられるのは無意識なんでしょうね。」
「それでそれで!?何するの?」
「「「……」」」
何その生暖かい目。やめてよね。
愛ちゃんの横(1番ストーブに近いから)に鎮座。画面を見守る。
「……さっきブラックジャックはやったわよね。」
「?」
「ん……7並べもやった。」
「七並べは知ってるよ!」
「チャイニーズチェッカーは面白かったですね。」
「???」
「麻雀やる?」
「ん……早いし……いいね。」
「それでは決着が着きそうですね。」
「なんの事?」
「「「なんでも?」」」
???
そういえば……
「麻雀のルール知らないなぁ……」
すると愛ちゃんとカナが体ごとそっぽを向く。
「……?」
「手牌……見えちゃうから。」
「そっか?てはい?」
「手札のこと。」
「そうなんだ!ありがと!」
「天捻。愛。正々堂々勝負よ!」
「正真正銘……最後……」
「勝っても負けても文句なしです!」
おぉ……なんかかっこいい。
ポコポコポコ……
1,2,3……12個の四角い……てはい?が画面に映し出される。
丸い形……竹みたいな形……真っ白なヤツ。色々あるんだねぇ!
「……ん……そっか。」
「良くないの?」
「ふたりとも……聞いてるから。あんまり……喋れないよ。」
「あ!ごめんね?」
……この手牌がいいのか悪いのかよくわかんないけど、天捻ちゃんの顔は若干渋め。弱いのかな?
パチ……パチ……パチ……
スイスイ手牌を1枚とっては前に、1枚とっては前に置いていく。
「……!」
なんか絵柄が揃ってきたよ?どうなるんだろ……
「……よし。何とか……形になった。立直。」
「はぁ!?……流れるかと思ったのに……」
「……なるほど。」
「りーち?ラスト1枚ってこと?」
「ん。山ももう少ないけど……河からしてみんな……張って無さそう。……当たればラッキー。個人的には……このタイミングは立直し得。」
「???」
山?河?張って無い?よくわかんないけど強いってこと??
「…………ふたりとも……上手いから……多分直撃は無い。ツモ次第。」
「させませんよ。ツモなんて。」
およ?愛ちゃんの手牌から北が……1……2……3枚
流局?
「あいあい……やるね。」
「ここまで温存しておいて正解でした。」
「北全部もってたの?はぁ〜……いい性格してるわね。」
なんか私の知らないところで頭脳戦が…………麻雀……面白いのかな?
そんなこんなで。
「いえい!」
「ちっ……今回は勝ちを譲ってあげるわ。」
「ふん。まぁいいでしょう。」
天捻ちゃんが勝った……らしい。
「すごいねぇ天捻ちゃん!」
「んふふふ……」
「ていうかみんなよくこんな難しいゲーム知ってるね?」
「あぁ……時々してるからね。」
「え!?そうなの!?」
知らなかったんだけど!!初耳!
「お嬢様がお勉強なされてる時など……暇な時間はやっておりますよ。」
「なんだかんだ結構やったわよね。」
「ん……みんな……上手くなった。」
「佳舞がなんだかんだいちばん上手いわよね。」
「ん。勝率高い。」
「ちょうどいいくらいに拮抗してますけどね。」
ジェラ……
「…………ふーん。」
スイーっとストーブの前に移動する。
「ふーん。そっかそっか。みんな私が知らないところで仲良ししてるんだ。ふーーん。」
「「「!!」」」
急にみんなの目の色が変わる。
「お嬢様!決してお嬢様を除け者にした訳では……!!」
「バッカ!愛!!」
「……あ!」
「ふーん……除け者にしてた自覚あるんだ。」
「……」
愛ちゃん。撃沈。
「ひまひま……一緒にする?」
「ルールわかんないしいい。」
「……」
天捻ちゃん。撃沈。
「日巡璃……機嫌直して?日巡璃を嫉妬させたかった訳じゃないの。」
「でも楽しかったんでしょ?」
「それは……」
「ふん。」
「……」
カナ。撃沈。
…………なーんて。実はあんまり嫉妬してないよ!仲良しはいいことだからね!
まぁそれでも嫉妬はしちゃったから。ちょっとくらい痛い目見てもらっても……
「こんなものがあるからいけないのよ。日巡璃のこと最優先に考えれなかった私が憎い……」
「ダメ。これは封印。禁止。」
「もう私に未練はありません。せめてコレは始末して……」
みんなが円になって自分たちのSwitchを見下ろしてる。
「ちょぉ!?みんな何やろうとしてるの!!やめて?!!」
忘れてた!!やりすぎた!!!
「やめて日巡璃!!あなたの為に始末するのっ!!」
「ひまひまだけでいい。こんなものいらない。」
「お嬢様お嬢様お嬢様お嬢様……」
みんなの暴走は……30分くらいかな。大変でした。
最終的に、みんなで遊ぶ時は私も一緒に居ることって約束をして穏便に終了。
…………疲れた。お風呂入りたい。
次回。お風呂とご飯会。