sideカノーテス・ディミトリウ
パタン。
日巡璃を送り、自室に帰ってくる。
「…………。」
そのままベッドに倒れる。
スン……
日巡璃の匂い…………
……。
………………。
「わあああああああっ!!!!」
ゴロゴロ……
恥ずかしい恥ずかしい!私なんて事……日巡璃に……!!
日巡璃の事……助けたい一心で……無我夢中だった。トラウマを克服して欲しくて。それなら……自分の全部をさらけ出してもいいやって思った。
……好きだからとか……日巡璃だからとかじゃなくて、目の前で苦しんでる友達を放っておけなかった。
………………少しだけ私で興奮してくれたのが嬉しかったのは内緒。
日巡璃は人と一緒にお風呂に入るのが抵抗があるみたいだった。だから一緒に入った。強行突破。私が最初に脱いじゃうと、日巡璃も恥ずかしそうにしながら脱いでくれた。
…………おっきくない?
あれが標準サイズなの?……見たことないから知らないんだけど。
そこから先はめちゃくちゃだった。なんとかなれの精神でグイグイ行った。
トラウマに思って欲しくないからいっぱい触った。……止まらなくなって色々しちゃった。車の中で調べておいて良かった。
いっぱい日巡璃の可愛い顔と可愛い声が聞けた。
「……日巡璃。…………可愛かったな。」
……あれはダメ。本当にダメ。もっとしたくなっちゃう。……これ以上も……やりたくなっちゃう。もちろん我慢したよ?
日巡璃の良い所。好きな所。全部触った。日巡璃の身体の隅々まで……日巡璃の身体に汚い部分など無いと……信じて欲しかったから。
私が好きな人が……自分のことを好きになれるように。
全部反応してくれた。触る度……舌を這わす度……日巡璃の背中が跳ねた。声が響いた。心が満たされた。
お風呂から上がったら日巡璃が私を意識してくれてることがわかった。……もう嬉しくて嬉しくて。笑みを隠せなかった。
その夜は……日巡璃のファーストキスを貰った。私もあげたからお互い様ね?
初めてだったけど……日巡璃とのキスは止められなかった。私の中で、好きって気持ちが溢れた。日巡璃は私の手で2回も果ててくれた。お風呂でも沢山出してくれたのに……
胸がきゅーんってした。何度も好き。大好き。愛してると伝えた。日巡璃の耳に残るように。脳に響くように。心に刻みつけるように。
沢山可愛い顔を見せてくれる日巡璃に……私は我慢が出来なくなった。
口を使った。……日巡璃のは大きくて、顎が外れるかと思ったけど……日巡璃の顔を見ると手以上に感じてくれてた。
本当に…………嬉しかった。
私の口の中でも果ててくれて……飲み込んだ。……ちょっと苦かったけど……日巡璃のだと考えると苦じゃなかった。
私が……日巡璃を喜ばせてる。私だけの……今は私だけの日巡璃。今だけでもいい。日巡璃の頭の中を……私だけにしたい。
朝起きて、キスをした後お風呂に。
日巡璃が愛おしくて。また手を出した。……まるで盛りのついた猿みたいな時間だった。
「……日巡璃…………会いたい。」
口からこぼれる欲望。……きっと今は……2人に抱いてもらってるんだろう。
…………嫌だ。本当は。私だけの日巡璃にしたかった。
でもきっと……それは日巡璃が嫌がるから。多分2人は日巡璃がそう言えば引いてくれる。でもそれは……日巡璃の本心じゃないよね?
だから私は2人に何してもいいよといった。
私だけじゃない。……3人でいっぱい愛してあげる。
でも……でもね?
「いちばんは……私だから。」
これだけは絶対に譲れない。
「…………よし!集合!」
「「「ハイ!」」」
どこからちもなくメイドが何人も現れる。
「日巡璃の写真は!」
「こちらに!」
「日巡璃の昨日の映像撮れてるかしら!」
「こちらに!」
「日巡璃の昨日のゴミは??」
「既に集めてお嬢様の隠し部屋に。」
「わかった。……私1時間くらい居なくなるから。よろしくね?」
「「「かしこまりました。」」」
私が個性で作った隠し部屋。
そこには…………
たくさんの写真。寝室とは比べ物にならないほど。
たくさんの瓶。日巡璃の髪の毛や色んなものを分けて入れてある。
「…………日巡璃……日巡璃!……今私……すっごく幸せよ。」
日巡璃…………私…………絶対貴方を私のモノにするから。貴方も……私を貴方のモノにしてね?
side槍田日巡璃
「ねぇねぇ!B組の人やろ?」
寮内。共有スペースでいつものメンツとお話してた夜。
髪の長い女の子に話しかけられる。
その子の周りには他に3人の女子。
「ウチらA組の女子やねん。よろしゅうな?」
「A組……。」
「…………。」
「桂田……やっぱ無理だよ。無神のせいで印象最悪やって。」
「いや!ウチはまだ諦めへん!仲良くなるんや!」
髪の長い子……桂田って子がフンフンしてる。
「……そっか。……私B組委員長の槍田日巡璃。よろしくね?」
じゃあ架け橋になってあげようかな?……友達は多い方がいいもんね。
「……お嬢様。」
「うふふ。……ほんまお人好しどすなぁ?」
呆れられた気がしたけど気にしなーい気にしなーい。
「槍田!槍田!槍田!ヨシ!覚えたで!ウチは桂田安毛(かつらだあも)!よろしゅうな!」
「安毛ちゃんね?よろしく。」
「あっはっは!いい人やな!よろしゅうな!」
ベシッ!
「あいた!?」
「安毛。まずは謝罪。」
安毛ちゃんが後ろから来たフクロウの子に叩かれる。
「いてて……今からしようと思っとったんや!」
「絶対嘘。」
「そんな!?」
「……はぁ。……ごめんね。ウチの無神が変なことしたみたいで。」
フクロウの子が頭を下げる。それに続いてほかの3人も頭を下げる。
「えっ!いいよいいよ。私達はまだ何もされてないし……。」
「……ちゃうんよ。まだ……なんよ。今後されるかもしれんやろ?予めって訳じゃないけど、1回謝っとこうってな?」
無神ちゃん……大変だね?みんなから相当問題児に思われてるよ?
「アイツ悪いやつじゃないんだけどな。……ちょっとお互いにストイックすぎるのと言動が終わってるだけで……。」
別の青い髪の子が答える。それって……
「それを終わってるって言うんじゃない?」
引子ちゃん…………。
「……だよなぁ。」
A組の子も……そういう感じかぁ……。
「それよりも。爪吹。あんたはあんたで言うことがあんじゃないの?」
「…………そこの……カタツムリの人。……槍田だっけ。……あの時……抑えてくれてありがと。」
後ろからおずおずと金髪の……ギャルっぽい子が出てくる。
確かこの子……あの時私と加糖くんで止めた子だ。
「「「……。」」」
若干数名。なんか圧を感じるけど気にしないでおk……
ベシッ!
「いてっ!」
「爪吹。異形型個性の人にその言い方はないよ。本当に良くない。謝った方がいい。」
この子もフクロウの子に頭を叩かれる。
「鳥木…………そうだね。……本当にごめんなさい。」
「いいよいいよ。気にしてないし……そこの子も……そうだよね?」
フクロウの子は首を横に振る。
「私はそうだけど……他の人がそうとは限らないよ。細心の注意を測るべき。」
フクロウちゃん……すごくよくできた子だなぁ……
「そっか。私はいいよ。もっと肩の力抜いてね?」
「……ごめん。」
も〜……大丈夫なのに。
「わかった。じゃあ皆で自己紹介しよ。名前わかんなかったら警戒するよね?」
「…………委員長。もう……委員長らしいけどさぁ。」
「うふふ。いいじゃありませんか。槍田はんらしいわ。」
「お嬢様。もう少し我々に相談していただいても良いのですよ?」
「……さすがひまひま。……私の目は正しかった。」
「引子ちゃん、愛ちゃんごめんね?でも仲良くなりたいなって思っちゃったから。」
みんなやさしいね!ありがとう。
「「「「…………。」」」」
A組の子の視線を感じる。
「どうしたの?」
「「「「雰囲気いいなぁ……。」」」」
……そこまでなの???