※この作品はR-18です。

きっと私のアカデミア   作:おいーも

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A組の事情

 

 

 

 

 

side槍田日巡璃

 

 

 

改めて自己紹介。

 

 

「私B組委員長の槍田日巡璃。個性カタツムリ。よろしくね!」

 

「……私離引子。個性磁力。よろしく。」

 

「圖書憂世。個性立体文字。よろしゅうね?」

 

「憎田愛です。個性自愛。よろしくお願いいたします。」

 

「私……中曲瀬天捻。C組だけどよろしくね。」

 

「……なんか個性的やなぁ?普通科の子もおるんや。」

 

天捻ちゃんは私の膝に座ってる。もう定位置になっちゃってるよね。頭を撫でてやると嬉しそうだ。

 

 

「私達が言えたもんじゃないでしょ。……私鳥木福(とりきふく)。見てわかると思うけど個性フクロウ。よろしくね。」

 

白くてふわふわのフクロウちゃん。可愛いね!

 

「1回言ったけど、ウチ桂田安毛(かつらだあも)。個性ファーオペレーション。体毛操作できるんや!よろしゅうな!」

 

髪の毛黒くて長い子。関西弁で元気ハツラツ!

 

「……爪吹茜(つまぶきあかね)。個性爪。爪で色んなことできる。よろしく。」

 

ギャルっぽい子。元々爪がちょっと長めだよね。

 

「私泡沫海鈴(うたかたみすず)。個性泡。色んなところから泡出して色んなことできる。よろしくな!」

 

青い髪の子。歯がギザギザしてる!すごい!

 

 

「えーっと!福ちゃん。安毛ちゃん。茜ちゃん。海鈴ちゃん!よし!これからよろしくね?」

 

仲良くしたいなぁ!

 

 

「「「おぉ……。」」」

 

「……なぁ。B組。委員長交換しない?」

 

 

「絶対やだ。」「絶対ゆるしまへん。」「絶対無理です。」

 

「……だよなぁ……。」

 

「あはは…………。」

 

 

天捻ちゃんが目を擦り始めた。眠いのかな?

 

「天捻ちゃん?寝てていいよ。」

 

「…………そうする。」

 

天捻ちゃんは私に向き直り、私の胸を枕に寝始めた。

 

可愛いねぇ〜……。よしよし。

 

 

「オカンやんけ……。」

 

「……意外だね。普通科の子って私達のこといいイメージ無いと思ってたんだけど。」

 

カナも言ってた気がする。ピリピリしてるって。

 

「……中曲瀬はなんか違うっていうか……なんて言えばいいんだろう。」

 

「不思議な子です。」

 

「そっか……不思議か。…………うちの委員長も不思議で済ましてくれたり……」

 

「無理ですね。」

 

「……はぁ。」

 

 

それはきっと無理だよ福ちゃん……。

 

でも福ちゃん……だけじゃないけど、A組の子は委員長の事相当気にかけてるね?何かあったんだろうか。

 

 

「…………なんであの子委員長になったの?」

 

「……いやまぁ……委員長が凄かっただけなんやけどな?あの子なんでも出来るねん。勉強も運動も個性の扱いも。やけん実力でみんなの信頼勝ち取ったっちゅうか……」

 

「あぁ……なるほど。やっぱあの子天才なんだ。」

 

引子ちゃんの言葉に、A組全員がうーんと唸る。

 

違うのかな?

 

「天才……だけど努力もしてるからあの子の全部を否定できないんだよね。言動がおかしいのも、皆に対してツンツンしてるのも全部。あの子が人間関係だけ才能がなかったとしか言いようがなくて……。」

 

 

むむむむ……難しい問題なのか……。私達は外で見てるだけだからなんでも言えるけど……

 

「……それでも手綱を握る人が必要どすなぁ?」

 

「申し訳ねぇが握れる奴がいねぇんだな!こりゃ!」

 

諦めちゃうのは良くない気がするなぁ???

 

「……カンナちゃん……ウチの委員長ね?なまじ才能がありすぎるせいで、他人のこと若干見下してるんだよね。言い方悪いんだけどさ。自分が導かなきゃ、自分が助けなきゃって思いが強すぎて、他人の心が見えてないんだよ。」

 

「……なるほど。」

 

「…………ふん。私のお嬢様の方が何倍も他者を導けますね。お嬢様。お飲み物をお持ちしますね。」

 

「ありがとう。愛ちゃん。」

 

愛ちゃんが立ち上がる。

 

「憎田〜。私も〜。」

 

「自分で取りなさい。」

 

愛ちゃんが台所に向かっていった。興味なくなっちゃったかな?

 

 

 

「……お嬢様って言ってるけど……もしかしてすごいところの……」

 

「違うよ違う!なんかサーヴァントメイド?ってところの子らしくて……気に入られちゃったからお嬢様呼ばわりされてるの。」

 

「ほぇ〜。そんなところがあるねんな。調べてみまひょ。」

 

 

安毛ちゃんがスマホをヒョイヒョイし始めた。

 

「……個性的だね。ずっとメイド服だし。」

 

「……そうだけど……私は心開いてる感じがしてて嬉しいな。愛ちゃん可愛いしね?」

 

「お嬢様!私めもお嬢様にお仕えできて幸せです!!!!」

 

 

愛ちゃんの声が台所から響く。多分悶えてるね。

 

「ちょっと変な子だけどね?」

 

「……ちょっとじゃない気が……」

 

「なるほど。これがB組委員長……懐が深すぎるね。」

 

「うふふ。面白い人たちやろ?毎日飽きまへんわ。」

 

 

 

 

 

 

 

 

なんだかんだ愛ちゃんは全員分の紅茶を持ってきてくれる。

 

愛ちゃんの紅茶好きなんだよね。美味しい!

 

 

「愛ちゃん!今日も美味しいよ。ありがとね?」

 

「お嬢様……私めは幸せ者です……!」

 

「………………やっぱ変だって。いやウチらも変やけど……変すぎるって。」

 

「そうか?……だいぶ慣れちゃったからなぁ……。」

 

「B組全員が懐深いんか!?」

 

「いい意味で委員長はんに影響されてるのかも知らへんわ。自慢の委員長やね。」

 

「えへへ!そうかな?みんな仲良しがモットーだからね!」

 

「さすがですお嬢様。私めも全力でサポートいたします。」

 

愛ちゃんが頭を下げてくる。……ちょうどいい高さ。

 

「ありがとう。愛ちゃん。」

 

愛ちゃんの頭を撫でる。

 

「はぁん!お嬢様ぁ!!」

 

愛ちゃんが膝から崩れ落ちた。

 

 

「ちょぉ!?なんやなんや!」

 

「え?いつもの事だよ。」

 

「………………B組凄いね?雰囲気がいいと言うか……この委員長にしてクラスありって感じだね。話してみて再確認したよ。」

 

「……安毛はまだ調べてんの?」

 

「ごめーん……スマホやっぱわからんわ。茜調べてくれへん?」

 

「イマドキスマホ操作できないって……おばあちゃんすぎない?……貸して。」

 

安毛ちゃん機械音痴なんだ……なんか意外だね。

 

「B組にはオカンがおるのなんかええなぁ。……茜A組のオカンせぇへん?」

 

「絶対やだ。」

 

「茜は安毛限定のオカンだろ。ありがたく思えよ。」

 

「はぁ?誰がこんな子……」

 

「オカン!ウチだけのオカンってことか!?」

 

安毛ちゃんが茜ちゃんに抱きつく。

 

「はぁ!?やめろし!」

 

茜ちゃん顔真っ赤。さっきから表情コロコロ変わるし……結構表情豊かな子なのかな?

 

 

「……前回の騒動も……カンナが安毛に酷いこと言ったから茜が怒ったんだよね。仲良いんだよ。2人とも。」

 

福ちゃんが補足してくれる。……なるほど。

 

「そうなんだ。結構言葉強いから勘違いしちゃったかも。」

 

「茜はなんだかんだ面倒見がいいからね。……委員長がもう少し人間関係理解出来れば……いいクラスになるんだけど……。」

 

「でもなんか最近ぼーっとしてること増えたよね。」

 

「そうなんだ。風邪?」

 

「いやー……?そんな感じじゃ無さそうだけど……。」

 

んー?

 

そっちも色々あるんだねぇ。

 

 

 

紅茶飲んだらお腹ポカポカしてきた。ちょっと眠いかも。

 

「……ん〜。私そろそろ部屋に戻っていい?天捻ちゃん寝かしてくる。……ついでに寝ちゃうかも。」

 

「お!ええでええで!すまんな!時間取らせたわ!」

 

「いいよいいよ。仲良くしようね?」

 

 

天捻ちゃんを抱っこする。

 

「……よく起きないね?」

 

「中曲瀬はんは1度寝たら中々起きひんからなぁ……。」

 

「お嬢様。お供します。」

 

「うん。みんな。おやすみ。」

 

「「「「おやすみ〜。」」」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ガチャン。鍵を締められる。

 

「えっと……あの…………」

 

「えへへ。ひまひま。騙された……ね?」

 

「ちょっと……2人とも!?」

 

「ふん。……私の目は誤魔化せませんよ。お嬢様を独り占めなどさせません。」

 

「……いいよ。一緒……だもんね?」

 

「待って……ちょっと……」

 

「待ちません。今日もお嬢様への愛をお伝えしなくては。」

 

「ひまひま……今日も……ね?」

 

「「いただきます。」」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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