※この作品はR-18です。

きっと私のアカデミア   作:おいーも

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side槍田日巡璃

 

 

 

かぽーん

 

 

「そういえば愛ちゃんさ?」

 

「はい?」

 

みんなでお風呂。身体を洗い終わったので、愛ちゃんになんとなく気になってたことを聞いてみる。

 

「兄弟っているの?」

 

「姉がおります。」

 

「姉。」

 

「……妹……なの?」

 

意外だ。おねーちゃんかと思ってた。弟が居そう。なんとなく。

 

 

「……なんですか。意外ですか?」

 

「「うん。」」

 

「……そーいうのは言葉濁すんだぞ〜。」

 

「別によろしいですが……」

 

「佳舞ちゃん。別にいいって!」

 

「憎田に甘えすぎだ。」

 

そういえば佳舞ちゃんのも聞いてないなぁ……

 

 

「佳舞ちゃんは?」

 

「おらん。」

 

「だよね〜。そんな気がした。」

 

「別に寂しいと思ったことは無い。」

 

「「「……」」」

 

「なんだその笑みは!!」

 

いやぁ?ついこの間寂しいとか言ってたなぁなんて思ってないですよ??

 

 

 

「愛ちゃんのおねーちゃんって幾つなの?」

 

「もう成人して立派なメイドとして働いております。」

 

「へぇ!年の差結構あるの?」

 

「えーっと……15違いますね。」

 

「「15……」」

 

思ってた以上に離れてた。

 

「ですので、あまり姉という感覚はありません。過ごした時期も短いですし。」

 

 

……ふーん??ちょっとだけ……

 

「そっかぁ……でもいいお姉ちゃんなんでしょ?」

 

「……?」

 

「だって話す時微塵も嫌な顔してないし。」

 

「!……よくわかりましたね。」

 

 

「最近愛ちゃんの表情の変化が分かってきたんだよね!なんだろうなぁ……言葉にするのは難しいけど、多分愛なんだと思うよ!」

 

「お嬢様……」

 

「おねーちゃんと会えないの寂しい?」

 

「…………少し。」

 

 

愛ちゃんは少しだけ目を泳がせたあと、目を伏せ気味に答える。

 

「んふふ♪」

 

きっと頬が赤いのは湯船に浸かってるからだけじゃないはず。

 

 

「ねぇねぇ!おねーちゃんとの話聞かせてよ?」

 

「え……えと……」

 

 

スイスイと近寄ってみる私。周りに少し助け舟を出すような視線を送る愛ちゃん。

 

「……私も……聞きたい。」

 

「姉かぁ……どんな感じなんだ?」

 

「……」

 

救いの手はないよ!

 

 

 

「……まぁ……正直な話物心着いた頃にはもう姉は、仕事で屋敷暮らしをしていたのであまり話す機会はなかったです。」

 

「そっか。15違うってことは……愛ちゃんが4歳くらいにはもう既にお仕事してるのか。」

 

「すごい……ね?」

 

「ですが毎年2回は帰ってきてくれてたので、そこまで不仲という訳では無いです。」

 

2回……?お盆と年末かな?

 

 

「へぇ!そうなんだ?」

 

「姉に甘えてる憎田の想像が付かんぞ。」

 

「……まぁ……そういうのをしていたかもしれませんが、記憶の無いので……」

 

「愛ちゃんが甘えるのは私だけでいいよ!」

 

ちょっともやっとしたので愛ちゃんに抱きつく。

 

「お嬢様……!!」

 

 

 

「……日巡璃も大概重いよな。」

 

「ん……それがイイ。」

 

 

そのまま愛ちゃんを私の股の間に。愛ちゃんってうなじ綺麗だよねぇ……毎日ここまで手入れしてるのかな?……凄い。

 

 

「それで?おねーちゃんってどんな人なの?」

 

「えと……このままですか?」

 

「嫌?」

 

「嫌じゃないです!ですが……少々恥ずかしいもので……」

 

「可愛い〜♪」

 

 

「こ……こほん!……私の姉は……なんというか余り喋らない方で、一般会話くらいなら出来るのですが、それ以外は……」

 

「無口な人なんだ。」

 

「はい。無口というか寡黙というか。顔は私と似ておりますね。あとは身長は私くらいです。髪は私よりも長いですね。それとメガネを掛けております。」

 

「……愛ちゃんにメガネ……?」

 

…………似合う!

 

「似合うなぁ……」

 

「そ……そうですか?」

 

「可愛いと思うよ!」

 

「かっ……かわっ!」

 

ボッ……

 

 

「久々に見たな。その個性暴走。」

 

「ん。あいあいのキャパシティが……日に日に低くなってる……気がする。」

 

「お嬢様……♡」

 

 

「……まぁ……言ってしまえば憎田を無口にした感じだろ?」

 

「ま……まぁそうですね。他にこれといった特徴は……」

 

「ん……思い出とか……ないの……?」

 

「思い出ですか……」

 

「「「「……」」」」

 

沈黙。

 

 

 

 

「毎年……私の誕生日と、年末年始に帰ってくるので……そういったイベントの思い出はありますが、これといった……?」

 

「「「??」」」

 

 

愛ちゃんの誕生日??……ん?

 

 

「え……えと……愛ちゃん?おねーちゃんって基本家にいる時何してるの?」

 

「はい?……私のことをじーっと見ておりますが……」

 

「え?」

 

……え???

 

 

「あ……愛ちゃんは何してるの?」

 

「勉強したり、持ち物の点検をしたり、読書をしたり……ですかね。」

 

「その間おねーちゃんは?」

 

「私のことを見ております。」

 

「「「……」」」

 

な……なんか……

 

 

「部屋が一緒なの??」

 

「いえ?姉には姉の部屋があります。」

 

「おねーちゃんは自分の部屋があるのに……なんで愛ちゃんの部屋にいるの??」

 

「……そういうものではないのですか??」

 

「スーッ……」

 

これって……

 

 

「な……なぁ憎田。姉の部屋はどんな感じだ?」

 

「姉が出ていくまで入ったことはありませんが……以前入った時は私の写真がありましたね。」

 

「……写真立てとかにか?」

 

「額縁にいくつか。」

 

「「「……」」」

 

 

これって……シスコンってやつでは……??もしかしてこれ……愛ちゃんに彼女がいるってなった時……私殺されないかな!?!?

 

 

なんで天捻ちゃんといい愛ちゃんといい!姉妹がシスコンなの!?いやまぁわかるけど!こんな魅力的なふたりだもん!おねーちゃんも妹ちゃんも大好きになっちゃうって……

 

 

 

これ以上はあまり聞く気になれなかったので一旦放置。

 

愛ちゃんをいっぱいよしよししてお風呂を上がった。

 

 

 

 

 

 

 

 

そして寮の共有スペースでは……

 

 

「うん。明日の準備はバッチリだね!」

 

「そうですね。皆様に協力していただけて良かったです。」

 

「ん。いっぱい……お祝いしよ!」

 

 

カナの誕生日会準備は万端!予めカナの誕生日を共有スペースでやるかもとは言っておいたけど……なんかみんな手馴れてきたね?

 

 

「そういえばさ?佳舞ちゃんはカナの誕生日プレゼントどうするの??」

 

「ん?私ははっs……いや。秘密だ。」

 

はっ?……なんだろ??

 

「…………まぁいいや。カナなら喜んでくれるよ!」

 

「当然だ。」

 

「「……」」

 

 

 

「……もう一年かぁ……!」

 

ぐぅーっと背伸び。

 

 

「厳密に言えばまだ3ヶ月あるけどね?」

 

「この一年……早かったですね。」

 

「ん。激動。」

 

「色々あったよ?ほんとに……入院したり、喧嘩の仲裁したり色々あったけど……それ以上に私に恋人が出来るなんて思わなかったよ。」

 

「まだ自分を卑下なさるのですか?」

 

 

「ん〜……癖だからね。治さなきゃとは思ってるんだけど……難しいよね。」

 

「お嬢様……」

 

「……」

 

「……フン。」

 

少しだけみんなが難しい顔をする。……ごめんね?

 

 

「でもね?私幸せだよ♪」

 

「「「!」」」

 

「すっごくすっごくすーーーーっごく幸せ!生きててよかったって思えた!」

 

 

おねーさんに苦労する星とか言われたけど、そんなこと全然無かった!

 

「みんなのおかげだよ?」

 

「お嬢様!私もです!」

 

「ん!」

 

「……それ。ディミトリウにも言ってやるんだぞ。」

 

「当たり前じゃん!!」

 

 

明日のカナの誕生日!楽しみだなぁ!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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